夏休みだよ・千歳ん家 告白
葵×藤ノ宮千歳


そして、時が流れた。
葵と千歳は今、浴室を離れて千歳の部屋に篭っていた。
努力のかい合って綺麗に掃除された千歳の部屋。
年頃の少女の部屋らしく、室内にはフリルのクッションやクマのぬいぐるみ、
ドレッサー、棚にはファッション誌が並び、
床には丸まったティッシュがたくさん転がっていた。

照明をつけず薄暗い室内。明かりはカーテン越しに差し込む日の光だけ。
ベッドの上で絡まりあう2人の影だけがうごめいた。
窓とカーテンを締め切った部屋はクーラーをつけているにもかかわらず、
蒸せかえるほどの熱気と体液の臭いに包まれている。
裸のままの葵と千歳、2人は今も夢中で愛し合っていた。

一つの固まりとなった影から小さい様々な音が生まれた。
静かな部屋にギシギシとベッドのきしむ音が響く。ちゅぷちゅぷと粘膜をかき混ぜる音。
うめき声と荒い息、少年少女の呼吸が混ざり合う。
裸の葵と千歳は、お互いの肌を触れあい、お互いの身体を舐め合った。
お互いの性器を弄りあい、お互いの性器はベトベトに濡れていた。

「ぁー、ぁー、ぁ―・・・」

千歳の口からかすかに喘ぎ声が漏れる。
葵は覆い被さるように少女を愛撫する。千歳の首筋から耳元まで舌を這わせる。
耳たぶを甘噛みすると千歳の全身がビクンと弾け、声を張り上げた。

「あっ!あああっ!あん!」

どうやら耳は性感帯の一つらしい。
乱れる呼吸、千歳の身体が小刻みに震える。
手に自然と力が入る。千歳は体液で汚れたシワくちゃのシーツをギュッと握り締めた。
溢れる悦楽に耐えるように眉をしかめる千歳の顔を、葵が覗き込んだ。
千歳の潤んだ瞳を見つめる葵。
乱れた呼吸を落ち着かせながら、ゆっくりと千歳も葵の瞳を見つめ返した。
見つめ合う二人。うなづく千歳、相槌を打つ葵。
もはや二人の間に言葉はいらなかった。

葵の陰茎は準備万端だった。千歳の陰唇も男を待ちわびていた。
葵は千歳の身体に覆い被さったまま腰を引き、慣れた仕草でゆっくり挿入を始めた。
千歳も慣れた腰つきで異物の侵入を誘導し、男をすんなり受け入れた。

ずぷっ、ずぷずぷずぷ・・・

「あ〜〜〜v あ〜〜〜v あぁ〜〜〜〜っv 」

挿入と同時に千歳の喘ぎ声が轟く。
丸一日、挿入され続けた膣から、一気に愛液が溢れ出た。
丸一日、快楽を受け続けた身体は、刺激に敏感になっていた。

「丸一日」・・・そう、今はあの葵と千歳の浴室の情事から既に24時間が経過していた。

葵は千歳の家に一晩泊まり込んでいた。丸一日、2人は裸で抱き合いながら過ごしていた。
2人は昼夜問わず、食事をする間も惜しんで快楽を貪った。
浴室で交わった後、2人は脱衣所の洗面台の上に座りながら挿入、
リビングの大きな絨毯の上で挿入、ダイニングの広いテーブルの上で挿入、
キッチンでシンクに寄りかかりながら挿入、
ホールをよつんばいで這う千歳に後ろから挿入、
トイレで挿入、玄関先で挿入、階段で挿入・・・千歳の家中いたるところで交わっていた。
思いつく限りの場所で、思いつく限りの体位を試した。

