ディズニーランド
金田一×蓮沼綾花


あたしの名前は蓮沼綾花です。雪影村の事件以降、金田一君と本当に恋人関係になり金田一君の計らいで居候している事になってるわ。
でも、最近あの地獄の傀儡子の高遠を見ると金田一君の様子が違うのよね。必死に捕まえようとしたい気持ちは理解できるけど無理しちゃ駄目よ。
あたしの知っている範囲では、冷酷な殺人コーディネーターで人の心を巧みに利用し、犯罪者の道に歩ませるその性格が気に入らないわ。しかも、用済みになった人間は悲惨な末路を辿ったケースも許せない行為よ。
プロの殺し屋を相手に金田一君が勝てる要素なんて何処にも無いのは、あたしだけでなく、美雪ちゃんや剣持警部や明智警視も理解してるんだからね。
金田一君も心配してるあたしの顔を覗き込んで申し訳なさそうな顔をする。

「そうだよな…俺、今まで自信過剰になっていたのかもしれない。自分一人でも何とかできるって…」

どうやら、あたしの悲しそうな顔を見たくなかった様で冷静になる。そして、別の話に切り替えて金田一君から大胆な事を言う。

「なあ、綾花一度ここに行かないか?東京ディズニーランドでも行こうぜ。一度でも連れて行ったこと無いんだしさ。俺の仕事の成功の報酬で剣持のおっさんから招待券を貰ったんだ。」

そういえば、あたしはディズニーランドは一度も行った事が無いわ。あたしも行きたかったから嬉しくて思わず即答しちゃった。

「それ…あたしも行きたい。でも、あたしと金田一君だけじゃ駄目よ。美雪ちゃんも同伴だからね。」

あたしが美雪ちゃんも一緒に誘うとは思いもよらなかったので金田一君もビックリしてしまう。金田一君のデートをしたい気持ちは解るけど、あたしは招待券が金田一君の手元に3枚あるのを見てしまった為、思わず言ってしまう。
実はあたしって本当のことを言うと迷子体質なのよね。人混みに慣れてないので迷子にはなりたくないの。
あたしが金田一君に潤んだ瞳をしながら手を握ると金田一君も呆れた表情で認める。ごめんね、自信が無くて…

「解ったから、そんな顔しないでくれよ。美雪には俺が伝えるからな。っておい!」

金田一君の了承を得ると早速あたしの携帯電話で美雪ちゃんの携帯電話にメールを送った。あたしのメールの速さに呆然とする金田一君…すると早速、あたしのメールに返信が来た。答えは勿論了解という言葉が返ってきたので笑顔になるあたし。

あたしは金田一君にちょっとディズニーランドを来た事があるか質問してみた。何しろ初めてだから聞いてみたかったしね。

「金田一君はディズニーランドへ遊んだ経験ってあるの?あたし…初めてだから全然知らないの…」

金田一君は照れて自分の鼻の頭を掻きながら質問に答える。

「俺…ここに来たのって小学生の時しか頭に無いんだな。これが…ディズニーシーなんて出来てなかったし…」

って言う事はあたしと同じでビギナーって事で少し安心してしまう。美雪ちゃんはどうなんだろうか?
金田一君はあたしが考えていた事を察知したようで、その疑問に答える。

「ああ…そういえば美雪の奴もお前と同じで来た事無いはずだよ。あいつ…俺に駄々をこねていた位だから…」

それって美雪ちゃんが連れて行けって言うのはデートしたかったからじゃ…余計な詮索かもしれないけど?
美雪ちゃんが明らかに金田一君の事が好きなのはあたしでも理解できる。それがあたしと金田一君が付き合いでしても、未だその想いは残っている。
その証拠に美雪ちゃんは彼氏を作る気がまだ無いみたい。あたし…悪いことしちゃったのかもしれない。
雪影村の事件で島津君に振られたあの時のあたしと酷似してるみたいだった。美雪ちゃんの心境に罪悪感を感じてしまうわ…
一度、二人っきりで話すべきなのかそうじゃないのか悩んでいると金田一君はあたしを優しく答える。

