まどか痴漢陵辱ss
番外編


※ モブ男によるまどかへの痴漢陵辱。苦手な方はNGもしくはスルーを。
※ オリジナル設定あり(マミさんの家が郊外のため電車を使用など)
※ ルート分岐。4話でほむらと出会わないパターン。


「はぁ……」

ガタン――ガタン――。

夕日が地平線の先に落ちていき世界を赤く染める中、満員電車に乗っている鹿目まどかは重いため息を吐いた。
彼女は見滝原中学校の制服姿をしている。
今日まどかは放課後にマミの部屋を来訪し、今はその帰り道だ。

(早く家に着かないかなぁ……)

この時間は帰宅ラッシュのピークのようで、車内はぎゅうぎゅうに鮨詰めにされて身動きが殆ど取れない。
小柄なまどかは周囲の男達の胸元よりも少し下に顔があるので、息苦しいことこの上ない。
まどかは窓際まで押し込まれ、ドアに手を突いてその小さな身体に掛かる重さに耐えている。
元々電車に乗りなれていないまどかが乗るには辛いものがあったが、暗くなる前に家に帰りたかった。
帰って温かいお風呂に入って、お父さんの美味しいご飯を食べて、皆で笑いあって、
マミのお陰でその尊さに気付いた、そんな当たり前で普通の生活に早く戻りたいとまどかは思っていた。

(マミさん……)

マミが死の少し前に見せた、共に辛さを分かち合える仲間が出来るという事への希望と、
自らの辛い戦いの日々が報われ魔法少女としての孤独の重積から解放されようとした瞬間の、
人の温もりを求める年相応の少女の涙。
まどかはそれを思い返すと自分が何故マミの後を次いで魔法少女にならなかったのか、
普通の日常に逃げ込んだのか、そんな自責の念に囚われる。
確かに魔法少女の戦いは過酷だが、誰かが魔女を退治しなければ魔女は人々に害を及ぼす。
けれどまどかは魔法少女になる道を選ぶことが出来なかった。

(ごめんなさい……マミさんごめんなさい……)

怖かった。死ぬことに対する恐怖が。
つい先ほどまで元気に動き、笑い、泣いた人が壊れることが。
マミの最期の瞬間の生々しい光景は、まどかに魔法少女の現実を突きつけた。
マミはずっとああなる恐怖に耐えて魔女と戦ってきたのだ
人を思い切り殴ったこともないようなまどかには荷が重すぎた。

(ここに居る人達はみんなマミさんが魔女と戦っていたことを知らないんだ……マミさんが怖い思いをしても我慢していたことを知らないんだ……マミさんが死んじゃったことを知らないんだ……)

今この電車の中にはそんな当たり前の生活を平穏に過ごしている沢山の人が乗っている。
皆が皆それぞれの生活があり、人生があり、泣き、笑い、怒り、その生を全うしていく。
皆、マミの事を知らない。
人々を守り孤独な戦いを続け、そして命を落とした一人の少女がいなくても、誰も気付かない。

(マミさん……ずっと頑張ってきたのに……それなのにマミさんが居なくてもみんな普通で……この人達は誰もマミさんのことを知らなくて……あんなにいい人だったのに……)

悲しかった、悔しかった、やるせなかった。
そんなまどかにとって唯一できることは、まどか自身が決してマミのことを忘れないようにすることだった。
だが今のまどかは目の隈が濃く浮かび、気を抜くとその場に倒れこんでしまいそうな状態だ。

(早く家に着かないかな……)

まどかは今精神的にも肉体的にもかなり疲弊していた。
マミの最期の残酷な光景は幼い少女にはあまりにも衝撃が強すぎたのだ。
それこそ家に篭って塞ぎこんでもおかしくは無い程。
なのにまどかは今日無理に学校に行って、そのままマミの家にまでやってきた。
マミの事を想っているが故の行動であったが、そんなまどか自身の気持ちとは裏腹に身体は早く帰り休む事を求めている。
早く帰りたい。家に帰りたい。体がそう訴える。
だがそんなまどかの彼女の辛い事情など無視するかのように、それは突然やってきた。
それは悪意ある魔の手であった。



「――!?」

まどかはびくりと体を硬直させ、首を左右に回しきょろきょろと周囲を落ち着き無く動かし、
そ〜っと後を振り返ろうとして、やめた。

(……今、ひょっとして……ううん)

気のせい、これは気のせい。ちょっと手が当っただけ。
まどかはそう思い、気晴らしに外の景色を眺めようと再び窓の方を向いた。
自分は疲れているだけなんだ、だから気にしすぎなんだ。
自分に言い聞かせた。
が――