もう家の中でしていない場所は庭とバルコニーだけかもしれない。
若い2人の性の興味は留まることを知らなかった。

「あん!あん!あん!あんっ!!」

パンパンパンパン、飽きることなく性交に没頭する2人。
千歳の両足を抱きかかえ、葵はすっかり慣れた腰つきで千歳の穴を責め続けた。

「あっ!あっ!あっ!」

腰の動きに合わせて上下に揺れる千歳の身体。
千歳の小さな胸は、仰向けになるとほとんどその膨らみが分からなかったが、
身体が揺れると一緒にプルプルと小刻みに震え、十分にその柔らかさを自己主張していた。
ギシギシギシ、ベッドが悲鳴をあげる。2人の動きがより激しくなる。

「あーっv!あーっv!あぁーーーっv!」

昇り詰める千歳の欲情。

「ふぅぅっ!」

今度は葵が唸る。
男を受け入れることに慣れた膣壁が葵のペニスを締め付ける。

「うっ!!!」

ビュクッ!ビュクビュクビュクッ!

繰り返しの射精でも枯れることなく、勢いよく噴出す白濁液。
葵は陰茎を千歳の中に挿入したまま、一気に欲望の固まりを発射した。

「あーっ、あっ、あっ、あ・・・」

葵の絶頂とともに千歳も脱力した。
同時に果てる2人。

「はぁ・・・」

葵はドッと汗を流し、千歳の身体の上に覆い被さった。
千歳の身体に葵の全体重が圧し掛かった。

ハァハァハァ…深呼吸をする、2人の胸と胸が擦れあう。身体と身体が重なり合う。
2人は再び見つめ合い・・・そしてキスをした。

唇を重ねたまま2人の時間が止まる。ますます2人は身体の結びつきを強くする。
抱き合い火照る2人の身体を、クーラーの送風が吹き付ける。
ウォンと静かに唸る機械音、クーラーは頑張って2人の熱気を冷やそうとするが、
尽きることの無い欲情は冷めることが無かった。
1〜2分後、葵が絡みあった身体を外し、起き上がった。

「ふぅ・・・」

深い溜息をして葵は千歳に挿入したままのペニスを抜き出す。

「ん・・・まだまだ結構出るもんだな・・・」

自分のペニスを見つめる葵。
射精したペニスの先に、赤いゴムキャップが張り付いている。
キャップの先はプックリと膨らみ、真っ白な液体を一杯に溜め込んでいた。
コンドームだった。葵が購入してきたものだった。
脱衣所で葵がカバンから取り出した「道具」だった。

「もしするんだったら、やっぱ絶対必要だろ?」

ついつい勢いで生で挿入した浴室の後に、葵はきっぱりと言い切った。
どうやら葵は、千歳が家で待ちつづけていた3日間、ゴムを買うために色々と試行錯誤していたらしい。
避妊具がなければ千歳の家を訪れるわけにはいかない、葵はそう考えていた。
なんがかんだ言っても葵は中学生、不良でまかり通ってるとはいえ流石に地元で買うのは恥ずかしい。
葵は2つ隣町の裏通りまで出向き、ついにバーゲン品1箱10個入りをゲットした。
こうして葵は準備万端で千歳の家に出向いたのだった。

葵のペニスの先でふくらむ赤い風船を、千歳は横になったまま見つめていた。

(葵って、意外とマメで常識的なトコあるのね・・・自称不良のくせに)

でもちゃんと避妊を考えてくれる、自分の身体を気遣ってくれる葵の気持ちが千歳はとても嬉しかった。
そういえば自分は避妊なんて考えもしなかったっけ・・・女として失格かもしれない。

千歳も起き上がり、膝で立つ葵の傍に近づいた。そしてペニスに手を伸ばした。

「また、いっぱい出たね・・・」

千歳はペニスを手に取り、ゴムをスライドさせる。
白く細い指先でやさしく葵のゴム風船を外してあげた。
左手で使用済みのコンドームを持ち、右手でペニスを掴む千歳。
軽く指を滑らせると、精液でべとべとになったペニスがぴくんと振るえた。
小さく縮んだべとべとおちんちんがなんだか愛しい。

