NG
熊谷一哉×萩原未央


一哉の家で一晩過ごしてからゆっくり会う時間がなく、一哉がドラマの撮影所に会いに来ていた。

「よぉ」
「あれ?いっ、一哉」

顔が赤くなる未央。
あんなに全てを見せ合ったくせに、顔がまともに見れない。

一哉もそんな顔をされると余計に意識してしまう。

あまりゆっくりしていられるほど時間がなく、まともに会話出来なかった。

「ごめんね。戻らなきゃ」
「うん。ここで見てるよ。」

しかし、一哉に見られていると集中できずにNGを連発する未央。

(なにやってんだよアイツ)

「へへーすいませーん」

(一哉に見られてると、あの時の事が思い浮かんで集中できないや。)

調子の悪い未央を気づかってか仕切り直した方がよさそうという事で、「お昼だし、休憩しよう!」という事になった。

「未央ちゃんどおしたの?」

コーヘイがベタベタくっついてるとこを「行くぞ!」一哉が未央を連れ去った。

「一哉くんなんて大嫌い!」

泣き叫ぶ。

使われていないスタジオの隅に連れていかれた。

「どうしたんだ?なんかへんだぞ」

「だって…一哉が見てるから」

と恥ずかしそうに言う。

「なにいってんの今更?今までどんだけ萩原の事見てきたかわかってるだろ?」
「うん、でもそういう事じゃなくて……一哉は平気なの?」
「え?」
「だから…あぁいう事があった後だから…」

「……平気なわけないだろ!今も触りたくて仕方ない!」

(うわぁ〜また失言した)

真っ赤になる一哉。

「…私も。思い出しちゃって集中出来なかった…」

顔を真っ赤にして言う。

(う〜可愛い!)

未央をギュッと抱き締める。

「その顔ヤバい。」

(???)

意味がわからない未央だが、久々に包まれるぬくもりに満足していた。

一哉は、いつものように耳もとに手をやる。
未央は、一哉の目を久々に目を見つめてから目を閉じた。

唇をチュウっと吸い、深く唇を重ねる。
未央が「ハァ…」っと息を吐いた瞬間にスルッと舌が入ってきた。
熱く柔らかい感触が心地よくてキスが終わってもボーっとした表情の未央。

一哉は腰に手をまわし、首筋にもチュ…チュ…とキスをして胸元へ下がっていく。

「あっ、だめ」

一哉から離れようとする未央。

「なんで?」

一哉は、むすっとした顔をしながらも手に力を入れ離そうとしない。

「だってまだ撮影あるし、これ衣装だし。」

「じゃあ脱がしてやるよ。」

と後ろに回り、ワンピースのジッパーをゆっくりおろしていく。
あらわになっていく背中をペロペロ舐めた。

「やっ、一哉ぁ…」

未央は逃げなきゃいけないと思うのに、動けない。

服をスルッと脱がし、近くのテーブルに置いた。
ホックを外して、背中のくぼみを指でなぞる。

「やっ…んっ」

口を抑える。

ガマンしている未央が可愛くてたまらない。
後ろからぎゅっと抱きしめた。

「一哉ぁ…」

腕を緩めると、未央が振り返りむき向かい合う。

「ねぇ、もうやめよ」

外れかけのブラをして、未央は熱っぽい表情をしている。そんな姿を見たら押さえられない。

未央の言う事は聞かずキスをした。
同時に、ブラの間に手を入れ吸い付くように手の平で包み優しく揉んだ。

「……んっ…あっ…ハァ…」

さっきの熱っぽい表情が増して、更に潤んだ目になっている未央。

ブラを剥ぎ取り、チュウっと音を立てて胸や突起に吸い付く。
片手は内ももを撫でている。

「あっ…あっ…んっ」

口を抑えて感じている。
もう、未央は理性が押さえられなくなりそうだった。

「未央ちゃーん!」

と呼ぶ声が聞こえてきて、ハッとする2人。

もう休憩が終わっているのに、戻ってこない未央を探しているようだ。

「はぁ…いかなきゃ。」
「何?残念そうだな」
「あっ、いや違うよ!」
「ふーん。あぁーあ、いいとこだったのにな。」

急いで身なりを整える未央。
一哉はジッパーをあげるのを手伝ってやる。

「なぁ…遅くなってもいいからさ、終わったらうち来れる?」
「…うん」
「じゃあ、帰って待ってるから。NG出すなよな」

と未央の頭をなでる。

「は〜い」

にやけながら急いで戻る未央。

しかし一哉が帰っても、NGは減らない。
一哉に触られ身体が熱いままだし、気持ちはもう一哉の家に行っているから。
2人とも早く続きがしたくてたまらない。






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