佐木竜二×七瀬美雪
佐木竜二は兄と共同で使用していた自室で、兄の遺した大量の写真を整理していた。 少し風変わりなところのある兄だったが、竜二にとって竜太は尊敬できる良い兄だった。 その兄の遺品である写真を整理しながら、竜二は兄との記憶を日々、思い返していた。 そんなある日のこと。竜二は兄のベッドの下に隠されていたエロ本を発見する。 いわゆる読者投稿系のエロ写真本である。変わり者の兄とはそっち方面の話はしたことが なかったが、こうして兄のエロ本を読んでいると兄と猥談を交わしているような不思議 な気分であった。 そんなときである、その投稿を見つけたのは。一見何の変哲もないエロ投稿写真である。 だがその写真が妙に引っかかった。そのときは何も思いつかなかったのだが、数日後に その疑問が氷解した。 きっかけは兄の遺品の中の数枚の写真である。それは見たところ普通の人物写真だが、 その背景に映る景色と、その人物の服装がくだんのエロ投稿写真と同一の被写体を写した ものであるとしか思えないほどに一致するのだ。 投稿写真の方は目線が入っていて人物の顔は特定できないが、それ以外の人物の服装、 背景が同一の被写体を写したものであることを物語っていた。 (つまり兄さんはこの雑誌にエロ写真を投稿していたってことか……でもこの写真って……) 竜二は兄がエロ写真を投稿していたことにもショックを感じていたが、なにより衝撃を 受けたのはその投稿写真の内容からであった。 被写体となった人物は目線で顔が隠れているものの、何枚かの写真の服装から不動高校の 女子生徒であることが一目瞭然であった。そのうえ撮影者のものらしいペニスを頬張って ピースサインをしている写真や両手で己の女性器を淫らに押し開いて見せている写真、 顔を真っ赤にしながらも野外放尿している写真、裸でハメ撮りされている写真など竜二が 思わず赤面してしまうほどの過激なエロ写真ばかりであった。 温厚だとばかり思っていた兄がこんな一面を持っていたことに竜二は激しく動揺した。 だがそれ以上に竜二を動揺せしめたのは、投稿写真の内容と一致する兄の遺品の写真に 写っていた人物である。それは、誰あろう竜二の良く知る人物、不動高校の生徒会長である 七瀬美雪その人であった。 竜二は写真の内容から読み取れる事実、七瀬美雪と佐木竜太との関係を金田一はじめに 伝えるかどうかで迷った。はたから見てはじめと美雪はお互いのことを憎からず思っている ように見える。この写真の内容をはじめに知らせれば、二人の仲はおそらく破局するだろう。 それは竜二の望むところではない。 だとすれば黙っていればいいのか。しかし美雪が少し抜けたところのあるはじめに隠れて はじめを裏切って、なんともない顔ではじめをキープする腹づもりなら、竜二の正義感が それを許しては置けない。 だが、考えにくいことだが、この投稿写真がコラージュだという可能性もあるのだ。 兄がそんなものを作って、わざわざ投稿までするとは考えにくいが、あの七瀬美雪が兄と 関係を持っていたということよりは想像に難くない。 竜二は数日の間一人もんもんと考え込んでいたが、ついに決心し、近所の公園に美雪を 呼び出した。あの投稿写真が本物ならば、いくつかの写真が撮られた現場の公園である。 竜二は投稿雑誌と兄の遺品の写真のいくつかを持って美雪が来るのを待っていた。 (もしあの写真が本物で兄さんと七瀬センパイがそういう関係だったとしたら……僕は どうすればいいんだろう……) まだ竜二の心も定まってはいなかった。 そして美雪が来た。 「突然こんなところに呼び出して、どうしたの?竜二くん?」 美雪が竜二に尋ねる。 竜二はしばらくなんと切り出せばよいか逡巡していたが、おもむろに口を開いた。 