「かわいい・・・」

千歳はそっと小さなおちんちんを口に咥えこんだ。

「おい・・・またかよ。」

どうやら千歳のいつもの行為らしい。葵の背中が震える。

「出した後は敏感なんだよ・・・優しくしろよ。」

ちょっとかわいい葵の言葉に、千歳は軽く微笑んだ。

「んん・・・」

千歳は舌の先で葵のペニスをぺろぺろ舐める。
亀頭に、竿についたザーメンを漏れなく舐め取る。万遍なく舐めまわす。

「ん・・・」

千歳はペニスを吸い上げ、中に残ったザーメンまで吸い取った。

「ホント・・・千歳ってザーメン好きだよな」

気持ちよさ気な表情で、葵が皮肉っぽく言った。
ムゥ、千歳は一瞬ムッとした表情をしたが、再び顔を緩ませ、舌をだしてあっかんべーをした。
愛嬌たっぷりの千歳、舌はザーメンで白くなっていた。

(でも私・・・ホントにザーメン好きなのかもな・・・)

千歳は否定をしなかったのではなくて、否定できなかったようだ。
千歳はザーメンの暖かさ、ぬめぬめした感触が結構好きだった。
始めの生徒会室と浴室で、千歳は身体中に葵の生暖かいザーメンを浴びていた。
顔にかかり、特有の臭いが鼻についたが何故か嫌悪感は無かった。
むしろかけられるのが気持ちよかった。
ザーメンは葵が自分に欲情して、自分の身体で快楽を得て、自分の身体で絶頂に達した物的証拠だ。
きっと葵が今も果てることなく大量に精を吐き出し続けているのは、自分がそれだけ魅力的だからだ。

むしろ誇らしかった。
だから・・・コンドームをつけてくれることは嬉しいが、少し寂しくもあった。
ザーメンと自分を妨げる1ミクロンの薄い壁。
避妊してくれる葵との性行為はとても気持ち良かったが、ゴムの擦れる感触が少しイヤだった。
避妊してない生の挿入はもっと気持ちよかった。
ザーメンが好きで、生で入れるのが好きな千歳。
そんな自分は、生で中に勢いよく出されたりなんかしたら、一体どうなってしまうんだろう・・・

(生で・・・したいな・・・)

でもこれもまた女失格かもしれない。
千歳は葵のペニスを頬張りながら少し悩んだ。

「おいおいおいおい!垂れるって!」
「あーーーっ!」

気がつくと左手のゴムからトロリ液体がこぼれ出していた。細い指にザーメンが付着する。
慌てて千歳は指についたザーメンをひと舐めして、コンドームの根元を縛り、ゴミ箱に捨てた。
千歳はそっとゴミ箱の中を覗いた。中にはピンクのゴムの山があった。
我ながら犯り過ぎたかもしれないな・・・

「ねぇ・・・私達、何回くらいしたっけ?」
「ん〜・・・そうだな・・・数は数えてなかったけど・・・」

葵はコンドームの箱を逆さにして縦に振った。でも何も落ちてこない、音もしない。

「箱、からっぽになっちまったよ。全部使い切ったらしいな」
「ええええええ〜〜っ!」驚く千歳。
「あんた2箱買ってきてたじゃない!2箱全部使ったの!?」
「ああ」「!!!!!」

快楽にまかせてずるずると、気がつかないうちに20回も・・・
いくら性行為を覚えて3日目の千歳でも、これが通常男子の射精能力の限界を超えていることは分かった。
いくらなんでも犯りすぎだ。

「葵・・・あんた、出しすぎよ!」
「お前も求めすぎだろ」

その通りだと千歳も思った。

「葵、そんなに出してなんともないの?」

正直、千歳はちょっとひりひりしていた。

「ん〜〜、なんともなくはないけど・・・まだいけそうだな」

さらりと言いのけた。

「俺、AV男優とか向いてるのかもな」
「本当に似合いそうで・・・なんかイヤだわ」

千歳は苦笑いした。

「千歳もAVデビューできるんじゃねぇ?よがり方も様になってきたぜ?」
「馬鹿っ!!!」

千歳は葵の頭を軽く叩いた。
あんた意外の男となんて、私はしたくないわ・・・そう言いそうになったが、辞めた。
恥ずかしくて言えなかった。もっと恥ずかしいことをいっぱいしてるのに。
千歳は自分にも苦笑した。