「ひっ……」

まどかは再度体を縮こまらせる。
間違いではない。気のせいなんかじゃ断じてない。
自分のお尻を、誰かが、触っている。
満員電車でふとした弾みに触れてしまったということではない。
何故ならばまどかの柔らかな殿部に今も触れているその手は、
まどかの尻の柔肉の感触を一杯に楽しもうとでもいうかのようにさわさわと這い回っている。

(やだ……後の人……これって……間違いない……痴漢…………痴漢だ…………)

普段電車に乗ることのないまどかは、男のこのような下卑た欲望の標的となることは無かった。
自分がそういった事を経験するとは夢にも思っていなかったし、
痴漢の方からも自分みたいな子供には手を出すことはないと楽観視していた。
だがそれはまどかの勘違い。
痴漢のような卑怯な人種が好むのは目立たず、臆病そうで、泣き寝入りしそうな、弱そうな、獲物。
小動物のような印象を人に与えるまどかはロリコンの変態に好かれそうな容姿。
更に今のまどかは肉体と精神の疲弊によって影があり、抵抗する気力すらも無いと一目瞭然。
まどかは痴漢からすれば、絶好のターゲットだ。

(うそっ、やめてよ、やめてよぉっ)

痴漢はスカート越しにまどかの尻を触るだけでは飽き足らず、
スカートの中に手を伸ばして彼女のパンツに触れた。
まどかの背筋がぞわぞわと粟立つ。

「や……やめてください…………」

勇気を振り絞って後に声をかけるも、痴漢が行為をやめる気配は無い。
まどかの蚊のなくような声では止まらず、まどかの尻を一層大胆に触るようになる。
心臓をぎゅっと掴まれたような恐怖のあまり大きい声を出せなくなったまどかはされるがままとなった。
ふにふに、さわさわ。
薄い布一枚隔てられた先にあるのは思春期の女の子の柔らかい肉。
女へと変わりゆく為に第二次性徴を受けている少女の柔尻。
その感触を男は楽しんでいる。
まどかは後の男と頭一つ以上身長が違う。
男はすこし屈んでまどかの頭の上に顎を乗せ、覆いかぶさるようにして周囲からまどかの姿を隠している。
故に男の口はまどか耳のすぐ傍にあり、はぁはぁと男の荒い息遣いが聞こえてくる。

(いや……いやぁ…………気持ち悪い……やめてぇっ……)

むにゅう、むにゅ、むにゅ――
男はまどかが強い抵抗を示さないことに味を占めたのか段々と手の動きに執拗さを増す。
大の大人が年端もいかない少女で自らの性欲を満たそうと、ひたすらに尻を撫で回す。
すーはーすーはー。
男はまどかのシャンプーの甘い香りのする髪に顔を埋めてその匂いを嗅いでくる。
それなのにまどかは怯えたまま身動き一つ取れず、声を一言も発することが出来ずにいた。
もしも痴漢が逆上して襲い掛かってきたらどうしよう。
こんな事をするような卑怯な男のことだ、ひょっとしたら自分に向かって暴力を奮ってくるかもしれない。
まどかはそれが怖かった。
躾として愛情ゆえの平手打ちを受ける痛みとは違う、悪意による暴力。
まどかはそれが、怖い。

(誰か……助けて……)

まどかのそんな願いは空しく、誰もまどかが痴漢にあっていることに気が付かない。
ひょっとしたら見て見ぬフリをしているのかもしれない。
恐ろしい想像に身震いする。
けれどまどかはそれもありえると考えていた。
マミのように人に害を加えるような存在を進んで討つような人は本当に稀だ。
まどかは魔女の、暴力の恐ろしさを知ってしまい、魔法少女になって魔女と戦うことを放棄した。
今も魔女は人々を襲っているというのに、それで苦しんでいる人達を消極的に見捨ててしまった。

(ひょっとしてこれって罰なのかな? 私は魔女のことを知ったのに苦しんでいる人を助けようとしなかったから、だから――)

男の一物はギンギンに固く張り詰め、まどかの背中や尻に触れ、すりすりとこすり付けられている。
その生温かい欲望の象徴に生理的な嫌悪感を感じる。
まどかは気が付けばすすり泣き嗚咽を漏らしていた。
それが男の加虐心を刺激したのか、男の別の手がまどかの上着の中にするりと入っていった。

(そんなっ、胸まで――)

まどかの胸はその小柄な身体のわりに大きい。
子供のもちもちとした餅肌と思春期の少女の弾力と女のふっくらとした雌肉の感触が混ざり合う、
この時期の少女特有の非常に触り心地の良い乳房。
男は服やブラジャーに阻まれることすらも惜しいかのように、まどかの乳房を揉みしだく。

