美雪の悲劇
高遠遙一×七瀬美雪


ある日のこと、美雪は、下校途中でした。
その日は、テスト期間ということで、
部活もなく、午前中で授業も終わりました。
一は、テスト前の指導を受けています

「(帰ったら何しようかな?)」

等と考えながら、人気のない路地を曲がったとき、
後頭部を何ものかに、殴られ気絶してしまいました。

気が付くと、家のベッドで眠っていました。
夜は、すっかり、夜でした

美雪の母に、話を聞くと

「あなたが、貧血で倒れたのを、親切な人が、家まで送ってきてくれたのよ」

と返答が返ってきた。

「(何もなかったんならいっか。)」

そう思い、その日は、寝ることにした。

二日後、

美雪が家に帰ってきて、ドアを開けると、
母が

「お帰りなさい、あなたに、小包み来てるわよ。」

と言われ、少し大きめの小包みを渡された。

「(差出人の名前がないな・・・なんだろう?)」

不思議に思いながらも、小包みを開けてみた。

「!?」

中には、美雪の生まれたままの、写真や、
バイブ攻めされている、写真などが、大量に入っていた。

それと、手紙が一通。
その内容は、

気に入っていただきましたか?

この写真を日本中に、ばらまかれたくなければ、
今夜、8時に、○○廃工場まで、一人出来てください

と書かれていた。

美雪は、一に相談しようとしたが、恥ずかしいので、
言われたとおり、一人で行くことにした。

美雪は、古い廃工場の前に着いた。

「(こんなことして・・・絶対懲らしめてる!)」

と、心に決め、ドアに手を掛けた。
しかし、ドアが錆付いていたのか、重く開かない。

「(ちょっと何これ?開かないじゃないのよ〜。)」

開かないドアに悪戦苦闘している中、忍び寄る影・・・

「っぐ!・・・」

何ものかに、延髄に一発入れられ、気を失う美雪・・・

「う・・ん・・ここは?」

気が付いた、美雪は、立ち上がろうとするが、手足を拘束されている、事に気付く。
美雪は、何とか自分を、落ち着かせ、まわりを見回たした。


・・
・・・

美雪が、自分の置かれた状況を理解してきた時、

「やっと目が覚めましたか。」

何となく、聞き覚えのある男の声が、聞こえてきた。
美雪は、声のする、方を見てみた。

「!!」

美雪の目の前には、一が追っている、犯罪者、
地獄のくぐつ師(私の携帯、くぐつがでない・・・(T_T))
高遠遥一の姿が在った。
高遠は、まるで美雪を見下すような、笑みを浮かべ、

「私からの、細やかな、プレゼントは如何でしたか?」

と言ってきた

「ふざけないで!何が目的なの!?」

美雪は、体を起こし声を張り上げた。
すると、高遠は、顎に手を当て、

「目的?可笑しなことを聞きますね?・・・夜の倉庫で二人っきりですることなんて、限定されるじゃないですか?」

そう言って、今度は、高遠の後ろに垂れ下がっていた暗幕に手を掛け、
一気に、外した。

「!!」

美雪の顔は、一気に真っ赤になった。
高遠の後ろには、大量のバイブや、三角木馬や、用途不明な器具などの拷問器具が、並んでいた。

「(私、どうなっちゃうの・・・一ちゃん。助けて。)」

美雪の目から、一粒の涙がこぼれ落ちた。






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