代わりでも
国沢亜門×牧野つくし


「ちょっと過ぎちゃったけど誕生日おめでとう やっとお前も二十歳か、つくし」
「ありがと 亜門 そうだよもう大人の女ってカンジ?」
「ぜんぜんそうは見えないけどな・・・」
「ひどいんじゃない? その言いかたっ」

そう言ってお互い笑った

「お祝いと言っちゃーなんだけど、好きなカクテルどんな要望のも作ってやるから」

そう言いながら俺は自慢げにシェーカーを振り、早速1つ目のカクテルを作り始めた
やっとこいつも20歳だ
仲間と酒を飲んでるのはもちろん知っていたが、やっぱり俺が勤めてる所で飲ませるのはマズイだろうと連れて来なかった

「そんなに強くないから軽めのをお願いね」

1杯目のカクテルを飲みながらつくしは言った

「ハイ、ハイ今日はつくし専属だからなんなりとお申し付けください」
「何その言い方 亜門らしくないよ」そう言って笑っている

シェーカーを振りながら俺は考えていた
NYに行った、1年のうち数日しか帰ってこない司をよく待ってられるよな・・・それも4年だ
連絡もまともにとれないんだろ?
3年もたてば思いは風化するもんだと思っていたけど、こいつらはなんだかんだいって続いている
寂しいんじゃないかと食事に誘ったり遊園地に誘っても、そんなそぶりは一切見せない
つくしの考えてる事は大体わかるが、あいつから弱音を聞くまでは一切何にも言わないつもりだったけど、
時折俺の顔を切なそうに見るんだ

当たり前だよな?
俺は司にそっくりなんだから・・・

だから俺からの誘いを断る事なくついてくるんだと思う

「俺は司の代わりか・・・? それでもいい、それでもいいからつくしと一緒に居たいんだ」

自分から『思いは風化する』なんて言っておきながら、俺はつくしを想っている
こんな気持ちは初めてだ・・・ それにつくしに会ってから女遊びもやめた
自分の考えてる事が可笑しいのか、「フフッ」と鼻で笑った

それを見たつくしは

「さっきから何考えてるの? それに鼻で笑ったりして・・・」笑顔で聞いてくる

「あぁ〜なんでもない。 それより司はいつ戻ってくるんだ?」俺は自然に言葉を返す

「ん〜 もうそろそろのはずなんだけど・・・ あいつも忙しいみたいだからね」

そう言って俺が作ったカクテル見つめた

またあの顔だ。 この顔を見ると無性に抱きしめてやりたくなる・・・
その思いを振り払うかのように

「まだまだ飲めるんだろ? どんどん作ってやるから。 俺の作るカクテルはどう? 美味いだろ?」と聞いた

「とっても美味しい それに亜門のバーテン姿はじめて見たから変な感じ」

「変な感じって・・・ なかなか様になってるだろ?」

そんな他愛も無い話をしながら俺はカクテルを作り続け、つくしはそれを美味しそうに飲んでいく
もう何杯作ったかわからなくなった時、とうとうつくしは酔いつぶれて寝てしまった

「おいっ!つくし起きれるか?」体を揺する

それに「うぅ〜ん」と反応するだけで、いっこうに起きない

「悪い! 飲ませすぎた」

俺は無意識のうちに何杯も作っていた。 しかも強い酒ばっかり・・・
ここで寝かせたままでは良くないと思い、仲間のバーテンに先に上がる事を伝え俺の部屋に連れて行くことにした

つくしを抱きかかえ店を出て行こうとしたとき、今まで関係を持っていた女が「何なのよその女!!」って俺に詰め寄ったりしたが、
それを無視して店内を出てタクシーをひろい家に向かった

家について俺のベッドに寝かせる
こいつを介抱するのは2度目か・・・
1度は熱出してぶっ倒れたんだっけ? あの時は起きるや否や「服脱がしたんですか?」だもんなぁ〜
せっかく助けてやったのに・・・ 最初は「何だこの女は」って思ったんだっけ
つくしの顔を見ながら、俺は今までつくしといた日々を思い出していた

