夏休みだよ・千歳ん家 わぴこ来襲
葵×藤ノ宮千歳


わぴこが来た。いきなり来た。今までのムードが一転し、2人は慌てふためいた。

「なっなっ!なんでわぴこがっ!」
「いいから落ち着け!!」
『ちーーーーーーぃちゃん!!!いないのーーーーーーっ!!?』
「まずい!まずいわよ!!どうしよう!!!」
「居留守使えばバレねぇだろ!?いいからとりあえずどけって!!早くコレ抜けって!」

大パニックの2人。でも下半身は未だ結合したままだった。

「え?え?そうよね?まず抜いて・・・・あ、アアン!どうして!?はずれない!!」
「おいおいおいおいっ!! 」

驚いた千歳の膣は、ますます葵のペニスをきつく締め付けてしまった。
膣痙攣、とまではいかないが、よりしっかり結合されてしまった。

「痛てっ!!痛いって!そんなに引っ張るなよ!」
「あああああっ!どうしよう!」
「もういい!とりあえず落ち着け!静まれ!わぴこに気づかれる!」
「・・・・!!」

両手で口を押さえた千歳。2人は沈黙した。

『あれーーー?ちーちゃん、いないのかなーーーー?』

どうやら部屋の中の気配には気がついていないらしい。
暫しの沈黙。これならわぴこも諦めて帰るだろう・・・
ふぅ・・・これで一安心・・・安堵する2人。でも・・・

『わぴこちゃーーーん!!!久しぶりーーーーっ!!!』
『あ!ぎょぴちゃん!!!!!おひさっ!!!』

ブフゥッ!!!2人は一斉に吹き出した。
1階で暇を持て余していたぎょぴが、喜び勇んで飛び出してしまった。

『ぎょぴちゃん!ちーちゃんいる?』
『いるよー!!』

ブブブブッ!!!繋がりながら仰け反る2人。

『あ、ちーちゃんはいるけど・・・あの、その・・・』

思わず答えてしまったものの、焦るぎょぴ。
葵が来ていることを千歳に口止めされていたのだが、もう遅かった。

『そっか!ありがと!!んじゃ上がるね!!!』

バタンッ!ドタドタドタドタッ・・・玄関ドアを思い切り開き、
廊下を、階段を駆け上がるわぴこ。真っ直ぐ千歳の部屋へと向かってくる。
バタバタという騒がしい音が、どんどん千歳の部屋に近づいてきた。

「もう!!ぎょぴちゃんのバカーーーーッ!!!」
「やべえっ!部屋に来ちまう!どうする!どうする!」

再び大混乱の千歳の部屋。容赦なく近づく足音。
わぴこは千歳の部屋の入り口までやってきた。

バタン!!!

「はよーーーーん!!!!!!!!」

静かだった室内に、元気な声が轟いた。

「あれーーー?ちーちゃん、まだ寝てたの?もう午後3時だよ?」
「ハァハァ・・・な、なによ、わぴこ・・・どうしたの?突然・・・」

暗い部屋の中、息を切らせながらも平常を装う千歳。
千歳は今、ベッドの上で上半身を起こして寝ていた。
千歳は胸から下を毛布で隠し、下半身全てを夏には不似合いなくらい厚く膨らんだ布団で覆っていた。
もちろん布団で膨らんでいるのではない。布団の中には葵が隠れていた。
千歳に挿入したままの状態で、ベットの中に潜んでいた。
息を潜める葵、上手い具合にわぴこからは葵が見えなかった。

「もう夏だよ?そんなに布団着込むと暑いよ?
 それになんでこの部屋こんなに暗いの?電気つけないの?
 ちーちゃんいつも裸で寝てるの?」
「オホホホホホホホッ!もうヤダわ!この娘ったら!!
 一体なに言ってるのか全然分からないわ!!!」

千歳は質問責めのわぴこを強引に流した。

「うーーん・・・ちーちゃん、ひょっとして風邪引いてるの?顔、赤いよ・・・?」

わぴこは心配そうに千歳の顔を覗き込んだ。

「え?あ、うん、そうなのよ・・・・それはともかく、何しに来たのよ?」
「あ、そうそう!わぴこ、今まで家族でお出掛けしてたの!だからおみやげ持ってきたの!」

楽しそうに大きな紙袋に手を入れるわぴこ。
どうやら旅行先から、家へ帰らずに真っ直ぐ千歳の家に来たようだ。

「はい!お土産の“豊橋名物ちくわ”!!すごいんだよコレ!

