帯刀×フローラ
帯刀啓吾


日本政府総理秘書官の帯刀啓吾は、少し前まではジュエルペット達を守るという使命のために、自身もそのうちの一匹であるフローライトと暮らしながら、日々奮闘していた。
だが、パートナーのフローラを始めとする大部分のペットがジュエルランドに帰ってからは他の仕事の方が忙しく、りんこ達のジュエルペット探しをサポートする機会も激減していた。
そんなある日、彼が冬の寒空の中仕事から自分の部屋に帰ってくると、しばらく会っていなかったフローラが、すやすやと気持ち良さそうに眠っていることに気付いた。
すぐに起こして事情を聞きたいところではあったが、起こすのはかわいそうだと思ったので、しばらく彼女の愛らしい寝姿を傍観する形になった。
前までは一緒に住んでいたので彼女の事は良く知っているつもりだったが、こうして近くでよく見ると女性らしい柔らかな肢体を持つことがはっきりし、彼女も女の子であることを再認識させられた。
しばらく観察していると、フローラが目を覚ました。

「ん…帯刀しゃん、こんばんわです。」

彼女はまだ眠たそうに目を擦っていた。

「こんばんわ、こんな時間にどうしたんだい?」

夕食の準備をしながら、早速本題を切り出す。

「今回はわたしが人間界にいた時に、お世話になったお礼をするために来たです。でも帯刀しゃんはいなくて、待っていたら眠くなって…。」

(あぁ…なんていい子なんだ…)

と感動したが、具体的に何をしてくれるのかは予想もできなかった。
夕食を食べ終わると

「じゃあ、早速始めるです。プルプル・プリズム・ジュエリズム!」

とフローラは魔法を使った。
すると彼女は人間の少女に変身した。
身長はりんこ達よりは少々低くかったが、女性らしい柔らかな肢体は持っており、小学生の高学年くらいに見えた。
顔の方はペット形態の面影が見られる、羊耳の飾り,黄色いもこもこの髪,丸々とした愛らしい緑の瞳。
胴体の方は、こちらもペット形態の雰囲気を残した、黄色いもこもこのセーターや胸元のベルの飾り。
胸は服の上からだが、少し前まで頻繁に会っていた3人の中では貧乳なりんこよりはとりあえずあり、みなみやあおいよりはないくらいに見えた。
腕はか弱い感じで、手は小さく愛らしかった。
下半身の方に目をやると、黄色いもこもこのスカートや靴下と細い脚が見え、時々捲れるスカートの下からは、毛糸製に見える黄色いもこもこの可愛らしいパンツまで確認できた。

しばらく彼は自分とは違った肢体にみとれていたが、

「帯刀しゃん?」

とあどけない声で呼ばれて咳払いをしながら現実に戻り、フローラからの説明が始まった。
どうやら、どうしたら帯刀に恩返しができるかをラクマージョに相談したところ、マジカルグリーンの属性を持つペットだけが使える変身魔法で人間になり、冬の寒空の中仕事から帰ってきた彼の背中を流せば良いという、結論に達したようだった。
フローラが説明を終えた頃、彼の携帯電話が鳴った。

「やっほー、久しぶりー。そろそろ家に着いた?」

ラクマージョの軽い声が聞こえてきた。

「どうゆうつもりですか、無垢なフローラに変な事吹き込んで…」
「変な事?寒空の中仕事から帰ってきたら、美少女に背中を流してもらえる…。良い案だと思うけど?」
「ゴホン、さっき彼女の人間形態を見せてもらったところですが、少なくともりんこ君よりは女性らしい身体をしていましたよ。ペット形態のフローラとはよく一緒に入浴していましたが、今回は流石にマズイですよ。」
「いいじゃない、本人が恩返しを望んでいるんだから。折角だからやってもらいなさい?」

これだけのやりとりで通信は切れてしまったが、フローラはなんか悲しそうな目をしていた。

「変な事?帯刀しゃんはわたしの事がキライですか?」

このことから、彼女は純粋に彼に喜んで欲しいとだけ思っていることを感じ、彼女の身体を過度に意識して冷たくしてしまったことに気付いた。

「そんなことはないさ。折角だしお願いしようかな?」

と頭をなでなでしながら言うと、彼女は目を細めて嬉しそうにした。
脱衣所にて、フローラは大体脱ぎ終わり、下着だけになっていた。
まずはブラジャーから脱ぐと、発育は順調ながらもまだ子どもらしさを残した幼い胸があらわになった。
次に、さっきも少しだけ見えたもこもこのパンツに手を掛けて片足ずつ脱ぐと、まだ陰毛も見られない幼い性器があらわになった。
しばらく風呂に入って体も大体暖まった頃、帯刀はフローラに背中を流してもらっていた。

(気持ちいい…)

その幼い手で一生懸命背中を流してくれる彼女のおかげで、疲れもすっかり吹き飛んだようだった。
だが彼女の息が上がってきたと感じたので、今度は彼女の背中を流してあげた。

「気持ちいいです…」

彼女は目を細めて、うっとり夢心地な表情を見せた。
入浴が終わると、今度は寝る準備に入った。
どうやら明日まではフローラはペット形態に戻れないらしく、帯刀は別の布団を用意しようとした。
だが彼女が一緒に寝ることを希望したので、彼女の意思を尊重した。
ペット形態のフローラとは普通に寝ていたが、人間形態となると話は違う。
相手が子どもとはいえ、うぶな彼にとっては少々ドキドキだった。
彼女がすっかり寝息を立てた頃、彼は

「ありがとう」

と彼女の頭を撫でてあげると、彼女は寝ながらも嬉しそうに微笑んだ。






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