美雪対玲香
番外編


旅行中、七瀬美雪と速水玲香が互いに視線を合わせて睨み合いをしている。
元凶は二人の争いにオロオロしている金田一一の争奪戦である。
互いにはじめの事が好きで、独占したい欲の強い者同士で、はじめを愛している思いは負けてないつもりだ。
変装した玲香が美雪を軽くあしらう。

「あなたねえ、金田一君はあたしとデートするのよ。なのに何故、あなたまでついてくるの?」

美雪も黙っているわけには行かず口で反撃する。

「何で玲香ちゃんだけにはじめちゃんを独占させる気は無いわ。あたしだってはじめちゃんと一緒にいたいの!」

普通に考えれば両手に花で嬉しい状況の筈のはじめであったが、今の二人の激しいオーラのせいでそんな余裕は無かった。
片やアイドルで売れっ子、片や幼馴染で生徒会長。
はじめは二人を何とか仲裁しようとすると、うるさいと怒鳴られてしまい、愕然としまった。

「良いんだ…どうせ…俺なんか…」

そんなはじめを怒鳴ったのを後悔した玲香は笑顔ではじめの右腕を組み、自分の胸に当てる感触を美雪に見せびらかす。
これが自分とあなたの差と言っているようだった。
玲香の胸が当たって男の生理的に嬉しくなるはじめであったが、美雪の嫉妬の視線が怖くて恐怖に怯えながらも美雪の顔を見る。

「あたしだって負けないわ。」

美雪も負けずに玲香同様にはじめの左腕を取り、自分の胸に当てて玲香に見せびらかす。
自分の方が玲香よりも胸が大きいのを自慢させているかのようだった。
玲香もあの胸の大きさにはコンプレックスを持っており、美雪を鬼のような形相で睨む。

「美雪ちゃんは金田一君のタダの幼馴染なだけでしょ?あたしの邪魔しないでくれる?」

美雪も満面の笑みで切り返す。

「あたしの方がはじめちゃんの事を良く知っているからよ。それにあたしは幼馴染だけの関係じゃないの。」

確かに親友以上恋人未満であることには間違いない。ただ、はじめが余りにも鈍感なせいで、美雪が恋人という自覚が無さ過ぎた。
その事に頭がきたのか玲香がとんでもない事を言い出す。

「泊まる旅館で金田一君を満足させた方が勝負よ。負けた方は金田一君を諦める事、良いわね?」

美雪も待ってましたとばかりにその覚悟が出来たらしく、その挑戦に乗る。

「良いわよ。で、ずばり、はじめちゃんを満足させる方法って何?」

玲香は見栄を張りながらも顔を真っ赤にしながら内容を説明する。

「セックスで勝負よ!どっちが金田一君がセックスで満足するか勝負よ。」

はじめが動揺し、美雪にも玲香にも中止を求める。

「二人共、そんな事で勝負しちゃいけない。そうだろ美雪?」
「いいわ。その勝負受けて立つわ。玲香ちゃんだけには負けたくない。」

本音は勝てる見込み何処にもないので見栄を張った美雪だったが、玲香にだけは負けたくないプライドで先走ってしまった。

はじめは二人にセックスで勝負するなら飯を食って、風呂上りにしてくれと頼むとすんなりと了承してくれた。
本当の理由は、セックスする前にとっとと寝たいのが本音であった。
無責任かもしれんが、今の二人の喧嘩に巻き込まれたくない為に、逃げるというせこい手段を取るしかなかったと言える。
食事時でも戦争であった。二人の箸にはじめの口にあ〜んと言いながら食べさせようとする。
どちらがはじめの女房に相応しいかの女の戦いは既に始まっていた。
ゲンナリしたはじめは気分転換に旅館の露天風呂に入って作戦を立てていた。

「ようし、このまま長風呂してのぼせ上がってワザとリタイアしよう。」

露天風呂にはじめが一人でいるからこそ、そんな事を考えているうちに玲香が私服で待っていた。

「金田一君、あたしが背中を流してあげる♪」

どんな卑怯な手を使ってでも勝ちたい玲香に美雪も私服ではじめの所に向かう。

「玲香ちゃん、卑怯な手は駄目よ。だから、あたしもはじめちゃんの身体を洗う。それにはじめちゃん、のぼせ上がって逃げる作戦は許さないわよ。」
今のはじめの心境は、ひとりで心を休ませる時間が欲しいと言う事である。
だが二人の態度から見て、そんなのを許すわけでもなく諦めてしまう。
はじめの入浴後、浴衣姿で渋々部屋に戻ると下着姿の二人が待ちわびていた。