愛知なのに売ってたんだよ!スイスじゃないのに!!」

「豊橋は大昔から愛知県よ!バカねっ!お母様に騙されないで!!!!」
「え?そうなの?」

千歳の母親は、よく海外土産と言ってちくわを持ってきていた。

「ん〜〜、ま、いっか。愛知にもスイス館があったし・・・」

よく分からない納得の仕方をするわぴこ。
一方、大声を張り上げた千歳に異変が起こっていた。

「んんっ・・・・あふぅ・・・・」

ビクビクビクッ!

千歳の全身が震える。
千歳は急に塞ぎこんだ。

「え?どうしたの!?」
「な・・・なんでもないの・・・」

千歳は下腹部から身体中に込み上げる刺激に耐えていた。
今も体内に葵のペニスを包み込んでいる千歳、
わぴこにツッコミを入れた際、ついつい身体を浮かせてしまい、
自分の中に挿入された異物が膣壁を強く擦った。
ピクピクと脈打つペニスが、指では届かないような場所を擦る、突き上げる。
生の肉棒の熱い感触が直に伝わる。固くて・・・とても太い。

これは・・・これは気持ちいい・・・すごく気持ちいい・・・
トリップしそうになる千歳。身悶える。
でもわぴこが見てる。快感に酔いしれる訳にはいかない。
千歳はなんとか気を取り直す・・・夢心地だが、どうにも辛かった。

「ちーちゃん、本当に具合悪いんだね・・・
 だから昼過ぎまで寝てて、 電気消して、
 こんなにいっぱい布団被ってるんだね・・・
 突然押しかけちゃってごめんね、ちーちゃん」

「やだ・・・いいのよもう、大丈夫だから・・・」
(謝んないでいいから早く帰ってよ・・・・・もう)

千歳の言葉と心は裏腹だった。

「鼻風邪なの?鼻かんだティッシュがこんなにいっぱい散らばってるよ?」

わぴこは丸まったティッシュを一つ拾い上げ、ゴミ箱に捨てようとした。

「だめーーーーーっ!!!!!!!はぅっっ!!!!!!」

ビクビクビクンッ!!!!

再び性の刺激が千歳を襲う。身体の中が脈打つ。

「〜〜〜〜・・・いいから・・・ゴミ箱には捨てないで・・・ティッシュ拾わないで・・・」
「え?なんで?」
「・・・・汚いでしょ・・・?わぴこに風邪、移しちゃうから・・・」
「え?いいよ、大丈夫だよ」
「大丈夫じゃないからっ!!!」
「・・・うん」

顔を真っ赤に染めて眼を潤ませる千歳に圧倒されたわぴこ。
手に取ったティッシュを元の床に戻した。

ティッシュも触れて欲しくないし、
なにより使用済みコンドームが山になってるゴミ箱なんて絶対見られたくない。
もし見られたら大変だ。
わぴこは・・・これ等が一体何なのかなんて、きっと分からないだろうけど・・・
やっぱり恥ずかしい。

「・・・・・?」

くんくんくん、わぴこはティッシュを拾った手の平の臭いを嗅ぎだした。
ついでに部屋の中の臭いも嗅ぎ出した。

「!?」

予想外の行動に驚く千歳。

「や、やだ!何やってんのよっ!やめなさいよっ!!」

千歳は顔をますます真っ赤に染めて叫んだ。
床のティッシュには葵の精子が残り、室内には2人の体臭が立ち込めている。
わぴこはザーメンの残り香を嗅いでいた。

(ヴァージンのわぴこには・・・何の臭いかなんて分からないわよね?もちろん分からないわよね?)

