黒舘羽×金田一一×るり
番外編


金田一一は斑目家の三女の斑目るりに護ってくれとお願いされたので、るりの部屋に一緒にいることとなった。
どうやら、彼女の怯え方に尋常でない事に気付いたはじめは、部屋に一緒にいて見守るのが最適な手段だと思い、今は同じ部屋にいる。
彼女の寝顔を見ていると自分がいるおかげか、寝ていられるようだ。
はじめがるりの頬をさわりながら心配しているとつくづくこう思ってしまう。
自分より若い子がこんな怯え方するなんて、斑目家に生まれてきてかわいそうだと思うはじめであった。

「もっと普通の子みたいに、自由な生活が出来たら良いのにな…」

金持ちには間違い無いが、どこと無く不自由に見えたのがはじめの主観であった。
どうやらるりが目が覚めたようで、自分の話が聞こえていたようだ。

「ねぇ、あたしねこんな家に産まれたくなかったの。だからね、あたしを連れてってくれない?」

彼女の目を見ると、冗談でなく真剣にそう語っているのがよく解る。
はじめは自分の家で良かったら、親に頼めば妹代わりを一人くらい養えるだろうと思った。
一人っ子のはじめにとってもそれは願ったり叶ったりだった。

「解った。俺の親に妹になってもらうように頼んでみるよ。」

しかし、るりの本心はと言うとはじめには恋人になってほしかったのだ。
だから、はじめの態度に少しムッとすると、いきなりはじめの唇にキスをした。
どうやら、はじめのファーストキスがるりだったので動揺を隠せず、顔を真っ赤にするはじめが心臓をドキドキしてしまう。

「あたし、お兄ちゃんのお嫁さんになる!良いでしょ?」
「だめだよ。るりちゃん、まだそんな歳でもないし早過ぎるよ。」

ここに七瀬美雪がいなくて助かったのがはじめにとって唯一の救いであった。
もしこの事がバレていたら、嫉妬の炎により、殺されるのが目に見えていた。
はじめがホッとしているのも束の間に、るりが和服を脱ぎ全裸となる。
潤んだ瞳ではじめにお願いをした。

「お兄ちゃん、あたしを抱いて…これが斑目家を出る最適な手段なの…」

どうやら、自分と既成事実を作って、斑目家から逃げ出すのがるりの目的だったのだ。
ただ、はじめは年端の行かない少女とやるには余りにもリスクが大きすぎた。
まず、ロリコンというレッテルを貼られる事、女性としてまだ成熟していない子をセックスする罪悪感、美雪から来る嫉妬心のいずれも戦わなければいけないのだ。
そんな事を考えているはじめだったが人助けだと思うと諦めてやることにする。ただし、条件付で…

「(ごめん美雪、これも人助けの為だ)…ならるりちゃん、抱くのは今日だけにしてくれよ。今の君とやるには色んな意味で危険すぎるからな。」

頭を抱えたはじめが承諾すると、いきなりるりがはじめのズボンのファスナーを開き、中身を物色している。
女には持ってないものがあるのに気が付いたるりは、はじめの中身に釘付けになる。
膨らんだ肉の棒を、あまりの珍しさにるりが握る。

「お兄ちゃん、これ何?」
「駄目だ、るりちゃん、そんな所を触っちゃ…」

触れた途端にはじめの表情が変わると、るりはそれを見るなり更に触れる。

生まれて初めて自分のモノを異性の手に触れられている刺激に、敏感に反応してしまうはじめ。
声を出し赤くする仕草に、るりの悪戯心に反応してしまう。
小悪魔的な表情でさらにはじめのモノをいじっていく。

「お兄ちゃんのこれ、おもしろい。」
「やめてくれ!るりちゃん!俺、もう我慢できない。」

その瞬間、はじめのモノの先から白い液体が飛び散り、るりの顔に掛かってしまう。

「何?これは…?」

もう、そんな行為をされたはじめにるりとのセックスにためらいは消えてしまった。
ただ、いきなり自分のモノを入れるには厳しいだろうと思い、指でるりのモノを優しく触れてみた。

「ああっ、お兄ちゃんそこは触っちゃ駄目、あたし、どうにかなっちゃう!…」

どうやらるりにはあまりにも刺激が強かったらしく、痙攣していくるりがイクのが見えてきた。
内心、出来るだけ自分のモノを入れたくなかったはじめにとってホッと一息をつけたのが救いだった。
完全に気を失っているるりを彼女のベッドで休ませようとすると、ドアの開く音が聞こえた。

