不器用な2人
金田一一×七瀬美雪


金田一一にとって七瀬美雪は、何故か自分と一緒にいたがるのか不思議でしょうがなかった。
確かに、自分と美雪は幼馴染だし、自分が好意を持っている女でもある。
しかし、彼女が事件に巻き込まれるのだけは御免であった。
もし、彼女の身に何かあったらたまったもんじゃないのが本音であった。
一方の美雪も、はじめの事が心配で一緒にいたかったのだ。
はじめが自分の事が好きなのは認めているからこそ、互いに好意を認め合おうとしてたのだが、素直に言い出せない自分に後悔していた。
はじめに女心を読む力なんて持っていないので、鈍いはじめに解らせようとしているのだがものの見事に玉砕されてしまう。

「あたしだってはじめちゃんの事が好きなのにあの鈍感男は…」

ちゃんとした告白をしてくれないはじめにいきりたつ美雪であった。
今の友達以上恋人未満というポジションで甘んじる気は全く無いので、告白してもらいたかったのだ。
うかうかしてると速水玲香や美浦エミリにはじめを取られるんじゃないかと心配していた。
はじめの方もうかうかしてるともてる美雪には村上草太や他の男生徒に取られるんじゃないかと心配していたのだ。
そして、何よりも美雪に対する想いは誰にも負けてないという自負がある。
タダの幼馴染から恋人に卒業したかったのだ。
しかし、おちこぼれの自分でふさわしいのかというのが自分に自信が無かったのは事実だった。
ここで告白して、成功しようが失敗しようが後悔だけはしたくなかった。
それは互いに不器用な2人にとってスタートが始まる。

はじめは美雪を連れて、電話でくじ引きで当たったペアで行くツアーに誘い出す。

「もしもし…美雪?くじ引きでペア旅行券が当たったんだけど俺と行かないか?」
「本当?良いわよ。」

美雪が快く引き受けてくれたのでホッと安心するはじめであった。
なぜなら、事件以外で遠くへ出掛けること自体、あまり無かったのではじめにとって、何よりも嬉しかったのだ。
美雪の方もはじめから誘いが来たのが何よりも嬉しかった。
本当ではじめが本気で自分の事を愛してくれるのかどうか今まで不安だったのだ。
今まで互いにはっきりとしなかった為、グダグダしてるのを開放したかった。
翌日、旅行の打ち合わせで行くのが伊豆で良かったのかはじめが質問する。

「別にはじめちゃんと2人で行く所は何処でも良いわ。」

旅行に行く場所なんて今の美雪には関係が無かった。
何より、はじめと一緒にいること自体、何よりも嬉しかったので宿泊でも構わなかった。
今の時期だと海水浴にも適してるし、花火大会も丁度良いタイミングだったのだ。
旅行当日、はりきっている美雪に叩き起こされ、寝ぼけているはじめが電車の座席の中で美雪に乗りかかってしまうと完全に熟睡してしまった。

「全くもうはじめちゃんは…」

デリカシーの無さに完全に呆れかえってしまう美雪だったが、今は素直に嬉しいのでこのままにしておこうと思ってしまう。
他の男にナンパもされる心配も無いので、安心していられたのが何よりも良かった。
東京から伊豆までかなり距離があるので許してやろうと思った美雪だった。
伊豆に着くと美雪に強引に腕を引っ張られ、引き摺られてはじめがやっと覚醒すると海水浴に向かっている事に気付く。

「悪い美雪。今まで俺が眠くて寝てたんだな。」
「良いよ。邪魔なナンパをする虫が寄り付かなくて助かったわ。」

電車内でのはじめのイビキがあまりにも五月蝿いせいで美雪に誰も寄り付かなかったのだ。
海水浴に辿り着くと、はじめは海パンに着替え、美雪も水着に着替えた。
美雪の水着を見ると白のビキニだった。
美雪の巨乳で尚且つ大胆でセクシーな姿を見ると刺激が強すぎたせいかはじめは鼻血を出してしまう。

「大丈夫?はじめちゃん!」

無自覚の美雪はなぜはじめが鼻血を出した事に呆れてしまう。

「はじめちゃん、何かエロい事考えてない?」
「ち…違うよ。」

焦ったはじめは慌てて答えた。

美雪がからかっているのも気付かずに赤面するはじめの弁解の仕方が何よりも可笑しくて笑ってしまう。
はじめが素直に自分に興奮していた事に関しては決して悪い気分でない美雪であった。
海水浴で堪能した後、花火大会の会場に近かったホテルに行き、美雪が浴衣に着替えたいと言い出した。
はじめも美雪同様浴衣に着替えたのであった。
ベランダで花火を一部始終見終わると、互いに綺麗で良かったので満足な気分だった。
はじめは心臓をドキドキしながらも美雪に告白をし始めた。

「美雪、俺の彼女になって下さい。俺、お前の事が以前から好きだったんだ。お前のことを愛してる。」

はじめの告白に美雪の答えは、いきなりはじめの肩に抱きつきキスをしだした。
玉砕覚悟のはじめに美雪の答えがこれだったのだ。

「はじめちゃん言うのが遅すぎよ。でも、素直に嬉しいわ。」

美雪は元々、好きでなければはじめと一緒に旅行に行く事なんてありえない話である。
だからこそはじめの告白は余計嬉しかったのだ。
部屋に入ると今度ははじめが美雪に抱きつき、キスをし始める。
互いの唇と唇の混じり合いが2人の世界を甘くとろけてしまう。
はじめが美雪の浴衣を紐を解くと、下着姿があらわになり、興奮してしまう。
そして、はじめが美雪のブラジャーのホックを外し、両手で乳房を揉みながら乳首を舐め回す。

