エスカレート
河野純介×大友葉月


お…重い…。180cm近くある男を背負って引きずって15分歩くなんて思ってなかった。

やっとの思いで勤務先である東都中央病院の救急外来の自動ドアにたどり着く
ドアがあいた瞬間に、先輩看護師の伊坂さんがいてかけつけてくれる

「大友さんどうしたの?…え?河野先生?うわ、酒くさっ」
「いくら起こしても起きないんです。日比谷先生は道に捨てていけば
 起きて勝手に帰るとかいってとっとと帰っちゃうし…
 ほかにも何人かいたけど、みんな河野先生置いて帰っちゃったんです。
 ヒドくないですかっ」

ドサッと、背負うというか引きずってきた研修医の河野先生を床に寝かすと
私は疲労感でその場に座り込んだまま伊坂さんに愚痴ってた。

「家に送ってあげればよかったじゃない」
「家の場所、知らないし…」
「そっか…家の場所わからないとタクシーに乗せられないもんね」
「だから…歩ける距離だったし、ここに…」

膝丈のデニムのスカートだったのを今更思い出して私はよろよろ立ち上がった。
伊坂さんが冷ややかな目で床で熟睡してる河野先生を見てる

「そんなに飲んだのか?研修医」

日比谷先生のモノマネを軽くしながら伊坂さんが私に聞いてくる

「多分…生ビール3、4杯くらいです」
「昨日搬送患者さんが多くて徹夜だったのに飲むからよ。馬鹿じゃないの?
 あっ、急性アル中って可能性は…」
「ありません。ゆっくり飲んでたし、嘔吐もないし完全に泥酔が原因の爆睡です」

はいはい、と伊坂さんが近場にいた看護師1人を呼び寄せて
みんなで空いていた処置室のベッドに河野先生を運んだ。
廊下に面する窓のブラインドを閉めて伊坂さんが呆れた口調で続ける

「患者さんに見られたら恥かしいから閉めときましょ。
 ソルラクト1パックいっとこうかしら…明日二日酔いでフラフラされたら
 私たちが忙しくなるし。輸液適当に落としときますかね〜」
「あ…どうせ私、もう電車ないしやりますけど」

終電なんてとっくになくなってる。しかも自宅までのタクシー代は持ってない…
看護師用休憩室のソファーで寝ればいいと伊坂さんが言ってくれた。
婦長が夜勤の日じゃなくてよかった…
伊坂さんが部屋から出て行くと、なんだか疲れがどっと出て私は椅子に座って
ぼんやり熟睡中の河野先生を見た。

「ちょっと、河野先生っ。純介せんせーっ」

軽く呼びかけ身体を揺すっても「うーん」と返事する程度でまた寝ちゃう。
伊坂さんが酒臭いっていったのは多分私のほうだ。だって相当飲んだもん
…こうやって河野先生の寝顔見てるのが、ちょっと不思議な感じ
点滴をするの忘れて私はしばらくぼんやりと彼の寝顔を見ていた
黙ってたら、ちょっとかっこいいのになぁ…
飲み始めた時も仕事の話ばかりウザかったし、しかも熱弁だったし。
なんとなく、河野先生の頬をつついてみたけど反応はない。
…ちょっとだけ、悪戯心が私の身体を乗っ取った。
処置室のドアの鍵を閉めて、そーっと…唇にキスをしてみた…
もちろん河野先生は熟睡したまま。10秒くらいしたけど、起きない…
ちょっとつまらない、かな。そう思うとなんだか止まらなくなってきちゃったのは
やっぱり少し私も酔ってるのかな…

「こーの先生。河野クン。純介クン…」

念のため、また何度か呼びかけたけど今度は返事すらなかった。
今度はゆっくりと舌を入れてみて…ちょっとエッチなキスをしてみた
息苦しくなったみたいで顔を横にずらされてしまった。

――つまらない。
一度封を開けたお菓子を一口食べたら止まらなくなった時みたいに
やめられなくなってる…。私はもう一度顔をこっちに向けて強引に舌を絡ませる。
絡み返さない力の入らない舌って柔らかくて面白い…甘噛みしたりして遊ぶ。
ゆっくり離れて顔を見てみたら…少し、かわいく思えてきた。
でも、やっぱり、ツマラナイ。
私は変な競争心っていうか何かやめれないの一点張りの感情だけになると
河野先生の履いてるジーンズのボタンを外して、ファスナーを下ろす。
そして下着も少し下ろして…寝てる相手の服を脱がす自分の手際の良さは
完全に職業病だわ…と思ったらちょっと笑えた。
そして膝まで脱がすと…もう、完全に止まらなくなった。
私は熟睡してる河野先生のそれをそっと手で持って口に含む――

もちろんふにゃんふにゃん…でも、その感触が面白くて
やさしくお口の中で舌で転がしてあげた。そうすると河野先生の手がびくっと動いて

「―――ん…ん」

短く反応があった。でも起きた様子ではなく目が閉じたまま。
びっくりするだろうなぁ…飲んでて寝ちゃって目が覚めたらナースにフェラされてるなんて。
そんなコトを思うとどんどん面白くなってきちゃってエスカレートする
少し硬くなり始めて、私のお口の中で膨張し始めてきた。きたきた…と少し嬉しくなる。
寝てても…こんなに熟睡してても勃起ってするんだぁ…なんて感心しちゃった。
でもそれは予想以上に成長して…気が付いたら2/3くらいしか口に入らない。
根本まで、と思ったらこっちがオエッとなりそうで…私はその予想以上の成長にちょっと
嬉しくなってもっともっと…こうなったらフェラで起こしてやる、と思って舌全体で
河野先生のそれを隅々まで舐めまわした。時々それはピクンピクン、と反応する。
…オイシソウ。先っぽのほうをお口に含むと…やっぱり違う所に欲しくなる。…入れたい。
でもここは…第二処置室。ドアの鍵はかかってる…大丈夫。な気がする…
私はスカートを腰まで捲くると自分の下着を脱いで、ベッドの上に乗る。