「あら、金田一君だったかしら?もうるりは寝たの?」

どうやら、入ってきたのは斑目家の長女の舘羽である。
この惨状をみると非常にやばかったので、はじめの本心はドキドキしていた。
もしかしたら警察沙汰になるのかもと覚悟を決めると、舘羽は優しい目ではじめの身体を抱きながら語る。

「どうせ、るりが金田一君の所に逃げたくて、この行動に出たのでしょ?知ってるわよ。」
「なんで解るんですか?」
「そりゃこれぐらい解るわよ。あたしだってこの子の姉ですからね。」

流石に姉妹だなと感心するはじめが、この時点で舘羽の本心をまだ解らなかった…
彼女もまた斑目家から逃げたかったのを…

「ねぇ、金田一君、貴方まだあそこは元気よね?正直、るりじゃ物足りなかったでしょ?あたしとエッチをしない?」

確かに自分のムスコはまだ元気だ、相手も美人の舘羽なら犯罪にはならなくても良いかも知れない。
でも、万が一にも妊娠なんかしたら目も当てられないのも事実だった。
それに婚約者の小野寺将之を出し抜くのは非常に不味いのではないかと懸念してた。

「大丈夫なんですか?俺とセックスなんかしても…婚約者がいるのに?」
「いいわよ。大体、あたしが決めた婚約者じゃないし、あんなつまらない男より貴方の方が興味あるの。」

どうやら、親が勝手に決めた婚約者で無理矢理付き合わされたんだなとはじめは思った。
ーこの時点で、舘羽達が小野寺が実の兄とも知る由も無かった。

舘羽は自分の着ていた私服を脱ぎだし、ブラジャーとパンティーの下着姿になった。

「金田一君、そろそろここであたしとしましょうか?準備は出来ているわよ。」

どうやら、本気でセックスをしたがる舘羽にタジタジになるはじめに妖しい笑みを浮かべながらこう呟く。

「もし、ここでしないのなら、ここで悲鳴を上げるわよ。そうなったら、どうなるかしら?」

脅迫をされている事に気付き顔面蒼白になったはじめはもしこの格好で舘羽が悲鳴をあげたら、恐ろしい事になると…
ここでねているるりも目を覚ますだろうし、斑目家の縁のある人達も来るだろう、そして、何よりも幼馴染の美雪には知られたく無かった。
そうなった場合、言い訳の出来ないこの現状から見て警察に捕まるのだけは御免である。
やけくそ気味にはじめが答える。

「やりますよ!やればいいんでしょ!」
「ありがとう金田一君。でも、るりは駄目ね。せっかくあたしがセックスのテクを教えたのにね・・・」

るりに変態行為を教えたのはアンタのせいかと心の中で突っ込むはじめだった。
そして、舘羽は待ってましたとばかりにブラジャーをホックを外し、自分の胸の谷間にはじめのモノを挟んだ。
よくはじめは舘羽の胸を観ると、美雪以上の大きさにみえてしまった。

「金田一君、あたしの胸って90のEなのよ。今からパイズリで気持ち良くしてあげるわ。」

そう良いながらパイズリだけでなく、はじめの亀頭部分を丁寧に舐め尽くす。

「そんなのされたら俺、我慢できないですよ。」
「出しても良いわよ。どうせ、飲んであげるわ。」

ドビュウー、ビュウルルルルー、

舘羽はご満悦そうにはじめの精液を顔面に浴びると、顔についている精液を手に取り口に飲み込んだ。
そして、パンティーも脱いだらはじめの上にまたがり、自分の秘所を広げながらはじめのモノを挿入する。
処女のせいか、舘羽の身体に痛みが広がる。
初めて男のが埋まり、肉棒が裂けていきだすと、その途端に脂汗をかいて顔が青くなる。

「舘羽さんって血が出てますけど…」
「そうよ、あたしの初めての相手が貴方よ。だから光栄に思いなさい!」

強がっている舘羽も初めのうちは慣れなくて苦悶の表情しかあげることしか出来なかったようだが、徐々に動かす度に彼女の方が気持ち良さそうに上下にズンズン動かしていく。
はじめもそれに呼応するかのように舘羽の胸を鷲掴みにし、指先でコロコロと転がすように弄る。
どうやら、二人のセックスの相性は良かったようであり、甘美な世界へと溶け込んでいく。
もう、はじめの方が限界にきてしまっている。

