西門×類×つくし
花沢類×西門総二郎×牧野つくし


春。
非常階段で、つくしは類の頭をマッサージしていた。

「花沢類・・・気持ちいい?」
「うん・・・・・あー・・・・」

(おだやかな毎日・・そりゃクラスメイトの陰口は相変わらずだけど。
でも、こんな時間を自分が過ごせるなんて、思っていなかったな)

最後に肩をポンポン、と叩いて

「ハイ、おしまい。ねぇ花沢類、お願いがあるんだけど」

まだ夢見ごこちの類はボーッとつくしを見て

「・・・・いいよ、何でも聞いてあげる」とやさしく答えた。
「あのね、バイオリン、また聴かせて欲しいの。あたし、花沢類のバイオリン聞くと、
何だか良い気持ちになるんだ」

音楽室に移動した二人。
さっそくバイオリンを手にした類は、調弦をすませチューニングの小品を奏でた。

「じゃ、今日はいつもと違う曲で。こんなことなら家からもってくるんだったな」

備品の楽器に不満げな表情の類は、それでもつくしのために心を込めて弾いた。

(音も好きだけど、花沢類の繊細な指を眺めるのも好きなんだよね)

うっとりと聴き入っているつくし。
その時、静かに入ってきたのは西門だった。
曲が終わり、拍手する西門。その音にやっと侵入者に気付く二人。

「西門さん・・・今日はコンパないの?」
「類を探してたんだよ。最近こいつ急上昇でさ。まさか俺がナンバーツーとは・・・・ゴニョゴニョ」

納得いかないという表情の西門。
うんざりしながら類が言う。

「いやだよ。絶対に行かない。」ときっぱり。
「ブッ。大学生になっても、相変わらず」つくしが思わず吹き出した。

「いや、それはもういいんだ・・・・」意味ありげにニヤニヤ笑いながら西門はつくしの隣に座った。
「つくしちゃ〜ん・・・君、類と一緒にいる時は、可愛くなっちゃうんだ?」

つくしの肩に手を回しながら言う西門を冷ややかにみつめる類。
真っ赤になったつくしは

「ばばば、ばかじゃないの?何ソレ?あっ、あたしそろそろバイト行かなきゃ!」と立ち上がる。

が、西門に抱きつかれて阻止される。

フフン、と少し意地悪げな笑いをした西門は、抱きしめた手を離さずに言った。

「なんか良い雰囲気の二人みてたらさ・・・ちょっとワルイコトしたくなったんだけど?」

(ななな、なに?ワルイコトって!ヤバイよ、西門さん・・)

あやしい気配に身をよじろうとするが、西門にガッチリ抱きしめられて動けない。

「類、おまえもよく我慢してんなー・・・まあこのお嬢さんは全く気付いてないみたいだけど〜」

つくしの髪を撫でたり耳元に息を吹きかけたりしながら西門。

「・・・・総二郎、いい加減に・・・・・」

その時、西門はつくしの両頬を包みキスをした。

(!!!)ボッと赤くなり、絶句するつくし。
思わずバイオリンを落としてしまった類はつくしの元に駆け寄った。

舌を入れられてモゴモゴ助けを呼ぶつくしに手を伸ばすが、西門に阻まれてしまう。
西門は挑発するように類を見る。
立ち竦む類。
その間にもつくしは西門の執拗なキスに攻められ次第に抵抗の力を無くしていく。

(花沢類・・・助けて・・・)

西門の肩越しに類を認めるつくし。
紅潮して涙目のつくしを、薄茶のビー玉が見ていた。
赤くなり、目をそらす類。

(ずっと・・・俺が望んでいたことを総二郎はいとも簡単に・・・)

見透かされ、先を越されたことに動揺する類。

(そうだ、俺はずっとアンタに色々したかったんだ)

キスを止めることなく、西門の手はボタンを外しにかかっていた。

「んん・・・・・!」

時折拳で西門の肩辺りを叩くが、逃れられないつくし。

(ダメ・・・かなわない・・・・)