「待っていたわよ金田一君。そろそろ始めるわよ。」
「あたしもはじめちゃんとしたいの。」

互いに見栄を張っているもの同士、初めてセックスをする事で雌雄を決着するのに勝てる自信が無いので不安だった。
しかし、はじめを奪われたくない気持ちだけは誰にも負けない自負があった。
どうやら二人共その気になっていたのではじめも覚悟を決めた。

二人はいきなりはじめのトランクスを擦り下ろし、男にしかない物をジーっと凝視した。

「これがはじめちゃんの…」
「金田一君のおちんちん…」

興味津々に二人は手ではじめのムスコを優しく触ると、はじめのムスコが勃起し始める。
異性の柔らかい手で自分のムスコを初めて触られると気持ち良いものだと感じてしまう。

「止めてくれ二人共、そんな汚いものを触っちゃ…」

はじめが注意しても二人は聞く耳を持たないどころか、美雪がカリの部分を、玲香が睾丸の部分を舐め始める。
そういう経験を一度もしたことの無いはじめは、未知の領域に入る。
自分でも我慢できなくてムスコがどんどん大きくなり、二人の顔に射精をしてしまう。

「これが金田一君の…」
「はじめちゃんの精液…」

ビックリした二人は熱くて白濁してイカ臭い液体が男の精液だと理解した。
素直に謝ろうとするはじめだったが、二人の顔を見ると怒るどころか何処と無く嬉しそうな顔をしていたので謝るを止めた。

「今度はじゃんけんで勝った方が金田一君と勝負よ。」
「望むところよ。」

玲香と美雪はじゃんけんで勝負し、勝ったのは玲香だった。
恥ずかしそうに真っ赤になった玲香がはじめにお願いをする。

「実は金田一君、あたしねバージンなの。だから、優しくしてね。」

意外だった。玲香が処女だったというのにはじめは驚きながらも玲香は話を続ける。

「だって、今まで恋なんてする暇なんか殆ど無かったの。」

よくよく考えてみればそうだと納得するはじめであった。
毎日、テレビやラジオの番組に出演していたら、打ち合わせやロケ等の過密なスケジュールは当然と言える。
事務所の車が食事や睡眠をするなんて日常茶飯事で毎日が時間に追われていた。
はじめはゆっくり自分のムスコをゆっくりと玲香の秘所に挿入する。
初めて異物を入れられる恐怖からか玲香の身体に震えが来ていた。
処女膜がブチブチと破られる音が聞こえ、更に出血をしている玲香も想像以上痛かったらしく涙を流して苦悶の表情をあげる。

「玲香ちゃん大丈夫?辛いなら止めるけど…」
「良いの!続けて!」

どうやら、負けん気の強さで乗り切る事にした玲香にはじめは痛みを紛らわせるように小ぶりな胸を揉み、乳首をチューチュー吸い出した。
すると金田一の痛みを紛らわせようとしているのが解り、はじめと繋がっているのようやく理解した。

「(これであたし金田一君とやったのね)」

徐々に、玲香の方から上下に腰を動かし始める。

「大丈夫?そんなに激しく動いて…」

はじめも心配するが…玲香は嬉しそうな顔で答える。

「大丈夫よ。金田一君のおちんちんは最高よ。気持ち良くなってきた。」

玲香自信も堪能してるらしく、はじめのムスコが玲香のモノと擦りあっていくのが快感に思っているようだ。
はじめも玲香に負けじと腰を上下に動かすと互いに汗を掻きながら限界が来たようだ。

「金田一君、もうあたし…」
「俺も我慢できない…」

はじめはムスコを玲香の秘所から取り出し、外で射精をした。
流石にアイドルの玲香を妊娠させるは不味いだろうとはじめの英断だった。
玲香は満足したらしく、気持ち良く寝てしまったようだ。
ふと一休みしようとしたはじめに今度は全裸になった美雪が潤んだ瞳で迫ってきた。

「はじめちゃん、今度はあたしの番よ…まさか断らないよね?」

美雪の誘いを断ると後が怖いので素直にハイと答えるはじめであった。
美雪がはじめのムスコを見ると一回したせいでかなり萎れているのが見えた。
美雪ははじめのムスコをを自分の胸で挟み込み、更に口で銜え始める。

「やべぇ、美雪お前いつの間にそんなパイズリなんて覚えたんだ?」
「そ…それは秘密よ!」

実ははじめの部屋にあるエロ本をこっそり盗み出し、いかにはじめを満足させるか勉強をしていたのだ。
その美雪のお陰ではじめのムスコはどんどん勃起し大きくなる。
はじめの限界が来る前に美雪はその作業を止めた。

