春休み編
金田一×蓮沼綾花


雪影村の殺人事件以降、金田一一と蓮沼綾花は本当の意味の彼氏と彼女という関係になっていた。
一と綾花の関係は雪影村の仲間は皆、知っていた。
手紙や電話でしょっちゅう連絡を取り合ったりしていたのである。
ただ、遠いせいで中々会いに行くチャンスは葉多野春菜と社冬美の法事ぐらいしかなかった。
春休みの中、ちょうど一の家では母親が宝塚のショーを観に行くツアーに従兄弟の二三を含む家族が出かけた為、興味の無かった一人で留守番をしていた。
近所に幼馴染の七瀬美雪も予備校に一夜漬けとかに行っていて、会う暇も無かった。
一は自分がまともに料理を作れない事に後悔していた。

「まだ、2日目だぜ。あと5日間もカップラーメンかよ。」

一はカップラーメンの食生活に飽き飽きしていたのである。
しかし、他に食べられるのがカップラーメンしか無いので、渋々、カップラーメンの蓋を開けてようとしたら、玄関からピンポーンというアラームが鳴った。
一は誰だろうと不思議に考えながら玄関を開けてみると、手をモジモジさせながら顔を真っ赤にしていた綾花が立っていた。
一は良くこんな遠くまで来たのか感心してしまう。

「綾花、散らかっていて、こんな所で悪いかも知れねぇけど、実は俺一人だけしかいないので上がってくれよ。」

綾花は嬉しそうな表情をしながら、家に上がるとダイニングキッチンを見ると信じられない物を見てしまう。
目の前にあるゴミ袋の中にはカップラーメンしかなかったのが綾花は唖然としてしまう。
呆れた目で綾花は一に説教をする。

「金田一君、そんな生活してたら体を壊すわよ。」

一は頭を掻きながら、自分が料理を作れないんだと綾花に説明すると、冷蔵庫の中を調べても良いと言われた。
一は何故そんな事を綾花に聞くと、綾花が自分で料理をすると言い出した。
実はテニスの遠征の合宿で自炊していたのだ。
冷蔵庫の中身にはキャベツと大根と人参とカレー・ルーとサラダドレシッングと冷凍の牛肉があり、付近の棚には玉葱とジャガイモと米を綾花は見つけた。

エプロンを装着した綾花は3合分の米を磨いで、目分量の目安に水を合わせ炊飯器に炊飯ボタンを押した。
手際良く野菜を切っていく綾花に一は彼女の意外な一面を見て感動していた。
綾花は大根とキャベツのサラダとカレーライスを完成したのである。
一は食べてみると本当に美味しかったらしく、うれし涙をあげている一に微笑んでいる綾花だった。

「今までこんなうめぇカレーは初めてだ。ありがとう綾花。」

一はご馳走をしてくれた綾花に東京見物で何処か案内しようと考えていた。

一は綾花にお礼として、東京見物のデートは何処が良いと聞き出すと、綾花は今日は一の部屋に行きたいと言い出した。
慌てた一は散らかっている部屋の掃除をして、綾花を待たせる事にした。
エロ本関係は全て押し入れの奥に隠し、一通り掃除機をかけた。
一は綾花を呼んで部屋に入ると、一の勉強机に立ててある一と綾花のツーショットが飾ってあるのを見つけて、綾花は嬉しい表情を見せた。

「私の事、こんなに想っていたんだ。ありがとう。」

綾花はいきなり一にディープキスをした。
互いに口腔内で混じり合いながら一は綾花の背中を抱き始めながら、久しぶりのキスで感触を楽しんでいた。
綾花は一をベッドに押し倒し、一のシャツを脱がし、ズボンとトランクスを一気にずり下ろした。
一のチンポが勃起しているのを見て、カリの部分から丁寧に綾花は口に銜え始める。
綾花は一心不乱の表情で両手で一の金玉を優しく掴み、全体的に舐めていると一も気持ち良過ぎたらしく、我慢できずに射精をしてしまう。
綾花も体がウズウズしていたらしく、全裸となって、いきなり、一のチンポを自分のオマンコに挿入を試みる。
自分から上下にピストン運動を激しく動かす綾花に一はからかってしまう。