「七瀬センパイ……、この公園に兄と来たこと、ありますか?」 美雪は何もわからない、というふうに頭を振った。 「……?いいえ?来たことないけど……」 「そうですか……話っていうのは、これのことです」 竜二は持ってきた投稿雑誌と兄の遺品の写真をそっと美雪に差し出した。 差し出された雑誌と写真を見るや美雪の顔色が変わった。 「この写真は……」 「その写真に写ってるのって、どう見ても七瀬センパイですよね」 「……」 美雪が竜二を前にして口ごもる。 「答えてください。七瀬センパイは兄さんと……」 「……本当に知りたいの?」 美雪の口調が変わる。空気がぴんと張り詰めた。 「私と竜太くんのこと、知りたいのなら家に来て」 有無を言わせぬ強い口調だった。 竜二は美雪に従って彼女の家に向かった。これから自分を待ち受ける運命を知る由も なく―― 「竜二くん、そこに座って」 美雪の家に招かれた竜二は、一階の居間に通された。美雪の家族はいないようだった。 「ちょうどいいわ。いつか話そうと思っていたの。ちょっとそこで待っていてね」 美雪は竜二をソファに座らせ紅茶を出すと、二階の自室へと階段を上っていった。 竜二は出された紅茶を飲みながら自分が置かれた状況について思考をめぐらせていた。 (七瀬センパイはあの写真のことを否定しなかった……だとするとあの写真は本物? ってことは兄さんと七瀬センパイはそういう関係だったってことか……) 紅茶がぬるくなったころ、美雪が自室から下りてきた。 美雪の手には小さなアルバムが一つ抱えられていた。 美雪が竜二にアルバムを渡す。タイトルはない。 竜二がそっとアルバムをめくると衝撃的な写真がその目に飛び込んできた。 最初に目に入ったのは風呂場で全裸になって放尿する七瀬美雪の写真である。風呂の タイルの上にしゃがみこんで左手で陰唇を開いて尿道口まであらわにしている。顔を 上気させながらも右手でカメラに向かってピースサインをつくっている。見れば美雪の 膣からはタラタラと蜜が漏れでて、小陰唇、大陰唇をテラテラと桃色に輝かせていた。 全裸の美雪がベッドの上でカメラに向かって美尻を突き出し、むき出しの女性器を接写 させている写真。 ぴんと立ったクリトリスにピンクローターが当てられ、コードの先は撮影者の手元に 伸びているらしい写真。 美雪が全裸でM字開脚をして笑顔でピースサインをしている写真。 淫らなランジェリーに身を包んだ美雪が撮影者のものらしいペニスを頬張る写真。 ベッドの上で撮影者の右手で女性器をめいっぱい広げられている写真。 美雪の女性器がクスコで広げられピンク色の子宮口まで写された写真。 どの写真に写る美雪も等しく淫らで嬉々として撮影に臨んだことがうかがえた。 竜二は震える声で美雪に尋ねる。 「に、兄さんと七瀬センパイは恋人同士だったってことですか?」 竜二の質問に口角を上げて答える美雪。 「恋人?まさか。ちがうわ」 「じ、じゃあなんで、こんな写真を兄さんに撮らせたんですか?」 「私と竜太くんはね……恋人同士じゃなかったけど、そういう関係だったのよ」 「……そ、それって……」 「そう、セックスフレンド。セフレよ」 「……セックスフレンド」 竜二は頭がどうにかしそうであった。あの清純そうな顔をした不動高校の生徒会長が、 セックスフレンドなどと口にしたのもショックだったが、そのセックスの相手が他ならぬ 兄だったとは、思いもよらぬことであった。 「……このこと、はじめちゃんにはだまっててね」 「そんな……こと」 美雪はこんな女性だったのだ。清純で、ただ一途にはじめのことを思う女性だとばかり 思っていた。そうと知っては、はじめに黙っているわけにはいかない。 「……できません。僕、金田一センパイに、全部言います」 竜二が固く決意して美雪を見やる。だがしかし。 