巧みなキスとやわらかな手の動きに翻弄されはじめていた。

「案外・・・白いな・・・・ガリだけどここはいいカタチしてるよ・・」

ブラウスをはだけた胸に手を当て、首筋、胸元へと赤い跡が増えてゆく。
つくしの次第に荒くなる息に耐えられなくなった類。
美しく眉間に皺をよせながらも、総二郎を止めることができない類に気付いた西門は
チョイチョイと手招きした。

「類、共犯だよな、俺ら」ニヤリとまた挑発。

類の中で、タガがはずれてしまった。
一歩・・・また一歩と、二人に近づき、側で膝をつく。
つくしの顔にそっと手を伸ばす。

(ひどくするかもしれない・・・・でもアンタをメチャメチャにしてやりたいよ・・・)

その瞳の奥に類の決心を感じ取ったつくしは、諦めたように力を抜いてしまった。
そっと近づく類の唇・・・・そして甘美なキス。

(花沢類・・・・)つくしはもう何も考えられなくなってしまった。

防音カーペットが引かれた床にそっと降ろされ、座らされたつくし。
後から類が抱きしめ、外気にさらされた胸を両手で愛撫している。
時々振り向かせるとついばむような優しいキス。
そんな二人の様子を観察しながら、西門はつくしの下着を脱がせている。
スカートの中は控えめな茂みがほのかに影を作っていた。

「牧野・・・イイ顔してるよ・・・・すっげーソソる」

西門はつくしの膝頭を開き、右手を秘所に伸ばした。
ビクッと身を震わせるつくし。

「・・ヤ・・!」

西門は中指と薬指を使い、やさしく撫でさする。
濡れ始めたそこから、なめらかなものが分泌されていく。

「あ・・・・・はぁっ・・・・」

類のくちづけに酸欠状態のつくしは、訪れる初めての刺激に酔い始めていた。
類がつくしの乳首を転がしながら揉みあげる。
西門の指が敏感な芽を捉える。
全身が敏感になったつくしは、ビリビリと快感の波に飲み込まれてゆく。
背後に類の固くなったものが押し付けられると、羞恥でまた高まって行く。
西門はつくしの秘所に顔を埋めた。
舌先を固く尖らせ、突起を跳ねる。

「あっ!」

のけぞるつくしを支える類。
全体を舐め上げ、熱く潤むその場所に舌を差し入れる。

「イヤ・・そんなの・・っ」

すかさず類の唇が覆う。
西門の舌の動きと同調するように口腔内で類の舌が絡みつく。

「牧野、もうトロトロだよ?」西門が顔を上げた。

類はその言葉に触発されたのか、つくしの上体を寝かせると
開いた胸にくちびるを寄せた。
含まれた類の熱い口の中で、舌が乳首を弄ぶ。

「あっ・・・」擦れた声で喘ぐつくし。

(こいつ・・・スゲエ色っぽいんじゃん・・)

つくしの反応に西門のものは既に張り詰めていた。
潤みの中心を中指で円を描きながら探って行く。
第一関節・・・・
第二関節・・・・
中指を収め、指先を鉤状にして上壁をまさぐると、つくしの吐く息が荒くなる。

「ちょっとキツイけど・・・多分大丈夫」

類の視線が西門へ。

「類・・・悪ぃ。先にもらうわ。もう限界」

そう言う西門を無視して、つくしと見つめ合う。

「俺はアンタを見てる。感じてるアンタ、最高にいいよ」

つくしの激しく上下する胸に手を当てて言った。

カチャカチャとベルトをはずし、自分の物を取り出しながら西門が囁いた。

「そりゃないだろ・・・・牧野、これじゃ類が可哀相だよ?」

そして後ろを向いてコンドームをつけながら、

「口でしてやれよ〜・・・類を喜ばせたいだろ?」

(あたしが花沢類を喜ばせられるの?)

