最後のチャンス
神宮恭一×香坂たまき


昼食後のひと時を屋上で過ごしていると
PHSに呼び出しがかかり嫌々ながらも仕方なく出向くと
たまきを待っていたのは意地悪く笑う神宮だった。
そして取り巻きが誰1人としていない事にたまきは猛烈な違和感を覚える
今までそんな事は一度もなかったからだ
このまま2人きりでいるのはまずい…
身の危険を感じ、たまきはこの場から逃げようと後ずさるも
壁際に追い詰められてしまった。

「そこでそのまま足を開きなさい」

いきなり神宮に足を開くよう指示され、たまきの顔つきは強張ったもののきっ、と神宮を睨みつけた。

「教授…足を開かせて何をなさるおつもりですか…?」

「約束しただろう?私のモノになる、と。救命が潰れてもいいのかね?…早く足を開きなさい…」

「そんな事まで承諾した覚えはありません。ご用がそれだけであれば私はこれで失礼させて頂きます」

そう言って横をすりぬけようとするも後ろから抱きとめられてしまった

そして強引に右手で胸を掴まれ
左手ではスカートの裾から手を差し入れ、下着越しに敏感な部分を撫でられる。

「やめて!」

そう叫ぶように言うとそれ以上手が進まぬようスカートを押さえ、逃れようと抵抗する
すると手の動きがぴたりと止んだ
思い止まってくれたのだろうか?
そう思い、顔を上げるとそこには不気味に笑う神宮の顔があった

「私は言った事は実行する男でね…香坂くんこれが最後のチャンスだよ?足を開きなさい」

最後だと言う神宮の声色と表情は本気だという事を物語っている。
拒めばこの人は本当にやるだろう…
結局、救命を守る為には神宮の言葉に従うしかなく
たまきは唇を噛み締めながらも静かにその白い足を開いた。

「それでいい…このまま…」

「え…っ?…いっ……つぅっ!」

下着も脱がせる事無く、ずらしただけで
ろくに愛撫も加えず乾いたそこに、猛った何かが埋め込まれた。
その衝撃に顔をしかめ、たまきが崩れそうになると神宮は腰を掴んでそのまま立たせた。

「は…っう!や…嫌!抜いて…こんな、事…やはり承諾…出来ま…せんっ…!!」
 
一度は承諾をしたものの、実際に事を起こされると何も言わずにはいられなかった

「君にとやかく言う権利はないんだよ?…君のこの身体は私のものだ……」

当たり前の如く、そう呟く神宮の言葉にたまきは首を振りながら、許しを求めて神宮の瞳を覗き込む。

「君の私を見つめるその瞳が、私の欲望を掻き立てると分かっているのかな?」

「…そんなこと…知らない……っっ!!あっ…お願いっ、しま…す…!止めて!!!」

神宮はたまきの言葉を無視して、腰を力強く掴んだまま
根本まで埋め込まれたモノでたまきの中を迷わず掻き回す。

「んっっ…やぁっっ…嫌…!誰…かっ…!!」

動かすリズムが早くなった上、振動までもが加わり
たまきの身体は呼吸さえもできないほどに激しく揺れる。

「助けなんか来る訳がないだろう…いい音だ…。…君が奏でる快感の調べは美しい…」

吐息まじりに神宮はたまきの耳元で囁く。
強すぎる刺激に、意識が遠のきそうになると
神宮はその動きを弱め、たまきを現実に引き戻した。

「は…ぁっ……もう…十分でしょ…離してっ…!!」

「まだだよ…私が満足するまで、乱れて貰うよ」

「そ…そんな…嫌……いやあぁぁっ!!」

どん欲なほど、たまきの中を突き上げ暴こうとする神宮の欲望は、たまきが限界を感じていても治まる事がない。

「これくらいで、へばってもらっては困るよ?…香坂くん…」

玩具をくわえ込まされてある部分から鳴り響く音の中
たまきは神宮の言葉など聞き入れる余裕もなく、そのまま意識を失いそうなったと同時に
振動が止み、神宮の動きもぴたりと止まった。
開放してくれる気になったのだろうか?
淡い期待を胸に重い瞼をうっすらと開く

