逆恨み
番外編


「じゃーなっ美雪、草太。俺先に帰るわ」
「何?今日も部活出ないのかよ?金田一」

草太の驚く声にハジメこそ驚きだ。よくもまぁ、あんな妙なミス研なぞに毎日足しげく通えるものだ。

「いーの、いーの。だって俺、幽霊部員だし」
「もうっ!ハジメちゃんたら」

美雪のお説教の始まる予感にハジメは慌てて教室を退出する。

「次は参加するからっ!」

やれやれと肩をすくめる美雪と草太。いつもの穏やかな教室のやりとりである。
この日常がスグにも壊れようとしている事を三人の誰もが知るよしもなかった。

部活を終えた美雪は草太と下駄箱の前で相変わらずハジメの話に花咲かせていた。
少し寂しそうな草太の顔に美雪は気付かない。
美雪が靴を取り出そうとした時カサッと封筒が手にあたった。

「あら…?」

ラブレターは頻繁に貰う方の美雪だが、何かいつものそれと違う。
美雪が封をあけると、中には一枚の写真とメモが入っていた。
その内容に美雪の顔がみるみる青くなってゆく。
草太が美雪の様子に気付いたのは、たった今だった。
もし最初から美雪の様子を見ていたら、強引にでも自分も封筒の中身を確認しただろう。運が悪かった。

「どうかした?七瀬さん」

ハッとする美雪。

「う、ううん。ゴメン。用事思い出して…一緒に帰れなくなっちゃった…」

部活後二人で帰るのが密かな楽しみだった草太は内心で落胆したが顔には出さない。

「わかった、また明日」

美雪にバレない作り笑顔を浮かべるのは得意の草太だ。立ち去ろうとする草太に美雪はなぜか焦る。

「そ…草太くん!」
「え?」
「…な、なんでも…ない」

(だめ…誰にも言えない…言ったらハジメちゃんが…)

ぎゅっと封筒を握り締める。草太の背中を寂しく見送る美雪。
封筒の中には猿轡をして縛られた、何処かの倉庫らしい場所にいるハジメの写真と、
指定された場所に美雪に一人で来るように指示するメモが入っていた。

当然、他言すればハジメの身の安全は保障しないとの内容を添えて。
何が起こっているのか分からぬまま美雪はその指示に従うしかなかった。
これから始まる悪夢は無論知るよしもなく―

指定された場所は埠頭の倉庫だった。写真の場所も倉庫に見えたがここにハジメがいるのだろうか。
この辺一帯が使われてない一角なのか、まるで人の気配がない。
乗り付けたタクシーの親切な運転手が、本当に待ってなくていいのかと尋ねてくれた意味がわかる。
美雪は勿論丁寧に辞退してきた。

美雪が倉庫前に到着する十分ほど前…ハジメは重たい意識を取り戻していた。

…!?つぅっ…!

後頭部に鋭い痛みが走った。手で押さえようとして、自分の手が後ろに縄で縛られているのに気付いた。

「な…何だよ…これ!?」

声は出せた。猿轡を噛まされていた事は知らない。
ワケが分からずハジメは痛む頭で必死に記憶を辿る。一体何が起こったのか

…そうだ、いつもの帰り道、近道の路地を歩いていて不意に誰かに後ろから声をかけられた。

「金田一ハジメだな?」

振り返ろうとした時重い衝撃が後頭部を襲った。
そこから記憶がなかったので、おそらく何者かに頭を殴られ気を失った後ここに運ばれたのだろう。

ドコだよ…ここは…

何処かの倉庫のようだが小さな窓がはるか上にあるだけなので周囲の景色は見えなかった。
電気は通っているらしい。窓がなくとも暗闇という事はない。
だが天井の電球は真新しい物とは程遠く、ひどく陰気な光を放っていた。

「やっとお目覚めかい、名探偵くん?」

肉声だがマイクを通したキンキン声にハジメは眉をしかめた。

「誰だよ?隠れてないで出てきたらどうなんだ」

一拍おいて

「はっ!そんな度胸ねえよな?後ろから襲うような卑怯者にさ」

ハジメの皮肉にマイクの主は憤激した。

「相変わらずクソ生意気な小僧だ…いいか?今から大人に対する礼儀を貴様に仕込んでやるぞ」
「拷問でもするのか?くっだらねぇ…大体お前誰だよ?」

マイクの主は息を飲んだ。

「ふざけるなッッッお前のせいで俺は人生を棒に振ったんだッ!あんなの出来心じゃないかッ、それを
あんな大勢の前で暴きたてて俺は何年もムショ暮らしで…それを、俺の声も覚えてないだと…!?」