西門の言葉を素直に信じたつくしは、類を見上げる。
切なげな類の顔を見れば分かる。

「花沢類・・・・してあげたいの・・」

拒否する理由など、類には無かった。

「んじゃ、ちょっと四つん這いになってねー」

つくしの体を起こし、ドッグスタイルに。

「くびれ無いと思ったけど、いいライン・・・」

つつーっとウエストラインをなぞる。

「あっ・・」全身性感帯のつくし。

目の前で類が膝立ちになり、つくしの頬を撫でる。
少し微笑んだつくしの口元に自らのものをさらけ出した。
その大きさに一瞬怯む。

(あんなにキレイな花沢類に、こんなのが・・・)

後頭部に類の大きな手を感じたつくしは意を決してそれに口付ける。
そして、おずおずと口を開いて愛そうに含んでいった。

(牧野・・・!)眉根を寄せる類。

その動きに合わせるように、西門も自分のものを押し当てていった。

小刻みに動かしてつくしの潤みに馴染ませながら挿入してゆく。
つくしは貫かれる痛みに思わず類のものから口を離してしまう。

「イタ・・・・・」
「うん・・すげぇキツイ。でもまだ半分も入ってないよ」

西門はふう、と大きく息を吐き出すと、そのままの状態でつくしのクリトリスに手を伸ばした。

「あっ・・んっ・・・」
「深いと痛いかな・・・足閉じとく?」

独り言のようにつぶやくと、つくしの大腿部をぴったりとくっつけさせた。

「ダメだよ・・類から離れたら。な??」

今度は類の方からつくしの口腔内に差し出してきた。

(こんな・・ひどいことしてゴメン。こんなケダモノみたいな自分知らなかったんだ・・)

「んっ・・」

浮かぶ涙もそのままに、それでも精一杯舐めようとするつくしを、
類は心の底から愛おしく感じていた。
再び西門が動き始めたが、先ほどよりは痛みが和らいでいた。

「類に歯、たてんなよ・・・」

そう呟くと、西門は残りの半分を一気に押し込んだ。

(んん!!!)

その勢いで、類のモノが喉元まで差し込まれ、思わずむせてしまう。

「ゴホッ・・・」

類はつくしを気遣って、背中をさする。
しかし裏腹に下半身のものはますます反り上がり固くなっている。
淫らに口の周りを光らせたつくしを見ると、たまらなくなり再び誘導する。
つくしも受け入れ、ピチャ・・と音を立てる。
浅く西門がピストン運動をはじめると、つくしの内部でギチギチと擦れ合う音がした。
何度目かの往復でぬるりという感触とともに、西門の動きが激しくなって行く。
後から揺さぶられ、つくしの口元でも類のものがスライドしていた。
内部の西門のモノも次第に固さを増してゆく。

「牧野、イイよ・・・すげーエロ・・・」

(類のを咥えて・・・俺のも飲み込んで離さないし・・)

擦れ合う音、つくしの口元からの音・・・そして3人の荒い息が音楽室に広がる。
最初にたまらなくなったのは類だった。

「牧野・・!」そう呼ぶと、類のものが限界に大きくなり、つくしの口腔内でビクンビクンと射精した。
ゴクリと喉が鳴った後、ゼエゼエとつくしが顔を歪める。
それを見届けた後、西門の動きが加速していく。

「あっ・・・ぁっ」

解放された口から出るつくしの喘ぎに煽られ、西門はさらに打ち付けた。
つくしの白い臀部をつかむ手とつま先に力が入る。
目がぎゅっと閉じられたつくしの顔を類はじっと眺めている。

(牧野・・感じてるんだ・・・)

嬉しいような悔しいような複雑な気持ちで、それでも淫らに美しいと思った。

「く・・・っ」

小さく呻き、射精した西門はそのまま牧野の上に圧し掛かった。

「総二郎・・・体重かけんな」

タイミングを見計らって、類がつくしを抱き起こす。
全力疾走した後のようなつくしをなだめるように抱きかかえた。
一息ついた西門は、あっという間に服を整えると

「すこし・・・血ィ出ちゃったな〜これ使って」

とシルクのハンカチを類に手渡す。
類はつくしの乱れた髪を整え、口元を拭いて足の間にそっとハンカチをあてがった。

「牧野、へーき?」

ブルブルと首をふるつくし。
微笑ましげに目を細めると、西門は「じゃ、後はよろしく」と部屋を出て行ってしまった。

優しく拭き取ったそのハンカチを後ポケットに納め、類はやさしくつくしを抱き寄せている。

「バイト先には俺が連絡しておくから。休めよ。」

つくしのシャツのボタンをはめてゆく。
投げ出されたつくしのパンティを手渡し、「穿いて」

(花沢類・・・こんな時もそんな顔で笑うのね・・・)