「はじめちゃん、今、ここで出したら駄目よ。それにあたしがはじめちゃんを犯すの♪」

とんでもない発言をする美雪にはじめは困惑してしまう。
なぜ自分が犯されなくちゃいけないのかはじめが理解に苦しんでいると、いきなり美雪が押し倒しながら答える。

「だって、あたし…素直に昔からはじめちゃんのことが好きで準備できているのに!全然、告白とかしてくれないんだもん!」

美雪が玲香に勝つ為の唯一の作戦だった。
はじめも美雪に告白しなかったその罪悪感からか観念した。

「解った。じゃあお前の好きにしな!」

馬乗りになった美雪は自分から秘所を広げ、はじめのムスコを押し込む。
玲香以上に処女膜が破れ、出血量も多いし脂汗を掻いている美雪をはじめが心配する。

「おい大丈夫か?そんな無理をしなくても…」
「大丈夫よ。あたし玲香ちゃんに負けたくないもん!それにあたしの胸も揉みなさいよ!」

無理をして涙を流している美雪の心に傷をつけない為にもはじめは美雪の大きい胸を揉み始めた。

「はじめちゃんと繋がっていると安心しちゃう。あたしも動かすから…」

そう良いながら玲香以上に上下に激しく動かしながらはじめの唇にキスをし、自分の唾液をはじめの口の中に流し込む。

「はじめちゃんのおちんちんって大きいし気持ち良い!あたしのオマンコをどんどん気持ち良くして!」

はじめも美雪の唾液を飲み込んでしまうと、自分の舌を美雪の舌と絡み合わす。
どうやら、はじめの方が限界に来てしまう。

「俺もう限界だから…外に出したいんだけど?」
「駄目よ。出すなら中でやって!別にあたしはアイドルでも何でもないタダの一般人よ。それに欲しいのはじめちゃんの赤ちゃんが…」

確かにそうなんだがはじめは我慢できずに美雪の子宮の奥までドクドク射精してしまう。
お腹の中が火傷する位はじめの精子を沢山貰った美雪はご満悦であった。
美雪にとってはじめとのセックスは、最初は痛みが凄くてきつかったが意外に慣れるが早かった。
セックス勝負で負けたくない気持ちで乗り切り、気持ち良さがすぐに出てしまった。

「なあ美雪、セックス勝負なんてもう馬鹿な事は止めようぜ。そんな小さい事で勝負して勝っても気持ち良いものではないと思うぞ。」

確かに二人は互いに譲らずの気持ちがこんな事を招いた事に後悔する美雪であった。
玲香は少し寝ぼけながらも目を覚まし、はじめの言葉を一部始終聞いていた。
玲香もはじめの言う事は最もでくだらない勝敗を決める事に後悔した。

「ごめんなさい。金田一君の言うとうり、あたし達が間違っていたわ。」
「そうよね、はじめちゃんの意見なんて無視してあたし達、何をそう急いでいたんだろう?」

今考えるとこの際、勝負なんて関係無かった。そんな事してもはじめを困らせるだけで喜ぶわけが無い。
自分達が情けなくなりシュンとなる美雪達にはじめが助け舟を出す。

「美雪と玲香ちゃん、この際二人は友達になったらどうだ?」

はじめの提案により、素直に頭を下げて仲直りの握手をする二人であった。

「…で勝負は関係無しに、はじめちゃんはあたしと玲香ちゃんどっちが気持ち良かったの?」

美雪の意外な質問をするはじめは首を傾げながら答えようとしない。
玲香もそれが聞きたかったらしく、からかいながらはじめに質問する。

「もしかしてあたし達以外の女の子がいるんじゃない?」

心外な事を言われて、慌てて首を横に振るはじめが内心は可笑しくて笑う美雪だったが、更にからかうように質問する。

「怪しい〜!本当のことを話しなさい!」

二人に迫られ、浴衣を着直したはじめは急いで露天風呂へ逃げる。

「あ…逃げた!待ちなさい金田一君!」
「逃げるなんて卑怯よはじめちゃん!」

その姿に大笑いをしてしまう二人だった。

ーところではじめの本音はというと…

「悪い。二人共、俺…高遠を捕まえるまでそんな事は考えたくないんだ…」

二人共、大好きなのだがその仕事を終えるまでその気は全く無かった。
例え、この命に代えても地獄の傀儡子を捕まえなくてはいけない使命感に燃えていた。






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