河野先生の上に跨った時に、突然ゆっくりと河野先生の瞼が開いた。

「―ん〜?……大友…さん…?」

状況把握は絶対出来てないぼけっとした声。虚ろな目で私の姿を見てる。

「河野先生、ここは第二処置室だから大きい声、出さないでくださいね?絶対に。」

それだけ言って、私は河野先生のそれを自分で宛がいゆっくり座るようにして入れていく
あ…やっぱり…ちょっと大き目で気持ちいいかも…私が声を我慢するのに必死になった。
河野先生は寸前で状況が分かったみたいだった

「えっ、大友さん、ちょっと…!」

お腹の上に置いてる私の両手首を掴んで言いかけたけど、そこで言葉が止まる
ゆっくり…上下に動いてみるともう河野先生は「あ」と短く言ったのが最後で
あとはおとなしくしてくれる。気持ちいいって思ってくれたのかな…
今度はクリをこすり付けるように腰を前後に振って動いてみた
…凄いの…場所のせいとお酒のせいもあるかもしれないけど
漏らしたって思うくらい濡れてきちゃって…奥に当たって気持ちいい…
私は夢中になって腰を振りつづけた。しばらくすると河野先生が
私の胸に手を伸ばして、少し強めに揉みはじめる。なんか…カワイイ。

「直接…触って…」

私が言うと服の中…ブラをずらして直接胸を揉みながら気持ちよさそうな顔をしてる。
ちょっと力加減ができてないと教えてあげればよかったかなぁ…
今は私が上に乗ってるけど、河野先生ってウマイのかな…
ちょっとそんなことを思ってると

「やっぱ…大きくて柔らかい…。大友さん…」

まだお酒のせいで赤くて、ちょっと抜けたような表情でぼそっと河野先生。
少しスタートしてた私はすごく我慢してたはずの声がちょっと漏れはじめる

「ね…名前で…。名前で…呼んで…純介くん…」

根本から先までストローク長めで動かしてたけど、もうイキたくって私は
スピードをあげて腰を前後に振って動かす。

「葉月…ちゃん…っう…スゴイ…よ」

―勝った、とちょっと思えたのは河野先生がかなり耐えてる感じなのが分かった。
もう私も…寸前…。イキそう…そう思うと

「あっ、あ、あ…イッちゃうぅ…純介くんっ、イク…っ」

ぐいっと全体重を乗せて子宮壁に当たるところでゴリゴリとさせて…
私は背中をのけぞるようにしながら少しだけ意識が飛んだ――気がした
たぶん呼吸も止まって…ただ絶頂感に浸って…何秒かたってそれが終わると
河野先生の上にゆっくり倒れ込んで、あらためて近くで顔を見つめた

「最高の目覚めだったでしょ?」

そう聞くと、私の中でまだ熱く硬いままのそれがビクビクッとするのがわかった。

「えぇと…なん、か、ゴメン…」

オナニー状態で勝手に初めて快感に浸る私に、なぜか謝る河野先生。

「なんで謝るの?私が襲ってるんだから、河野先生は被害者のほうだよ?」

でも彼だけイカないのはかわいそうだし…ゆっくりと身体を起こして引き抜く。
抜く感覚だけでまたちょっと気持ちよくなりそうだった。
軽くティッシュで拭いてから、私は何も言わずまた口に含んで音が出るようにしゃぶりついた
いやらしく音を立てながらしゃぶりつきながら河野先生の顔のほうを見ると
はじめはちょっと驚いたっぽかったけど…1分くらいですぐに血管が分かるくらいに
お口の中でピクピクと動いて我慢してるのがわかった。
――イッて、いいのに…そう思うと言葉で言うのがもどかしく面倒だったから
私は上下に頭を動かした。そうすると右ひざを立てて耐えるような感じになる。

「イッちゃうよ…も、う…いい、から…。大友さん…っ」

また苗字で呼んだ。こういう時は名前で呼び合ったほうが楽しいのに。
お仕置きで私は止めるなんてことは絶対せずに追い討ちをかけるように舌も動かす

「ヤバイッ、マジで…いっ、いく…あぁっ」

その瞬間に、私のお口の中に生暖かいドロッとしたものが流れ込んできた
おっ、多い…口の中一杯になってしまって反射的にまず一口、ごくっと飲んでしまった
―わぁ…味が、やっぱり苦手…そう思って早く飲んでしまおうとがんばって残りを飲み込む。
ちょっと唇の端から零れちゃった…ティッシュに手を伸ばしたら河野先生が上半身を起こして
私の唇にティッシュを宛ててくれた。まだ…紅潮してるのは、お酒のせいかな…?

「あれ?…飲んじゃった…の?」
「特別に全部飲んであげましたよ…?」

ベッドの上で膝立ちして下着とジーンズを履いた河野先生が私を抱きしめた

「飲んでもらったの…初めてなんだ…」

確かに、女性経験豊富には見えないし…でも、もしかしてっ!?

「ね、もしかしてフェラも初めてとか言わないよね?」
「いや…それはさすがにない、けど…」
「実は更にオチがあって、童貞だったとか?」
「ないないない、それはないから」

ただ「欲しく」なって襲った私を河野先生は優しく抱きしめ続ける。
私、明日が休みでよかった…さすがに翌日顔を合わせるのは気まずいし。






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