『食料』2((DIO&ジョルノ)×トリッシュ・ウナ)
第五部 黄金の風


※5部の時点でなぜかDIOが生きてる
※3Pっぽい


あらすじ:
以前ジョルノの自宅に招かれたトリッシュは少し目を離した間にDIOに血を吸われそうになった。


「……あのね、日曜にまたジョルノのお家にお邪魔してもいいかしら?」
「拒否しますッッッ!!!」

前回の事もあり、自宅に呼ぶのはまずいとジョルノは一旦断ったがトリッシュにどうしても、とお願いされて
結局約束を取り付けられてしまった。
ここらの界隈のレストランやホテルなどは皆パッショーネの傘下であるため、娘が男と出入りすれば
すぐにボスの耳に入ってしまうからだ。
まして学校の寮に女を連れ込んでいるのがバレれば追い出されてしまう。
初々しいときめきに胸を弾ませながらジョルノの部屋に入ったトリッシュだったが
奇妙な事に、西日が差して暑いにも関わらずカーテンが開けっ放しになっているのに気づいた。

「ちょっとまぶしいわ、カーテン閉めてもいい?」
「あっ!! 待っ……」

トリッシュがカーテンを閉めて日の光が遮断された次の瞬間、DIOが当然のような顔をしてノックもせず部屋に入ってきた。
またもや『食事』の匂いを嗅ぎ付けて起き出してきたに違いない。

「あらっ、ジョルノのお父さん! どうもお邪魔してます」
「ようこそ。 相変わらず美味そ……いや美しいな」

英国紳士式の挨拶――手の甲にキスをされ、トリッシュは頬を赤らめた。
ジョルノはその芝居がかったしぐさに冷ややかな視線を送る。
紳士ぶっているが文字通り女を食い物にするド悪党だと言うことを知り尽くしているからだ。
どうして彼女が『ゲロ以下の匂いがプンプンするわッ!』と泥水で手を洗わないのか不思議で仕方ない。

「トリッシュ、その男の射程距離外まで離れてください」
「どうしてそんな事を言うの? 素敵なお父さんじゃない。
あたしの父と比べたら……いえとても比べられないけど」
「ほう……父親に苦労させられているのか?」
「ええ……あたしもほとんど愛想を尽かせているんですけど」

父親に苦労させられている云々のくだりに、すっかり自分の事は棚に上げ
必死で手に入れた薬を差し出して父に殴られるトリッシュ、酒瓶を投げつけられるトリッシュ、
母の形見のドレスを売ってこいと言われるトリッシュetcを勝手に想像し、DIOは柄にもなく彼女に同情した。

「気の毒にな……」

人を人とも思わない邪悪の化身のような父が発した言葉にジョルノは自分の耳を疑った。
つじつまが合わないッ!これは現実ではないッ! と混乱する間もなくDIOはまた爆弾発言をしでかした。

「それよりこんな小僧など放っておいてわたしの寝室に来ないか? 面白いものを見せてやろう」

息子の目の前で堂々と恋人を誘惑する父に、とうとうジョルノの堪忍袋の緒が切れた。
ついでに面白いものといってもDIOが言うのだからろくなものであるわけがない。
首の傷跡とか、目から体液を飛ばすとか。

「出て行けと言ってるんですよ……三度目は言わせないでくださいよ」

トリッシュが父になつくのは勝手だが、父がそれを利用して食い物にするのは許せない。
まして「初めての相手はジョルノではないッ! このDIOだァーーーッ!」などということになったら……
ジョルノは問答無用で遮光カーテンを開けようとした。

「フン! 意気地のないことだなジョルノ、このDIOに魅力で勝つ自信がないから
そのように必死こいて遠ざけようとするのだろう?」
「………………」
「まあ無理もない事だがなァ? お前のような小便くさい小僧ではハナから勝負にもならんからな……無駄むd
「……無駄かどうかその目ん玉ひんむいて見ていろッ!!」

この時DIOの嘲りに応えてしまったのはジョルノにとって非常な不覚だった。
さすが圧倒的な年季の差か、まんまと父の詭弁に乗せられてしまったのだった。
成長するにつれDIOに似てくるジョルノだったが、負けず嫌いな所は間違いなくジョースターの血を引いていた。

締め切った部屋に粘膜の触れ合う控えめな音が響く。
互いに唇と舌で愛撫しあう、『お友達』ではなく『恋人同士』のキス。
ジョルノの滅多にない情熱的なキスにトリッシュは早くも眼が濡れていたが
傍で見ているDIOにとってはまったくあくびが出るようなザマだった。

「相手が生娘とはいえ、そのような稚拙な舌技でよくも満足させられるものだ」

茶々を入れる父を睨み付け、ジョルノはトリッシュの服に手をかけたが
彼女はいやいやと首を振ってその手を拒んだ。

「ジョルノ……だ、だめよ、お父さんが見てるわ、やめ――」
「拒否します」

問答無用で素早く服を剥ぎ取っていく。
この際父が入り込む隙などありはしないという事を見せ付けてやるつもりだったが
皮肉なことにその強引さこそまさしく父譲りのものだった。

「だ、だめぇ……!!」

最後の一枚が床に落ち、発育のいい乳房もまだ誰にも見せたことのない箇所も
何もかもがDIOの眼にさらされてしまった。
恥ずかしくて消えてしまいたいほどだったが、なぜか見られて昂っている事を同時に自覚して
トリッシュは恐ろしくなった。

