金田一×蓮沼綾花
金田一一は雪影村に着いてから数日間、友人が二人も死んでしまう事に未だに信じられなかった。 一人はおとなしい性格の葉多野春菜が自殺してしまった事。 もう一人はその友人でもあり、昔と比べミス雪影に変貌した社冬美が何者かに殺害されてしまった事。 一はこれ以上の犠牲者を出させない為に、事件の追及を求める事にした。 その為には、その二人と仲が良かった蓮沼綾花の居場所を探してみる。 綾花は学校のテニス部の部室にいた。 一は綾花に声をかけてみると、綾花はビックリした表情で一を見た。 「綾花、マメだな。もうOBなのにな。」 綾花は胸を張って、後輩達の為にも手伝える事は出来るだけしたいと言っていた。 一は綾花の夢がウィンブルドンに出る事だと言う事を茶化すと、綾花の顔には涙が出ていた。 「ここも廃校になるの。」 一は泣いている綾花に肩を寄せて、口を濁す様な思いで綾花に聴いてみた。 「泣いている所で悪いけど綾花、お前は春菜の自殺の件の事なんだが知っているなら教えてくれ。それが冬美の事件と関連してると思うんだ。これ以上犠牲者を出さない為にも。」 綾花は困った表情をしながらも、重い口を開いた。 「実は春菜が変な物を買っているのを私が見ちゃったの。薬局で妊娠検査薬を買っていたの所を。」 春菜が妊娠していた現実を知って驚く一に更に綾花は続けて言う。 「冬美と一緒に島津君と春菜がつきあっているのに嫉妬して、偶々、島津君のお父さんと春菜のお父さんが同姓同名なだけで、近親相姦という作り話を作ってしまったの。」 綾花は一の体で抱きつきながら泣きじゃくっていた。 彼女自身、自分達のくだらない嫉妬心で取り返しのつかない事に後悔していた事に一は気付いた。 一は冬美を殺した犯人が島津では無いかと怪しむ。 一は犯人に次に狙われるのは綾花ではないかと感づいた。 「綾花、犯人はおそらく島津だと次に狙うのはおまえだから、絶対に俺がお前を守ってみせる。」 綾花は一が頼もしく思えたので、自分なりの罪の償い方を考えて見た。 島津にちゃんと謝る事を優先的にしようと思った瞬間、一はいきなり綾花に元気付けのキスをした。 いきなり、一にキスをされたので綾花自身、ビックリしたが反抗もすることもなくキスに呼応する。 島津に振られて以降、未だ彼氏もいなかった自分にファーストキスの相手が一だったのが以外だったのである。 綾花は顔を真っ赤にしながら、一になら自分の命を預けてもいいと思い、一に要求してきた。 「金田一君、貴方なら私の身を捧げて良いかしら?抱いて欲しいのよ。」 一は綾花の事は好意を持っていた為、縦に首を頷いた。 綾花は一の事を初めはタダのおっちょこちょいのスケベな友達としてしか考えていなかった。 だけど、今は自分の事を守ってくれる頼もしい男に見えたので一に惚れてしまったのである。 恥かしそうな顔をして、綾花は一に質問してきた。 「ねえ、金田一君は彼女がいるの?私、今まで彼氏なんていなかったから…」 一は幼馴染の七瀬美雪やアイドルの速水玲香とかに好かれているのは気付いていたが、彼女という関係には程遠かったので素直に答える。 「いいや、俺もお前と同じさ。俺は友達はいるが彼女はまだ…」 綾花は一が全然変わっていない事にホッとしたら、部室のストーブの電源を入れる。 部屋が暖まると綾花は服を脱ぎ、ブラジャーとパンティーだけの下着姿となる。 一は綾花の下着姿を見てドキドキしながら興奮していたので綾花のブラジャーのフックを外してみる。 綾花の胸は着痩せしているせいで解りにくかったが、美雪ほどではないにしろかなり大きかった。 一は綾花の胸を揉みながら、綾花の乳首を赤ちゃんが母乳を飲むよう感じで吸い出した。 どうやら、綾花は相当気持ち良かったらしく嬉しそうな喘ぎ声をあげた。 一は綾花のパンティーを脱がしてみるとオマンコが濡れており、その状況を知った綾花は顔を真っ赤にしていたら、嬉しそうな表情で一はこう言う。 「かわいいぜ。綾花、それにいやらしいぜ。」 綾花は違うと答えようとしたら、一の指がオマンコの割れ目に入れる。 