「そろそろ戻らないと怪しまれそうだね。一端戻りなさい」

「それならば中のモノを、抜いて…下さい」

そう言うも、返ってくる神宮の言葉に自分の考えの甘さを思い知らされる

「そのまま戻りなさい。動かさなければ支障ないだろう?」

「そんな…っ!!!」

「口答えは許さないよ?ほら、さっさと戻りなさい」

たまきは唇を噛み締めながらものろのろと立ち上がり
中にあるものをそのままに、衣服の乱れを整えその部屋を後にした

「具合悪いのか…?」

それから暫くしてふらふらと医局へと戻ってきた たまきに、ドアで佇んでいた進藤が心配そうな顔で話し掛けた。

「え?だ…大丈夫…ょ」
 
「…大丈夫じゃないだろ?顔色が悪い」
 
「そう…?食欲がなくて…お昼抜いたからかしら……っっっ!!!!」

たまきはふらつく足元で自分の席に戻りイスに座ろうとした。
が、腰をかけた瞬間、ほんの数分前まで神宮に激しく突き上げられていたたまきのそこは過剰なほどに違和感を覚えた。

「どうした?」

進藤はたまきの顔を覗き込んで尋ねる。

「別に。何でもない、わ…」

たまきは大丈夫と言って笑ってみせた
が、その顔は普段では知る事のない表情だった。

「やっぱりお前おかしいぞ?何か隠してるのか?」

「本当に、なんでも…ない、から…」

潤んだ瞳、それも進藤が今まで見た事もないたまきの艶やかな瞳の色。
そして時折唇から微かに漏れる甘い声に、進藤は思わずゴクりと喉を鳴らし、手を延ばそうとした時
くつろぎモードとなっていた医局に緊張した空気が流れた。
視察と託つけて神宮が医局へとやってきたのだ。

先程までたまきを弄んで好きなように扱っていた男が…

神宮はいつものように医局長の元へとまっすぐ向かったが、ちらりとたまきと進藤の方を見た。
それは自然に辺りを見回す仕草で、他の者は何も思っていないだろうが、進藤にはその瞳の中に熱く燃えるような雄の匂いを感じていた。

「あ、香坂くん」

「はい…」

ふいに話し掛けられ、たまきは立ち上がるもその身体はふらりと揺れた。
そんなたまきを進藤が慌てて支え
心配そうに顔を覗き込んだ。

「本当に大丈夫か?」

「…進藤…先生……っ」

−助けて…−
たまきは心の中で何度もそう叫んできた。

神宮が参加していた事を知らず、論文で薬を批判して救命に配属となったのに
そこでも認められ、受け入れられ、必要とされているのは神宮にとって面白くなかったのだろう…
だから神宮は救命を潰すとたまきを脅し、自分のモノとなる約束をさせてたのだ
こんな事になるとは考えもせず、安易に返事をしてしまった自分がたまきは情けなくて仕方がなかった。

だけど皆に心配かけたくない、と
その思いからたまきは全て一人で背負い込み
誰に助けを求める事もしなかった。
が、そんなたまきの健気さは神宮を付け上がらせる羽目になり
要求はどんどんとエスカレートしていき、この現状の有様だ

逃げたくて仕方がない
だけど逃れられる事は出来ない
たまきはまるで蜘蛛の巣にかかった蝶のようになっていた。

「香坂?!」

心の中で葛藤しているとそれに気付いてか、神宮が行動を起こした

いきなりの振動に対応出来ず、たまきが机に突っ伏すように体を折る。
そんな様子に神宮がたまきの元まで、歩いてきた。
「どうしたんだね、香坂 くん」

「…いぇ……」

たまきは許しを請うような、睨み付けるような目で神宮を見上げる。
が、たまきの体の奥で埋め込まれたオモチャが途端に低く唸って動き出すのが分かる。
神宮がポケットの中にリモコンを忍ばせで操作しているのだろう。
外には聞こえないのだろうか、と
心配になるほど、自分の体の奥の音が響いて聴こえる
たまきはその音が漏れぬよう祈る事しかできなかった。