「美雪の事は気にしなくていいぞ。俺とあいつとはそんな関係じゃないんだし、俺から見ればあいつは姉か親友みたいなもんだよ。」

女心の恋愛感情に対して金田一君は鈍すぎよ。あたしは呆れて何も言えないじゃない。
やっぱり決めたわ。あたし…美雪ちゃんに一度問い合わせてみよう。それの答えによっては色々考えるべきだって事に…

「なあ、綾花…お前、美雪の事よりも段取りを決めようぜ。どのアトラクションにいくか決めたいんだしな。」

確かにそうね。金田一君の言うとうり、アトラクションが多いのは事実だし、混むのが多いからね。

でも、美雪ちゃん抜きでそんな事しても良いのかな?そんな事を考えていると美雪ちゃんが後ろからジト目で金田一君を睨んでいる。
呆然としているあたしを見て、金田一君は不思議そうな顔をしてる。背後に黒いオーラを発している美雪ちゃんが怒っているのに…

「何、勝手に段取りなんか決めちゃってるのかな?はじめちゃん、あたし抜きでやるなんて許せないわ!」

美雪ちゃんは怒りながら背中を抓りまくっている。余りの痛みで涙が出そうになる金田一君はやめて欲しいと促す。あたしはかわいそうなので苦しんでいる金田一君のフォローに廻る事にした。

「美雪ちゃんにも相談しようと思ったのよ。まだ準備段階なんだから…ねぇ金田一君?」

悶えながらも金田一君も必死に説得に掛かろうとする。

「そうだよ。まだ準備段階なんだし、美雪も呼ぼうとしてたんだが…」

美雪ちゃんは手をすっと離し、どうやら嫉妬が少し収まったみたい。そして、注意を促す。

「はじめちゃん…隠し事は許さないからね!じゃあ、あたしたちで決めましょうよ。はじめちゃんの大好きな絶叫マシンのオンパレードで♪」

何か金田一君の顔が真っ青で全身も震えているんだけど?もしかして絶叫マシンが怖いの?

「美雪〜!それだけは…」
「何よ、綾花ちゃんの前でそれは出来ないとは言えないわよね?彼女の前でそんな恥ずかしい事を言えるわけ無いんだし♪」
「あ…当たり前だろ!」

何故か美雪ちゃんが小悪魔に見えたわ。明らかにやせ我慢をしてる金田一君を楽しんでるみたい。その証拠に貧乏ゆすりが激しくなってるし…
確かに絶叫マシンは一度乗った事があるわ。あたしも実はあの爽快感が好きなんだけどね。でも、嫌なら無理に乗らなくても良いのに…金田一君が明らかに動揺してるわ。

あたしも心配だから一応、金田一君に声を掛けてみた。

「怖いなら無理しないほうがいいわ。別に恥ずかしい事じゃないんだし…」

つまらない男のプライドか金田一君は、無茶を承知であたしに言い聞かす。

「そんなわけ無いだろ!俺が絶叫マシンは平気さ。」
「じゃあ決定ね♪これからが楽しみよ♪」

そう言っても金田一君の目は完全に泳いでるじゃないの。それを言い事に完全に楽しんでいる美雪ちゃんは意地悪だわ。
翌日、あたしたちはディズニーランドに辿りつき、人気のあるビックサンダーマウンテンに乗る事に決めた。
ちょうど1時間待ちだったので、あたしと美雪ちゃんはトイレと言いながら、金田一君に話をしたくなってしまう。
美雪ちゃんはそれを喜んで承諾していた。
話というのは金田一君の事を話し始めた。自分のせいで好きだった金田一君を奪った事を素直に頭を下げて謝りだした。

「ごめんね。美雪ちゃんが金田一君の事が好きだったのに…あたしが金田一君を奪った事を…今でも金田一君もあなたの事が好きだってあたしも気付いたから…」

美雪ちゃんは後悔の念であたしが涙を流している事に気が付き、意外な言葉を掛ける。

「あたしがはじめちゃんが好きなのは確かにそうだけど…あたしも綾花ちゃんの事が心配なの。でも、あいつ何て言ったか知ってる?」

あたしは全然知らないので、無言のまま呆れた感じで美雪ちゃんの言葉を聴く。

「『本当に付き合いたい奴は事件に巻き込みたくない』って言うの。あたしと綾花ちゃんって事になってるのよ。でも、あたしはそんな事で諦めないから…お姉さん的な立場として…だから他の男と付き合いたくないのよ。」

