夏休みだよ・千歳ん家
葵×藤ノ宮千歳


まだまだ続く夏休み。記録的な猛暑が続き、熱い太陽が容赦なく照りつける。
今日も夏らしい青空が空一面に広がっていた。
しかし、「ハァァァァァァ〜〜〜〜〜ッッッ・・・」深い溜息が部屋中に響き渡る。
藤ノ宮千歳の心は今日もドンヨリ曇っていた。

千歳は今、自分の家の、自分の部屋の中にいた。
しかも一人きりでベッドの上に座り、窓から空を見上げていた。
空からそっと目線を下ろし、塀の向こうの道路を眺める。
人通りの少ない道、たまに人が通り過ぎると千歳はその人の顔を凝視した。
そして・・・「ふぅ」と一つ溜息をこぼすと再び空を見上げ、再び大きな溜息をする。
その繰り返し。

「なんだってもう・・・今日もこんなにいい天気なのよ・・・」
「なんだってもう・・・今日もアイツはこないのよっ!!!!!」

ムキーーーッッ!!声を荒げてクッションを投げつける千歳。
もちろんアイツとは葵のことだ。
そうなのだ。あの日、生徒会室で交わした約束は未だ果たされていないのだ。

「言ってくれたじゃない!“千歳の家に遊びにいくよ”・・・って言ってくれたじゃないの!
 なんで来ないのよっ!この千歳さんを待たせるなんて・・・一体何様!?」

バンバンバンッ!うつぶせになりジタバタとベッドを叩く千歳。
そして・・・力なくベッドに寝そべると、寂しげな顔でつぶやいた。

「あ〜〜・・・やっぱり、アレを勘違いしちゃってるんだわ・・・
 私・・・あんなこと言っちゃったから・・・」

千歳は、3日前のあの日、あの後のことを後悔していた。

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夏の日、誰もいない学校、2人きりの生徒会室。
千歳と葵は思わぬハプニング(?)により男女の一線を超えてしまった。
初めての性体験を終えた二人、だが若い二人の欲情はまだまだ止まらなかった。

「俺・・・お前ん家にちょくちょく遊びにいってやろうか・・・?」
「・・・別に・・・構わないわよ・・・」

息がますます荒くなる。ドキドキが止まらない。
葵は千歳の身体を引き寄せ、今度は両手の平で千歳の胸を掴んだ。
ビクビクッ!男性の力強さを両乳房に感じ、千歳の身体が震える。

「どうせだから・・・今日はこのまま千歳ん家、行かねぇか?」

葵はまだまだ千歳の身体を求める。

「・・・・う・・・ん・・・・・」

もちろん千歳も葵の身体を望んでいた。

「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・あ」

「やっぱりダメーーーーーーーッッ!!!!!!!!」

ガタン!千歳は急に叫び、立ち上がり、葵を押しのけた。

「ダメよ!ダメなのよっ!・・・・・っ今日は絶対にダメーーーーーッッッ!!!!」

生徒会室の扉をバタンと開き、一気に走り去る千歳。
なにが起こったのか分からない葵は唖然とし、一人部屋に取り残された。

「ダメ、ダメなんだってば・・・」

顔を真っ赤にし全力疾走の千歳。

「だって・・・だって、ベッドの上に服散らかしっぱなしなんだものっ!!
 だって、下着も床に出しっぱなしなんだものっ!
 ポテトの袋だって食べっぱなしだし!
 食べ終えた食器だって洗ってないし!
 ぜーんぜんっ!掃除してないんだもの〜〜〜〜〜〜っ!!!」

本人の言う通り、千歳の部屋はとても男の子を呼べるような部屋ではなかった。
諸事情により一人暮らしをしている千歳、致し方が無いことではあったが・・・油断した。
こんなことなら家政婦でも頼んでいればよかった。
そういえば先日、わぴこが家に上がりこんで言っていたっけ、

「ちーちゃん、そろそろ部屋の片付けした方がいいよー」

お前にだけは言われたくない!その時はそう思ったが・・・

・・・言うとおりにしておけば良かった・・・

千歳は家に着くなり、服を片付け、下着を洗濯し、ゴミを分別して捨てた。
食器を洗って綺麗に食器棚に閉まった。
そして部屋を、応接間を、浴室をトイレを、部屋中を掃除した。
フローリングにワックスをかけ、リビングの花瓶にバラの花を生けた。
ぎょぴちゃんの水槽の水を入れ替えた。
徹夜になったが我ながら綺麗に片付けた。
身体も丹念に磨いた。下着もバッチリ勝負下着を履いた。
部屋も身体も準備は万端!さあ葵!いつでも来い!