「…神宮教授、香坂の体調が優れないようですのでお話は今度で宜しいでしょうか?」

「ああ、かまわんよ。」

「香坂少し仮眠室で休んでろ」

「私も手伝おう…立てるかね?」

神宮は白白しくたまきを立たせる進藤を手伝い、労わるように言うと、たまきは辛そうに瞳を伏せて息を吐く。
進藤は一人で大丈夫だと神宮にいい、たまきを抱えるようにして仮眠室へと向かった。

その行方を見守りながらポケットの中のスイッチの出力を最大に上げながら
誰にも分からないように意地悪く笑い
神宮は心の中で呟いた。

「…香坂くん。彼はどう思うだろな…。君がこんなはしたない玩具で遊んでいる事を知ったら…」

神宮の今回の目的は進藤にたまきの淫靡な姿を見せ付ける事だったのだ
狙い通り、仮眠室では進藤のたまきを呼ぶ声が響いており、神宮はたまきが立っていられなくて倒れた事を悟った。

「おい…香坂!どうした、香坂っ!」

「何事だろうね」

白々しくそう呟き、神宮は白衣のポケットに忍ばせたリモコンに手を置いたまま、倒れたたまきの元へと歩いていった。

「騒がしいね、どうかしたのかい?」

神宮が見たものは、進藤に抱きかかえられながら床に座り込んでいたたまきの姿だった。
倒れていたとはいえ、瞳は開いている。
自分の身体の奥で振動している玩具が意識を飛ばしてくれなかったのだろう。

「進藤、先生……私は…大丈夫…だから……仕事に戻って…」

うつろな瞳ながらも神宮の姿を確認したたまきは、震える唇でやっと進藤に言った。
神宮が来たということは、また何か起こるかもしれない…。
下手すればこの事を進藤先生に知られてしまう…
それだけは避けたいたまきはもう一度大丈夫だから、と呟く。

「だめだ…。」

しかし進藤は、こんな状態のたまきを放っておくことなどできるはずもなく
ベッドまで運ぼうとたまきの膝の下に手を回して抱きかかえた。

が、その瞬間神宮は狙いすましていたかのように
リモコンに手をかけ、機能スイッチを切り替えた。

「ああっっ!!!ーっっ…」

たまきの蜜壷では玩具が波のように快感を押し寄せ始めた。
びくんびくんと身体を反らしているたまきに、進藤はたまきが落ちぬよう思わずきつく抱き締めてしまう。
抱き締めたたまきの身体は異常なほどに熱く、そして思ったよりもずっと華奢で壊れそうで
進藤は急に怖くなった

「香坂…お前の身に何が起きてるんだ?!」

「進藤、せ…ん…せっ…見ない、で…!んっ…ぁ」

そんな二人の様子を冷ややかな瞳で見つめていた神宮は、リモコンのスイッチをオフにしてたまき を進藤に一端下ろすよう指示する

「私が香坂くんを家まで送る事にしよう」

「……っっ!!」

蜜壷に入れられたオモチャが動きが止まると同時にたまきはぐったりとして気を失う。
 
「香坂っ!!」

進藤が支えようとするも、神宮は崩れたたまきの体を、さも自分が抱えるのが当然のように抱き上げ
尚もたまきの側を離れようとしない進藤に一瞥をくれると、冷たい声で言い放った。

「進藤くん、君は仕事に戻りたまえ。」

「…神宮教授。…俺が香坂を送ります。」

進藤は何か悪い胸騒ぎを感じ、自分が送ると口を挟むも
タイミング悪くホットラインが鳴り響く
神宮はその隙にさっさと踵を返すと歩き始めた。
進藤は後ろ髪を引かれる思いがあるものの、急患の対応すべく、そっちへと向かう
たまきのおかしな様子と、その熱かった体を思い出しながら…。