いつの間にか竜二の横に席を移していた美雪が、竜二の股間に手をおいてさすりさすり しながら、耳元まで顔を近づけて言う。 「……どうしたら、はじめちゃんにだまっていてくれる?」 美雪の甘い息が竜二の顔にかかる。 「……ど、どうしたらって?」 「たとえば、竜二くんにも、エッチさせてあげたら、だまっていてくれる?」 「え、エッチ……?」 竜二はかつてない緊張に胸をどぎまぎさせる。美雪が甘く誘うような口調でおねだりを 続ける。 「そう。エッチ。セックス。おまんこ。させてあげるから、はじめちゃんにだまっていて くれる?」 「そ、そんな……」 美雪が顔同士が密着するほど接近させてはぁはぁという吐息を竜二に吐きかける。その 甘い息の香りに竜二は陶然となる。 (うわぁ。七瀬センパイの息。甘い香りがする。どうしよう……でも金田一センパイに 黙ってるのはまずいよなぁ……でもエッチしてみたいなぁ……でもやっぱり金田一 センパイを裏切れないし……) 「あ、あの僕やっぱり駄目です。そんなエッチなんて……んぐっ」 拒否の言葉を言いかけた竜二の唇を美雪は奪った。そのまま舌をこじ入れ、竜二の舌を 絡めとる。竜二の頭を両手で押さえて自由を奪い、濃厚なキスを味わわせる。 美雪が唇を離すと、竜二はとろんとした目を美雪に向けた。 「ねぇ。いいでしょ。おまんこさせてあげるから、はじめちゃんには内緒にして……」 「……は、はい……」 「じゃ、竜二くん。私の部屋に来て……」 こうしてはじめに事実を告げるという竜二の決意は、美雪から味わわされたトロトロの ディープキスによってもろくも瓦解した。 そして竜二は美雪に従って美雪の自室への階段を上っていった。 「竜太くんはオチンチンがとっても大きかったの。それで私のオマンコと相性良かったん だけど、竜二くんはどうかな?お兄さんに似てオチンチン大きかったら私も嬉しいな。 あ、でも別にオチンチン小さくてもちゃんとエッチさせてあげるからね」 美雪が衣服を脱いでたたみながら竜二に語りかける。亡き兄の淫らな思い出だ。竜二は 複雑な面持ちをしながら自分も服を脱ぎ始めた。 「やっぱり竜二くんって竜太くんに似て線が細いのね」 ブラジャーにパンティという姿となった美雪が、トランクス一枚となった竜二の体を 品定めするように見る。 竜二はというと美雪の下着姿に目が釘付けだった。前々から美雪はムチムチとして魅力的 だと思ってはいたが、いざその下着姿を前にして、その匂い立つような色香に竜二のペニス はムクムクと鎌首をもたげてきた。 「私の下着姿で勃起してくれたんだ。なんか新鮮。ねぇ、竜二くんってやっぱり童貞?」 「え、ええ、まあ」 「そうかぁ。童貞くんには刺激が強すぎたかもね」 竜二の初々しい反応に気をよくする美雪。 「竜二くんはベッドに横になって。まずはフェラチオしてあげるから」 言われるままにベッドに横になる竜二のトランクスを嬉々としてずり下ろし始める美雪。 トランクスが太股にまでずり下ろされると竜二のペニスが勢いよく跳ね上がった。 「あは。元気元気。竜太くんに似て竜二くんもオチンチンおっきいんだね」 竜二のペニスを右手でしごきながら美雪が言う。 特別意識したことはなかったが竜二のペニスは中学生の平均より二周りほども大きかった。 高校生でも大い方であった兄と比べても遜色ないサイズだ。だが竜二はそんなことより自分の ペニスに皮が被さっていることが恥ずかしかった。 「じゃあ。いくよ」 美雪は竜二のペニスを両手で持ち直すと、パックリと口を開いて竜二の仮性包茎ペニス の亀頭部分をくわえ込んだ。ヌラヌラとした舌先をすぼめて皮の内側に差し入れると、 舌べらを使って亀頭周りの恥垢を舐め取る。 「うっ、うう」 あまりの刺激にたまらず竜二がうめき声を上げる。 