・・・そして、待機したまま3日がたった・・・

**************************

「きっと、あの時の“ダメっ”っていうのを誤解してるんだわ・・・
 家に来るのがダメって意味じゃないのよ、あの日だけダメって意味だったのに・・・もぉ・・・」

はぁぁぁぁぁぁ、千歳脱力。枕に顔を沈める。

「ちーちゃん、大丈夫・・・?病気なの? せんちめ・んたる?」

ぎょぴが心配そうに千歳を見つめていた。
でも千歳にはぎょぴの声を聞こえていない。一人鬱の世界に入っていた。

「あーーーっ、もう!私のバカバカバカッ!!」
「・・・ちーちゃん、バカなんだ。」
「違うわよっ!!」

ビクッ!悪口だけは聞こえる千歳、怯えるぎょぴ。

「そうよ・・・たとえ私がダメって言ったって、簡単にあきらめることじゃない!
 男なら、千歳さんの家に行きたいって思うもんじゃないの!?
 私から誘うはずないんだから自分で来なさいってのよっ!」

開き直る千歳。テンションが上がり、ベッドの上に仁王立ちになる。

「葵のバカーーーーッ!!!!」

心の底から叫んだ。

「あ、葵ちゃんがバカなんだ・・・」
「そうよっ!!」

ビクッ!結局怯えるぎょぴ。

「やっぱりちーちゃん、変・・・」

ぎょぴは千歳は本当に病気なんじゃないかと思った。

「あ・・・ぎょぴちゃんに八つ当たりしてもしょうがないわよね、ごめんね・・・」

怯えるぎょぴをみて、千歳はちょっと反省した。そして決意した。

「もう待ってられないわ!」

千歳はベッドを降り、部屋のドアを開けた。

「ちーちゃん、どこ行くの?」
「今日は街でお買物でもしましょ。私、シャワー浴びてくるわ。」

葵を待つのをあきらめた千歳。外出して気分を晴らすことにした。
もう葵なんか待つもんか!街に出れば私に声かけて来る男なんて山ほどいるんだから!
きっと!多分・・・ナンパなんてされたことないけど。
半分は葵への当て付け、半分は自暴自棄だった。

階段を下り、脱衣所に入る千歳。
ノースリーブの服を脱ぎ、葵の為に着用していた3日目・3着目の勝負下着を脱ぎ捨てた。
脱ぎたての、レース模様が可愛い純白のブラとショーツを見つめる千歳。

「もう・・・4着も用意してないわよ・・・バカ・・・」

寂しげにつぶやいた。

シャワーを浴びる千歳。指で艶やかな髪をかきあげ、滑らかな肌を滑らせる。

「なんで来ないのよ・・・葵・・・こんなに待ってるのに・・・」

葵は携帯を持っていない。でもたとえ持っていたとしても自分からかけるつもりは無い。
どうにももどかしかった。

「望めばいくらでもさせてあげるのに・・・私と、したくないの・・・?」

壁にかけたシャワーより降り注ぐ雨に打たれながら、千歳はすこし鬱になった。

「・・・・・・やだっ!私ったら!なんであんなヤツのことで落ち込んでんのよ!」

バシャッ!両手で顔にお湯を浴びせ、気を取り直す千歳。
シャワーを手に持ちなおし、身体を洗い始めた。

「葵が来ないから何だっていうのよ!あいつなんかにさせてやることないわ!」

手に持つシャワーを、肩から胸へ、胸から腰へと降ろす。
千歳は自分に言い聞かせるように虚勢をはった。

「そうよ!別に私達付き合ってるわけじゃないんだから!」
「付き合ってるわけじゃ・・・ないんだから・・・」

しかしすぐに、声のトーンは下がっていった。
そうだった。肉体関係を持ってしまったが、まだ彼氏彼女の関係ではなかった。
相手の気持ちを確認していなかった。そういえばキスもまだだった。

「・・・何やってるんだろう、私・・・」千歳はまた少し寂しくなった。
葵の気持ちがわからない。そのことを思うと胸が締め付けられる。
「私は葵のこと・・・葵・・・葵は私のこと、どう思ってるの・・・?」