そして進藤の胸騒ぎは当たっていた
神宮が易々とたまきを帰す訳もなく
自分の支配下にある一室へとたまきを連れ込み、ベッドへと寝かせた。
そしてドアに「面会謝絶」の札を下げると
自分のネクタイを解いて、たまきの手首を一纏めにしてパイプベットのヘッド部分に括り付けた
未だ意識を失っているたまきを冷淡な顔で見下ろし、再びポケットのリモコンにスイッチを入れた。

「…んっ…っ…」

徐々にダイヤルを強くしていくと、たまきの体が揺らめくのが分かる。

「起きなさい…いつまで寝ているつもりかな…?」

ベット脇に腰を降ろし、言葉とは裏腹な優しい声で髪を撫でながら、呟き
ポケットからリモコンを取り出し堂々と操作する。
そしてもう片方な手ではたまきの上着を捲くり上げる。

「………?んっ…っ?」

薄っすらと開かれた唇を塞ぎながら
静かな部屋に相応しくない、低い振動音を大きくしていく。

「んっ…ひぁ…ッ……」

立てられた両膝を割り込むように体を滑り込ませた神宮は、激しく飛び上がるたまきの体を押さえつけるように覆い被さると
声を奪うように激しいキスを繰り返しながら、玩具の入った部分に手を延ばした。
震えたままの玩具に手をかけ
ゆっくりと出入りさせながら、耳元をねっとりと舐め上げ
神宮は、たまきを卑猥な言葉で貶めていく。

「…君はいやらしい…。…職場でこんなモノを突っ込んで…進藤くん、だったかな?に感づかれたかもしれないね」

「…あ、あぁ…ッ……っ……これはっ…教授が…!いやぁぁっ?!」

濡れてしまった下着を器用に取り払った神宮は、その部分に顔を寄せ、玩具を出し入れさせたまま、プックリと充血して存在を主張している突起に舌を這わせる。

「ひあぁぁ?!…や…ぁ!」

「声を押さえたまえ…誰が聞いているか判らないよ?」

「…んっ…く…っ」

口を手で押さえたいと暴れても、括られた腕はびくともしない。
荒い息を吐くことで、何とか声を押さえようと必死なたまきの様子を、愛しそうに見つめながら
神宮は尚もたまきを攻めていった。

「もうこんなオモチャじゃ物足りないだろう…?素直に答えなさい…」

「あ、あぁ…、も、もう…止めて…お願…っ…」

「早く答えないと…MAXにしてしまうよ…?」

「あっぁ、あぁぁ…っ?」

敏感になってひくひくしている蜜壷に更に指を入れられ、たまきは激しく仰け反る。

「さあ、答えなさい。こんなに濡らして、このオモチャがそんなにいいのかい?」

神宮は蜜壷に入れていた指で溢れるたまきの蜜を絡ませ取ると
たまきの目の前にその指を突き出し、たまきの目の前でぺロリと口に含む。

「やっ…お願い、しますっ!もっ…やめて……」

たまきは恥ずかしさで身悶えした。
顔を覆いたくても、縛られていて覆う手がない。神宮の視線から反らそうと、たまきができることは顔を横に向けることぐらいしかなかった。
しかし、反らした視線もあっという間に元に戻されてしまう。
神宮がリモコンをMAXにしてしまったからだ。
顎を反らせたまきの身体がベッドから浮かぶ。