美雪は唇を使って口の中で竜二のペニスの皮を剥くと、カリ裏にたまった恥垢を舌べら でお掃除する。そうしながら右の掌でヤワヤワと玉袋を揉みしだき、左手の人差し指と 親指でつくった輪で竿の部分をギュッギュッと絞るように擦り上げる。竜二のペニスが 口内でビクンビクンと脈動するのを舌先に感じながら、レロレロと亀頭を刺激して射精欲 を高める。 美雪は竜二のペニスの裏筋をチロチロと舐め上げると、唇でつくった輪で竜二のペニスの 竿の部分をきつく締め付ける。そのまま両手で竜二の腰をつかむと、ペニスを喉奥まで 吸い込むディープスロートで亀頭から竿までをじゅぼっじゅぼっと吸い立てる。 「うわっ、七瀬センパイっ、そんなにしたらっ!」 童貞である竜二にこのフェラチオは刺激が強すぎであった。たまらず美雪の喉奥で射精 を解き放ってしまう。 びゅるっびゅるっびゅるるるっと美雪の喉奥に竜二の青臭いザーメンが吐き出される。 「んん〜……ごくっ……ごくっ……ごきゅ……」 淫らな音を立てて竜二の精液を飲み下す美雪。唇の端から垂れる精液をピンクの舌で チロリと舐め取ると、ふぅと息をつく。 「……ふふ。竜二くんのオチンチン、まだガチガチだね」 嬉しそうに言う美雪。たしかに竜二のペニスは美雪の激しいフェラチオによって射精に 導かれたにもかかわらず、いまだ硬度を保っていた。 「竜二くん、下着、脱がせてくれる?」 美雪は反転してブラジャーのホックの部分を竜二に向ける。 竜二は震える指を伸ばして美雪のブラジャーを外しにかかった。竜二がなんとか美雪の ブラジャーを外すと、ぷるんと豊かな美雪の乳房がまろび出た。 美雪のバストは今時の巨乳グラビアアイドルにも見劣りしない見事なものだった。つんと 釣鐘型につりあがった豊満な乳房の頂にピンク色の乳頭が緊張のためだろうか、ぴんと立って その存在を強く主張している。 「それじゃあ、竜二くん。セックス、しよっか。そこに寝て」 美雪がベッドに横になるよう竜二を促す。美雪に従ってベッドに横になる竜二。 美雪はタンスの引き出しから何やら取り出すと、ベッドに膝立ちになって竜二の腰近く に寄ってきた。 「何ですか?それ」 竜二が尋ねる。 「これ?何だと思う?」 美雪がひらひらさせている小さなものは、いわゆるスキン、コンドームであった。中学 三年生である竜二はコンドームの存在こそ知ってはいたが、実物を見るのはこれが初めて であった。 「……?何ですか?」 再び尋ねる竜二に美雪が答える。竜二の耳元に顔を寄せささやくように。竜二の顔に 美雪の甘い息がかかる。 「これ?コンドームよ。エッチするときにこれを付けなきゃ、私と竜二くんの赤ちゃん できちゃうの」 「コン……!」 絶句する竜二。美雪はコンドームの袋を開くと竜二の股を開いてその間に割って入る。 「竜二くん。コンドーム付けてあげるから、じっとしててね」 美雪は包みから出したコンドームを口にくわえると、いきり立った竜二のペニスに 器用に唇を使ってコンドームを装着する。 「準備出来たよ。竜二くん、私のカラダ、好きにしていいよ……」 「七瀬センパイっ……!」 「あんっ」 竜二は美雪をベッドに押し倒すと、その豊満な肢体を自分の下に組み敷いた。美雪は なすがままになっている。 竜二はハァハァと荒い息をしながら美雪のパンティをずり下ろしていく。竜二が美雪の パンティを足首までずり下ろすと、美雪は自ら開脚して竜二の眼前に秘裂をあらわにした。 「こ、これが……七瀬センパイの、お、オマンコ……」 「あんまり見ないで。恥ずかしいわ」 「すいません。でも……」 「……わかったわ。じゃあ見せてあげる」 美雪は首筋まで羞恥のために真っ赤にしているが、竜二のために股間を突き出してやる。 美雪は竜二の体の下でM字に脚を開くと、両手を使って女性器を押し開く。