もぞもぞと身を整えるとつくしは

「バイトには行く。」・・・と立ち上がろうとした。

しかし、バランスを崩して類にもたれかかる。

「・・ったく、こんな時もアンタは・・・・」
「だって・・・」
「ああもうそれ以上は無し!俺の家においで。」

さっとつくしを抱き上げると、大学側の駐車場までスタスタと歩いて行く。

「ま、まさか・・・もう一度これに乗れと・・・・」

(にっこり)類。

(・・ああ、もう!)つくし。

二人は夕暮れの中を類の家に向かった。

(花沢類・・・どうして平然としていられるの?)
運転する類の横顔に問い掛ける。
類はその視線に気付いているが、無言で車を走らせていた。

途中の信号でコンソールボックスからおそらく置きっぱなしの携帯電話が
つくしに手渡される。
「バイト先、架けて?俺が話す」
(あんなに電話嫌いな人が・・・)
胸がキュウとしながら、プッシュする。
店の誰かと話をつけて、挨拶までする類。
思わず目を丸くしてしまうつくし。
「いつのまに・・そんなことが」
「俺だって、日々成長してるんだよー」
思わず笑ってしまう。

見慣れないマンションの駐車場に車を入れると、類はつくしを促した。
「歩ける?連れて行ってあげようか?」
「いい、いい!歩けます・・・・・」抱きかかえようとする類を制止する。
「でも・・・・大丈夫なの?」
「ん・・・・・何かまだ入ってるみたいなんだけど・・・」
自分の言ったことに赤面するつくし。

つくしの手をとり、エレベータで最上階へ。

「まだ、引越して間がないから片付いてないけど」

専用ポーチを抜け、ドアを開ける。

(片付いてないって・・・何にも無いじゃない)

カーテンさえかかっていない無機質な部屋を見渡す。
ふいに後から類に抱きしめられた。

「牧野・・・一緒にシャワー浴びようよ」

ガチーン
硬直したつくしをひっぱりバスルームへ向かう二人。

(花沢類って、こんなに強引だったっけ?)

耳まで赤くなったつくしの洋服をスルスルと脱がせると

「先入ってて」

すぐに類の衣擦れの音が聞こえ始める。

映画に出てきそうな猫足のバスタブに見とれる裸のつくし。

(お風呂・・・・花沢類が掃除とかしてるのかな)

この場に似つかわしくないことを考えながら、熱めのシャワーを浴びていると
入ってきた類にシャワーヘッドを奪われた。

「俺にさせてよ。綺麗にしてあげる」

柔らかい手のひらでつくしを丁寧に洗い上げる。
全身をくまなくほぐされたように放心するつくし。

(き・・気持ちいい〜)

「牧野、ちょっと・・・・」

バスタブの淵に座らされたつくし。

(???)

湯気の立つ浴室で、類が取り出したものは、シェービングナイフ。
キラリと鈍く光るそれを見たつくしは怪訝なカオだ。
シャワージェルを泡立てると、類は

「牧野・・・足開いて、ちょっとじっとしててね」

(まさか・・・・)

心を読んだような類はニコリと笑い、「その通り」
淡く影を落とすつくしの陰部に泡を乗せていった。

「イヤだ・・・・花沢類、止めて!」

類は全く意に介することなく、つくしの秘所に至近距離で迫る。

「大丈夫。俺を信じて。牧野の髪だってうまくカットしてるでしょ?」
「バカ・・・それとこれとは・・・・あっ!」

ヒヤリとしたその冷たさに硬直するつくし。
見られていることよりも、恐怖が勝った。

(コワイ!)