「やっあぁぁ…ぁ!!壊れっ…る!!!」

「壊れやしないよ…本当は良いんだろう、オモチャが」

耳元で優しく甘く囁く声とは裏腹に、モーターの振動音は激しくたまきの胎内で響き渡る。

「そんな、訳…!!もう…やめっ…ああああっっ!!!」

「強情だな?…オモチャがいいならいいと言えば済んだものの。ふふっ…どうなっても知らないよ、私は」

神宮はそう冷ややかに笑いながら、リモコンのスイッチをオフにすると、 たまきの中から勢いよく玩具を引き抜いた。

「んっっ…!!」

今まで胎内で蠢いていた物体がするりと除かれ
たまきは気が抜けたようにだらりと身体から力が抜けた。
玩具が引き抜かれたたまきの泉から流れた蜜がシーツに溢れだす。

「おや、もったいない」

「何っ!?…あっっ!はぁっ!!」

まだオモチャの振動の余韻でひくひくと痙攣しているたまきの泉の入り口に神宮は口を当て、花芯を舌で弄ぶ。

「本当はこうしてほしかったんだろう?オモチャでは物足りないのだろう?」

「誰…が…!は…ああっっ…!!ひっ…んっ…」

「言うんだ。私がいいと…」

「それなら……っ…玩具の方、が…マシっ…だわ…!!」

「そんな事を言うのかい?……。これは使いたくなかったんだが…君があまりにも強情だから仕方あるまい…」

神宮は腕時計を見つめながら冷たく微笑むと、ポケットの中から小さな小瓶を取り出した。

「な…何…?んっっ…ああっっっっ!!!」

神宮は小瓶の蓋を開けると指に中の液体をたらし、そのままたまきの身体の奥へと指を進ませた。
 
「……な…何を…!?」

「これか?そうだな…世間では『媚薬』というものだ…」

「え?なっ…!?やっ!!…ああぁっっっ…」

身体の奥の奥まで塗り込まれ、次第に身体が奥から熱くなってくるのが分かった。

薬がたまきの身体を溶かしはじめたのだ。

「あぁ…っ…」

拘束された不自由な姿勢のまま、たまきが体を捩るのを、神宮は目を細めて満足そうに見つめていた。

乱れた服を完全に取り除き、白いしなやかな肢体が媚薬によって色付いていく様を、恍惚の表情で見つめながら、その体を指で辿る。

「は…ぁぁ!…んんっ…あ!!」
「どうだい?私自身が欲しくなってきただろう…?」

僅かな刺激で体を飛び上がらせるたまきを愛しげに掌で撫ぜるも期待とは裏腹に拒絶する声が部屋に響いた。

「嫌…っ…ふ…ぅあっ…触ら…ないで!!」

「…ふふ、素直になった方がいいんじゃないかね。香坂くん…?」

模範解答じゃなかった罰だと言わんばかりに色付き立ち上がった胸の頂を、軽く噛むと
薬によって過敏になった身体はそれだけでびくりと飛び跳ねた
たまきはやめて、と繰り返し懇願するも
そんなたまきの姿を神宮を満悦そうに眺めていた。

「は、ぁ…!…進藤…せんせ…助け…てっ…」

が、神宮はたまきのその譫言に引き抜いたはずの玩具にスイッチを入れ
激しく振動するオモチャを立てられた膝のあたりに這わせる
すると、たまきはベットが動くくらい体を起こそうと暴れて、神宮の方を見つめながら濡れた瞳で懇願した。

「ひ…あぁぁ!!お願い…で…すっ…、…薬が…抜けるまでっ…触ら……ない、で…!」

「そんな願いを……聞き入れられると思うかね?」

神宮はたまきの反応を眺め満足げにベッドに上がると
たまきの足の間に腰を落とし、カチャカチャと音を立ててベルトを外し、ズボンを寛がせて聳える自身を取り出すと
軽く泉の周りに擦り付け、一気にたまきの最奥へと挿入した。

「やあぁぁぁぁっ…?!」

「くっ……凄い疼きだな…、 香坂くん…よく効いているようだね」

流石の神宮も額に汗を滲ませて、その締め付けに堪えるのが必死のようだった。

手を延ばして胸を揉みしだくと、更に疼く内部が神宮を飲み込むよううごめき神宮を喜ばせる。

「あぁぁっ!!…抜いて…くださっ…!嫌!あ…あ…動かない…で…!!!」

そう口では言ったものの、限界だった
体の奥からむず痒いような、熱い疼きが湧き上がってくる
その部分を強く擦られたくて仕方がない
それを解消するには、目の前の男に縋るしか方法は残されていない。
が、それをしてしまうときっと永遠に逃れられなくなってしまう
そんな悍ましい結果には絶対になりたくない
そう思うも塗り込められた薬の効き目は凄まじいものだった

