バカップルには石を投げろ(非エロ)
金田一一×七瀬美雪


朝、俺が気持ち良く爆酔してる最中に枕が俺の顔面にヒットした。
痛みの余り、半分、寝ぼけて頭の冴えない状況で辺りを見廻すと鬼の様な怖い形相の美雪が腕を組んで立ちはだかった。
一体、何なんだよと思った美雪に俺は質問する。

「今日は日曜じゃねぇか、疲れているから寝させてくれよ。」
「駄目よ。はじめちゃん…あたしの前で堂々と玲香ちゃんと浮気したでしょ!」
「は?」

ちょ…ちょっと待て誤解だ。最近、玲香ちゃんとは全然逢って無いぞ。
親父ギャグなら出演料を出してくれと言いたいが、火に油をかけるようなもんなので止めた。

「俺…浮気なんてしてないぞ。それに最近逢って無いのはお前も知ってるはずだ!」
「(瞳を潤ませながら)許せなかったの!あたしの夢の中で…」

は?夢の中って一体、彼女である美雪の夢の中で何をやったんだ夢の中の俺?
理解した時点で美雪に俺の言い分を説明する。

「あのさ、それって本物の俺じゃないんだし別に俺のせいじゃ…」
「夢の中でも許さないわ!はじめちゃんはあたしだけを見てれば良いの!」

俺の説明しても怒りの収まらない美雪は理解は出来たが納得が出来ないらしい。
しょうがないので美雪を優しく抱擁しながら謝る事にした。

「ごめんな。美雪…だけど、安心してくれよ。絶対に浮気はしないから」
「はじめちゃん…」

どうやら、完全に怒りの収まった美雪にホッとする間、俺は余計な事を言ってしまう。

「俺も美雪の夢を見ていたし…おあいこって事で…」

見ていた夢が気になるのか美雪が俺に興味津々で聞いてくる。

「はじめちゃんの夢ってあたしとどういう事をしていたの?」

言えるわけ無いさ。あんな事やこんな事の卑猥な夢をみていたなんて…どう説明すれば良いのか?
すると、美雪は感づいたらしく顔を真っ赤にして俺に新たな別の怒りをぶつける。

「最低!はじめちゃんの馬鹿!変態!」

美雪は近くにあった目覚まし時計を投げつけ俺の顔面にヒットさせた。どうして解かるんだよ…
その後、美雪のご機嫌を取るためにハーゲンダッツのアイスクリームをサービスしなければいけない羽目になる。
教訓として余計な事は言うべきであらずとは正にこの事だった。






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