千歳はシャワーをもつ腕だけを動かし、沈黙した。
黙ってシャワーを浴びつづける千歳。
シャワーヘッドが腰から下腹部へと移動する。
葵を思い熱くなった秘部にシャワーの水圧がかかった。

「はぅっ」

ビクビクッ、千歳の身体が敏感に反応した。
そしてそのまま、その場所でシャワーを持つ手を止めた。

「あふ・・・」

敏感な場所にシャワーのお湯が当たり続ける。快楽が身体を刺激する。
シャワーのヘッドを局部へより近づけると、ますます気持ちの良い場所に水圧がかかった。
寂しい気分の時は、ついつい自分の身体を慰めてしまう。千歳の悪い癖だった。

シャワーのお湯を秘部へ当てながら、千歳は左手の指で陰唇をこねる。

「ん・・・あん・・・」

気持ちが高揚する。千歳はそのまま浴室の床に座り込んだ。

「あ、あ、あ・・・」

千歳の細い指が貫通したばかりの穴に滑り込む。

じゅぷじゅぷと指が穴を出入りする。シャワーが幼い陰核にあたる。

「あ・・・あ・・・あおい・・・」

葵のモノを想像しながら、膣内の指が肉壁を押す。

「あおい、あおい・・・ああ・・・」

じゅくじゅく、明らかにシャワーの水とは違う液体があふれ出た。
指の出入りの速度が、気持ちの高まりに合わせて早くなっていった。

「葵、葵、葵ぃ・・・」

目を瞑り、3日前の葵を思い出す。
葵の舌が・・・肉棒が・・・進入した感触をなんとか指で再現しようとする。
でもこの指は葵のものとは違う、太さが、熱さが違う・・・
快楽を得ることが出来たが、少し寂しさもこみ上げた。

「お願い、早く来て・・・早く来て、葵・・・・」

だが寂しさは、余計に欲情を高ぶらせた。いつもよりも早く達しそうだ。

「葵・・・葵・・・葵・・・葵・・・」

イク、もうイってしまう。千歳の思いは最高潮に昇りつめた。
じゅぷっ!じゅぷっ!指にかき回される膣、頭の中が真っ白になっていく。

「葵、葵・・・・葵ぃ〜〜〜っっっ!!」
「呼んだか?」

ガタガタンッ!イク直前、急に我に変える千歳。思わず態勢が崩れた。
葵が扉の向こうから浴室を覗いていた。

「キャッ・・・キャァァアッッッッ!!!」

浴室に千歳の絶叫が響き渡る。

「きゃあっ!きゃあっ!や、いや・・・いやぁっっっっ!!!!」

パニくる千歳。
千歳は慌てて手で胸を隠し、浴室の端にしゃがみこんだ。
両太ももを閉じて固まる千歳、そのまま傍にあった洗面器を勢い良く投げた。

「おっ、こないだより色っぽい声で叫ぶじゃん」

飛んでくる洗面器を避けながら、葵が冷静につぶやいた。

「それにしても、まさか浴室でオナってるなんてなぁ・・・」

ビクッ!シャンプーを投げようとした千歳の手が止まった。

「ぎょぴがさっき“ちーちゃん病気かも”なんて心配してたぜ?
本当に病気なんじゃないの?オマエ。淫乱病?」

赤ぁっっ!千歳の顔がみるみるうちに真っ赤に染まる。
見られた、見られてしまった、またも恥ずかしいところを見られてしまった!
浴室でオナニーしているところを目撃されてしまった千歳、
しかも葵の名前を連呼しながら、イク瞬間まで見られてしまった。
これはもう恥ずかしいなんてもんじゃない!なんだっていつもこいつは最悪のタイミングで現れるのか。
消えてしまいたくなった。

「〜〜っ!ど、どっから入ってきたのよっ!!!」

気を取り直し、葵を気丈に怒鳴りつける千歳。
葵を待ち続けながらも、用心のため家の門や玄関には鍵をかけていた。

「今さっきぎょぴに開けて貰ったんだよ。ここ電子ロックなのな」
「〜〜〜っ!!いっ、一体いつから見てたのよっ!」
「 “何で来ないのよ〜っ!”てところからだよ」
「〜〜〜〜っ!!最初からじゃないのよっ!!!」

