帰したくなくなっちまうんだな 2回目の朝
熊谷一哉×萩原未央


初めて身体を重ねた夜が明けていく。

先に一哉が起きた。
横で眠ている未央を見て

「あ…俺、萩原と…」

昨日は嫉妬と独占欲で狂い、我を忘れていた。
自分じゃないみたいで、未央との事も半分夢のような感覚だった。

一哉は、未央の寝顔をじっと見つめた。
酔い潰れた未央と一緒に朝を迎えた事を思い出して1人で笑った。

未央の無邪気な寝顔は前と変わらないが、一哉は昨日の感触を確認したくなった。

胸元をペロッと舐め優しく胸を揉んでみた。

「………んっ…やぁ」

未央は一哉に背を向けた。まだ完全に起きてない。
一哉は反応が面白くなった。
今度は背中から肩にかけツーッと舐めながら、後ろから胸を揉み乳首をぐりぐり刺激した。

「あッ…ハァ…んッ‥ハァハァ」

未央は、手の甲を口にあてながら感じていた。

その姿が可愛いくて、最後にうなじと耳たぶもペロッと舐める。

「やっ…あっ、いっ、一哉ぁ」

未央は目を覚まし一哉と向かい合う。

「おはよ。」
「おっ、おはよ。」
「オレのベッドで過ごす2回目の朝はどう?」
「一哉がえっちだ!」

一哉が笑う。

「一哉がそんなえっちだと思わなかったよ。初めてここに来た時にはなんもしなかったのに。」
「あん時とは違うだろ。して欲しかったの?」
「違う!!」

「まだ時間大丈夫だよな?」
「うん」
「……」

一哉は弱気な表情になって

「…なぁ萩原…帰る前に、その〜……したいんだけど…」

今度は真剣な表情になり「ホントは帰したくないくらいなんだ。」と言い。間近で未央を見つめる。「いい?」
未央は、一哉の瞳に引き込まれ黙って頷く。

一哉は、無邪気に笑う。
一哉の言葉と、まっすぐな瞳に弱いなぁと未央は思った。

一哉が上になり、チュ…チュ…と唇に軽くキスをした。間近で未央の顔を見ながら胸を揉んだ。

「んっ…ハァハァ…あっ…」

一哉は、今度はゆっくり味わって未央の表情も見逃さないようにしようと思った。

今度は深くキスをした。

「んっ…ハァ」

未央の息が漏れる。

未央の片耳を手で塞ぎ、もう片方の耳たぶを舐めた。
耳の中にも舌が入り、ぴちゃぴちゃ音をたて暴れている。

未央の頭の中では、やらしぃ音だけが響いた。頭ん中がボーっとする。

「やぁ…んっ、一哉ぁ」

未央は、熱く濡れていた。
早く触れて欲しくて、無意識に腰が動いていた。
一哉は未央を抱え、自分の上に向かい合わせに膝に座らせた。

一哉は、未央に見とれていた。
一哉に見つめられると、余計に熱く濡れていく。
未央は恥ずかしくて

「この体勢…恥ずかしい」
「オレはこれがいいの」
「……」

未央は、顔を真っ赤にして下を向く。

一哉は未央の両耳に手を当てて顔を引き寄せ、クチュクチュとやらしぃ音がするキスをした。

未央の頭ん中では、またやらしぃ音が大きく響いた。

「んっ…ハァ…一哉ぁ…」

未央はとろんとした瞳で見つめ、一哉の首に腕をまわす。

一哉は唇に吸い付き、深くキスをしながらやっと未央の中に指を入れた。
するっと指が入りクチュ‥クチュ‥と音がする。

「んっ…ハァん…一哉ぁ」
「今触ったばっかなのにとろとろだ」一哉は耳元でささやく。
「いやぁ…」

また顔を赤くする未央。

未央はまだ一哉にまたがったままで、弄られている。

「ハァ…ハァ…」

一哉は首筋をチロチロ舐め、そのまま胸元へ下がっていく。

「ハァ…ん」

胸も、その先端の固くなった場所も丁寧舐めた。
片方では優しく揉んだり先端をグリグリ刺激する。

「んっ…あぁっ‥ハァ‥ん」

