熱い情事
可児収×菊池理花


両手に力を入れる。
指の隙間から柔らかい肉が盛りあがる。理花は苦しそうに俺に白い喉を見せた。
その様子をぼんやり眺める。揺れる白い胸がしっとり汗に濡れていた。

 胡座を組んで座っている俺の腰を、理花が跨いで座っていた。
理花の水色ワンピースはその腰に絡んで、白いブラジャーが胸の下まで下ろされている。
俺はと言えば、上着もズボンも着たままで、強張りだけを出して理花の奥へと挿入してる。

「可児・・くん・・・。」

 うわ言のように呟くその顔をじっと見る。腰を強く前へと突き出して聞く。

「何や?」

 体を小刻みに揺らすようにして理花の奥を突き上げた。

「あっ・・。こんなっ・・いややっ・・・。」

 動きを止めて理花の頬を包む。きゅっと理花が収縮して俺に要求してくる。
理花が潤んだ瞳を薄く開けた。今にも泣いちゃいそうな顔で俺を見る。
桜色のくちびるが小さく開いて、その中で可愛い舌が震えていた。

「何や? 理花・・・。」

 理花の悲しそうな顔。その顔に小さく笑って、理花に絡まってた服を剥ぎ取る。
結果、理花は全裸で服を着てる俺に抱きつく形になった。

「・・・やっ。いやや。いやや。」
「いや。じゃ分からないで。」

 そう言って理花の足を掬う。両足を俺の肩に乗せた。
理花がはっきりと 「だめ」 と口にする。

理花の上半身がベットへと倒れる。
腰の部分は動かない。俺との楔で繋がってる為。

苦しげに吐息を吐いて理花が目を閉じる。その姿をまじまじと見た。
俺の眼下で理花が全てを見せてくれている。
白い肌は羞恥のピンクに変わって、真夏の今それらは汗で濡れていた。

理花の足首を掴む。そして、その足を開かせて繋がった部分を眺めた。
「り、理花。全部見える・・・。」
息を呑む程淫らだった。濡れた俺の強張りが理花の中心に半ば飲み込まれていた。
ちょっと腰を引くと、そこからゆっくりと現れる。

「ああぁ。いややっ・・・だめっ。」
「ええ? 奥に・・・。」

そう言って強く押し入る。音を立てて全て飲み込んだ。

今俺が触れているのは理花の足首と、理花の秘所だけ。その感触が理花にも分かるんだろう。
何処も支えてもらえず、奥深くまで進入されてる。その部分だけを擦り上げられてる。
羞恥に侵されてる理花は、それに伴って蜜を溢れさせて俺を強く絞めつける。

「気持ちええ? 理花?」

そう言った俺の声も震えて擦れてた。

「いっぱい溢れてくるで。ほら。」

そう言って角度を変えて音を立ててやる。乱れた音と共に、理花の胸がぐいっとせりだす。
開かれた理花の足の中心。
白いその足の中心で、黒い俺の強張りが濡れ光って音を立てる。

理花の背が弓なる。強くなる締めつけを感じて動きを止めた。

「あぁ・・・。」

切なく言って理花が首を小さく振る。
ゆっくりと腰を引く。絡まるように柔らかい襞がそれを拒むが、先だけを残して止める。

「・・・入れて欲しいん? 理花っ。」

理花はきつく目を閉じている。白い胸が大きく上下した。
先だけの感覚が溶けていく。中へと奥へと誘われる。

「こう・・・して欲しい?」

一挙に根元まで入れた。理花は声も出せずに大きく仰け反った。

「もっと、強く?」

強く締めつけられる。 「うん」 って言ってるようだ。
ゆっくりと先と根元の運動を繰り返す。ゆっくりと力を込める。

「もっと早く?」

理花の腰が震えて感じた。強い快感を得ようと、自ら動かしているようだ。
なのに、理花は 「いやや」 と悶えながら呟くだけだ。
焦らせば、それだけ理花が俺を絞めつけてくる。
その可愛い身体と、愛らしい顔を味わい眺めながら、激しく腰を振った。息を止めて続けた。
その間の理花の乱れようは凄かった。頭を振って声を上げていた。
恥ずかしさが快感に拍車をかけてるようだ。

一番奥へと触れたまま、理花の中から染み出してくる果汁を指で掬って、
そのまま小さな突起に擦り付ける。

「ああぁっ」 と理花の声が高く擦れて聞こえた。擦り上げながらゆっくりと奥を突く。
今までに無い締めつけが俺を襲う。俺を全て飲み込んだまま、理花はいってしまった。
想像しなかった強い絞めつけで、俺まで放ってしまいそうになった。歯を食いしばって堪える。

理花は長い間、もっと奥へと俺を吸い込もうと、ひくついた。
結果、長い間耐える。ぐったりとした理花は、それでもまだ俺を絞めつける。
その姿を見ながら腰を引いて素早く突き入れる。
理花はまたも仰け反る。一度達した体が、またすぐにその階段を上がり出した。

「あっ。あっ。あっ。」
「理花っ。もっと、いってええで。」

ぐいぐいと俺を飲み込む。震えて絡みつく。掴んでる理花の足首に力が入ってしまう。
何度も何度も理花の中を往復した。
俺が激しく突き入れるから、理花の体がずれる程だ。

腰が熱くなって射精の瞬間が訪れる。理花もまた規則的に声を上げ、その訪れを待ち焦がれて見えた。

「うぁ」 と声を上げてしまう程の締め上げ。
泣き声のような擦れた声をぼんやり聞いて、理花の奥深くで放出していた。

繋がったまま理花の体を抱きしめた。
ぐったりしてるその体を優しく摩る。息を吹き返したように理花が吐息を吐いて目を開けた。
疲れきってる様子。汗で濡れた前髪をかきあげてあげる。

「理花。」

呼びかけてもぼんやり俺を見てるだけ。
俺もまだ呼吸が荒くて、ひくつく理花の中を楽しんでた。

可愛いくちびるにキス。汗の味の頬にもキス。ピンク色に染まった瞼にもキス。
繰り返す度に理花の目が醒めていくようだ。

「大丈夫か?」 と問いかけながら、柔らかくて熱いそこに意識が集中する。

「可児くん・・・。」

と理花の声。繋がってるそこがまた熱くなって感じた。理花の内と外を味わう。
くちびるを強く吸って、軽く腰を突き出す。

「あん」 と微笑んでしまいそうになるくらい、愛らしい喘ぎ声。

「やっ・・もう、だめぇ・・・。」

理花の体が揺れる。白い肌にたっぷりの汗。きらきら光って見えた。
声を出すのも辛そうな理花に強く押し入る。

「駄目って言うても、もう、入っちゃってるからなぁ。」

そして奥を小刻みに刺激する。ふたりの混じった粘液の音。淫らで嬉しい音だ。

「またいってええから・・・。」

ほとんど独り言だった。理花は呆然と快感に犯されている。

「何度もいかせてやるから・・・。」

理花の好きな場所を突いてやる。恥ずかしそうに理花が喘ぐ。

「俺もっ・・・。理花の中で・・・。」

呟いて愛しい体を突き上げる。何度も繰り返す。
気が遠くなる快感の中、ただ理花を感じていた。

俺の中が空っぽになるまで続いた。
理花が一息つけたのは、最初の行為から半日近く経ってからだった。

それでもまた俺の中に溢れてくる。
何故ならそれは、理花が愛しいから。理花が欲しいから。
ずっと続く。ずっと繰り返される。

理花と、ずっと繋がっていたいから。






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