「うぐ、うぅ……ぅっ……」

性器をいじられてはいるものの、まどかは気持ちよくなんてなく、性感を感じることも無かった。
自慰行為でさえも躊躇してしまうような初心なまどかだということを差し引いても、男の行為はまどかに痛みのみしか与えていなかった。
そもそも膨らみゆく二次性徴期の少女の乳房は痛みに関して非常に敏感だ。
張った乳房は触られるだけで激痛を感じるどころか擦れるだけで痛みを生じることを訴える子もいて、ブラジャーはそれに対する保護の役割もある。
そんな敏感な胸を無造作に弄ばれたらどうなるか、答えは決まっている。

(痛い、やめて、痛いの、痛いからやめてよぉ)

まどかが精一杯の抵抗として身を捩るも、男はまどかの反応に気を良くしたのか更に更に興奮する。
はぁはぁはぁはぁはぁはぁ――
右手はまどかの無毛の割れ目に指を這わせ、
左手はまどかの乳房をふにふにと揉んで形を変えさせ、
股間の肉棒はまどかの柔尻にこすり付けて暴発しそうなほどの性感を感じる。
人で溢れかえった車内では小動物のような女の子が下種な男の毒牙にかからんとしていた。

(助けて、助けて、助けて、助けて、助けて、助けて、助けて)

まどかは危惧する。
ひょっとして、このまま最後まで犯されるのではないか。
男の白い欲望がまどかの純潔を散らし、彼女に子種を宿して無責任に去っていくのではないか。
無いとも言い切れなかった。
後の男は触るだけで満足して帰るにしては、あまりにも興奮しすぎている。
保身なんて考えないで目先の欲望を満たすことに執着していたら、そんな恐ろしい想像がまどかの脳裏を掠める。
今もまどかの尻に当てられた肉棒は萎える事を知らず、その捌け口を求めているかのように昂ぶっている。
そして最悪なことに、次の駅までは大分時間がある。
数秒後にはまどかの腟を串刺しにするかもしれないのに、だ。
我慢して逃げ出すにしてはそれはあまりにも長すぎた。
勇気ではなく臆病さゆえに、今以上の恐怖から逃れる為に、まどかは行動する事を決意する。

(声を出さないと……助けを呼ばなきゃ……)

まどかはすぅと息を吸い込み、大声で叫ぼうとする。
――が、声が出ない。
ぱくぱくと水面下の鯉のように口を開閉させるだけ。
胸の中にある空気が出てこない。

(出て、私の声出てよ、出て出て助けて助けて助けて)

目をギュッと瞑り、ぷるぷると体を震えさせ、腹の奥から必死に声を絞り出さんとする。
怯えて身動きの取れない彼女が自らを守る為に。
そんな瀬戸際のまどかの耳を痴漢は不意にぺろりと舐めた。
そして調子に乗りすぎたそれが仇となった。

「きゃああああああっ!?」

声を出そうにも出せなかったまどか。
けれども肺の中一杯に空気は溜まっており、そんなところに痴漢による刺激。
張り詰めた風船がパンと大きな音を立てて割れるように、まどかの口からそんな小さな身体のどこから出るのかというぐらい大きな声が発せられた。
それに一番驚いているのは痴漢でも他の乗客達でもなく、まどか自身であった。
不意とはいえ、声が出た。
この好機をまどかは逃さなかった。

「誰か助けてぇっ!! こっ、この人痴漢です!! 痴漢なんです!! 助けてください!! お願いです!! 助けて! 助けてっ!」

まどかは恐怖による呪縛から解放され、痴漢に背を向けたまま大声で助けを求める。
弱者が強者に一矢報いたが、窮鼠猫を噛むという言葉はここでは正しくない。
これはあくまでも不意の事故で、まどか自身は恐怖に打ち勝つことはできなかった。

(やった……言えた……)

けれど結果として助けを求めることに成功した。
これでもう、怖い思いをせずに済むのだ。
まどかは脂汗を拭い、ほっと安堵のため息を吐く。
だが一秒、二秒、数秒経っても何も周囲から反応が無い。
おかしい。いくらなんでもおかしすぎる。
まどかの声を聞きつけて助けようとする人間は一人もいない。
せめて後にいる痴漢の男が喚くことぐらいはあるかと思っていたが、それもない。
まどかはここで違和感に気付く。
無音。
ガタン、ガタンと電車が枕木を鳴らす音の他には“全く”ざわめきも喧騒もない。
いくら満員電車の中とはいえ、話し声の一つや二つはあるはずだ。
おかしい、何かがおかしい、絶対におかしい。
まどかは背後を、痴漢のいる方向を、助けを聞きつけた乗客達がいるであろう方向を振り向き――