そう思いながらも、千歳はハラハラしながらわぴこを見ていた。

「・・・・この部屋なんか匂うよ、換気したほうがいいよ」

わぴこは千歳に背を向け、窓に向かい、カーテンと窓を開け始めた。
締め切りだった部屋に直射日光が差し込む。新鮮な空気が入り込む。
わぴこの眼が千歳から離れた。
その時を見計らって、葵が手の平で千歳に合図をした。
千歳の太ももに葵が指で文字を書く。ビクンと感じつつ、千歳はその文字を読み取った。

「 ぬ け 」「 は や く ぬ け 」

千歳は驚く度に膣口を縮めていた。その都度葵のペニスは絞るように締め付けられた。
挿入したまま刺激を受けつづけるペニス。心を落ち着けて小さくする余裕も無い。
このままじゃもう・・・・葵も限界だった。
千歳は軽くうなづき、気持ちを落ち着けようとした。なんとか膣口を緩める努力をした。

そして、そっと・・・そっと・・・上半身を浮かしていく。
抜こうとする間も、硬直しているペニスが膣内を擦りつける。

「んん・・・」

快楽をこらえながら、ようやく亀頭が膣の入り口近くまで引き抜けた。
あともうちょっと・・・少し千歳の気が緩んだ。その時、

「ち−ちゃん!!!」

ドスッ!突然、わぴこが千歳の目の前に降って来た。
わぴこがベッドの上に、ベッドに隠れる葵の真上に飛び乗った。

「いやあっ!!!!!!」
「うぐっ!!!」

千歳と葵が思わず叫んだ。

ズブッ!もう一歩で抜けたペニスが、再び千歳の奥の奥まで潜り込んだ。
わぴこはベッドに寝そべる千歳の膝の上、(と、思っているが本当は葵の身体の上)にまたがって、
千歳をじっと見つめていた。

突然、腹の上にわぴこが落ちてきた葵。その上ペニスを再び根元まで挿入してしまった。
ボディーブローと性的摩擦がいっぺんに葵を襲う、思わず射精しそうになる。

だが、葵はどうにか持ちこたえた。
ビクビク、悶える千歳。千歳は持ちこたえられなかった。
膣の入口から子宮口まで一気に突き上げた肉棒が、千歳にこれまでに無い衝撃を与えていた。
千歳はその場に再び塞ぎこんだ。

「ちーちゃん?どうしたの?ちーちゃん!」

悶える千歳を気遣うわぴこ。
どうやら葵の叫びには気がつかなかったらしい。
布団の座り心地がゴワゴワなのも、千歳の膝の上に乗ってるからだと思ったようで、
特に違和感を感じていないようだった。

「〜〜〜・・・どうしたも何も・・・・・わぴこが驚かすからでしょ・・・」

ようやく気を取り直した千歳、声を震わせながらわぴこに話しかけた。

「・・・なんで急に飛び乗ってくるのよ・・・」
「だって、ちーちゃんが心配なんだもん」

本当に困ったような、心配気な表情で千歳を見つめるわぴこ。
少しだけ身体を浮かせ、より千歳に近づいた。

「それと・・・ちーちゃん」
「・・・・な、何・・・・?」
「おっぱい見えてる」
「はっ!」

毛布からポロリ形の良い乳房が見えていた。

「ちーちゃんのおっぱい、綺麗だねー!」
「〜〜〜もうっ!私のことは気にしないでっ!」

ぐぃっ!毛布を引っ張り胸を隠す千歳。うかつだった。
引っ張られた毛布の先からは、隠れていた葵の顔が現れた。
ちょうど、わぴこのおしりのすぐ下に葵の顔が露になった。

「!!!!」

またも驚愕する葵と千歳。でもわぴこは気づかなかった。

「あれ・・・?ちーちゃん、なんか身体にアザが出来てるよ・・・?」
「ああっ!」

千歳の首元のキスマークだった。
わぴこは身を乗り出して、千歳のキスマークを見つめた。
良く見るとアザは首筋だけではない。肩にも胸元にも・・・

「あれ?ちーちゃん、これ発疹?」

千歳の肌をマジマジ見つめるわぴこ。わぴこの姿勢は自然とおしりを突き出す形になった。

「ぶっ!」

思わず吹き出す葵。
おしりを突き出したわぴこのスカートの中、わぴこのパンツがちょうど葵の位置から丸見えだった。
真っ白なわぴこのパンツ、お尻の中心にはペンギンの模様が描かれていた。
葵は今、大ピンチだというのについついわぴこのペンギンパンツを凝視してしまった。
千歳の奥深くに収まりながら、ますます葵のペニスが膨張した。