「舘羽さん、もう俺、我慢できませんよ!出ちゃう!」

この言葉で舘羽は離してくれるかと思ったはじめだったが、彼女はキスをしながら、更に強く抱きしめる。

「良いから、出しちゃいなさいよ!どうせ、今は安全日だし、出しても構わないわよ!」

強気な態度を示す舘羽だったが、彼女の身体は明らかに恐怖なのか身震いをしていた。

ドク…ドクドクドク…

どうやら、彼女の子宮の奥まで届いたらしい。

「貴方の精子が、あたしの中に入ったわ。最高、この濃さなら妊娠しても可笑しくないわね。」

もし彼女が妊娠した場合、美雪に殺されるのがオチである。
落ち込んでいるはじめに真剣な顔で舘羽は本音を漏らす。

「実はね、あたしもるりと同じなの…ごめんなさいね。好きでもない女を抱いて…貴方を巻き込んでしまって…本当は幼馴染の子が好きなんでしょ?」
舘羽の事情を知ったはじめは、このまま二人をそのままにしても良いのか考え直す。
そんな中、るりが目を覚めて、舘羽を睨みだした。

「舘羽お姉様、ずるいわ!お兄ちゃんはあたしの恋人なの!」

どうやら、完全に把握できていないるりにとって、はじめを寝取られたのだろうと思い、舘羽に嫉妬する。
はじめは弁解しようとすると、前に舘羽が出て宣言する。

「るり、アンタの小さいアソコでは金田一君のおちんちんは入らないわよ!せいぜい入るとしたらアンタのお尻ぐらいよ。」

論点が思いっきりズレている二人にはじめは頭を抱えるしかなかった。

真っ赤な顔をしたるりは自分の肛門を見せて、はじめにお願いする。

「お兄ちゃん、あたしのお尻にお兄ちゃんのを頂戴。」
「どうするの金田一君?しないと後先まずいんじゃないの?」

しょうが無く渋々、はじめは自分のムスコをるりのお尻の穴に挿入した。

「痛いけど気持ち良いよ…お兄ちゃん。」

明らかに無理をしてるるりだった。
締め付けは舘羽の時と同様に最初はきつかったが、慣れていくと徐々に動かしやすくなると挿排を繰り返す。

「るりちゃん、もう我慢が出来ない!」
「良いよ。出しても」

ビュウ…ドビュウー…

互いにイッてしまい、るりの括約筋を心配するはじめだったが、うれしそうな表情でまた眠ってしまったようだ。
セックスの余韻の残るはじめに興奮してしまった舘羽がはじめにお願いする。

「もう一回しましょ?どうせ一回も二回も変わらないわよ。」

そう言われ無理矢理犯され、溜息をつくだけのはじめであった。

ー翌日、舘羽、るりの二人は斑目家に絶縁状を出した。
それが元で斑目家の主、斑目紫紋はショックで急死し、妻の斑目緑は主が死んで喜んでいた。
斑目家に復讐を考えていた小野寺将之こと須賀徹は緑の事情を知り、復讐を止めた。
次女の斑目揚羽は深山日影と結婚する。
一方の舘羽とるりはというと、金田一家の養子となる。
仕送りは母の緑が送っていた。
るりもちゃんと中学校に通っている。
舘羽は社会人に適応すべく、ファミレスでアルバイトをしている。
舘羽が妊娠もしてなくてホッとするはじめであった。
事情を知った美雪も最初は嫉妬していたが徐々に二人を認めた。
二人共、斑目家のように優雅な生活は出来なくなったが、人間らしく生きられる事に後悔はしなかった。