そして戦慄した。

「あ……あ……」

振り向いた先には車内には男しかいなかった。
子供も大人も老人もいたが、女は一人もいない。
男達はただ――にぃと笑っていた。
まどかに痴漢を働いていたであろう若いサラリーマンも、その隣にいる禿げた中年男も、
ちゃらちゃらとした格好をした若者も、皆が皆同じようにニヤニヤと口元を歪めている。
それなのに目には光が灯っていない。
生気をまるで感じない。
そして――

「こんなのって……こんなのってないよ…………」

魔女のキス。
自殺や暴力事件を起こさせる、人を惑わし操る魔女の烙印。
まどかの周囲の男達の首元、手の甲、頬ありとあらゆるところにそれはあった。
悪夢は終わっていない。
まどかは魔女の恐ろしさを身を持って知り、非日常への恐怖に怯えた。
それなのに逃げ込んできた日常にも悪意が潜んでいるとは、彼女は考えたくなかった。
マミのように魔女を倒す魔法少女が居なくなり、この町は地獄へと変わる。

「いやああああああああああっ!!」

車両中全ての獣欲を漲らせた男達がまどかに群がった。



男達はまどかの服を脱がせる暇も惜しいとばかりに次から次へと貪りに押し寄せる。
駅につきドアが開くも、男達の壁によってまどかは反対側の開いていないドアに押し付けられ、車外に出ることも許されない。
そればかりか新たに乗った乗客には再び魔女のキスが付けられ、彼らはまどかへの陵辱の輪に加わることになる。
まどかは取り合いされる玩具のように右に左に前に後に上に下にと引っ張られ、車内を端から端まで回されて次から次へと陵辱を受ける。
彼女が泣き叫んでも助けを願っても誰も陵辱の手を緩めず、それどころか更に激しさを増していった。
まどかの制服の上着は破り捨てられ、露出している乳房は強く掴まれたために痛々しく痣を残し、
スカートは履かされたままショーツは放り捨てられ、
その未だに毛の生えないすじのような割れ目には肉棒が挿入され破瓜の血がしたたり落ちていた。
太った中年男はまどかの小柄な身体のわりに大きめの胸を下品にもじゅるじゅると吸い、
禿げた男は反対側の乳房でまどかの桜色の乳首を口内で転がし、
高校生ぐらいの男子はまどかのキスをしたこともないような小さな口に肉棒を押し込んでそのぷにぷにの唇とにゅるにゅると動く舌の柔らかさを堪能し、
小学生くらいの男の子はまどかに自らの性器を握らせてしゅっしゅと扱かせる。
髪に巻きつけて男性器を擦りつけそのピンク色の髪を白く染める男も居る。
太ももに性器を当てる男も、アナルに無理矢理挿入する男も、挿入することは出来なくても雌肉を求めてまどかに触れる男も居る。
まどかの身体は今や男達の、魔女の玩具以外の何物でもなかった。
だが彼女はソウルジェムを本体にすることによって痛覚から逃れることの出来る魔法少女ではなく、
生身に血の通った普通の女の子。
朝起きて家族と一緒にご飯を食べて、友達と一緒に学校に通い、帰りの遅い母親の介抱をするような、何の変哲もない普通の少女。
自らが汚され、陵辱され、犯され、嬲られ、弄ばれ、欲望を一身に受けることになるなんて彼女は考えたことも無かった。
グラスの中に許容量以上の水を注ぎ込むように、まどかの幼さを残す腟の中には注ぎ込まれ続けた白濁の穢れがびちゃびちゃに溢れ出ていた。



数時間後、終電を終えてすっかり暗くなり人のいなくなった車内。
車内に人が残っていないか巡回していた車掌は【それ】を発見するとあまりの惨状に吐気を覚え、
すぐさま警察と救急車を呼んだ。
車掌が見たのは糸の切れた操り人形のように動かない、
全身痣だらけの上に白濁液に塗れ、無惨に捨てられた一人の少女。
彼女は見滝原中学校に通う普通の中学2年生、鹿目まどか。
ひゅぅひゅぅと細い呼吸を繰り返すまどかの中にあったのは後悔。
魔法少女にならなかった故に自らのように魔女の被害に苦しむ人達がいることを知り、
薄れ行く意識の中で懺悔した。



彼女は何も悪くないのに。






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