よく分からないが昔ハジメが解決した事件の犯人で、しかも投獄されるほどの罪を犯したらしい。
ならば、とんでもない逆恨みだ。
ハジメは身動きのできない危険な状態でそれでも皮肉らずにいられない。

「刑務所まで入って自分を振り返る事も出来なかったのか?可哀想な奴だよ」

だが相手は怒らなかった。奇妙な笑いをこぼしている。

「命乞いしなくていいのか?俺の機嫌ひとつで名探偵くんの有益な人生が終わるんだぞ」
「お前みたいな奴に屈する気はないね?」

ある意味で一番犯人が望んでいた言葉をハジメは吐いてしまった。

「…あの娘の名は何ていったかな?ほら君の幼なじみの」

空々しく犯人が言う。
初めてハジメの顔色が変わった。

「…あいつは関係ない!何もするな!」
「何もしないさ。ここに来なければね」

犯人が合図をするとゾロゾロと扉から男たちが入ってきた。どう見てもチンピラとしか呼べない人種だった。

「!?」
「君の写真とここの住所ををカノジョに送ってあげたのさ。勿論ひとりで来るように告げてね」

絶句するハジメ。

「そんなに彼女を守りたいなら自分を見捨てるよう必死に神に祈るんだな。
可愛い娘だし他にいい男がいれば、案外あっさり叶うかもしれないよ?」

そうあってほしかった。美雪が自分を思いここに駆け付ける姿を想像するだけで内臓が痛む。

(お願いだ…来ないでくれ…!美雪…!!…頼む草太!守ってやってくれ…!!)

血を吐くような思いで祈るハジメ。
だがその思いを、扉の開く重い音が打ち崩した。

「…ハジメちゃん!!」
「っ…来るなっっ美雪!!!」

時はすでに遅かった。
美雪の後ろに回り込んだ男が扉を乱暴に閉め鍵をかけた。

「な…何…?」

訳が分からない美雪。
にやついた男たちが近づいてきて、ようやく美雪は状況を悟った。美雪の身体が恐怖にすくむ。

「美雪逃げろォッ!!!…頼む美雪に手を出さないでくれぇぇ!!!」

「おいマジかよ!すげぇ上玉じゃんか」

餌にありついた飢えた野獣が美雪に群がる。

「!??キャアアアッ!!ハジメちゃんっっ!!」
「美雪!!!やめろォッ」

ドスッ!金田一のみぞおちに男の一人がパンチを叩き込んだ。

「っ…げほっ」
「…ハジメちゃん!?」
「いいから、美雪チャンは俺たちがタップリ可愛がってやるからよ!」

もう一発膝蹴りをもらいハジメは縛りつけられた椅子ごと転倒した。
にやにやと美雪に近づいた一人が彼女のの手首を握る。
美雪の恐怖が爆発した。

「いやあああっハジメちゃん助けてっっ!!!」
「ゲホッゲホッ…美雪っ!!…おい!見てんだろ!?頼むからこいつらを止めさせてくれ!!」

見えない犯人に懇願するハジメ。だが犯人は冷笑で返した。

「仕方ないよ、美雪チャン来ちゃったんだもん」

寒気のする声だった。

「美雪ぃぃぃ!!!」
「ハァハァッ、こんなカワイイぴちぴち女子高生とヤレるなんてラッキーだぜ…しかも処女だなんてな!!」
「ああ…しかもムチムチしたイイ身体してやがる」

早くも興奮した男が美雪の胸を揉みしだく。

「キャアッいやあっ!」
「うほ!でけぇおっぱい♪柔らけ〜」
「あんなへタレ彼氏よりヨクしてやるからよ…」
「いやああっ触らないでぇっっ」

死に物狂いで抵抗する美雪。

「チッ」

苛立った男が美雪の頬を張った。

バシンッ!