「あ!ここも!ここも赤くなってるよ!」
「え、あ、あ・・・いや・・・」

慌ててキスマークを隠す千歳。

身体中のキスマークを探すわぴこ、膣の中でますます反り返るペニス、
気持ち的にも身体的にも、千歳の混乱はますますエスカレートした。

「・・・ちーちゃん・・・もしかして、この部屋に秀ちゃん来た・・・?」

急に真顔で、わぴこが変なことを聞いてきた。

「え?なっ!いやだわ!来るわけないでしょ!?何言ってるのよ!」

突然の問いかけにドキッとする千歳。口が勝手に言い訳を始めた。

「来ないわよ!葵がウチに来るわけないじゃない!!!」
「・・・・葵ちゃん・・・・?」
「あうっ!!!」口を両手で押さえる千歳。

マズイことを口走ってしまった。千歳はますます混乱した。
緊張が頂点に達した時、千歳は膣を、今まで以上にぎゅうっつと締め付けた。
一気に絞り上げられる葵のペニス。

(うぐっ!!)

強烈な刺激になんとか絶えようとする葵。
その瞬間だった。身を乗り出していたわぴこが急にその場に座り込んだ。
葵の目の前に落ちてくるペンギン。
むぎゅぅっ!やわらかな白い桃の感触が葵の顔を圧迫する。
わぴこのおしりが葵の顔の上に直に押し付けられた。
そして、葵の鼻がわぴこのワレメにはさまった。

「きゃっ!」

流石にお尻の違和感に気がついたわぴこがベッドに上に立ち上がった。

「うっ!!」

ビシュッ!ビシュッ!

気を緩めてしまった葵が思い切り精を放った。

「あああああっ!!!」

身体の中に熱い液体を流しこまれた千歳が大声を張り上げた。

膣内が溢れる。今まで何にも触れられたことが無かった場所にビシュビシュと精の固まりが突き当たる。
子宮の中に熱が篭る。お腹の中がジンジンする。
いっぱいいっぱい流れ込む、次から次に流し込まれる。

「ふっ、ふぁぁ・・・」

ビクン!ビクン!初めての膣内射精、余韻に浸る千歳。

(すごい・・・葵が・・・溢れてくる・・・・)

髪の先からつま先まで、全身が震えた。
世界が、白く染まった。

「??え?どうしたの?ちーちゃん?」

おしりの下を振り返ろうとしたが、急に大声を上げた千歳にわぴこの注意が逸れる。
一気に精を放ち、放心しかけた葵だが、このチャンスは見逃さない。
わぴこにこちらを見られる前に、さっと再び毛布の下に隠れてしまった。

「ちーちゃん?ちーちゃん?」

千歳の肩をゆするわぴこ。

「・・・あ・・・わぴこ・・・どうしたの・・・?」
「どうしたのじゃないよ!ちーちゃん!今“あーっ!”て叫んだじゃない!」
「あ・・・ああ・・・足踏んでるっていいたかったの・・・・」
「え?そうなの?・・・そうか、ちーちゃんのつま先踏んじゃったのか、ごめんね」

なんだかまったりと、ごまかせてしまったようだった。

「わぴこちゃーん!ちーちゃーん!」

ふよふよと、わぴこを追って、ようやくぎょぴが2階に上がってきた。

「あ・・・ぎょぴちゃん・・・
そうだわぴこ、ぎょぴちゃん連れてどこか遊びに行ってあげて・・・」
「え!?ちーちゃんは?」
「私・・・ちょっと疲れちゃった・・・もう少し寝る・・・」
「・・・そう・・・」
「わーい!ぼくもわぴこちゃんと出かけたーい!!」