同時に片手は、未央の中でグチュグチュと音をたて抜き差ししている。

未央の身体がビクンと反応する。

「あっ…あっ…やっ…やぁ」

一哉は顔を上げ、間近で未央の顔を見つめる。
未央のいやらしぃ表情から目が離せない。

未央は、一哉に目で犯されてる感覚がした。

「あんッ‥ハァ‥ンッ…い、一哉ぁ…やっぱ、この体勢恥ずかしい。」

「未央のやらしぃ顔が近くで見れるからこれがいい。」

と一哉は笑う。

「やぁ…」

未央は顔をそらす。

未央の中を弄り、愛液を救って蕾にこすりつけた。

「やぁ…だめぇ、それ、あぁ…やぁ…一哉ぁ」

一哉は、未央を見つめたまま。未央が感じる様子を楽しんだ。

未央は涙をためた瞳で、一哉を見つめ返し

「ハァハァ…一哉ぁ、もうだめぇ…」

未央がねだっているように見えた。

一哉のものがニュルッと未央の中に入った。

「んっ…はぁっ」

先っぽだけ入れて止る。

「やぁ…なんで?」

「えぇ…いやぁ…」

首を振る未央。

「何がやなの?」
「いじわる」

ホントは一哉も早く奥までいきたかったが、未央をいじめたかった。

「やぁ…奥まで来てぇ。」

その言葉で、ゆっくりと奥まで入っていく。

「んっハァ…」

未央は一哉の肩に手を置き、目をとろんとさせていた。

一哉は、しばらくゆっくり奥まで突いた。

「ハァハァ…あん…あっ…あぁ…」

未央は目を閉じ、胸は上下に揺れていた。
一哉は、その様子をじっと見つめてからチュ…チュ…と何度も音をたて胸に吸いつく。
最後はチュウッっと固い先端部に長く吸いついていた。
未央は、一哉の頭に手を添え感じていた。

「ハァ…っ…い‥一哉ぁ」

今度は耳たぶを甘がみしながら、胸を優しく揉みしだいたり、先端をつまんでグリグリと刺激する。

未央は、一哉に触られるだけで気持ちいぃのに、同時にこんなに刺激されるとたまらない。
未央は少し声が大きくなる。

「やっ…あん…はぁっ…あっ…」

一哉は、激しく腰を動かしはじめた。

「やぁ…そんな…激しぃ」

未央は涙をため、一哉にしがみつく。

「んっ、あっ、あぁっ!やぁん!!」

未央の中では、きゅっと強く一哉を締めつけていた。
一哉は、一度動きを止めてキスをする。
未央の中では、きゅ、きゅっと一哉を締めつけている。

「ん、ハァハァ…一哉ぁ」

一哉は「イキたい?」と聞いた。
未央は黙って、頷いた。

一哉は、しっかり未央の腰をつかみ最後に激しく突いた。
突かれる度に漏れる未央の声。

「あんッ、やぁ、あッ‥あぁッ」

未央の胸が激しく上下に揺れて、グチュグチュ交じり合う音と肌の当たる音が響く。

「やぁっ‥もうイク、やっ、ぁあんッ」

一哉は強く、締めつけられ

「うっ…お、俺も…」

2人は一緒に果てた。

「ハァハァ…」

2人とも息が荒い。しばらく抱き合ったまま。未央は意識が朦朧としていた。

一哉は、未央の髪を整え、未央の唇に「チュ…チュ…」っと吸いつく。
涙がたまった瞳にもキスをする。

「ハァ…ハァ…」

一哉が未央の中からジュブッと引き抜くと、未央は「あっ」と小さい声が漏れる。

一哉が「えっちぃ。」

「えぇ?」
「だって俺が触る前から、やらしく腰動かしてたよな。」

未央は顔を真っ赤にして一哉に抱きつき恥ずかしがった。

「やぁ…」

一哉は、未央の頭をポンポンと撫でた。

自分だけが見れる萩原未央。もっともっとしたいと思った。

2人は、時間の許す限り、抱き合っていた。
昨日より、離したくない気持ちが大きくなっていた。






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