「キャ」
「美雪!!…てめぇッ!!」

だが動けないハジメ。

「つべこべ言ってんじゃねぇぞメスガキが!あ?」

少女ならそれだけで、すくみあがってもおかしくなかった。が、気丈で高潔な美雪はそれでもひるまない。

「バカ殴るなよ、せっかく美人なのにアザなんかできたら萎えるだろうが」
「チッ、おい寝かせろ」
「!いやっ!!いやあっっ!!」

引きずり倒されるように床に寝かされ組み敷かれる美雪。
片腕を男一人が両手で押さえてる状況で非力な少女が逃げられるはずもない。

「やめてよっ…やだあっ!!」
「学生服ってのは、たまんねぇな」
「こんなムンムンの太腿でミニスカート穿いて、やめてだぁ?」

美雪の足を撫で回す男。

「いやあっ!」

別の男が美雪のベストとブラウスを引きちぎる。
幾つものボタンがブチブチと飛んだ。

「きゃああっ」

破られた服に手を入れられ、あっという間にブラもむしり取られた。

「っ!!」

ハジメにさえ見せた事のない生の胸を見知らぬ男たちに見られてしまう美雪。

「おっ、エロいパイオツしてんな美雪チャン」
「これで彼氏の包茎チンコを毎日パイズリしてんのか?ん?」

美雪の頬が染まる。
悔しさと恥ずかしさに涙を浮かべる。

「くそ…ぉ」

必死にもがくハジメ。だが腕の縄はちっとも弛んでくれない。
擦れて血が出てもハジメは必死に縄を引きちぎろうとあがいた。

「マジいい身体してるぜ…ホントに高校生か?」

男が生唾を飲み乳首を摘んでくる。

「いやあっ!触らないで!!」

二人の男が片方ずつ仲良く乳を揉み乳首をいじってくる。
それだけで美雪は汚らわしさに気を失いそうだった。

「エロい色の乳輪しやがって…」

清楚なピンク色の乳輪をワザと落としめる男。

「舐めてほしいか?え?」

不潔な舌が美雪の突起を舐めた。

ぞわあっ!

「いやあっ!やめてよっ汚らわしい!!ハジメちゃんっ!」
「美雪!!」

呼び掛けに答える事しかできないハジメ。男たちはせせら笑いながらも潔癖な美雪にますます欲情する。
二人の男に乳首を吸われ美雪が暴れてる間に別の男がスカートの中に手を突っ込んできた。

「!?」

抵抗できぬままパンティをおろされてしまう。

な…!?

心のどこかでハジメや誰かの助けが入ると思ってた。
だがそれが叶わぬ期待なのだと今更に思い知る美雪だった。
白のソックスと紺の革靴を履いた足がガバッと乱暴に開かれる。

(うそ…うそうそっ…)

「おっ、どんなマンコだ?」

腕を押さえた二人以外がぞろぞろと美雪の足の方にやってくる。

「い…いやあッ!!!」
「ひひ、たまんねぇマンコしてやがる」
「キレイな色だな…さすがは処女だぜ」
「いいぞ美雪チャン、今俺たちがパックリマンコ撮ってあげるからな」

男の言葉の意味が美雪は分からなかった。
だが男たちの誰もがポケットから携帯を取り出し、美雪の足の間を狙うのを見て理解できた。
美雪の顔から血の気が引く。

(ま…まさか…?そんなっ…!!)

パシャッ。

「ほい、ナイスショット〜♪」
「俺はマンコのアップだ…よしっ撮れた…」
「バカだな顔が写るように撮れよ」
「それもそーだ」
「いっ、いやあっ!!撮らないでっっっいやいやいやあっ!!!」

だが撮影ショーはしばらく続いた。指でぱっくり開かれたアソコを容赦なく端末に収められてしまう。
次第に男たちの呼吸が荒くなる。

「やっべ…こいつのマンコ、マジ来るぜ…」
「ああ…早くヤリてぇよ」

男たちがツラそうに自分の股間を押さえる。

「美雪…!」

何もできずにハジメは床に転がっているしかない。

「ハジメちゃん…うう…助けて」

ハジメにさえ見せたコトのない大切な場所を、チンピラ達の性欲の前に晒す無様な自分に美雪は涙をこぼす。
こんな屈辱は生まれて初めてだった。
何が間違ってこんな事になってしまったのだろう。
ついさっきまで、いつもと何も変わらない日常だったのに…。

「お…俺に舐めさせてくれよ」
「涎ふけよキタネーなデブ」

(…!?)

不細工な太っちょの男が美雪の性器の前に土下座するように伏す。

(な…)

