道明寺×類×つくし
道明寺司×花沢類×牧野つくし


「ちょ、類てめぇ牧野に何してやがる」
「見て分からない?」
「そういう意味じゃねぇだろ」
「ちょっとあんた達、喧嘩はやめてよ」
「何のんきなこと言ってんだ。お前が隙だらけだから類が図にのるんだろ」
「司に言われたくはないなぁ」
「んだぁ!?牧野がてめぇに会いたいって言うから優しいオレ様が会わせてやったんじゃねぇか」
「だったら好きにさせてよ」
「ふざけんな。いつからそんなに暑苦しくなったんだ」
「…厚かましくでしょ」
「どうでもいいだろっ」
「あ〜もうっ、三人で仲良くすればいいだけじゃない」

「・・・」

「…類、ちょっとこっちこい」
「司…なに考えてるの?」
「今、牧野が さ ん に ん で って言っただろ」
「…そういう意味でいいの?」
「いや、実は最近マンネリ化しててよ。これで牧野がお前に会いたがった理由が分かったぜ」
「…司も大人になったね」
「牧野の希望なら仕方ねぇだろ。ただし、キスだけはするなよ。絶対にな」

「ちょっと、二人して何コソコソ話してんのよ?」
「「三人で仲良くするための話」」
「何それ?……えっ!?ちょ、ちょっと!?道明寺!!花沢類まで!?……あっ」


「……えっ!?ちょ、ちょっと!?道明寺!!」

何やらコソコソと内緒話をしていたかと思うと、訳の分からないことを言いだしニヤリと笑う二人。

近づいてきた道明寺にあたしはいきなり抱きかかえられ、そのままベッドに運ばれた。
花沢類がいるのになんてことをするのよと思ったのも束の間、
なんでもないような顔をして花沢類までベッドに近づいてきた。

「花沢類まで!?……あっ」

目の前に陣取った道明寺から逃げるようにずりずりと後退りするあたしは、
いつの間にか背後に回った花沢類に逃げ道を塞がれてしまう。
背中から抱きすくめられる形で花沢類に抑え込まれ、
膝の上に跨った道明寺に完全に動きを封じられてしまった。

理解を超えた二人の行動に抗議をしようと開いた口を、道明寺の唇が塞ぐ。
侵入してきた舌が咥内を蹂躙し唾液を啜りあたしの舌を吸い上げる。

…こいつってば本当にキスが上手い。

このおかしな状況について冷静に考えなきゃいけないのに、
濃厚なキスに頭がボーっとしてしまい思考が纏まらない。
背中からまわされた手はいつの間にかシャツのボタンを外し、
ブラの上からあたしの小ぶりな胸をやわやわと揉みほぐす。
うなじから耳にかけて何度も往復する舌の動きに、ゾクリとした快感が全身に広がっていく。

「…んっ…っふ」

道明寺の巧みなキスと花沢類の優しい愛撫に自然と声が漏れだす。
キスをしたままの道明寺が、あたしのスカートを捲り上げショーツの中に指を潜り込ませてきた。

─くちゅ─

静かな室内に響くほど、あたしのソコはすでに熱く潤っていた。
甘い情熱的なキスに、ブラの上からの焦らすような愛撫、首筋をなぞるひんやりとした舌。
一度に複数の箇所を攻められてるのだけが原因じゃない。
二人に攻められているというこの異様な状況が、あたしの興奮を煽りたてているということを
あたしは頭のどこかでうっすらと分かっている…。

「もう濡れてるぜ…」

ようやく唇を離した道明寺が目の前でいやらしく笑う。
追い討ちをかけるように、ブラの中に指先を滑り込ませた花沢類が耳元で囁く。

「牧野、乳首もこんなに固くなってる…」

あたしは恥ずかしさで涙が出そうになる。
そんなこと言わないで…
そう訴えたいのに、実際に口から漏れるのは喘ぎ声ばかり。

ショーツに潜り込んだ指が溢れ出した蜜を掬いとり、充血した蕾に塗り込めるように動きだす。

「あっ!…んっ、やぁ……あん…」

敏感な蕾をこれでもかと追いまわされ、固く主張する胸の突起をコリコリと転がされ、
あたしは確実に高みへと追いやられていく。

「ふぁ……っん…やっ……っああああああ!!!」

蕾をキュッと摘まれ、胸の突起を弾かれた瞬間、頭の中が真っ白になった。


「牧野…イッちゃったの?」

耳元で花沢類がクスリと笑う。

「すげぇ…いつもより早かったな……下着までびしょびしょだぜ…」

脱力したあたしの体からショーツを脱がせながら道明寺が低い声で囁く。
荒い呼吸を落ち着かせる間もなく、道明寺の長い指があたしの胎内に入ってきた。

「っん…ま、まって……あっ、んんっ」

イッたばかりの敏感な体に容赦のない愛撫が続けられる。
背中を支えていた花沢類は、あたしを横たえて移動すると
ブラをずりあげ痛い程に張りつめた突起を口に含んだ。

「っはあ…あっ……」

軽く吸い付きながら舌でねっとりと舐めまわし、優しく甘噛みする。
胎内に侵入した指は的確にあたしを攻めたてる。

「あっ!そ…れ……だめっ…」

何度も体を合わせた道明寺だからこそ知っている、あたしの弱いところ。

「ぁ……だめっ、やっ……っああああああ!!!」

あたしはあっけなく二度目の絶頂を迎える。

「……あっ、んっ…やっ……もうっ…」

イッたというのに、道明寺は指の動きを止めない。
それどころか指を二本に増やしさらに激しくあたしの弱点を擦りあげてくる。

「やぁ…ふあっ、ああああっ!!!」

耐えられずに、あたしはまたイッてしまう。
花沢類の唇は胸からわき腹へと移り、指先は首筋をなぞる。
全身が性感帯になったのか、どこを触れられても、どんな刺激もその全てが快感になる。

