金田一一×七瀬美雪
「はじめちゃ〜ん、いないの〜?」 「あら、美雪ちゃん、いつもごめんなさいね。 一ならまだ自分の部屋で寝てるわよ。まったく、誰に似たんだか ほらはじめ〜、美雪ちゃん来てるわよ〜」 「あ、いいですよ、おば様。私が起こしてきますから。」 「あら、そう・・ごめんなさいね。あ、私これから出かけてくるから 一のことよろしくね。」 そういうと一のお母さんは慌てて家を飛び出した。 「はは・・は、もうまったくはじめちゃんは〜、今日はこれから映画を見に行くって あれほど行ってたのに。まあ、とりあえず起こしに行くか。」 ここまではいつもの日常の一コマだったのだ。そう、ここまでは・・・ トントン・・ 「入るわよ〜はじめちゃん」 「すぅ・・ぐぅ・・すぅ・・・すぅ・・ぐぉぉぉ・・ぐぅ・・」 「まったく・・はじめちゃんは・・もう、こんな日だってのにまったく・・ ん?あれなにかしら?」 美雪の目にとまったのは机の上にあった白い封筒だった。 「ん・・・なになに・・」 美雪へ・・「俺はまたしばらく旅に出なけりゃいけない。だから・・あの・・ 今度のデートで俺の本当の気持ちを告白・・しようと思っている。 いままで美雪は俺のことをただの幼馴染としか思っていなかったかもしれない だけど・・俺にとっては・・・ただ一人の・・」 手紙はそこで終わっていた、手紙に書いてあった日付は今日から一週間以上まえの 物だ。 「な・・なんで・・こんな手紙・・私だってただの幼馴染なんて・・本当は 私も・・」 「ん・・んんん、ああぁ、み・・・・美雪〜、来てたのか〜!!・・・まさか 俺のあの封筒にさわっ・・・たりしてないよな?」 「っっ・・・えっ!?、ふ・・封筒って何のこと?それよりも早く着替えて着替えて。 ほらいくよ」 「(ふう、よかった〜)っておい、そんな急ぐなよ。映画はまだだろ。」 「今日は映画はやめて・・・う、家に来ない?ひさしぶりに・・」 「えっ・・・ま・・まぁ美雪がいいなら。俺は別に」 「じゃあ決まり、家に行きましょう。」 「・・・・・・・」 「・・・・・・・」 美雪の家についてからお互いに何もしゃべらずに1時間がたった。 その沈黙を破ろうと先に口を開いたのは一だった。 「ま・・まさか美雪の方から家に来いなんていうとはな〜・・・お・・俺だって 男だからな、襲っちまうかも・・」 「旅に出るってほんとなの?」 「えっ・・?」 「あの手紙に書いてあること本当なの?」 「(やっぱ美雪のやつ・・)ああ、本当だ。また高遠の野郎から手紙が届いてな まあ、大丈夫だと思うぜ、すぐ帰れると」 「嘘!!」 「・・・・んん・・」 一は言葉に詰まってしまった。美雪の言うように多分今回は前ほど早くは あえないだろう、速くて1年もしかしたらもう1生あえない可能性もある。 「あの手紙に書いてあった、本当の気持ちって言うのを教えて。」 「・・・ああ・・ほんとはもっと早く言うべきだったのかもしれないな。 美雪、俺はお前が・・す・・好きだ。幼馴染としてだけじゃない、俺はおま えと・・・・」 「・・・私もよ、はじめちゃん。」 「・・だから・・・・・・えっ!?」 「私もはじめちゃんのことが・・・好きよ・・んっ・・」 美雪は目を閉じて唇をそっと一の唇へ近づけていった。 「み・・みゆき・・んっ・・」 二人の唇は長い時間はなれなかった。 「美雪・・いいのか?」 「・・・うん・・」 美雪は自分の着ていたブラウスとスカートを脱ぎ・・下着だけとなった。 SS一覧に戻る メインページに戻る |