「ハアハア…美雪チャン」

よほど美雪が好みのタイプなのか雰囲気が周りの男より一際尋常ではない。
ぺちゃっと厚ぼったい唇が美雪の性器を覆った。

「キャアアアアッ!!!」

気が狂ったように叫ぶ美雪。

「ギャハハ、嫌われてやんね」
「美雪チャン…ああ…こんな女の子と夢みたいだッ」

汚らわしい舌に大切な場所を犯されるおぞましさに美雪はどうにかなりそうだ。

「ハジメちゃん…」
「くう…くそぉ」

「チッいつまでマンコ舐めてんだ、どけよ」

デブの男を誰かが蹴った。
別の男が美雪と相対する。周囲の誰かが洩らした。

「いいよなァ、こんな上玉の処女いただけるなんてよ」

びくりと美雪の肩がはねた。

「悪いな…俺クジ運いいんだ」

その台詞から、どうやら男たちが順番を既に決めてあるらしい事が分かる。何の順番かは、ハジメにも美雪にも分かったが、分かった所で何の救いにもならなかった。
美雪は必死に抵抗した。必死に必死に抵抗した。
こんな事は、清純な美雪の身には決して起こってはいけない事だった。
美雪は何度も何度もハジメの名を呼んだ。

「ハジメちゃん!!ハジメちゃん!!ハジメちゃん!!」
「美雪…今助けてやる…くそおおおっっっ!!」
「タフだなコイツ…お前らちゃんと押さえてんのか!?全員で押さえろ!!」

一番手の男が怒鳴る。
むっちりしてるといえ華奢な女子高生一人の身体を10人近い男が渾身の力で押さえ付けた。
流石に美雪も抵抗できなくなった。
一番手の男が嬉々として美雪にペニスをあてがうと
美雪は絶叫した。

「いやああっ!!ハジメちゃん!!ハジメちゃん!!…パパ!!ママァ!!助けてぇ!!!」
「ヒャハハ、助けなんて来ねぇよ!おらっ!!」ずぶんっっっ
「!!!!」

無慈悲に男の一番槍が穿たれた。

「あうっ!?や…」

優しくなんてしてくれる筈もない。
男は欲望のままに、勃起したモノを一気に根元まで挿入してきた。

ずごっずごごごっっ

「痛いッ…ギャアアアッ!!」
「おうっ…こいつぁ具合いいぜ」

美雪を貫通した男がまったり溜息を漏らす。

「あーあ…ハメられちゃった」

犯人が愉しそうに言った。

「美…雪…美雪ごめん…うう…」

涙をこぼすハジメを美雪がみつめる。
ハジメの絶望した顔が美雪をもっと絶望させた。

(もう私…処女じゃなくなっちゃったんだ…)

美雪の濡れた目が、傷ついたハジメを見て更に大粒の涙をこぼした。

「…ごめ…ん…ハジメ…ちゃん」

ハジメの目が見開いた。

(なん…なんで美雪が謝んだよ…俺…俺のせいで…こんな…こんな…!!!)

美雪はポロポロ涙をこぼし続けた。

「ごめんね…ハジメちゃん…ごめんね…」
「やめろ…もうやめてくれ…美雪!!」
「純愛だねぇ…悪いな彼氏?美雪チャンの処女俺がもらっちゃってサ、ははは」

美雪の上で腰を振りながら男が言った。

悔しさとおぞましさにハジメは震えた。
幼い頃から誰より大切に思ってきた幼なじみが、自分のせいで、自分の目の前で男に蹂躙されている。
しかも恨み事ひとつ言わずに、ハジメを思って涙までこぼして。
あらがえない絶望にハジメは目の前が真っ暗になった。
だが本当に傷ついてるのは美雪だ。安っぽい涙を幾ら流したって何も元には戻せはしなかった。
目の前の美雪を救う事もできない。

「早くかわれよ…たまんねぇよ」
「慌てなさんな…美雪チャンのマンコは今日一日俺たちの貸し切りなんだからよ…」
「くそ気持ち良さそうな顔しやがって…」
「凄くいいぜコイツ…カズノコ天井に巾着ってトコかな…?おお締まる…!」
「マジかよ…処女いただきたかったぜ!こんなチャンスもう二度とねぇよ」
「こんな娘にタダで乗れるだけでラッキーと思えよ…なぁ美雪チャン?」

美雪はうつろな瞳で涙をこぼしたままだ。

「なんだ?泣いてんのか?これから何本ものチンポにたっぷり可愛がってもらえるってのに」
「嬉しすぎて泣いてんだよ。なぁ美雪チャン?」
「ハハそりゃいいや。おらっ、どうだっ、泣くほど嬉しいか?おらっおらっ」

引き裂かれたばかりの膣内を乱暴にペニスが横行する。
本来ならこんな人種の男たちなぞ口をきく事もできない高みにいる女の子なのに。
美雪を犯していた男が、がっちりと太腿を掴んだ。「ハアハアハアハア…出すぞ美雪っ!受け取れっ!!」
ビクンとする美雪だが何の抵抗もできなかった。
腕を押さえ付けられた上に、膣内射精から逃げられないよう足もしっかり抱えられていた。