「それはそうと、使用済みのゴムってどうやって捨てればいいの?
 これって生ゴミ?燃えるゴミ?」

千歳は再びゴミ箱の中を見ながら問い掛けた。

「さあ?」

葵は千歳の問いかけをあっさり流した。

「ビニール袋を何重にもかぶせて、分からないように捨てるにしても、
 私、自分の家から捨てるのなんてイヤだわ。
 あの可憐な千歳さんの家からこんなに大量の使用済みコンドームが〜!!
 ・・・なんて、きっと近所のウワサになっちゃうわよ。大問題になるわ。
 美少女理事長のイメージダウンもいいトコよ。
 だから・・・アンタが出したものなんだからアンタが持って帰ってよ!!」
「ヤダよ」

またもあっさり流す葵。

「キーッ!もう!!!本気で悩んでるんだから真剣に聞きなさいよ!!」

怒りながら、千歳は葵に飛びついた。
そして・・・抱き付き合う形となり・・・暫し見つめ合い・・・
いつのまにか2人はまた愛撫を始めていた。

「んん、んん・・・」

怒っていたはずの千歳は、いつの間にか平静に戻り葵の乳首を愛撫していた。
お互い身体中にキスをし合った。舐めあった。
暫くして千歳の蜜壷に再び愛液が溢れ出した。

(もう一回・・・)

千歳は硬直した葵のペニスを滑らかな指でしごき始めた。
挿入の合図だった。千歳は準備万端だった。当然葵も準備万端なはずだ。
そう思っていた矢先・・・葵は千歳へのペッティングを止めた。

「あ・・・ダメだ、もう今日は辞めとこうぜ」

葵は急に素になり、千歳を離した。

「え・・・?なによ、急に」
「だってさ、もうゴムないんだぜ?今日は打ち止めだろ」
「・・・」
「これ以上触られても、出来なきゃ生殺しだって。」

正論かもしれない。
2人はすこし沈黙した。

「・・・じゃあさ、ゴムなしでもいいじゃない!最初みたいに、ね?」

先に口を開いた千歳。さっき考えてた提案をしてみた。とにかくもう一度生でしたかった。

「だーめ、最初は俺もどうかしてた、今はもうゴム無しはダメだ」
「・・・・私の口の中には平気で出すくせに・・・・」

ムッとした口調で千歳が応えた。
千歳のフェラでコレまで何度か葵はイっていた。
口の中で大量に出る精液を、千歳は全部飲み干していた。
葵のペニスの性感帯をもう覚えた。ちょっとした自慢だった。

「口に出しても頭は妊娠しないだろ?」

むぅぅぅぅ、言い返せない。たとえが乱暴だが、男の口から避妊が出て否定できる道理が無い。

「・・・分かったわよ、今日はここまで・・・ね」

千歳は諦めた。すこし残念だけど、千歳は結構満足していた。
この2日間、ずっと葵と2人きりだったんだ。満足だ。
何より身体で、心で結ばれ続けたことが嬉しかった。

(フフフ・・・vそれにしても…まさかこんなにいっぱい、葵と愛し合うなんて思わなかったわ〜♪)

千歳はこれまでの出来事を頭の中でリプレイしながら、再び喜びに浸りだした。

(身体で、心で私達は結ばれ合ったのね♪ これで私達は恋人同士・・・ラブラブだわ!)
(学校でイチャイチャしちゃったらどうしよう〜〜〜♪フフフ〜・・・・・)
(・・・・・あれ?なんかおかしい、なんか忘れてるわ・・・・・・・)

なにか違和感を感じた千歳。暫し頭の整理を始めた。

「 ・・・・・・・あ っ ! ! ! ! 」

突然、千歳は大声で叫んだ。急に黙り込んだと思ったらいきなり叫ばれ、葵は少し怯えた。

(ダメよ!私ったら!大切なことを忘れていたわ!!)
(私達、まだ告白し合ってないじゃないっ!!!!!!)