呆れたわ金田一君が優しいなのは相変わらずね。以前、その質問を金田一君にしたときはあっさり逃げちゃったし…
赤面した顔であたしは美雪ちゃんにとんでもないお願いをしてしまう。

「あたしも金田一君の事件の手伝いをしたい…それに美雪ちゃんも金田一君が好きなら、三人で事件を解決しましょう?」

美雪ちゃんもその誘いに困惑するが、自分だけでは心許ないのは事実であった。

「そうね…あたしは…それでも一人より二人で構わないけど、それでも良いの?色々な犯人の顔を見たから…」

確かに地獄の傀儡子の高遠のせいで操り人形にされた人間の末路は金田一君から聞いたわ。用済みになって殺された人もいれば、殺されかけた人もいる。
しかも、わざわざ完全犯罪の為に金田一君や明智警視に挑戦状を送るくらい楽しんでいる性格はあたしでも許せなかったわ。
互いに握手をして、あたしと美雪ちゃんの『金田一軍団』の結束の瞬間でもある。

一旦、金田一君の並んでいるところに戻るとあたしが知らないオジサンと話をしているのを目撃する。美雪ちゃんを見ると驚いた顔をする。

「長野県警の長島警部じゃないですか?何で私服でこんな所にいるんですか?」

金田一君がニヤケ顔でその事情を説明する。

「実は長島警部…休みで家族サービスをしてるんだってさ。しかし、似合わないっスよ。」

あたしは面識ないけど、長島警部いきり立って怒っているみたい。あまり刺激しないほうが…

「余計なお世話だ!金田一!キサマのように女の連れを二人もいる奴に言われたくない!」

完全に切れてしまった長島警部の背後に女の人が拳骨をかます。

「アンタ…そんな所で油を売る暇があれば子供の世話をしなさいな!」
「…ハイ…」

奥さんに尻を敷かれる刑事って剣持警部みたい…あたしたちは思わず笑い転げて腹が痛くなってしまう。それを見て長島刑事は睨むが奥さんに引き摺られる。

「こら〜お前等、笑うな〜!」
「いい奥さんじゃないっスか?剣持のおっさんといい勝負!ハハハ…」
「駄目よ、金田一君。そんな事言っちゃ…フフフ…」
「そうよ…はじめちゃん。でも笑えるわ…ホホホ…」

その頃の剣持警部は絶対にくしゃみをしてるわね。間違いなく…

長島警部が去った後に、あたしたちは待望のビックサンダーマウンテンに乗る事になった。いざ乗ってみると案の定金田一君は怖がっていた。
金田一君にも弱点があったのね。でも、無茶は駄目よ。苦手なら無理する事なんて無いんだから…ノックダウン寸前の顔をする自体やめとけば良いのに…

「今度は何のアトラクションだよ美雪?」

美雪ちゃんは今度は別のプランを考えていたようだ。絶叫マシンでは無いらしい。

「これも人気のあるカリブの海賊にしようと思うの。これは綾花ちゃんの提案で…」

絶叫マシンで無くなると急に元気になる金田一君の変わり身の速さにあたしは思わず呆れてしまう。確かにそうよね…嫌いな物を無理に乗る必要性なんて無いもの…
これが結構面白かったので充分に満足してしまう。
色々なアトラクションを堪能した後、あたしが最も見たかったマスコットのパレードをこの目で鑑賞する。
やはり金田一君も美雪ちゃんもこのパレードだけは真剣に見ていたわ。何しろこのパレードはここのメインディッシュと言っていいショーなのだから。

「俺もこのパレードは昔よりも良くなっているな。」

そりゃ昔と同じだと客は来ないわよ。あたしと美雪ちゃんは呆れて何も言えないじゃない。こういう経験はあたしたちにとっては貴重な体験でご満悦になる。
イベントが全部おわったので帰りの途中、顔中傷だらけの長島警部を見かける。馬鹿にしたような目で金田一君は余計な質問をする。余計な事を言いそう…

「長島警部…その顔どうしたんですか?」

明らかに嫌味で言ってるようにしか聞こえないわよ。灯油を火にかける行為は絶対駄目。

「やかましい、キサマはとっとと帰れ!!」

図星だったのね…解りやすいわ。やはり警察の人って尻に敷かれる人が多いのかしら?