美雪のその 部分はすでに愛液によってテラテラと桃色に輝いて男を誘っていた。 「ここがオシッコをする穴よ。それでこの下の……んっ」 美雪がさらに奥まで指を入れて膣の入り口まで竜二に見せる。 「この奥の穴が膣につながる入り口なの」 ヒクヒクと動く美雪の膣口からはだらしなく愛液が流れ出て、ヌラヌラと妖しく輝いて いる。竜二に説明しながら美雪自身が性的に興奮していることを示していた。美雪の秘所 から発情した女の匂いが漂う。 竜二は美雪のあられもない痴態を前にしてその肉棒をギンギンに勃起させ、食い入る ように美雪の肢体を見つめる。 「竜二くん……挿れて……」 美雪が竜二の耳元に唇を寄せて、竜二の顔に甘い息をかけながらささやく。 「……はい」 竜二が美雪の色香に魅入られたかのように諾々と従って自身のペニスを美雪の秘裂に あてがう。 生殖器同士が接触する瞬間、くちゅ、と粘っこい音がして、二人の官能を刺激する。 「……ここですか」 「あっ、うん……もうちょっと下かな……」 「っ、ここですね」 「うん、そう……そこ、そこよ……」 竜二がそのペニスをくちゅくちゅと美雪の割れ目で上下左右させ、亀頭の先端で膣口の 場所を探り当てる。 竜二は右手でペニスを持ってその先端を美雪の膣の入り口にあてがう。 美雪の膣肉はすでに十分に潤っており、前技の必要はなかった。あてがわれた竜二の ペニスの先端がぬるり、と飲み込まれてしまう。 「ああっ、七瀬センパイっ」 「んんっ……!」 竜二は亀頭が飲み込まれる勢いに合わせ、体重をかけてペニス全体を美雪の膣内に侵入 させた。ヌルヌルの膣肉が竜二のペニスにネットリと絡みつく。 「あっん……竜二くんのオチンチン……やっぱりおっきい……」 美雪が膣肉をめいっぱい押し広げられ、苦しそうな声を上げる。 竜二は美雪の切ないあえぎ声や顔にかかる甘い息の香りに興奮を深め、美雪の膣肉を えぐるように突きまわす。 「あんっ……んああっ……竜二くんのオチンチン……イイ……気持ちいいよぉ……」 「七瀬センパイ……本当に……いいんですか……僕なんかと……んぐっ!」 否定的な感情をあらわにしようとした竜二の唇を美雪は奪った。そのまま舌を絡め取り、 くちゅくちゅと甘い唾液を流し込む。 「むちゅ……んちゅ……ごくっ」 美雪の甘い唾液を目を白黒させながら飲み下す竜二。 美雪がそっと唇を離す。 「どう?竜二くん。これが大人のキスよ」 「どうって……七瀬センパイの舌がヌルヌルして、とっても気持ちよかったです」 陶然とした表情で答える竜二。 「良かった。次は竜二くんのツバ、私にちょうだい」 美雪が唇をすぼめてキスをおねだりする。テラテラとピンク色に唇を濡らして今か今か と竜二のキスを待ちわびている。その扇情的な仕草に竜二はたまらず美雪に口付けた。 美雪が竜二にしたように舌先で唇を割って入り、美雪の桃色の舌を絡め取る。互いの舌 を絡ませ合いながら、竜二が美雪の口内に唾液を流し込むと、美雪はそれを躊躇なく飲み 下す。上の口と下の口で同時に竜二を受け入れる美雪。 「はむ……んちゅ……んふう……ごくっ……んうう……」 美雪は竜二の唾液を音を立てて飲み下す。 「むちゅ……ごくっ……んうう……竜二くぅん……」 美雪がクナクナと腰を振って竜二に甘える。竜二は美雪の求めに応じてゆっくりと腰を 動かし始める。 ぬっちゅ、ぬっちゅ、 竜二がペニスを半ばまで引き抜き、また根元まで押し込むたびに 淫らな水音が室内に響く。二人の結合部分から鼻をつく淫臭があたりに漂う。 「あっ……んああっ……竜二くん、イイ……気持ちいい……」 「七瀬センパイ、僕も……ううっ……気持ちいいです……」 「もっと、良くしてあげるね……」 美雪はそう言うと腰にぐぐっと力を入れ、ただでさえせまい膣穴をさらにぎゅぎゅっと 締め上げる。