秋山脳内閣僚会議6
秋山深一


A「じゃあ第八十一回【初めてのお泊りデートなのに腕枕したら3分足らずで寝られた俺の存在価値って一体…】会議始めたいと思います」
B「よろしく。議題暗っ」
C「よろしくー。議題暗いですね」
D「よろしくお願いします。議題、暗い」
A「議題は暗いがテンションはHIGH!よろしくお願いしMAX!!」
B「………」
C「………」
D「………」
A「あり?」
C「はぁ〜。どうするんすか?この空気」
B「本当になす術ないですね〜」
C「リーダーってあの言葉がお似合いですね」
A「なになに?」
C「バカにつける薬はない」
D「……(頷く)」
A「ひ、ひでぇ!!」
C「リーダーがそんなんだからこんなに早く寝られるんですよ」
B「今、11時45分。やっぱ早いよな。まあその分直たんのかっわいーい寝顔が存分に見られるわけだけど」
A「でも俺たちは男だ!」
B「それだけで満足できるわけがない!!」
A「やっぱそうだよな、B!」
B「ええ、リーダー!」
C「あのー…議題からずいぶんと離れているような…」
A「うっさいうっさい!大体議題がおかしいんだよ!誰だよ、こんなネガティブな議題出したの!」
B・C「いや、アンタだろ」
A「あ、ごめん……」
C「それより直ちゃんすっごくよく眠ってますねー。今日が楽しみで昨日あんまり眠れなかったと言ってましたからね」
B「そんな健気なところがまた良い!!」
C「ただ問題なのは本体並びに私たちの左手がかなり痺れていることですね」
A「うわっ、本当だ!」
C「リーダーってこの言葉も似合いますよね」
A「なになに?」
C「バカは風邪ひかない」
A「え?なんで?」
B「分かんないなら放っておこう」
C「そろそろ腕抜きたいんですけどねー。朝起きたら絶対に直ちゃん悲しみますよね」
B「それ以前に俺は反対だ!腕枕は男のロマンだ!この痺れだって全男の憧れなんだ!」
C「そうは言ってもですね、明日にも影響しますし…」
B「俺はテコでも動かん!」
A「あー、トイレ行ってきていい?」
B「なんで?!」
C「リーダーの空気の読めなさは天下一品ですね。それより何故こんなときに?」
D「それは」
C「はい?」
D「さっきから彼女の手がナニに思いっきり触れているから」
B「………」
C「………」
A「な?」
B・C「よし!全員でトイレに行こう!」

翌朝

「あれ?秋山さん、腕枕……途中でやめちゃったんですか?やっぱり迷惑でしたか?」(ショボン)
「夜中にトイレに起きたんだよ。また腕を入れようかとも思ったんだけど起こすと悪いからそのままにしておいたんだ」
「そうだったんですか。すいません。気を使わせちゃって」
「いや、構わないよ」
「でも夜中にトイレに起きるなんておじいちゃんみたいですね」
「……ん、ああ」

(じいさんがあんなに勢いよく出すかよ)






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