(彼がジョルノと似ているからだわ……そうに決まってる……)

DIOの視線に犯されながら、トリッシュは向かい合うジョルノの愛撫を受ける。
体が徐々に熱くなるにつれ、くすぐったさがもどかしい快感に変わり
まだ触れられてもいない乳首が芯を持ってつんと勃ち上がる。
眠ってしまいそうに退屈でぎこちない前戯を見かね、DIOが動いた。

「下手くそめ、このDIOが見本を見せてやろう」

大きいが繊細さを併せ持つ手が乳房を覆う。
先端のコリコリした弾力を指先で弄ばれるたびに、トリッシュは息を弾ませた。
必死に声を殺しているが、表情はひどく物欲しそうにしている。
その望みどおりに愛撫の手を下降させると、咲いたばかりの花弁は指が泳ぐほど蜜を含んでいた。
見えない所で淫らに動く冷たい指に腰が砕けそうになり、トリッシュはジョルノの肩に爪を立てた。

「わたしが欲しいのか? それともジョルノか?」

意地悪い質問に答えられるはずもなく、トリッシュは巧みな指と吐息に翻弄されるばかりだ。
ジョルノは父の不埒な手を払いのけたが、彼女が安堵ではなく惜しそうな顔をしたのに気付いただろうか。
もっとも、DIOの目的は別の所にあった。
『初めて』とやらは息子にくれてやり、自分は後でじっくり愉しめばいい。
柔肌の下の血管をなぞるように唇が触れ、その奥に潜む牙がむき出しになった。

「……あ、あぁぁ……!!」

熱したナイフがバターに沈むように、トリッシュの首筋に牙が沈み込んでいく。
痛みはまるで感じず、代わりにぞくぞくするような快感が背筋に走ったがそれが逆に恐ろしかった。
心臓が脈動するリズムを愉しみながらDIOは溢れ出す鮮血を啜る。
官能に味付けられた血は熱く、体中に染み渡るように美味い。
濃厚な血の匂いにジョルノも酔いそうになったが、目の前で行われているおぞましい吸血の光景から目が離せない。
仰け反ったトリッシュの白い喉を見て、確かにジョルノは欲情していた。
父とは違い普通の人間であるはずなのに、これも体に流れるDIOの血のせいなのだろうか。
その事を認めたくなくて、ジョルノはがむしゃらにトリッシュの腰を掴んだ。
そのまま引き寄せて自分の昂りにあてがう。
DIOが手伝うように手を添え、ゆっくりと破瓜へ導いた。

「くっ……んうぅぅ……」

挿入の痛みは思ったほどではなかったが、どうしても狭い肉を拡げられる異物感があった。
ジョルノが一番奥に突き当たるのを感じ、トリッシュは深く息をついた。
もし今の姿を鏡に映して本人に見せたら、彼女は乳房に食い込む指や生々しい結合部よりも
すっかり女のものになった自分の表情に恥らうだろう。

「正真正銘の生娘の具合はどうだ? ジョルノ
とは言ってもお前も初めてだからな……比べようがないか」

DIOの下卑たからかいを無視し、できるだけトリッシュに負担をかけないようゆっくり動かすつもりでいたが
どこかに擦れてしまったらしく、トリッシュが小さく悲鳴を上げて無意識に腹に力を入れたので
ジョルノも思わず息を詰めてしまう。
背後のDIOに首筋を舌で嬲られ、耐えられないようにトリッシュの顎が上がる。
縋るような指がジョルノの金髪を掻き回し、後ろで束ねた髪がほどけてしまった。
恋人からは昇り詰めるような快感を、その父からは堕ちていくような劣情で弄ばれ
無垢な体は容赦のない責め方で開かれていった。

「後はお前が悦ばせてやれ」

DIOはトリッシュが失神する手前で吸血を止め、なすがままになった肢体をジョルノへ押しやった。
いつしかトリッシュは自分からも腰を動かし、ジョルノを求め出していた。
お互い初めてだとは思えないほど情熱的で淫靡な交合に耽る二人は、もはや互いの事しか見えていないようだった。

「あたし……あたし、おかしくなっちゃうっ……!!」

子宮口を遠慮なく突かれ、我を忘れて声を上げるトリッシュを見て
これではもう他の男では満足できんだろうな、とDIOは血に濡れた唇で妖しく笑った。

DIOは指ですくった破瓜の血を上等のワインを楽しむように舐め取り、満足げに息をついた。
血色が良くなった唇は赤みを増し、顔には生気がみなぎって精神は高揚している。
久しぶりの生き血は格別の味だった。

「用が済んだらさっさと出て行ってくれませんか」
「そう言うな、この後彼女に口の使い方も一から教えてやらんとな」
「イカれてるのかッ!!」

性技を仕込んでやって感謝こそされ、どうして息子が激昂するのか
常人とはかけ離れたDIOの倫理観では理解できなかった。

「新鮮な生き血の礼代わりってやつだ」
「二度とトリッシュの前に姿を見せないことが何よりの礼だと思いますよ」
「フン! 一丁前に愉しんでおいて今更紳士ぶるな」

すぐ横で繰り広げられる二人の険悪なやりとりに、トリッシュが眼を開けた。
あまりの快感と失血で気を失っていたが、スタンドで作った血液を補給されてようやく意識が戻ったらしい。
「ラッキー! 逆に増量したぞURYYYY」とまたもや血を吸おうとしたDIOに
ジョルノは問答無用でカーテンを開け放った。






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