本物?
葵×藤ノ宮千歳


「お前さあ、その乳本物か?パット入れてんじゃねーの?」

理事長室にやって来た葵は、ちろりと千歳の胸を見るなりいきなりそう言った。

「なっ…パットなんか入れるわけないじゃない!本物に決まってんでしょ!」

さっと顔を赤くして千歳は葵に怒鳴り返す。パットなわけじゃあないが、侮辱されたと思い怒りで千歳は赤くなったのだった。

「へぇ〜〜本物ねぇ」

千歳が怒鳴り返したことを気にもせず、葵ににやにやと笑みを浮かべて千歳を見た。
その笑いに千歳はいっそう不機嫌そうに眉を寄せる。

「…何が言いたいのよ」
「いやいや別にぃ?ただ本物って言い張るからにゃ証拠がねーと信用できねーなって思ってよ」
「しょっ、証拠?」

千歳は驚いて声を上げる。証拠と言われても何が証拠になるのかも分からない。

「そ、証拠。試しに俺が千歳の乳揉んで、本物かどーか見極めてやるってのはどうだ?」
「冗談じゃないわ!何で私が…っ」

千歳はまたさっと顔を赤らめた。葵はまだにやにやとしていた。

「断るのか?まあそれならそれでいいぜ?ただ千歳がパット使ってるって噂が流れるだけだけど。貧乳の千歳ちゃん?」
「…分かったわよ!触って確かめさせればいいんでしょ!?」

貧乳と言われたことがよっぽど頭に来たらしく、千歳はキッと葵を睨んだ。しかし葵は気にした様子はなく千歳に近付いた。

「そんじゃ確かめさせて貰おうじゃねーか」

葵の両手が千歳に伸ばされ、その手が千歳の胸に触れる。ぴくりと反応した千歳の頬は桜色に染まっていた。

「も…、もおいいでしょ?」

初めて胸を触られた千歳は恥ずかしさから早く逃れようと葵を見た。

「こんだけじゃわかんねーなぁ。やっぱ揉んでみねーと」
「何言って…アッ…」

その手を振り払おうと千歳はしたが、それよりも早く葵が千歳の乳房を揉み出した。
慌てて逃げようとしても千歳の後ろには理事長机があり、千歳は逃げることが出来ない。それでもせめてもの抵抗にと千歳は身をよじる。

「やだっ…離しなさいよ葵っ…離してってば…」
「いやな、最近のブラってよく出来てるらしーから。ちょっと揉んだだけじゃ分かんないだろ」
「だから…っパットなんかじゃ……キャアッ!?」

千歳のではない手が服の裾から入り込み、千歳の素肌に触れてきたのだ。驚いた千歳は小さな悲鳴を上げる。
手は勿論葵のものだった。

「確かめるにゃ直に触んのが一番だな」

サングラス越しに葵の眼が光る。

葵の手は素早く千歳の背に回され、慣れた様子ではなかったがすぐにブラのホックを外した。
ぷつりとブラの拘束を解かれ、開放的になった胸に気付いた千歳は最初に怒った時よりも顔を真っ赤にする。

「やめて葵…っ」
「ここまで来たからにゃ最後まで確かめねーと。なぁ?千歳?」

意地悪く笑った葵は、今度こそその膨らみを直接手で包み込む。
瑞々しい肌は柔らかく、服越しでは分からなかった温かさに、葵は思わず生唾を飲み込んだ。
わずかだけ動く指に千歳の吐息は徐々に上がり、顔は泣きそうな表情に変わっていくが、葵の手は千歳に構うことなくその柔らかさを堪能していた。
葵の指がある一点を捕らえた時、千歳の体はびくりと反応して固まった。

「お、何だろうなぁこれ?このとんがったの」

葵は両方の手の平に感じた突起を人差し指で押し、なぞってから軽く摘む。

「あっれ〜?硬くなってきてるぜ千歳?何だろうなぁこれ」
「………っ…」

つんつんとつつきながら、わざとらしい声を出して葵は更に執拗にそれを攻める。
葵の腕をどかそうと掴んでいた千歳の手は、徐々に押し返す力が弱くなっていき最後は葵の服をきゅっと掴んで頼り気ないものだった。