一の指が丁寧に動かす為に感じてしまう綾花に気付き、一は綾花のオマンコに舌を入れると綾花の表情は真っ青な顔をした。 「嫌、そんな所を舐めちゃダメ。金田一君、ダメよ。」 そんな事はお構いなしに一は指で弄りながら更に美味しそうに舐めると、綾花もビクッビクッとイッてしまった。 綾花は一のトランクスを脱がしてみるとチンポが大きく勃起していた事に気付き、仕返しと言いたいが如く、舐めてきた。 綾花の口で一のチンポを銜えてみると相当大きかったらしく、根元までは無理であった。 それでも手で丁寧に掴みながら続けていくと、一も我慢できなかったらしく、白い液体が綾花の口の中で射精をしてしまう。 白い液体を飲んでしまう綾花に一は心配してしまう。 「無理して飲まなくても良いのに。不味いだろ?」 綾花は大丈夫という表情をしながらも一に催促をした。 「金田一君、入れてくれないかしら?もう、私、我慢できないの。」 一のチンポを綾花のオマンコにゆっくり挿入して見ると、綾花に震えが着ていたのに気付く。 一は綾花が初めての体験で恐怖になっているのだろうと思い、優しく抱いてみる事にして話しかけた。 「キツいか?出血もかなり出ているし…」 潤んだ瞳で綾花は大丈夫だから続けて欲しいと催促した。 上下にピストン運動を激しく動かし続けると、一のチンポも我慢が限界に来ていたので、綾花に質問した。 「気持ち良いんだけど、もう我慢できねぇ。膣は不味いから外へ射精しようか?」 綾花は両足で一の腰を挟みながら、真っ赤な顔で気持ち良いから続けて欲しいと催促した。 二人共、気持ちよくて限界に達してしまった。 ー島津匠は部室の外にいて、綾花を殺そうとしたが一が一緒にいるのを見かけてしまう。 一は部外者だったので、別の日に改めて殺害しようと企んでいた。 ー翌日の朝に一は綾花を連れて、島津の家に行く。 島津が野球の部活に行こうと玄関から出た瞬間、一と綾花に出くわしたのでビックリした。 「お前等、なんか用か?俺は部活があるから忙しいので後にしてくれないか?」 一は島津を止め、綾花は土下座しながら、泣いているのが見えた。 「島津君、本当に御免なさい。私と冬美がこんな馬鹿な事をしなければ春菜は自殺しなかったわ。貴方は私を殺しても殺したり足りないくらい憎いでしょ?」 一は冬美を殺したのが動機がある島津ではないかと思った。 だから、一は島津が犯人なら自首を勧めるように勧告した。 「お前なんだろ?冬美を殺したのは。お前には動機があるんだからな。」 シラを切る島津に冬美を殺すトリックはどうなんだと質問してくると一はそのトリックも答えた。 「今まで綾花と一緒にいてな、夜明け頃に海についたら雪が積もっていない事に気がついたんだ。このトリックならお前でも出来る。」 これ以上の悲劇は繰り返さない一の目に観念したのか島津は、本音を言った。 「いづれバレちまうとは思ったが、こんなに早くバレるとはな…もうバレちまったならしょうがない。」 島津は春菜の力になれなかった事を後悔していた。 島津はズボンのポケットから冬美を殺した凶器の神送りの矢で自殺を図ろうとした。 その時、島津の腕に野球のボールが当たり、矢は転げ落ちた時、投げたのが同じ野球部でバッテリーを組んだ立石直也だった。 島津の目の前にいたのは立石だけでなく、魚住響四郎、太刀川都と皆集まっていたのだ。 皆、冬美を殺したのが島津ではないのかと疑っていたのである。 皆、悲しい目をしながらも島津を心配していたのだ。 島津は友情が壊れていなかった事に後悔し、涙を流しながらすぐ警察に自首をした。 翌日、一がタイムパプセルを掘り起こそうと皆を呼んだ。 掘り起こしてみると皆、夢を持っていた物が多かった。 魚住はロックバンドになる記念の歌のテープ。 都は探偵グッズ。 立石はプロ野球の選手のカード。 綾花はテニスボール。 島津はグローブ。 都はギョッとした表情でパンティーを掴む。 「都、ひょっとしてそれお前のか?俺はてっきり綾花のだと思い…」 余計な事を言った一に綾花に羽交い絞めをされ、都にボコボコにされてしまった。 ゲラゲラ笑っていた立石だったが、冬美の思い出の品を見て、グッときてしまう。 