シュッ・・・シュッ・・・・
研ぎ澄まされた刃はやわらかなつくしの蔭りを少しずつ削いでゆく。
息の詰まる時間は、まもなく終わった。

「イイよ・・・・全然傷つけてないよ。ね?」

ぬるめのお湯で洗い流されたつくしの陰部は、陽だまりの様に露わになっていた。

「なんか・・・恥ずかしいよ〜」

もじもじ隠そうとするつくしの手をとって抱き寄せる。

「丸見えだしね・・・・ふふ。」

二人は抱き合いながらシャワーを浴びて、バスルームから出た。

フワフワのバスタオルでくるまれたまま、ベッドに運ばれる。

(あたし・・・どうなっちゃうの?)

心臓がドキドキして苦しい。
冷静に見える類もそれは同様だった。

「牧野・・・・ちゃんと見せて」

外はすっかり日が落ち、ベッドサイドのランプが灯される。

「だめ・・・・見ちゃいやだ」
「見たいんだ、全部。」

(誰が花沢類を拒絶できるっていうの?)

なすがままのつくしにそっとキスをした類は、
膝をM字にひらかせたつくしの秘所に見入っている。
つくしはたまらず両手で顔を隠した。

「は、恥ずかしくて、死んじゃいそう・・・・」

ほとんど泣き声のつくし。
類の吐く息づかいを感じる。

(花沢類が・・・・見てる・・・)

時間の感覚がおかしくなっていた。
どのくらい経ったのか。
時折ヒクつくその場所がじっとりと濡れ始めていた。

「牧野・・・まだ、触ってもないよ?」

ピク・・・とピンク色の花びらがうごめく。
類はつくしの顔から両手をとり、チュ・・とキスをした。

「俺はね、アンタを見るのが好きなんだ。何も隠さないでよ・・」

(涙がこぼれそう・・・ごめんね。でもブレーキ利かないんだ)

「喉渇かない?」

おもむろに立ち上がり、冷蔵庫からペリエを取り出す。
ゴクリと呑むと、冷たいビンをつくしの頬に当てる。

「真っ赤になってる。かわいい」

そ・・・と身を起こすと、つくしもトクトクと飲み干した。
類はつくしの傍らに座ると、つくしのあばら骨を指でなぞった。

「牧野の形・・・ずっとこうやって確めたかったんだ」

ひんやりとしたお互いの唇を合わせ、舌を絡めあう。
次第に熱を帯び、類の手が胸を愛撫しはじめた。
吸い付くような肌の感触を楽しみながら、長い、長い、夜の始まり―――

「つくし・・・・」

やさしい類の声。
その口から初めて呼ばれるその名前が、特別な響きを持つ。

「・・・うん?」
「また・・ひどいコトするかも知れない。」
「クスッ・・もうしてるよ、散々」
「そっか」

仰臥しても張りを保ったままのつくしの乳房を弄ぶ。
類は、白い陶器のようなその先端が固くなるのを楽しんでいた。
つくしの腕は自然に類の背中に回され、肩甲骨に指先で何かの文字を綴っている。

(甘くて甘くて、溶けちゃいそう・・・)

類は一つ一つ確めるようにつくしに赤い跡を残す。
総二郎の残したものを消すように。
次第に下に降りて行く類の頭をつくしの手が包む。
サラサラとした髪に指を絡ませ、慈しむ。
なだらかな丘の頂に類の唇がふれる。
目をつむると、意識がそこに集中し、思わず吐息が漏れた。
 