「本音をいいたまえ…どうされたい…?…ほら、こうされたいのだろう?」

入れたまま奥を突かれて、たまきは甘い声を上げた。

「あ…あぁっ!…もっ…いっそ…壊し…て…」

いっそ自我を手放してしまえたら…
そう思ったのか、そんな事を懇願するたまきの姿に、神宮は眼鏡を外してベット脇の机に置くと、今までの緩慢な動きが嘘のように激しく挿送を繰り返しはじめた。
 
「あ、あぁぁぁっ…んっ!!んぁ…っ」

媚薬の効果のせいか、普段ならすでに達して脱力状態になるたまきだが
何度、絶頂を迎えても、未だ神宮を受け入れ続けている。

「激しくはするけど……壊れる事は、許さないよ…」

たまきは激しい神宮の突き上げに再び達してしまっていた。
しかし、神宮は動きを止める事をせず、たまきを突き上げ一番深い部分を突き上げて行く。

「っっ…っっ…んっっ……くっ…」

蜜壷をかき回し、突き上げる。
たまきは声が掠れて、喘ぐ言葉もなく、神宮の激しさに息もできない。
ぼんやりと焦点のあっていないたまきの瞳にはただ白い天井がうつっていた。

「あぁ?い、いやぁ…っ?!」

が、ふいに括りつけられていたネクタイを解かれ、手が自由になったかと思えばその手を取られ
繋がった部分に導かれると、神宮でキチキチの蜜壷に自身の指を入れらされた
たまきはふいに現実を突き付けられ、屈辱感に我に返り
たまきは再び首を振って嫌がった。

「いや…手っ…離し、て…!もっ…抜いて…!!これ…以上、は…許し…てっ…下さ…!!」

「やっぱりしっかりと自我を持っている方が…君らしくていいね」

攻める動きはそのままに、たまきの上から重ねた手を動かす

「…くっ…香坂くんっ!そんなに…締め付けると…」

神宮の体がぶるりと震えて息を吐きながら最奥に飛沫を叩き付ける

「いやぁぁぁぁ−−−−−!!!」

恐れていたその感覚に、たまきは首を降り叫び散らした。

「ぃゃ……早く…抜い、て!!−−いや…早く……!!」

中に出されたという悍ましさから、狂ったように叫び、暴れる
その声の大きさに神宮は慌てて、たまきの口を手で覆おうとするも激しく暴れ狂っている為、それも叶わない
そしてたまたま近くを通りかかっていた進藤がその声を聞き付け、2人のいる部屋へ立ち入ろうとする。
それに気付いた神宮は慌ててそっちを制止しようとするものの、進藤はそれをものともせず強引に踏み込んだ

「………香坂…!!!」

目の前の光景に進藤は思わず目を疑った。
生まれたままの姿でパニックに近いものを起こしているたまきの姿
何があったか、など
一目瞭然だった

「香坂!大丈夫だ…落ち着け、もう大丈夫だ…」
進藤は神宮への沸き上がる怒りを必死に押さえ込み、たまきを落ち着かせようと努めた

進藤に宥められ、徐々にたまきは落ち着きを取り戻しつつあるも
がたがたと震え、浅い呼吸を繰り返している

「……香坂…大丈夫だ…」
「進藤…せん、せ…?!」

大分落ち着きを取り戻し、自分を抱きしめているのが進藤だと気付いた瞬間、たまきがびくんと大きく震えた。

「駄目!!!触らないで…!!」

「香坂?」

「貴方まで…っ汚れて…しまうっ…!!」

「お前は汚れてなんかいない 」

たまきは、進藤の言葉が信じられなかった。

「だって……中にっ!!!!」

「言わなくていい…きって、何もかも悪い夢だ…少し眠れ…」

「教授、あなたがやった事は立派な犯罪だ。もしこの件を握り潰すような事をしたとしても俺は絶対にあなたを許さない!!!」

進藤はそう吐き捨てると、ぐったりとしているたまきの身体を布団で包みそっと抱き抱えると、ドアを激しく開けて出て行った

進藤はこんな状態の彼女を人目に触れさせぬように、気を配りながら
一先ず自分の車へ避難する事にした
彼女を起こさぬよう、静かに事を進めているつもりだったが、たまきは気が付いていた。