「い…いやあ…!!やだっ離してっっ!!中は嫌…!!中には出さないでッ…だめぇぇっ!!」

必死の抵抗も虚しく、美雪の膣内にどくどくと一人目のチンピラが欲望を注ぎ込む。

(うそ…そんな…)

体内の汚らわしい温もりに美雪は吐き気を抑えられない。

「うぐっ…げほっ」
「ふう…ほれ空いたぜ?」
「次、俺俺っ!」

間を開けず二人目が訪れた。

「うぐ…」

一人目の放った精液が、二人目の突き上げで、もっと奥に押しやられる気がした。

(いや…汚い…気持ち悪いよ…)

「うひょ!こ…こりゃたまらんっ!」
「な?」

使った者にしか分からない会話だ。
未使用の者は嫉ましそうに使用者を見やっていた。
寂しそうに美雪の身体をまさぐり、特に乳は大人気で色んな手に揉まれまくっていた。

「ハアハア、美雪チャンのマンコ最高だよ…うっ」

二人目が膣内に欲望を放つ。

(うう…いやあ)

拭いようのない嫌悪感から逃げる事もできず、またもや膣内射精を受ける美雪。

「ハアハアよかったよ美雪チャン」

二人目が退室し今度は三人目。先程美雪をクン二した太めの男だ。
腹に埋もれてるような小さいペニスを美雪の割れ目にあてがう。
すんなり挿入し、でっぷりした腹が美雪の下腹に乗せられる。

(うう…ほんとにやだよォ…)

この肥満男にも好きなように膣に出されてしまうのだろうか。美雪は胃に穴が開きそうだ。

「おふっ!」

どくくっ

(いやあ〜)

「早っ!ま、いいか。後がつかえてんだ、とっとと退きな」

デブは名残惜しそうに美雪を見つめている。
四人目が入ってきた。

「ふーん…確かにイイな…これだけ出されても摩擦感も最高だし」

今までで一番大きい気がする。続け様に犯され膣がしくしく痛んだ。
時折すがるようにハジメを見つめる美雪。だが目が合うたび美雪の乙女心は引き裂かれた。

(お願い…こんな私を見ないで…ハジメちゃん…)

美雪の心の内は死ぬほどハジメも分かっている。でも目を逸らす事は美雪から逃げているように感じた。
ハジメに見られたくないのにハジメを見てしまう美雪。
次の順番の男は既にパンツをおろしている。
入れ替わり立ち替わり、代わる代わる男たちに犯される美雪。
幼なじみが輪姦(まわ)されるのを、ただ見てる事しかできないハジメだった。
最後の男が欲望を放ち出ていく。何人目か美雪はもう分からない。
膣口からとめどなく男たちのザーメンが溢れブクブクと泡立っていた。
チンピラにたらい回しにされた美雪は足を閉じる気力もなかった。
何人かがレイプ後の美雪のショットを携帯におさめ、ほくそ笑んでいた。
誰かが美雪のブレザーや鞄を漁っている。
美雪の学生証や携帯から住所や電話番号を調べているようだ。

「な…なにやってんだよ…」

ハジメは信じられないというような声を出した。

「なに美雪チャンにはこれから一稼ぎしてもらおうと思ってな…この娘なら明日から売れっ子になれるぜ」

ハジメの血が沸騰した。

「ふ…ふざけんな…まだ足りないのか…美雪を…こんな目にあわせて、まだ…
誰がお前らなんかに美雪を…美雪を…っっ!!」
「あ?坊やだって俺たちのお下がりなんて嫌だろう?だから引き取ってやるって言ってんだよ」
「そーそー、なんたって俺たちの公衆便所になった女なんだぜ?」

美雪は肩を震わせている。屈辱と悲しみに震えがとまらない。
ハジメは胸が引き裂かれそうだった。

「あ…謝れっ!!美雪に謝れっっ!!!美雪はお前らみたいなクズが近付いていい女じゃないんだ!!」

よってたかって…こんな奴らに…こんな奴らに!!!
初めて、ハジメの心に殺意が芽生えた。今まで何度となく断罪し、食い止めたかった殺意…。
来た時と同じにゾロゾロと出て行く男たち。最後の一人がハジメに言った。

「ああ、そうそう…。よかったぜ坊やの彼女は?」

聞こえた外の男たちがげらげら笑う。
美雪は耳を塞いだ。傷ついた身体を震わせ、それでもハジメに聞かせたくないように嗚咽を漏らす。

「う…うう…ひっく…うっ…うっ」
「み…美雪……くそおおおおっっっ!!!」






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