ハア・・・・ッ

丹念に両の胸を味わいながら、類の手が腰骨に触れる。
つくしはくすぐったさに身動ぎした。

「足、開いて・・・」

掌が内ももに添えられると、そっと開かせる。ごく自然に。
動いた空気がつくしの秘所を漂う。
無防備となった剥き出しの割れ目を守るように類の手が覆う。

「・・・敏感になってるね、ここ。」

類の視姦の名残で既に潤み始めていた場所は、さらにヌルヌルとしていた。

「あっ・・・」

充血したクリトリスを剥き出しにされ、その潤みで玩ばれる。
ビクッと電流が走る快感。
あっという間に類の舌がその突起を捉える。

「あ・あ!!」

体をのけぞらせるつくし。
潤みの中心には類の指がさしこまれ、中で蠢いている。

「る・・類・・っ・・花沢類っ・・・」

類の指はさらに増え、絡みつく内壁を押し分ける。
つるつるの秘所は類の舌と吐息と指の責めに耐えられないようだ。
声にならない喘ぎが苦しく響く。

「ダメッ・・やめて!おかしくなっちゃう!」
「やめない。 やめてあげない。」

ハッハッハッハッと呼吸が上がる。
類の唾液とつくしの愛液が混ざり合い、淫靡な音を立てていた。

「コワイ・・・何か怖いの・・・・類・・・」

内部が生き物の様に類の指を締め付けてくる。
類はつくしの絶頂のはじまりを感じ取った。

「怖くないよ・・・・つくし、思いきり感じて・・・・」

プクリとした芽を吸い上げ、さらに舌先で弾く。
2本の指先は内壁からクリトリスの裏側辺りを刺激する。

「あ・・・・っ!!!」―――――――――・・・・。

ブルブルと体全体が震え、つくしは初めてのオーガズムに意識を失った。

総二郎から受け取ったのは、ハンカチだけではなかった。

(ホント、こういう気遣いだけは尊敬するよ)

自分のものに装着すると、脱力のつくしの間に割って入る。

「つくし・・・?」

中心にあてがいながらつくしの意識を呼び覚ます。
まだ呼吸が荒い。
トロンとしたつくしの頬に手を当て、「早く入りたい・・・だめ?」
類のモノはお腹にくっつかんばかりにそそり立っていた。

「もう・・・かなり辛いんだ」

少し困ったように微笑む類を見て、つくしは小さく頷いた。

(拒めるわけ・・・ないじゃない)

類は自分のものをつくしの角度に引き下げると、少しずつ挿入していった。
指2本でもいっぱいいっぱいだったが、なんとか収めてゆく。
半分まで進んだ所でつくしの表情は歪んだが、なんとか受け入れられた。

「中・・・すごい熱いね」
「類のが・・熱いんだよ」

何時間か前のことを思い出すつくし。
口の中で感じた類の形・・・・・それが今、自分の内部に再びある。
頭に思い浮かべてしまう自分を恥ずかしく思う。

(あたし・・・・ヘンだよね・・・)

「動くよ?」

ハッとすると、類はつくしのアキレス腱を持ち、体を二つ折りにして来た。

「い・・いやあっ」

類の視線が二人の結合部に注がれる。
つくしもまた・・・・

「恥ずかしい!・・・ね、花沢類・・・やめて!」
「恥ずかしがってるアンタ、すごくいいんだ。」そう言うと、浅くピストン。

(こんなの・・・・頭がどうにかなりそう)

なんとか態勢を変えようとすると、ズン!と深く突き上げられる。

「!あぁっ!!」痛みよりも、初めて到達するそのポイントに生まれる感覚。
「痛くない?」言いながらも腰の動きが止まらない。

「あっ・・あっ・・・・」
「気持ちいい?」
「うっ・・・・う・・・ん・・・・」

涙目のつくしは思わず手で口を押さえる。
が、類の手がそっと除ける。

「つくしのイイ声聞きたい」

類は足首はを離すと、つくしの膝を腕に絡めてキスをする。
類のリズムで体を揺さぶられ、浅く、深く擦れ合う。

「もう・・・限界かも」

類の歪む顔を見たつくしは、(類も感じてるの?)と喜びに喘いだ。
次第に早くなる腰の動き・・・・
激しいグラインドにつくしは再び昇り始めていた。

「あ・・・・は・・・っ・・・壊れちゃう・・・!」

ズンズンと突かれる最深部が重たい。

「そんな可愛いこと言うと・・・もうイきそうだよ・・」

小刻みに奥を突き上げると、絶頂までもう一息のつくし。
内部の襞が類に絡みつき締め上げる。

「もうっ・・・・・!」

つくしが達するのと同時に類も放った。

上気した体をしばらくそのまま重ねた二人は、いつしか眠りについてしまった・・・・
つないだ手はそのままに。






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