千歳は驚きと恥ずかしさで、頭に全ての血が昇った。

「と、とにかくレディーが入浴中の浴室に入ってくるなんて最っ低だわっ!
 早く出て来なさいよ!!」
「まぁまぁ、俺のことは気にしないで続けてくれよ」
「できるかっ!!」

真っ赤な顔で叫ぶ千歳を冷静にあしらう葵。
こんな状況なのに、いつもと同じノリの会話が続いた。
いや、いつもと同じノリのように思えたのだが・・・何か違う。
千歳はいつも通りのような葵から、いつもと違う何か熱いものを感じていた。

(葵、さっきからずっと私のこと、私の身体を、見つめてる・・・)

言葉だけはいつもの調子だが、視線が違った。
葵の視線にはいつもの余裕が感じられなかった。
座り込み丸まる千歳の身体を、上から見下ろす葵の視線。
千歳の真っ赤に染まった顔、水に濡れた艶やかな長髪、
両腕で押さえつけられ中央に寄せられたやわらかな胸の谷間、
そしてぴたりとくっついた千歳の太もも、細い足首、
そして腰のラインから下にかけて若干見え隠れする千歳のお尻。
濡れる身体、だが張りのある肌はシャワーの水を弾いていた。
雫が白い肌の上を綺麗に流れ落ちる。胸の、お尻の曲線を描いて滴る。
艶やかで滑らかな千歳の身体。
その千歳の身体の隅々に、葵の熱く鋭い視線が突き刺さった。
まるでケダモノがエモノを見つめるような鋭い視線、
その視線ははっきりと「男」を感じさせた。サングラス越しでもしっかり伝わった。
千歳は本能的に身の危険を感じた。身動きが取れなくなった。

「お、お願い・・・お願いだから今は出てって・・・」

これまでの強い口調とはうって変わって、か弱い口調で千歳が言葉を搾り出した。
体育座りの形でしゃがみこんだ千歳が両膝に真っ赤な顔を埋め、少し震えた。
暫し沈黙が続いた。

「なあ・・・いつまでもその格好のままじゃ風邪引くぜ?」

沈黙を破った葵、バスタオルを持った手を千歳に差し出した。

「これで身体拭けよ」
「葵・・・」

ドキッ、突然見せた葵の優しさに、千歳は思わずときめいてしまった。

今、浴室を覗いて、乙女の肌を視姦するけだものセクハラ男にときめいてしまった。
不覚・・・でも胸が熱くなってしまったんだから仕方がない。

「ありがとう・・・」

千歳はしゃがんだままタオルに手を伸ばした。
でも葵はひょいっと千歳に差し伸べたバスタオルを遠ざけた。

「ちょ、ちょっと葵っ!」「ダメだ」

葵はサングラスを取り、再び千歳を見つめながら不敵な笑みを浮かべた。

「俺が拭いてやるよ」

葵はバスタオルを片手に、服を着たまま浴室の中に入ってきた。
そして全裸でしゃがみこむ千歳の傍に近づいた。
視線が迫る。サングラスを外した真剣な眼差しが千歳の肌に直接突き刺さる。

「えっ?なっ、何!?」

ゾクゾク、男が迫る程に千歳の背中が震えた。
葵の手が千歳に伸びる。男の腕が少女の裸体を襲う。

「ホラ」
「!!!」

がっしりとした男の手が千歳の柔肌に触れた。
そして、千歳の両脇を掴むと千歳の身体を軽々持ち上げた。
葵は細身の身体に見えて力があった。千歳は力ずくで立ち上がらされた。

「やっ、いやぁ・・・」

思わぬ力になおも震える千歳。
ふと、千歳の頭の上にバスタオルが掛けられた。

「こんなに濡れた髪じゃ、本当に風邪引くぜ」
「・・・・・」

肌が触れ合うほど近くに葵の顔がある。見つめあう2人。
そういえば、こんなに近くで葵の瞳を見たのは初めてだ。
先ほどまで固まり震えていた千歳の身体の緊張がほぐれた。

「ホラホラ」
「!!!」

ぐしゃぐしゃと、いきなり葵の手が千歳の頭をかき混ぜた。
大雑把に千歳の濡れた髪の毛を拭き始める葵。
濡れた髪の毛の水分を吸い取るバスタオル越しに、葵の力強さが伝わってくる。