「何かわっかんねーし捲って確かめねーとな」
「あっ…!」

千歳の抵抗も空しく、上着は葵の手によってあっさり捲られる。
ぷるんと揺れる乳房は、普段日が当たらない分余計に白く、成長過程の割に大きかった。
素肌に触れる冷たい空気のせいか、先程まで葵の指にいじられていたせいか左右の小さな突起はぷっくりと膨らんでいる。

「やだ…じっと見ないでよぉ…」

顔を真っ赤にした千歳のか細い声に、見惚れていた葵はハッとする。

「もおいいでしょっ、離しなさいよ…」
「パッドじゃないのは分かったが、ここまできて止められるわけないよなぁ千歳?」
「なっ…!あんた…んんっ…!」

千歳の可愛らしい唇は荒っぽく塞がれる。
葵はそのままの体勢で柔らかい乳房に手を伸ばした。咄嗟に上がった千歳の悲鳴を見逃ず、葵は素早く舌を千歳の口内に入れた。
ぬるりとした生暖かい葵の舌の動きに、千歳は一瞬嫌悪するもののその動きに翻弄されていく。

「あぅ…ふぅん…んぅ」

葵の舌の動きにすらついていけてないのに、そのすぐ下で執拗に弄ばれる乳房に千歳は段々と高い声を上げていく。

「っは…ぅん…」

ついに千歳は抵抗を忘れ、葵の舌の動きに応え始めた。唾液と唾液が混ざり合い、舌と舌が絡み合う。
しばらくお互いの口を貪っていたが、不意に葵が唇を離した。

「ぁ…はぁ……はぁ…」

肩で荒く呼吸をするも名残惜しいのか、千歳は熱に浮かされた時のようにとろりとした瞳で葵を見つめる。
視線に気付いた葵はにやりと笑い、今度は千歳の細い首筋に顔を埋めた。

「アッ…!んッ…あおっ…ぃ…」

わざとらしく音を立てて葵は何度もキスをした。
ちゅっ、ちゅっと音が立つたび千歳の手は葵にしがみつく力を強くする。キスの音が千歳の羞恥心をうまく刺激するのだろう。
気を良くした葵はぺろりとアイスクリームを舐めるように首筋に舌を這わし、鎖骨まで下りれば皮膚を甘噛みした。

「か、噛まない…で…ぅん…」
「気持ち良いんだろ?だったら良いじゃねーか」
「そういう問題…じゃ…ゃうっ…」

その間も休むことなく葵の手は千歳の乳房を揉みつつ、片手は背筋を這い出した。ゆるやかな背骨のラインを上から下へ指がなぞるれば、千歳の背中が軽く跳ねた。

「…アッ…!」
「良い反応だなぁ千歳。この調子じゃ下の方はどーなってんだか」

「ん…はぁ…っ、ヤメ…」

千歳のか細い声を葵は無視し、スカートをまくし上げる。質の良いショーツの上から柔らかな尻を撫で、股の隙間へ滑り込ませる。ショーツ越しでも分かるほどに、そこは確実に湿っていた。
葵がつつっと指で割れ目をなぞってやれば、千歳は悲鳴を吸い込むように小さく息をした。

「分かんだろ?お前濡れてんぜ」
「言わないで…よぉ…アウッ、ふ…ッんん…」

ここがクリトリスだろう。葵は大体の憶測を付けるとそこにぐりぐりと指を押し当てた。すると今までと違った刺激に襲われて千歳は、いっとう高い声を上げて腰をわずかに揺らす。
布越しとはいえクリトリスを重点的に責められショーツはじわじわと染みを広げていき、千歳は快感の電気信号に立っているだけで精一杯だ。

「…あお…ぃッ、んん…そこばっか…は、…ヤァ…」
「千歳、お前自分でどんだけ濡れてんのか分かるか?クリトリスだけでビショビショなっちまってる」
「キャア!?」

千歳の腰を抱きかかえ、葵はぐいっと机の上に千歳を腰下ろさせた。千歳がいつも使っている大きな木製の机は、人一人分の重さなどまるで気にしていない。

「ヤダ、何すんのよ?」

何をされるのか予想の付かない千歳は抵抗を見せたが、葵はそのまま千歳を仰向けにし膝を持って足を広げさせた。






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