小ネタ 最終回風
番外編


最終回。


魔法少女バトルを戦い抜き、最後の一人になったまどかは、己の命と引き換えに最後の魔法『スベテナカッタコトニ』を発動させる。



そして時は巻き戻され、QBによって契約させられた女の子たちもすべて生き返り、平和な生活を送っていた。
優しい先輩のマミさん(契約の際の事故はQBによる策略だった)や、恋を成就させて幸せなさやかなどが楽しく青春を謳歌する。

しかし、そこには、まどかの姿はない。
みんなの記憶からも、彼女のことだけがすっぽりと抜け落ちている。



ただひとり、ほむらだけはまどかのことを覚えていた。

心を通わせ、お互いを大切な存在と認め合ったふたり。
その一人が欠けた世界にただ一人生きるほむらは、たとえ平和な世界であっても、空虚な気持ちをぬぐえないでいた。


ある日、ほむらは夢を見る。

荒廃した世界。
死したものの世界『地獄』と生あるものの世界『現世』の狭間。
その中で、ただ一人魔女と戦うまどかの姿を。

夢の中のQBは語る。

「本当は、今も世界は滅びに向かっているんだ。」
「まどかはたったひとりで、それを食い止めようと戦っている。」
「みんなを巻き込みたくない、みんなには幸せな世界を生きてほしいって、それだけを願って。」

そして、QBはほむらに問う。

「ほむら、君はいま、本当に幸せかい?」

「私は・・・、」


夢から覚めたほむらは、ある種の予感とともに、学校へと向かう。

担任の教師が、新しい転入生の少女を紹介した。
ほむらの予感の通り、そこには、儚げな笑顔を浮かべたまどかの姿。

懐かしい少女との再会に涙を流すほむらは、彼女の肩に乗るQBに言った。

「QB、私はあなたと契約をするわ。」
「私の望みは、ずっとまどかといっしょにいることだもの。」



仮面ライダー龍騎の最終回風にまとめてみた。






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