そうだった、あれだけ愛し合った2人だが、一度も言葉で確認してなかった。

千歳はまだ当初の目的を達成してなかった。快楽に夢中でスッカリ忘れていた。
あれだけチャンスがあったのに〜〜〜〜っ!愕然とする千歳。

(・・・・でも・・・・ホーッホッホッホッ!大丈夫だわ!!!)

一気に開き直る千歳。

(だって大丈夫よ!私達、今もこうしてラヴラヴ中なんだもの!)
(裸と裸で寄り添う状態よ!?告白なんて・・・簡単だわ!!)

千歳が葵の方を振り返り、ターゲットをロックオンした。千歳の瞳がキラリ輝く。

「やっぱ変な女・・・」

コロコロ表情が変貌する千歳を見て、葵はかなり怯えた。

「ね、ねえ・・・・葵!」

千歳は葵の傍へ近づいた。じっと葵の瞳を見つめた。
眉をしかめ「?」という表情で千歳を見つめ返す葵。

「え〜と、その、あの・・・」

カァァァァァッ!

一気に千歳の気持ちが高揚する。顔が真っ赤に染めあがる。
口が固まる。言葉が出ない。
一体どうして?どうしてなのか?
アレだけ恥ずかしいことをして、アレだけ恥ずかしい格好を晒してきたというのに、
どうしてまだまだこんな簡単なことが恥ずかしいのか。「好き」の一言がいえないのか。
千歳は自分がすこし情けなかった。
でもこの2日間、葵の優しさをいっぱい感じた!愛をいっぱい感じていたハズだ!
絶対大丈夫なハズだ!だから・・・がんばれ!ガンバレ私!!
千歳は覚悟を決めた。葵を熱く見つめなおした。
高鳴る心臓、千歳は必死で言葉を搾り出した。

「あの・・・葵・・・私ね、私、あなたのこと・・・・・」
「好きなんだろ?」
「あ゛」

もう一歩で声に出せた言葉を、葵が先に言ってしまった。
千歳の心に最大級の不発弾が投下された。混乱した。
予想外な茶化しに千歳の胸が破裂しそうになった。

「なっ!なっ!なっ・・・!!!」
「だってお前、もう散々言ってんじゃん」
「え?え?え?」
「俺が来た時、風呂場で俺の名前叫びながらオナってたじゃん」
「あ!あああ・・・それは・・・その・・・」
「それにお前、イク瞬間になんども叫んでたぜ? 
 『あ〜んっ!!葵ぃ〜っ!愛してるぅ〜〜〜っ!!』 って」
「マジ?!!!!!」

千歳の身体が蒸発しそうな程熱くなった。身体中が真っ赤に染まった。
言ったかもしれない・・・言っていてもおかしくない。
絶頂に達する時はもう頭が真っ白で、自分が何を叫んでいたかなんて正直覚えてない。

(まさかイキながら告白してたなんて・・・・)