長島警部と別れた後、あたしたちは無事に帰宅する。金田一君はあたしに気を利かせて先に風呂を入るように指示する。確かに汗も沢山掻いたし、海風で髪もベトベトだったからね。
お風呂で身体を洗おうとする時に何か動いた気がする。よく凝らしてみると家庭の中に必ずといっていい害虫がいた。それがあたしの大嫌いなもので恐怖のあまり、思わず叫んでしまう。
驚いた顔で金田一君が早速、あたしの身を心配して駆け込んでくれた。

「どうしたんだ?綾花、急に悲鳴をあげて?」

あたしは恐る恐る指であの害虫を指した。金田一君は必死にその害虫をスリッパで叩き潰してくれた。あたしの弱点を知ったので金田一君は優しく介抱する。

「大丈夫か?綾花?かなり震えているけど…もうお前の嫌いなゴキブリは退治したからな!」

あたしが落ち着くとドキドキしたらしく金田一君は介抱をやめて、あたしが裸である事に気を利かせて去ろうとする。そこであたしは思い切って金田一君を大胆に誘ってしまう。

「ねぇ、金田一君もあたしと一緒に入らない?あなたがいないと落ち着かないから…それに金田一君の服だってあたしのせいで濡れちゃってるじゃない!」

恥ずかしながらも嬉しそうな顔をする金田一君、遠慮しなくていいからさ。すると金田一君は全裸になる事を決意したみたい。そしたら急にあたしに抱擁して口づけを交わす。
あれ?もしかしてここでしたくなったのかな?あたしの胸や秘所をピンポイントに触ってくる。真っ赤になったあたしは金田一君に注意を求める。

「金田一君、ここでやらないであたしたちの部屋でしましょうよ。ここじゃ恥ずかしいから…」

すると、悲しそうな顔で金田一君は首を横に振り、今やりたいと言う始末。まあしょうがないわね。特別に今日だけよ。
金田一君はゆっくりとあたしの性器の中にペニスを挿入する。最近の金田一君のセックスはあたしも慣れたせいで思ったよりも痛くないのよね。
それでも心配性だからね金田一君の場合は…

「俺…お前に荒っぽいセックスはしたくないんだ。お前を傷つけるのが怖くて嫌われるんじゃないかと心配で…」

あたしは即座に首を横に振って答えを出す。

「あたしはもう金田一君でなければ駄目!それにあたしだってあなたを嫌う理由なんてあるわけが無いわ。」

互いに一緒にいないと駄目って事が改めて証明されただけで嬉しい。やはりバカップルと呼ばれても良いから金田一君でよかったと思う。
金田一君はあたしが一番敏感に感じているところすなわち子宮の部分をコツコツと肉棒で当ててくる。やはり感じちゃうのよね。
上下のピストン運動を繰り返すうちに金田一君も我慢できないようなので苦悶の表情になる。外へ出す気なんだろうけど、楽しそうな顔であたしは逃がさないように両足で金田一君の腰を固定した。
焦る金田一君は欲しそうな顔をするあたしの中で出して欲しいと目で頼むと金田一君も嬉しそうな顔であたしにキスをしながら射精する。
沢山射精をしたせいであたしの性器から金田一君の精子が溢れてしまった。そういえばあたし…危険日だったの忘れてたわ。
まあ良いか…子供は速けりゃ越した事もないしね。って金田一君まだ物足りないの?え?後、三回以上はしたいって参ったわ。そんな事を言ってるとあたしまでしたくなっちゃったじゃないの。今度はあたしが攻めだからね!

翌日、あたしと金田一君はセックスのやりすぎのせいで腰痛で動けなかったのは言うまでも無かった。その事で美雪ちゃんに説教されるのは言うまでも無かったわ。






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