はじめは美雪と一緒にあの二人の事について語る。

「なあ美雪、金持ちには金持ちの苦労があるんだよな?」
「そうよね、あんな複雑な事情だと普通の家庭の方が良いのかもね。」

養子になってからのあの二人を見ると今の方が明らかに生き生きとしてた。
一般家庭の自分達の方が遥かに幸せだと頷いてしまうはじめと美雪だった。

「こら、はじめ!何やっているのよ!今日の掃除当番はアンタでしょ!」

怒鳴り声を上げるのは、鬼の形相をした舘羽だった。
環境も変われば人も変わるとはまさにその事だった。

「ゲッ、姉貴!」

カチンと来た舘羽ははじめの頬を思いっきり引っ張る。

「お姉さんでしょ!全く!そう呼べって何度も言ってるでしょ!」

仲裁しようとした美雪だったがるりが前を遮断する。

「美雪お姉ちゃんは邪魔しないでください!お兄ちゃん、あたしのゲームのデータ勝手に進めたでしょ!勝手に進めないでよ!」

二人に説教をされるはじめは美雪に助けを求めようとするが、舘羽に遮断される。

「美雪ちゃん、この馬鹿が変な事をしたら、これで躾していいからね。」

満面の笑みを浮かべた舘羽は美雪の手に乗馬用の鞭を渡した。

「おい!マジかよ!そんなの使わせる気かよ!」

完全に震えてるはじめは、ガクガク震えていた。

「当然よ。はじめアンタは美雪ちゃんの恋人兼下僕なんだから!」

涙目ではじめは美雪に土下座でお願いする。

「美雪様、お願いしますよ。そんな物で俺を叩かないで下さい!」

美雪は淡々と答える。

「それははじめちゃん次第かな?」

十分後、それを案の定使う美雪であった。


るりが中学校に入ってから男子生徒の人気の的になる。
なにしろ、美人で清楚な性格で、勉強も出来るから人気も出るのは当然だった。
毎日、下駄箱でラブレターが当然の如く出てくる。
内容も僕とデートしていただけませんかという言葉ばかりであった。
るりもラブレターなんて、素直に嬉しいのだが今まで貰った事無いので困惑してしまい、はじめに相談を持ちかける。

「お兄ちゃん、どうしよう?あたし、今までこんな事初めてだから、困っちゃうよ。」
「るりに対して今まで誠意を見せてくれた奴にした方がいいと思うよ…お友達気分で良いからさ、気を重くしない方がいい。」
「ありがとうそうするわ。お兄ちゃん。」

ー翌日、先日に訪問してくれた同じクラスのサッカー部のエースの与田君とデートする事になる。
この与田君がサッカーで日本代表のキャプテンになり、るりと結婚するとは誰が予想できたか…
舘羽はるりが人気あるのに嫉妬してしまう。

「良いわよね。るりはあんなにラブレターを貰って、それに引き換えあたしは未だ彼氏がいないのよ!草食系の奴らばかりで困るわ!」

呆れたはじめはツッコミを入れる。

「しょうがないだろ…姉貴はるりと違って、気の強さが仇になって、男は皆ドン引きするんだし…」

頭にきた舘羽ははじめの頬をギュゥゥと思いっきり引っ張る。更に捻りも加える。

「姉貴じゃ無いわよ!お姉さんと呼びなさいよ!全く!」
「解ったってばお姉さん。ったくハードルが高いからそうなるんだよ。」

はじめは引っ張られた頬を手で優しく抑える。
すると、舘羽は涙を零しながらはじめに愚痴を零す。それが演技とも知らずに…

「こうなればアンタと結婚すれば良かったかもね…妊娠してなくて残念だわ。」
「そんな事無いと思うぜ。まだまだ婚期が終わってないだろ?」

必死にフォローするはじめが、可愛く見えてしまい、心の中で笑ってしまう舘羽であった。
そして、舘羽が真剣な顔ではじめに本音を語る。

「でもね、はじめ、あなたがあたし達をここに連れて来て養子になれた事は本当に感謝してるわ。血は繋がっていないとは弟も出来たし…」

素直に今の生活の方が明らかに充実してる舘羽である。
斑目紫紋が死んでからから、斑目家が大分変わったようだ。
母の緑も実の兄の徹とよりを戻したし、次女の揚羽も幸せな生活を送っている。
死んだ本当の父も素直に喜んでいるのだろうと舘羽は思う。

「だから、あたし達も今の生活で充分幸せよ。るりも今まであんな生き生きとした姿を見るのは初めてだったしね…」
「舘羽さん…」
「お姉さんでしょ!もう!」

しんみりするはじめの顔に舘羽は自分の胸をはじめに当てながらお願いする。

「明日、友達の草太君を呼んできなさいよ。出ないとはじめの恥ずかしい写真を美雪ちゃんに渡すわよ。」

写真には自分の裸体を晒されている姿を美雪に見せたくない為、慌てながら即答する。

「解りましたよ。全く、姉さんには敵わないな!」
「当然よ。だってあたしは貴方のお姉さんですもの。」

笑顔で答える舘羽であった。
ー翌日、クラスメイトの村上草太を舘羽に紹介する。
どうやら意気投合したらしく、卒業後、大人の事情でつまり出来ちゃった婚をしてしまった。
その理由は、草太が舘羽に犯されたというのがオチであった。
一方のはじめはというと、美雪に結婚をせがまれていた。

「はじめちゃん、あたしと結婚しなさいよ。」

はじめにまだその気が無くタジタジになるしかなかった。

「そんな事言ったって、まだ高遠を捕まえる事しか考えたくな…」
「はぁ!?」
「高遠を捕まえる事しか考えられないし…」
「そんな事いって、あたしの婚期を逃したらどう責任取るのよ!」
「それって俺のせいですか〜?」

どうやら、美雪に強制結婚させられるのは時間の問題だと観念したはじめだった。






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