我ながらなんて不覚。めまいがした。

「まぁ、そういうことだから、この話はおしまいな」

葵はそう言い捨てると背中を向けて眠り始めた。
落ち込む千歳、でもすこし気を取り直し、再び葵に話し掛けた。

「・・・じゃあ・・・葵はどうなの・・・?」

ビクッ!千歳の言葉に葵が少し反応した。
聞かれたくないことをついに聞かれてしまった、そんな様子だった。

「葵は、葵はどう思ってるのよ!?私のこと、どう思ってるの?」
「別にいいじゃん、もう、今更・・・」
「どうでもよくないわ!」

寝そべる葵の上に乗りかかる千歳。マウントポジションを取った。
葵を押さえつけて瞳を見つめる千歳。

「ねえ、葵・・・私のこと・・・好き?」
「う゛っ」

一瞬、2人は沈黙した。

「ねえねえ!葵!答えてってば!」
「まぁまぁ、千歳もそう青スジ立てんと落ち着いて・・・」
「落ち着かないわよ!」

ごまかそうとする葵。必死の千歳。

「・・・んじゃ、俺そろそろ帰るわ!」
「ダメだってば!」

押さえつけられた身体を必死に外そうとする葵。でも千歳は離そうとしなかった。

「もう・・・逃がさないんだから・・・・絶対逃がさないんだから!」

千歳は葵の身体を押さえつけながら、左手で葵のペニスを掴んだ。
こんな状況ながら、今も固くなっていた葵のペニス。
千歳はそんなペニスを自分の股に押し当てて・・・
ヌプヌプッ!自分の膣内にスッポリと飲み込んでしまった。

「はぅっ!!!」

ビクビクッ!

震える千歳の身体。根元まで沈み込むペニス。

「おいおいおい!」

突然の膣壁の感触に葵の身体も震えた。

「ふふふ・・・これでもう・・・逃げられないでしょ・・・?」

千歳はハァー、ハァーと息を荒げながら、なんとか落ち着いて言葉を搾り出した。
小刻みに震える千歳、細めた瞳は熱を帯び、色気を感じさせた。

「お前・・・ただ生で入れたかっただけじゃん・・・」

冷静に振舞う葵。でも葵がもがいても、もう身体が動かない。
もがけばもがくほど、自分の反り返ったペニスが千歳の膣を擦りつける。
射精したばかりのペニスには強すぎる刺激だった。
2日勃起しつづけたペニスは勃起慣れを起こし、些細なことで容易く膨張してしまう。
なんとか落ち着いて股間の膨張を抑えようとするが、きつく締め付ける膣壁がそうはさせない。
葵のペニスは意識と反してますます固くなっていった。
そして、ペニスの擦れで刺激を受けているのは葵だけではない。
千歳は身体の中で、生でビクビクうごめくペニスの刺激になんとか耐えながら、
押さえつけている葵の方へ意識を集中していた。

「葵・・・ねえ葵・・・お願い、教えて・・・」
「・・・」
「葵は・・・私のこと、好き・・・?・・・それとも嫌いなの・・・?」
「・・・・・」
「嫌いでも構わないから・・・ね?本当のこと教えて・・・私、本当の葵の気持ちを知りたいの・・・」

ウソだった。千歳は絶対、絶対好きだと言ってもらいたかった。
拒絶されるのは恐ろしかった。
でも・・・聞かずにはいられなかった。

ふぅ・・・葵は一つ溜息をつき、抵抗を止めた。

「全く・・・むちゃくちゃな奴だな、お前・・・分かったよ」

どうやら観念したようだ。

「葵・・・・・」

眼を潤ませる千歳。
葵は淡々と語り始めた。

「俺はな、千歳・・・本当のこと言うと、今までお前のこと苦手だった
偉そうで生意気で、一体何様なんだこの女っとか思ってた」
「・・・・」

千歳の表情が曇った。すこし泣きそうだった。

「オイオイ、最後まで聞けって・・・“今までは”って言ったろ?
 違ったんだよ、この3日間のお前はちょっと違ったんだ」
「・・・・」
「いや、今まで気がつかなかっただけなのかもしれないな・・・
 この3日間、今まで見たことも無かった千歳の表情をたくさん見たよ
 千歳はやっぱり偉そうだけど、本当は結構女っぽいとこもあって、愛嬌もあって・・・
 ・・・別にやれたから言うわけじゃないぜ?・・・・・正直、可愛いと思った・・・」
「・・・葵・・・」

千歳はまた泣きそうだった。でも、さっきとは表情が全く違った。
破裂しそうなほどに高鳴る胸。今までとは違うときめきだった。

「千歳・・・・・・俺・・・お前のこと・・・」
『ちーーーーいーーーーちゃん!!!!!!! はよ〜〜〜〜〜〜ん!!!!!』

突然、大声が葵の告白をかき消した。
2人のときめきが驚愕に変わる。窓の外から響き渡る元気な声。

この声は・・・わぴこだった。






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