「ああん、はじめちゃん気持ち良いんだけどいきなりなんて激しいわ。」

美雪が嫌がるかと思ったはじめだったが、美雪の顔を見るとかなり嬉しそうだった。
はじめの肉棒がどんどん大きくなるのが見えると下着から肉棒を取り出した美雪が今度は自分の胸の谷間に肉棒を挟み出した。

「気持ち良いんだけど、パイズリは感じてしまう。我慢が出来ねぇ!」

はじめが美雪に止めて欲しいと催促するが、大きくて柔らかい胸の摩擦で肉棒が我慢できず美雪の顔に射精をしてしまう。

綺麗な美雪の顔にドロドロした白濁の匂いの強い精液が掛かってしまった事を後悔したはじめであった。

「悪い美雪、お前の顔に汚い液を掛けてしまって…」
「別に良いよ。あたしに掛ける事自体、愛の証でしょ?」

怒るかと思った美雪だったが、喜んでしまう反応にはじめが困惑してしまう。
美雪が嫌がらない理由は、自分の心に素直になりたかったからである。
何よりもはじめが他の女の子にそんな事は絶対に出来ない事に確信が持てた。

「はじめちゃんってあたし以外の他の女の子にそんな事絶対に出来ないし、したくもないでしょ?」
「俺…美雪以外の女を抱きたくないな。素直に抱きたいのはお前だけだよ。」

互いに自分達の言った事を理解すると恥かしさのあまり顔を真っ赤になってしまう。
はじめが美雪のパンティーを脱がすと、乳房を揉んだせいで秘所が濡れているのを確認した。
美雪の愛液を溢れている秘所を美味しそうに舌で丁寧に舐めるはじめに、汚い所を舐められて恥かしがる美雪であった。

「はじめちゃん、やめてそんな汚い所を…」
「何で美雪の顔を見たら凄い嬉しそうじゃん。」
「まったくもう…」

美雪が文句を言ってる途中に気持ち良くて我慢が出来ずに身震いがし、ビクッビクッと体が痙攣しイッてしまったようだ。

「美雪、そろそろ入れるけど生とコンドームを装着するのどっちが良い?」

美雪が手を出したのはコンドームを取り出した。
一応、避妊の為にコンドームを選んだのだろうと思ったはじめだったが、美雪は信じられない行動を起こす。
何とコンドームをゴミ箱に投げ捨てたのだ。

「あたしはね、はじめちゃんとなら生でしたいの。コンドームなんて本気に見えないんだもん。」

はじめから見た、美雪の欲望が強くなった瞬間である。
美雪にとって、妊娠相手ははじめしか考えていなかったので、いつでも準備が出来ていたのだ。
はじめは美雪の秘所に痛みが出ないように肉棒をゆっくり入れる。
処女膜が破れて出血をしているのが見え、あまりの痛みに苦悶の表情をあげる美雪にはじめは心配そうに美雪の唇にキスをした。

「美雪痛いか?痛くて辛いなら止めてもいいけど…」
「大丈夫よその内、慣れていくから…だから続けて…」

美雪の膣肉がキツイせいか自分の肉棒が上手く動かなかったが、ゆっくり動かすたびに徐々に動かしやすくなってきた。
どうやら、自分と美雪の相性はかなり良かったようで、気が付いたら美雪もはじめの動きに合わせてきた。
ズンズンとピストン運動の挿排を繰り返す度に美雪も徐々に快感を楽しんでいるようだ。

「美雪、そろそろ俺のムスコが限界に来てるから外に出そうか?下手すると妊娠しそうだしな。」
「駄目よ。あたしの事を本気で愛してるなら、相手がはじめちゃんだからこそ妊娠してもいいから内に出しなさい!」

はじめの肉棒が限界に達し、美雪の膣内へ射精をしてしまう。
どうやら、子宮の奥まで熱い精液がドクドク流れる感触が美雪にも解ったようで、嬉しかったようだ。
互いに肉体的関係を持って安心したようだ。

「美雪、優等生のお前が俺みたいな落ちこぼれを選んでくれて本当にありがとう。」
「馬鹿ね。一体、伊達にはじめちゃんとの付き合いをどれだけやっていると思っているのよ。あたし昔からはじめちゃんだけだったのに…」

他の人から見れば、女房的な存在の美雪がダメ亭主のはじめを尻に敷いているのはミエミエだったのは一目瞭然で、気が付かないのは当事者達だけだったのである。

旅行が終わり、学校に戻ると美雪がはじめに対する依存度が更に大きくなったようだ。
その証拠にはじめの腕に美雪が自分の胸を当てて組むのは日常茶飯事となった。
はじめにとってそれは嬉しい事だが、今後について悩んでしまう。

「なあ、美雪。あの時のセックスの時はお前、安全日だったのか?それとも危険日?」
「どっちでもいいじゃない。あたし、はじめちゃんの赤ちゃんなら産んでも構わないわよ。」

本当は危険日だったのだが、確実に妊娠するとは限らないので、美雪にとっては大した問題では無かった。
数ヶ月後、美雪は妊娠検査薬で陽性反応が出る。
美雪は素直に喜んでいるが、はじめは彼女を孕ませた責任として美雪が好きな生徒達からボコボコにされる。
でも、これで他の奴と美雪が縁を完全に断たれたのでさほど痛みが感じなかった。

「大丈夫?はじめちゃんそんな怪我をして…」
「これで美雪に近付く邪魔な虫を排除したと思えばたいした事無いさ。」

互いに抱き合う姿は誰がどう見てもウザかったのは言うまでもない。
結婚まで順調に行けそうなので、何よりも安心した2人だった。






SS一覧に戻る
メインページに戻る

各作品の著作権は執筆者に属します。
エロパロ&文章創作板まとめモバイル
花よりエロパロ