「進藤先生…」

「気が付いたか?もう大丈夫だ…」

そう言ってたまきを後部座席にゆっくりと下ろした

「…進藤先生、さっき私の事汚れてないって。言ってくれたわよね…?」

「ぁぁ」

「本当にそう思ってくれているなら…」

「いるなら、何だ?」

聞き返すも暫し2人の間に沈黙が流れる。
進藤はたまきが口を開くのを待つが、どうも様子がおかしい気がした。

「香坂…?」

呼ぶと、潤んだ瞳で見上げられ、進藤は思わず唾を飲んだ。
妖艶な色香を漂わせている彼女に見上げられ見惚れない男はまず、いないだろう…
が、たまきはそれに気がつかず口を開いた。

「抱いて…」

聞き取れるのがやっとの声で呟いた。
進藤は驚きを隠せず、小さな動揺を見せた。
それを見てたまきは言葉を続ける。

「薬を使われて…自分では抑えられなくて、どうする事も、出来ないの…だから…進藤先生…」

「薬?…媚薬、か…」

「…お願い…楽にして…」
言うが早いか同時か、進藤の首にたまきの細い腕が回される。

「俺でいいのか?」

「貴方が、いいの…」

至近距離での囁くような声で交わされる短い会話。
進藤は意を決したように、車の扉を締め切ると、たまきを後部座席へと押し倒しついばむような口付けを何度も繰り返す。

「ん…んぅ!」

薬に犯されている身体はそれだけでも過敏何度反応を示す。

「香坂…大丈夫か?」

あまりに反応する為、進藤は不安を覚え、唇と胸をまさぐる手を止めた。

「いや、辞めないで…」

「だが、このまま続けるとお前の身体が持たないんじゃないか心配なんだ…」

「貴方になら、めちゃくちゃにされて壊されてもいいわ…だから、続けて?」

そう言ってたまきは身体を起こし、再び首に腕を回すと自ら積極的に進藤の唇を奪い、舌を絡める。

そんなたまきの行動に進藤は自分の中で理性が崩れ落ちる音を聞いた。

「そこまで言うならその要望に応えてやる、覚悟しろ?」

口角を上げて笑う進藤の顔にはもう迷いはなく、何処か嬉々としているようにも見受けられる。
そして言葉の通り、進藤の快楽への容赦ない攻撃がたまきの身体に襲いかかる。

指で秘所を掻きまし、身体中に舌を這わせる
著しく反応した箇所はしつこいくらいし集中的に攻めていった。

「あぁ!…ひぁっ…ぁ、ああーーー!」

たまきの身体が跳ね、達した事が解る。
それでも進藤は攻める手を緩めなかった。

絶頂後の敏感な身体を労る事なく、攻めていく。
探り当てた敏感な部分を的確に…

「やっ…!もう…っ!いいから、入れて……」

息も途絶え、途絶えになりながらも必死にそう告げる。

「ああ、いくぞ」

たまきの言葉に手を止めて宥めるような口調で短く返すと、熱く濡れたたまきの中へと自分のものを突き入れた。

「ああぁぁ…!」

今までになく背を反られて喘ぐたまき。
そんな反応がもっと見たくなり、更に激しく、乱暴に突き立てる。

「んあっ!ぁ…は…っ!もっと…!貴方を感じ、させて……!」

必死に進藤に縋りつき、快楽を得ようとする。
まるで何かを振り切るかのように…

そう、今のこの瞬間は…
彼だけを感じていたかった。
本当はもう少し前に薬は抜けている。
だけど、最後まで薬が抜けていないふりをして、ずっと想い続けた相手な抱かれていると言う幸せを身体中で感じ、噛み締めていたかった。

この夢のような時間、最初で最後の彼の温もりを忘れないように…
刻み付けておきたかった






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