「あ、あ、ああっ!」

力を込めたバスタオルが頭から肩へ、肩から二の腕へと移動する
ゴワゴワとしたいつものバスタオルにいつもと違う熱が伝わる。
乱暴に千歳の柔肌が擦られる。乱暴に千歳の身体中が弄られる。
生まれてからこれまで乱暴に扱われたことのなかった華奢な身体は
欲情した男の力強い手に支配された。
1〜2回水をふき取って肌から肌へ移動していたタオルが乳房へ移動すると、
今度は執拗に円を描くように乳房のまわりを擦りだした。

「んっ!んんっ!はぁっ!はぁん!あぁん!」

敏感に反応する千歳。
タオル越しに葵の両手が千歳の乳を揉みしだく。
小さなおわん型の綺麗な胸がタプタプと下から上へと持ち上げられる。
白いふくらみが小刻みにぷるぷる震えた。
葵の手の平の中央に、豆ほどの膨れ上がった突起が擦れる。
千歳の乳首がビンビンに立っている。
やわらかな乳房に、コリコリとした乳首の感触が実に心地よい。

「すげぇ・・・柔らかけぇな・・・千歳・・・」

葵は千歳の胸の柔らかさを楽しむことに夢中になった。

「あーっvあーっvあーっv」

眼をしかめ、千歳が悶える。喘ぎ声が浴室に響く。

「あ、ああ、ひゃんっ!」

男の手が今度は女のおしりに伸びた。
葵の右手が、痩せっぽっちで肉付きのまだ少ない千歳の小さなおしりを優しく2~3回撫でる。
そしてきゅっと鷲掴む。葵はバスタオル越しではなく、直におしりを触っていた。
葵はツルツルですべすべな千歳の生尻の感触を、10代の肌の張りを存分に味わう。
千歳は背中にゾクゾクと痺れを感じながら、ジワジワと股の間を濡らしていた。

「ハァーッ、ハァーッ、いや・・・そんな乱暴しないで・・・」

言葉では拒否していたが、身体と心は全てを許していた。

(『葵が来たら、一気に怒鳴り付けてとっとと追い出してやるんだ』)
(『身体なんて指先ひとつ触らしてやるもんか!させてやるもんか!』)

そう、ついさっきまで思っていたはずなのに・・・今はもっと触って欲しい。
葵にたくさん弄られたい、もう好きにして欲しい、
気持ちいい・・・千歳は身体全体が性感帯になったように体中で感じていた。

「あ、ああ・・・もう我慢できない・・・」

千歳は自分の身体を弄りまわす男を愛しく感じた。
千歳は葵の首に手を廻すように抱きつき、葵の唇を奪った。

「ん〜っv ん〜っv んん〜っv」

柔らかい唇を唇に押し付ける千歳。
千歳は一瞬、唇を剥がし、そして顔を斜めに構えて再び唇を押し当てた。
千歳の唇で葵の唇を摘むように咥える。軽く唇の周りを舐めまわす。
全裸の千歳の、激しく熱いファーストキスが続いた。

「んんんっ!ちょっとオイ、ちょっと待てっての!」

なかなか離そうとしない唇を、身体を無理に引き剥がす葵。

「まだ身体拭いてる途中だぜ!?俺の服が濡れるっての!」

身体と身体を密着させていた千歳、すっかり葵の服で身体を拭いてしまっていた。

「・・・服を着てお風呂に入ってくるほうが悪いんじゃないの・・・」

フフフとだる気に、艶っぽい不敵な笑みを浮かべる千歳。
口から一筋のヨダレが流れていた。

「そんなに濡れるのがいやなら・・・私が脱がしてあげるわ・・・」

濡れた身体で再び葵にしがみつき、葵の青色の半袖シャツのボタンを一つ一つ外し始める千歳。
はだけた葵の胸元に頬擦りした。
ついさっきまで男に怯えていた少女は、3日前の生徒会室でのテンションを取り戻していた。