冬美の物は島津のお嫁さんになりたい願い事だった。 皆、あの頃から冬美が島津の事が好きだったのをジーンとしていた。 春菜はあの頃のみんなの表情を描いたスケッチブックを残していた。 こうして見ると、皆、些細なズレで取り返しがつかない事になっていた事を後悔していた。 綾花はこの事件で冬美と春菜と島津に自分がやらかした罪を一生、十字架を背負う事に決めた。 それが罪滅ぼしになると思ったからである。 ー卒業後、一と綾花は同棲することになる。 どうやら、綾花はいつ時か解らないが妊娠していたので、一は責任を持って結婚を前提に付き合っていた。 この二人の進路はというと、一は何故か剣持の推薦で警察官になっていた。 綾花はテニスのコーチになり、その教え子が未来でプロで有名になったという。 ■エピローグ 10年後、雪影村に戻って来た一達は、春菜と冬美の墓参りに向かっていた。 墓に着いた時、当時のメンバーが皆、来ていた。 あの事件後、自首をした島津も今は無事に出所したので、全員揃っていた。 島津も過去の事を復讐しても、元には戻らないし、その事に関しては春菜も喜ばないのを理解していた。 島津はあの過去に振り返らずに、今はアメリカで肩をリハビリで治して、マイナーリーグの投手で最多勝を挙げている。 そんな島津にも婚約者が出来ていた。 今は女優として大活躍の速水玲香である。 一が綾花と結婚したせいで、失恋した玲香に一の紹介で挙げたのが島津だった。 玲香も今は性格が大人になり、一とは友達関係で今も仲は良いのである。 立石も3年前に結婚していた。 結婚相手は都である。 立石はプロ野球で1軍の正捕手になっており、都は主婦兼小説家となっている。 未だ結婚していないのは漁師で一人前になった魚住だけだった。 魚住が溜息をついていると、一がにやけた顔で魚住に呟いた。 「魚住お前、まだ結婚相手が見つからないなら、俺が紹介してやろうか?」 余計、溜息をつきながらこう言った。 「どうせ、お前の幼馴染の七瀬美雪だろ?勘弁してくれよ。いらねぇよ。」 一は図星だったのでドキッとしたが、島津以外の皆は顔が真っ青になっていた。 島津は美雪とは面識が無いので、全く知らないので皆に説明を求めた。 立石が恐々としながらも話した。 「島津のいうとうり、金田一の幼馴染でな。顔、ボディーラインは良いんだけど、性格に難があってな…」 その性格に難があるってどういうことだと島津は聴くと、都が答えた。 「実は一と綾花の結婚式の2次会で事件が起こったのよ。酒癖が余りにも悪くて、途中でいきなり服を脱ぐわ、隣にいた村上草太君なんて、無理矢理お酒を飲まされて救急車送りになっちゃたの。」 その事がきっかけで美雪への淡い恋が崩れた草太は、後輩の美浦エミリと結婚したという。 美雪は合コンでも酒癖が悪く、未だに結婚が出来ずに、お局様と言われる様な存在になっていた。 島津は何故、一が美雪でなく玲香を紹介したのかなんとなく理解できた。 いきり立つ魚住が一に質問してきた。 「金田一、俺の事は良いからさ。何なんだよ?その子供達は?一体これで何人目だよ。」 一の周りには7歳の男の子と5歳の女の子に3歳の男の子がいた。 更に妊娠している綾花の姿を見て、魚住は白けた目で説教をする。 「だいたいお前は、何人作れば気が済むんだよ。刑事の癖に獣かお前は?」 一はにやけた顔で綾花のセックスが気持ち良くて我慢できねぇと照れ隠ししながら言うと、綾花は真っ赤な顔をしながら、そんな恥かしい事を言うなと突っ込みのビンタの連打を一の頭に入れながら一に言う。 「大体、アナタが見境も無く、しょっちゅう、私とやるからこんな風になったんじゃないの!」 相変わらずのバカップルに呆れた立石は切り返しの言葉を言った。 「夫婦漫才はそれぐらいにして、あいつらにお線香をあげようぜ。」 皆でちゃんとお線香を上げた後、手を合わせながら、自分達は元気だから二人とも心配するなと祈っていた。 そして、いつまでも我々は友達だから絶対に忘れられないと心に刻んだ。 SS一覧に戻る メインページに戻る |