「っん!もぅ…ゆる、し……あああっ!!!」

あたしが何度イッても二人の愛撫は終わらない。
あたしの体を弄ぶかのようにエスカレートしていく。

「あっ……はぁ…やっ…お…ねがっ」

道明寺が指を挿入したまま、あたしのソコに口づけする。
ぬるりとした生暖かい舌が蕾をなぶる。

「いゃ…あっ……ああっ!!」

ゆっくりと円を描くように蕾を転がされ、深く抉るように押しつぶされる。

「だめっ……っあ、あああああ!!!!」

蕾を強く吸い上げられた瞬間、あたしの体は大きく跳ね快感の波にのみこまれた。

全身の力が抜けて、ただただ荒い呼吸を繰り返すことしかできない。
あたしは愛撫からようやく解放されたようだった。
はだけたシャツも捲りあげられたスカートもそのままで横たわってるあたしの傍ら、
二人が服を脱ぎ捨てる気配がした。

パサリと服が床に落ちる音がしたかと思うと、
まだ息も整ってないあたしの体はコロンとひっくり返された。
あたしは二人の腕に抱えられて犬のような四つん這いにさせられる。
腰を抱えた道明寺が何の前触れもなしに突然あたしを貫いた。

「っああ!!!」

短時間で身体の熱が冷めるわけもなく、あたしは挿入されただけでイッてしまう。
快感に仰け反ったあたしの目の前には花沢類自身があって、
あたしは何の抵抗もなくそれを口に含む。
たて続けにイカされたあたしに思考能力が残っているはずもなく、
そうすることは当たり前のように思えた。

後ろから道明寺に貫かれたまま、口で花沢類を味わう。

「っ…お前、やられながら、類をくわえて……すげぇ淫乱だな…」

息を荒げてあたしを突き上げながら道明寺が囁く。

「口から涎垂らして…あんたって、すごいエロいんだね…」

あたしの口に自身を抜き差ししながら花沢類が言う。

「っん…ふっ、ふぅん……っんん!!!」

あたしはもうイキっぱなしで、喘ぐことしかできない。
こんなことを言われて恥ずかしいはずなのに、その羞恥心さえも単なる快感のスパイス。

道明寺の律動であたしの体は激しく揺さぶられ、くわえてるのが精一杯で舌を使う余裕はない。
それでも花沢類の快感は大きいらしく、きれいな顔を色っぽく歪ませている。

「ま…きの、俺、もぅ」

道明寺の動きが一段と激しくなり、シンクロするかのように花沢類の呼吸も乱れていく。

「……っまきの!」
「っふ……くぅ、っんんんん!!!!」

道明寺があたしの胎内に熱い精を吐き出した瞬間、あたしの全身を弾けるような快感が襲った。
顔に降り注ぐ花沢類の熱い精を感じながらあたしは意識を手放した。

気がつくと、あたしは毛布に包まれていた。
ぼーっとしたまま顔をあげると、バスローブを羽織った道明寺と花沢類の姿が目に入る。

「おっ、やっと気付いたか」

目を覚ましたあたしに気付いた道明寺が顔を寄せてくる。

「体、キツくねぇか?」

その言葉にさっきまでの行為を一気に思い出し、顔から火が出そうになった。

「…牧野かわいい」

花沢類が笑いを堪えた声で茶化す。

「何を今更照れてんだよ。お前が望んだんだろ?」
「…え?あたしそんなこと言ってないじゃない」
「お前『三人で仲良く』って言ったじゃねぇか」
「あ、あれは、そういう意味じゃないでしょ!」
「いや、でも、お前、ちょー感じてたし…」
「っそ、それは……でもっ、そういう問題じゃないっ!」
「まあまあ。牧野は本当に気持ち良さそうだったし、司も興奮したみたいだし」
「俺と類の喧嘩もなくなって、いいことだらけじゃねぇか」
「そうそう。それにさ、俺のおかげでマンネリ解消できたでしょ?」
「…類、てめぇオマケのくせに恩着せたましいなんだよ」
「…恩着せがましいでしょ」
「重要なのはそこじゃねぇだろっ」
「ちょっと、もう喧嘩?仲良くしようってば!」


「「もう一回やんの?」」

ニヤニヤしながらあたしを見下ろした二人に呆れつつも、内心こういうのもありかなぁと思った。


■おまけ

「……司さぁ、いつもあんなに早いの?」
 「なっ、んな訳あるか!つーかてめぇも早かったじゃねぇかよ」
 「だって牧野の顔すごい色っぽかったんだもん」
 「……なぁ、今度逆でやってみねぇ?」
 「逆?」
 「おう。俺も牧野の顔見てぇしよ」
 「司が口ってこと?」
 「よく分かんねーけど、まあ、そうだな」
 「司がしたいならいいよ」
 「じゃあ決まりだな。やべぇ楽しみだぜ」






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