「ホラホラ、早く私と同じ、裸になっちゃいなさいよ〜v」

シャツのボタンを外し終え、今度は中のTシャツに手をかける、その時・・・

「ひゃっ!ああんっ!!!」

ビクビクッ!急に千歳が喘ぎ、身体を痙攣させた。
葵の服を脱がせる手の動きが止まり、縮こまった。

「はぁ、はぁ、オマエはなぁ・・・」

葵は右手人差し指と中指で千歳の陰唇を強くこねていた。

「ちょっと気を許すとすぐ強姦かよ、どうにも淫乱女だな、千歳」

ぐちゅぐちゅと、千歳の秘部を乱暴に掻き回す指。

「あんあんあんあんっ!」

乱暴な指使いに身悶える千歳。

「いいか、千歳、今日はな」

ぐちょぐちょ

「あんあんあんっ!」

「俺がオマエを犯すんだよ」

喘ぐ千歳の耳の傍で葵が囁いた。

「ハァーッ、ハァーッ、ハァーッ・・・」

冷たいタイルの上に座り込む千歳、
腰がガクガクと振るえている。とても立っていられなかった。
荒い葵の指先で少しだけ達してしまったようだ。

「つーか、すっげえビッショビショだな、千歳」

葵の指に粘着質の液体が付着し、糸を伸ばしている。

「こりゃあ拭いても拭いても拭き取れないな。」
「あぅ、むむぅ…」

葵はベタベタの指先を千歳の口の中に入れた。

「ホラ、このまま起き上がれよ・・・」

床に倒れこんだ千歳の腰を持ち上げる葵。
自然と千歳は四つんばいになった。

「あ・・・これって・・・ダメェ・・・」

力なくつぶやく千歳。
コレは明らかにあの・・・すごくエッチで恥ずかしい格好・・・
でも千歳にはもう拒む力は無かった。

「もう我慢の限界だろ?ずっと欲しがってたもんを入れてやるぜ?」

葵が自分のジーンズを降ろす。ビュンッとガチガチに固くなったペニスが剥き出しになった。
ずっとビンビンに勃起していたのだろう、
待っていましたとばかりにジーンズがら飛び出した葵のペニスはへそまで反り返り、
ビクンビクンと今すぐに爆発しそうなほどいきり立っていた。
四つんばいの千歳、自分の足の間から、膨れ上がる葵のペニスを見上げた。
正面から、逆さのペニスを見る、不思議な感覚だった。
ビクビク震える大きな肉棒が自分の股間のあたりに迫ってくるのを目の当たりにする千歳。

(このオチンチンに私・・・犯される・・・)

この3日間、夢に見つづけた葵のおちんちん、でもこんなに乱暴な挿入は考えてなかった。
千歳の胸に期待と不安が入り混じった。

「ほらっ!!」

ズボッッ!!!

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!」

葵は千歳のおしりを両手で持ち上がると、後ろから勢い良くペニスを秘部に突き入れた。

「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!あんっあんっあんっ!」

ズブズブと音を立てて突き刺さる太く長い男のペニス、
千歳は口を大きく開き、歓喜の喘ぎ声を上げた。
挿入された瞬間、これまでの不安は消えうせた。動物的な快楽が身体全体に走った。
両手を床についている千歳に対し、葵は千歳の腰を持ち上げたまま立ち上がった。
立ちバックの状態で交尾を続ける2人。パンパンとおしりと腰がぶつかる音が響く。
ペニスが勢い良く膣を突き上げる。こないだとは違った快楽が二人を襲った。

「違う…違うよ…こないだとは違う場所が突付かれてる…一番奥にコツコツ当たるよぉ…!」

ハーハー言いながら千歳が絶叫した。

「すげー、千歳・・・膣がピッタリチンポに吸い付くようだぜ・・・」

葵は前回の騎乗位とも違う膣壁の感触をじっくり味わった。

「でもバックってすげえな・・・ホント、千歳を犯してるって感じ・・・」

千歳の喘ぎ声と汗の滴り落ちる千歳の細い背中、突き出した千歳のおしりを眺めながら、
葵は女の身体を支配する征服感を堪能した。

「ア〜〜〜v ア〜〜〜v ア〜〜〜v」

ひくひくと言葉にならない言葉で鳴く千歳。

「その声、まるで発情した雌犬みたいだぜ、千歳」
「いや・・・バカァ・・・」

顔が真っ赤に染まる千歳。そのまま犬の交尾のような激しいセックスが続いた。
手の平に伝わる冷えたタイルの感触、オマンコに伝わる熱いチンポの感触、
欲情した二人の熱気がタイル張りの浴室内に立ち篭める。
じゅくじゅくと粘膜の掻き回されるいやらしい音がこだまする。
だんだんと千歳が快楽に飲み込まれる・・・その時だった。