これには竜二はたまらない。 「ふうっ、な、七瀬センパイ、そんなにしたらっ、僕っ」 「いいよ。イッちゃっても」 「ううっ、う!」 どぴゅる、どぴゅ、どぴゅ。美雪は自分の膣内で、コンドーム越しに竜二が精を放つのを 感じた。 「ふう、う……」 竜二が深く息を吐きながら愛液にまみれたペニスを美雪の膣内からずるっと引き抜く。 「ふふ。いっぱいでたね」 美雪が竜二のペニスからコンドームを剥ぎ取ると、中にたまった竜二の精液をずずっと 飲み下してしまう。ぺろりと口元をぬぐう美雪。 「竜二くんのザーメン、二発目なのに濃くっておいし……」 「な、七瀬センパイ……」 そのときであった。 ベッド横にある机の上に置いてあった美雪の携帯が鳴ったのは。 男女の熱気でむせ返るような室内に携帯の着信音が鳴り響く。 美雪は竜二の体の下から這い出て携帯を手に取ると、番号を確認して電話に出た。 「もしもしはじめちゃん?」 竜二はビクッと体が震えるのを感じた。 美雪がいたずらっぽい視線を竜二に投げかける。 この状況が緊張しないでいられるものだろうか。金田一はじめの想い人、七瀬美雪と 一つになった直後に、その金田一はじめ本人から電話が来たのだ。 竜二の心臓がドクドクと鼓動を早める。 そんなことにはおかまいなしに美雪が会話を進める。 「どうしたの、はじめちゃん……うん……うん。あ、今は駄目。大事な用があるの」 『……大事な用って、何だよ?』 美雪が竜二のすぐ横まで戻ってきたのではじめの声までも聞こえる。 はじめを裏切っている、という罪悪感が竜二の心をよぎる。だが同時に竜二は、この 状況に対して危険な橋を渡っているようなスリルをも感じ始めていた。不思議な感覚が 竜二の中に沸き起こってきて、竜二のペニスがムクムクとその硬度を取り戻し始める。 はじめに隠れて美雪とセックスを楽しむ背徳感が竜二の心を支配し始めていた。 「……うん。ううん。誰もいないよ。私一人」 美雪が目で合図する。竜二は口をつぐんで気配を押し殺す。 「……うん……うん。分かった。じゃあまた明日ね」 「七瀬センパイっ!」 美雪が電話を切ると竜二は待ちかねていたように美雪の身体にのしかかっていった。 「あんっ、竜二くんったら」 竜二が美雪の形の良い乳房にむしゃぶりつく。 本能のままに赤子のようにちゅうちゅうと美雪のピンク色の乳頭を吸い立てる竜二。 左の乳首を吸い立てながら、右手で右の乳房をヤワヤワと揉みしだく。 そうしながら左手を使ってペニスの照準を美雪の膣口に合わせると、ぐっと腰を進めて 美雪の膣内に挿入した。 「んああっ、竜二くんのオチンチン、また入ってくるっ」 身体をのけぞらせて挿入の感覚にあえぎ声を上げる美雪。 竜二は美雪の脇の下に両手をつくと、先ほどとは打って変わってのっけから激しいペース で美雪の膣肉を突き上げ始める。 ずっちゅ、ずっちゅ、結合部分から淫らな水音が立つ。美雪の膣からは白濁した本気汁 がタラタラと流れ出て、竜二のピストン運動をよりスムーズにしている。 「あっ、あっ、竜二くん、イイ!気持ちいい!」 だんだんと美雪の上げる声が大きくなってゆき、あたりもはばからない嬌声を上げる。 竜二は美雪の豊かなバストを揉み上げながらその長大なペニスで美雪の柔らかな膣肉を ずっちゅずっちゅとこねくり回す。 「七瀬センパイっ、気持ちいいですか?」 「んっ、イイっ、気持ちいいよっ、とってもっ、じょうずっ」 汗みずくになって切れ切れの声を上げる美雪。膣肉はきゅっと締まって竜二のペニスを きつく締め上げている。 美雪の膣の締め付けに竜二の射精感が限界近くまで高まる。 「な、七瀬センパイっ、すごいですっ、ぼ、僕、またっ!」 「いやっ、もっと!もっとしてっ!もっとしてぇっ!!」 