「綾花、凄いな。そんなにHがしたかったのか?」

綾花は意地悪だと感付き、半泣きの顔で一の頭をポカポカ叩くと、さすがに一も謝った。
一は今度は自分が動かすから後ろを向いて欲しいと言うと、綾花は恥かしい表情でキスが出来ないと文句を言おうとした途端、一は自分のチンポに綾花のオマンコに挿入をした。
恥かしがって嫌がっている綾花に一は更にからかってしまう。

「なら何でそんなに腰を振っているんだ?」

喘ぎ声を上げながらも綾花は文句を言う。

「やっぱり、金田一君は意地悪よ。」

一は謝ると体位を変えようとして横向きになると、綾花は深すぎて辛い顔をしていた。
一はキスが出来るような状態になると、互いにキスをしながらピストン運動を繰り返す。
金田一も綾花もそろそろ限界が来てしまい、綾花の膣内に射精をしてしまう。

金田一は真剣な表情で綾花に本音を言った。

「俺、綾花に逢えなくて本当にさびしかったんだ。心に穴が開いちゃうぐらいに…綾花以外の女とは付き合いたくない。」

綾花は本音が聞けたので真っ赤な顔で嬉しかったらしく、綾花も素直に答える。

「私もよ。金田一君以外の男とは付き合う気は無いわ。今まで寂しかったの。だから、今幸せよ。」

綾花も一がいればどんな苦難も乗り越えられると思っている。

ー翌日、一は綾花を連れて東京見物のデートに東京タワーに出かけた。
すると、同じ高校の村上草太に出逢う。
草太は一と一緒にいる綾花を見て物珍しそうな目で見る。

「金田一、ひょっとしてそこにいる可愛い彼女、お前の彼女か?」

一はそうだと答えると、綾花は自己紹介を始めた。

「初めまして、雪影村から来ました蓮沼綾花って言います。」

丁寧に自己紹介した綾花に草太も自己紹介をした。

「俺は金田一と同じ高校で中学時代からの親友の村上草太です。蓮沼さんとお前じゃやっぱり似合わんぞ。」

一は余計なお世話だと文句を言うと、草太は謝りながらこう言う。

「ごめんな。俺も彼女欲しいからさ、からかっただけだよ。」

一は余計な奴がついて来ているのに気がつき、その名前を呼んだ。

「いるのは解っているんだ。出て来い佐木。」

佐木竜太はビデオカメラを持って隠れていた姿に綾花はキョトンとした表情をした。

「初めまして僕は金田一先輩の後輩の佐木竜太です。」

佐木は綾花に握手をしようとしたら、一が汚い手で触るんじゃねぇと怒りの表情でスリーパーをかけた。
もうこれで変な奴に逢わないだろうと一は呟くが、綾花は変な人って質問すると一は答えた。

「明智警視って眼鏡のかけたキザでインテリのうるさい人がいてな…」
「それは私の事ですか?金田一君。」

最初から明智警視は隣にいたのであった。
一の知人って雪影村にいないタイプの人間ばかりで綾花は思わず笑ってしまう。

「何だか金田一君の友達って面白い。皆さん、金田一君を宜しくお願いします。」

一と綾花は草太達と別れ、お台場観光をしてデートを満喫した。
家に戻ると、綾花は何日泊まるんだと質問すると、あと3日ぐらいは一緒にいたいと言い出す。
一は嬉しかったらしく、食事にも困らないし、感謝していた。
綾花の本当の目的は一の嫁になる為の花嫁修業だった。
綾花自身、こっちに住みたくてしょうがなかったのである。
一は真剣な表情で綾花に約束をする。

「卒業したら、絶対に結婚しよう。綾花。」

綾花は我慢できずに嬉しくて涙が出た。
綾花は今までの人生のなかで最高の瞬間だったのは言うまでもない。
花嫁修業が成功したのである。
3日後、綾花はガッツポーズをしながら雪影村に帰った。






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