「・・・・ちーちゃん、あおいちゃん・・・なにしてるの・・・?」
「えっ!?ぎょぴちゃん!?」ふと我に返る千歳。

どうやら千歳の叫び声で慌てて駆けつけたらしい。
ぎょぴが浴室の中を、発情する2人を覗いていた。

「や、だめぇ!!こっちを見ないでっ!!!!!」

ぎょぴの存在に気が付き、一気に素に戻る千歳。
驚きのあまり、千歳の膣がキュウゥッと閉まった。

「ハァッ!ァァッ!止めて葵ぃ!ぎょぴちゃんがみてる!!」

千歳は起き上がり、葵を振り解こうとした。
でも細い腰をしっかり掴んだ葵の逞しい腕と、
奥までしっかり挿入された葵の熱いペニスは外れない。
葵の激しい挿入は続いた。

「ようっ、ぎょぴ!!さっきはドア開けてくれてどうもな!」

腰を激しく振り続けながら、葵は平然とぎょぴに話し掛ける。
交尾を止める様子はなかった。

「あ、あおいちゃん・・・2人ともこんなところでなにやってるの?それにちーちゃん真っ裸・・・」

呆然と2人を眺めるぎょぴ。
顔を真っ赤にして慌てる千歳と、平然としている葵とのギャップに困惑していた。

「ああ、それなんだけどな・・・どうやら千歳はお前が言う通り病気みたいなんだよ」
「ええ!?」

ビックリするぎょぴ。

「だからな、俺が千歳を治療してやってるんだ」
「ちりょー!?ちりょーってなに?」
「病気を治してやってるの!」

パンパンとますます腰の動きを早めながら平然とぎょぴにうそをつく葵。
すっかり騙されるぎょぴ。

「な、なにバカな・・・・あぁぁぁぁぁぁんっ!」

千歳は否定をしようとするが、股間から伝わる快感が激しく身体中を刺激して言葉にならない。

「こ、これでちーちゃん治るの?」
「そうさ・・・こうやって・・・ほらっ!」

葵は千歳の身体を引き寄せ、太ももを両手で掴んで持ち上げた。

「あ、ああっ!!!」

軽々葵に持ち上げられる千歳、
結構ちからのある葵、伊達にやんちゃな不良と呼ばれていない。
葵は千歳を持ち上げたまま浴槽の淵に座り込み、千歳の両足を広げた。

「うわー・・・」

ぎょぴの目の前にMの字に開脚した千歳の姿が晒された。
葵のチンポが挿入された千歳のマンコがまるみえになった。

「いやっ!やだ!やめてっ!!」

両手で顔を押さえる千歳。
ジュポジュポとやらしい音を立てて葵のペニスは千歳のヴァギナを責め続ける。

「ここ、ちゃんと見えてるか?ぎょぴ」

葵が肉の接合した部分を指で軽くなぞる。
そしてぷっくり膨らんだクリトリスを指の腹で撫ぜると千歳がビクビク震えた。

「ハァ…ハァ…ぃゃぁ…」

震えた手で顔を隠しながら千歳が悶える。
出入りし続けるペニスをつたって、ヴァギナから潤滑液が溢れ流れた。ますます肉の滑りが良くなった。

「な?すごいだろ?」
「う、うん・・・なんか凄い・・・」

ぎょぴは“じゅぽじゅぽ”というやらしい音の出所を、肉棒が穴を出入りする過程をマジマジと見つめていた。
ペットに挿入中のアソコを見られる、千歳は顔から火が出そうなくらい恥ずかしかった。

「いやぁ・・・お願い、ぎょぴちゃん・・・見ないでぇ・・・」

だがぎょぴには千歳の懇願が届かず、ぎょぴはその人間の雄と雌の身体の繋がりを不思議そうに見つめ続けた。

「・・・でもコレ何?なんなの?」
「コレが注射というものだよ」
「ち、ちゅーしゃ?」
「そう、聞いたことあるだろ?注射。注射を打つと病気はすぐ治るんだ」
「へー、へー、そうなんだ!」性行為という認識のないぎょぴは素直に感心してしまった。
「いや、ダメ・・・ダメ・・・見ないで・・・ダメェ・・・・」

ぎょぴが感心する中、千歳に充填されつづける肉注射。

「でもちーちゃん、なんか苦しそうだよ?」
「注射は痛いもんなんだよ」
「ふ、ふーん」
「あぁ・・・ダメ・・・ダメェ・・・」

千歳の穴からつぎつぎと愛液が溢れ出し、ますますいやらしい音を立てて突き刺さった。

「ダメ・・・ダメ・・・ダメ・・・ダメ・・・・・・ダメェェェッ!!〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!!」