いつのまにか美雪の両手は竜二の背中に回され、両足はがっちりと竜二の腰をロック している。より深い結合とより大きな快感を求める美雪の無意識の行動だった。 しゃくりあげるようにあえぎ声を上げながら必死で竜二の体にしがみつく美雪。 竜二はこみ上げてくる射精感を必死にこらえ、美雪をイかせるためにがむしゃらに腰を 振り立てる。 「ふうっ、ふうっ、ふううっ!」 「あっん、イイ!そこ!イイ!すごくいいのぉ!!」 竜二が美雪の膣の入り口、クリトリスの裏側を責め立てると、美雪は狂ったようによがり 泣いた。竜二は美雪の感じるポイントを集中して突き上げる。 「そこ!イイ!そこいいの!そこが感じるのぉ!」 「ここですかっ!」 「そう!そうそこ!もっと!もっとズコズコしてぇ!」 竜二は汗まみれになってむせび泣く美雪の膣内のその部分を責め続ける。 「イイ!すごい!すごいぃぃ!イイ!イク!イッちゃうぅぅ!!」 「イッて下さいっ、僕もイきますからっ!」 「イク!イク!イク!イッちゃううう!」 随喜の涙を流しながらよがり狂う美雪。 「イグーッ!イグーッ!あ゛ああー!気持ちいいよー!!」 美雪は獣のようなよがり声を上げる。 「センパイっ、イきますよっ!」 「きてーっ!イッてー!出してぇぇ!!」 美雪に否やはない。ペニスで突かれながらもたくみに四肢を使って竜二の体に密着する。 竜二がひときわ強く美雪の感じるポイントを突き上げると、美雪は電流を流されたように しなやかな肢体を仰け反らせてビクンビクンと痙攣する。美雪の白い腹部に美しい腹筋が 浮かぶ。 「あ゛あ゛あ゛ーっ!」 絶叫する美雪。 その中心にペニスを突き立て、思い切り深くを突いて竜二は射精を解き放つ。 「ふうっ、うう!」 どぴゅる、びゅる、びゅる。竜二のペニスの先端からほとばしった大量のザーメンが 美雪の膣内を蹂躙していく。美雪の膣肉のヒダヒダの隙間に竜二の精液がたまっていく。 子宮口にたどり着いた精子の群が子宮内壁を汚しつくし、美雪の卵管に群がる。 「ふうぅ、う!」 竜二が息を止めて最後の一滴まで美雪の膣内に精液を搾り出す。玉袋が収縮し竜二の 精液の全てが美雪の膣内に注がれる。 美雪は子宮の内側に焦げるような熱さを感じて切なげな吐息を漏らす。 美雪の卵管膨大部で竜二の精子が美雪の卵子に取り付き、受精を果たす。 「んふぅ……あ、あついのが、なかに……」 竜二が美雪の膣口からゆっくりとペニスを引き抜くと、受精にたどり着けなかった精子 の群が、竜二の形にぽっかりと開いた美雪の膣口から愛液と混ざって白濁した液体となって ダラダラと流れ出た。 いまさらになって膣内射精してしまったことに引け目を感じる竜二。 「……すいません。僕、膣内に出しちゃって……」 「いいよ……絶対に赤ちゃんできるって決まってるわけじゃないし……」 美雪の言葉とは裏腹にその卵管からは竜二の精液によって受精した美雪の卵子が放出 され、着床のために子宮に向かって下りてきていた。 「……」 申しわけなさそうにうなだれる竜二の頭をサワサワと撫でてやる美雪。 「とっても気持ち良かったよ……」 「センパイ……」 「……竜二くん、約束できる?このこと、はじめちゃんには内緒にするって」 「……はい……」 「よろしい」 竜二にそっとキスをしてやる美雪―― この後竜二と美雪は次の日になるまでくんずほぐれつ絡み合い愛し合った。そして竜二は 美雪と約束をした。二人の関係をはじめに内緒にしておくこと。そのご褒美に美雪は竜二を セックスフレンドの一人にしてくれた。これからは竜太がそうしてきたように淫らなプレイ を美雪としていくことになるだろう。 竜二ははじめに対する罪悪感を感じながらも、この状況の背徳感を楽しみ始めていた―― SS一覧に戻る メインページに戻る |