この2日間、誰にもかまってもらえず暇だったぎょぴは大喜びだった。

「ん!わかった!ぎょぴちゃん遊びに行こっ!・・・ちーちゃん、お大事にね!」
「ちくわ食べてね!!」

ベッドを飛び降り、千歳の方を心配そうに振り返りつつ、
わぴこはぎょぴと千歳の部屋を後にした。
バタン、千歳の部屋の扉が閉まった。
こうして突然の台風は静かに過ぎ去った、千歳の中の洪水だけを残して。

「・・・・行ったか・・・?」

葵が挿入したペニスを引き抜きつつ、布団の中から這い出てきた。

「うん・・・・人騒がせ・・・・・」

・・・バタッ、

ふと、言葉の途中で千歳は力尽き、葵の胸に倒れこんだ。
どうやら緊張の糸が切れたようだった。
ぴくぴく痙攣し続ける千歳の身体。
表情は心持ち幸せそうだった。

「ふーっ・・・やれやれ・・・」

抱きしめた千歳をそっと寝かしつける葵。
溜息をつきつつも、葵の表情は優しかった。

*************************

千歳が眼を覚ましたのは夕方だった。
すっかり日が暮れ、開けっ放しの窓からそよ風が流れる。
そっとカーテンがそよいでいた。
裸のままでベッドに寝ている千歳。
千歳の上には綺麗に毛布が掛けられていた。
部屋の中には、千歳のほかに誰もいない。
散らかっていたティッシュは跡形もない。
ゴミ箱の中の使用済みゴムも全部なくなっていた。

「え・・・・夢・・・・?」

一瞬の寂しさが身をよぎる。

「あ・・・・夢じゃない・・・」

指でそっと自分のワレメに触れる千歳。
膣口からは逆流した精液がトロトロと溢れ出ていた。

(葵の精液が私のお腹の中に・・・)

不思議と不安はなかった。

満足感だけが胸を熱くした。
ふと床に眼をやると、紙切れが一枚、風に吹かれそよいでいた。
スーパーのチラシだ。なにか裏に文字が書いてあるようだ。
千歳はベッドを降りて、チラシを手にとった。
大きな文字が太マジックでチラシ一杯に一言書かれていた。

「  帰  る  」

汚い文字、葵の字だ。
私が寝てる間に帰っちゃったのか・・・・ちょっと寂しい。
でも、チラシの文字の片隅に、千歳は小さく細く書かれた文字を見つけた。

「  ごめんな  」

・・・これは・・・なにも言わずに帰ったことを言ってるの?
それとも、中に出したこと・・・・?
元はといえば無理やり入れた自分が悪いのに。
バカね・・・千歳は軽く微笑んだ。

「ま、いっか!」

千歳は大の字になって横になった。
気分が良かった。
葵に触れられた身体の隅々が充実しているようだった。
思い出し笑いをする。自分で自分の身体を抱きしめる。

「次は、いつに会えるかな・・・会いに来てくれるかな・・・」
「また、抱いてくれるわよね・・・葵・・・」
「だって私達・・・・もう・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「まだ恋人同士になってないじゃない!!!!!!」

ガバッと起き上がり、大声で叫ぶ千歳。
そういえばまだ葵の告白を聞いてなかった。
これじゃあ葵の本当の気持ちがわからない。
これじゃあ生徒会室から何も変わってないのと同じだ。

もう少しだったのに・・・
・・・あの時、わぴこがやってきたばっかりに・・・

「んもうーーーっ!!!わぴこーーーーーーっ!!!!」

千歳の心の叫びが町内に響き渡った。

「くしゅん!」

わぴこが大きなくしゃみをした。

「わぴこちゃん、風邪?」
「ん〜〜、ちーちゃんの風邪、うつったのかな〜?」

夕暮れの帰り道、わぴことぎょぴはポテチを食べながら歩いていた。

「あー、それなら、ちゅーしゃしてもらえばいいよ!」
「注射?」
「うん!葵ちゃんがうてるんだって!」
「・・・ふーん・・・」

田舎ノの町の日が暮れていった。






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