ビクン!ビクン!千歳の身体が激しく痙攣する。
長い髪の毛が逆立つ、体中から汗が噴きだした。
かわいいペットの見守る中、千歳は絶頂に達した。

「あ…あふう…」

ガクンと千歳の身体がしなだれた。

「え!?えええっと・・・ちーちゃん寝ちゃったよ!?」
「ああ、きっと麻酔が効いたんだよ」
「ま、ますいかぁ・・・」
「そうそう、このまま千歳はお寝んねするから、ぎょぴは向こうに行ってなさい」
「は、はーい・・・」

納得したようなしなかったような、ちょっと小首をかしげながらぎょぴは浴室を後にした。

「それじゃあ俺も・・・よっと!」

葵は千歳の身体を抱き上げて、再び千歳の膣でピストンを続けた。

「ふぁっ、ふぁっ・・・」

ズコズコズコズコ、意識が朦朧としながらも、
犯されつづける身体が敏感に反応している千歳。
何度も何度も何度も何度も、執拗に葵の挿入が続いた。

ガクンガクンガクンガクン、千歳の身体が震えた。

「ふぅっ!」

ブルブルッ、葵の身体も震えだす。

葵は千歳の中から自分の肉注射を抜き出して、あたりに思いっきり子種を噴出した。
ビュクッビュクッ!再び千歳の身体に、タイルの床に精液が降り注ぐ。
湿気を帯びた室内に、精液の特有の臭いが広がった。

「いやー、風呂の中だと汚す心配しないで思いっきり発射できるな!」

ドピュドピュと思う存分精を吐き出し、スッキリした顔の葵。
千歳は冷たいタイルの上に横たわり、熱い白濁液のシャワーを浴びた。

**************************

「おーい、千歳、おきろー!」

熱い(本物の)シャワーを千歳に浴びせる。
シャワーのお湯が汗とザーメンで汚れた千歳の身体を洗い流す。

「ん・・・」

なおも身体をひくつかせながら、千歳は意識を取り戻した。

「・・・!?」

葵を見て、一気に起き上がる千歳。
千歳の目の前には、全裸の葵が立っていた。

先日のセックスでも、さっきまでのセックスでも、ジーンズ意外は脱がなかった葵。
その葵が初めて千歳の前に全裸を晒した。千歳はマジマジと葵の身体を見つめてしまった。
初めて見る葵の生肌。痩せっぽっちな身体かと思いきや、
しっかり筋肉のついた均整の取れた体格をしていた。
細身でもがっしりとした体格、厚い胸板、
眼を股間にやると・・・さっき思いっきり射精したばかりのチンポは
これまでなにごとも無かったようにビンビンにそそり立っていた。

(逞しい・・・)

千歳は無意識に葵の身体に見惚れてしまった。
特に股間を見つめると、さっきしたばかりだというのに自分のも濡れてしまった。

「自分で脱いじまったよ。服、びしょ濡れになっちまったしな。」

見つめる千歳の言いた気な質問に先に答える葵。

「さて、今日は千歳、この格好のままでいいだろ?」

全裸の千歳の座ったままの身体を引き上げる全裸の葵。

「ああん…」

肌と肌が軽くふれあい、千歳が痙攣した。

「・・・まだ・・・やりたいだろ?」

葵は固く、大きく膨張したチンポを千歳の太ももに押し当てた。

「・・・・・うん・・・・・・」

ハァハァ、千歳は葵のチンポを指先で触れた。
軽く触れただけでビクンビクンと震えるペニス。
今日、これからのことを思うと、千歳の身体中が痺れた。

「もう・・・ずっと待ってたんだから・・・」
「あ、そうそう、さっきは使わなかったけどコレ使おうぜ?」

葵は脱衣所に戻り、自分が持ってきたらしいカバンの中にゴソゴソ手を入れた。

「え・・・?」

(何?何か道具なの?うそ、私達、まだ初心者よ?)

千歳の心は不安もあるが、はるかに期待が勝っていた。
更なる期待で千歳は我慢できなそうに太ももを固く閉じ、擦り合わせた。
トロトロと、再び愛液が溢れ出した。

「じゃ、ここでまた犯ろうぜ?
」「え?ここで?今すぐ?」

脱衣所で、若すぎる二人の第二ラウンドが始まった。






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