「無邪気な顔して・・・」そう言いながら、髪をなで頬をなでた
それに反応したのか、「んん・・・」と寝返りを打つ

いつまでもこの顔を見ていたい・・・・
つくしのすべてが欲しい・・・・・

でもこの想いは叶う事は無い

もうすぐあいつが帰ってくる、そしたらもう会うことは無いんだ
今日くらいはこいつを独り占めしていいよな?
ずっと髪や頬をなでながらつくしの寝顔を見ているうちに、俺も寝てしまった・・・

「・・ん ・・もん ・・あもん 起きて、風邪ひいちゃうよ」

夢の中で優しい声がして幸せな気持ちになった
でもそれは夢ではなく現実で、実際につくしが俺を揺さぶり起こしていた

「あぁ〜 起きたか・・・ 気分悪くないか? 悪いな 飲ませすぎた・・・」

俺は眠い目をこすって力なく聞いた

「あたしは大丈夫、寝たから・・・ それより亜門ここで寝てたの?」
「あぁ〜 つくしが心配でずっと起きてるつもりだったんだけど、いつの間にか寝てたわ・・・

水飲んだほうがいいな、今もって来るから・・・ そのまま寝てろよ」
そういって立ち上がり、冷蔵庫に行って水を取りに行った

帰ってきて水が入ったグラスを差し出す
その水をつくしは美味しそうに飲み干した・・・

「もう少し寝てろ、結構飲んだからきついだろ?」
「うん ありがと 亜門はどうするの?」
「俺? 俺の事は気にするな さっき寝たからもう眠くないし、本でも読んでるよ じゃ寝ろ」

その言葉に安心したのか、そしてまた眠りに落ちた・・・

その姿を今度はイスに座って見ている 今度は観察するように・・・
実はさっき差し出した水には少量の「媚薬」を入れておいた
ホントはこんな事をしたかったわけじゃないが、つくしの寝顔を見たら我慢が出来なくなっていた
今までこんな物に頼ることなく遊んできたけど、つくしの場合はそうじゃない
それに司がもうすぐ帰ってくる・・・・
チャンスは今日1度しかない
もし媚薬が効かなかったらそれでいい、心の中では効いて欲しいのと、このまま朝まで何も無く過ぎて欲しい思いが交差していた

つくしだけに飲ませておくわけにはいかないよな? 俺も飲んでおくか・・・
そう思い、つくしに飲ませた同量を水に入れて飲んだ・・
確か30分くらいで効いてくるはずなんだけどな・・・・ それまで待つか・・・

亜門はイスにだるそうに腰をかけ、天井を見ながら時が来るのを待った

もうそろそか・・・
時計を見たときだった
ベッドで寝ていたつくしは亜門の名前を小さく呼んだ

「亜門・・・ 亜門・・・ 私なんか変なの・・・ 体がスッゴク熱くて・・・」

効いてきたか・・・? そう確信した時、自分も体が熱くなっていくのが分かった・・・

すぐにつくしの側に行って反応を見る
つくしの目はトロンとしていてうっすら涙を浮かべている
その姿が無性に色っぽくて、思わず抱きしめた きっと自分も飲んだ媚薬のせいでもあると思う
亜門は理性を失っていた

「あもん・・・ はぁ・・・ あたしなんかおかしい・・・の・・・ はぁ・・・ どうしよう・・・」

抱きしめられてるつくしは、亜門の肩越しでこれ以上ない色っぽい声でささやいた

「だいじょうぶ・・・だから・・・ また酒がまわってきたんだよ・・・・」

そう言ってつくしにキスをした

「ダメ・・・だよ・・・ ダメ・・・・」

いったん体を離そうとするつくしに、亜門は追いかけてまたキスをした
つくしは目を潤ませながら言葉とはウラハラにそのキスを受け入れていく・・・

その反応を見て亜門はつくしの口に舌を滑らせ絡ませていく
今まで自分がこうしたかった事をぶつけるように、舌を絡ませ口の中でお互いの舌が抱き合う
この行為だけでもつくしの秘部は愛液で濡れていき、亜門のソレもかたくなっていった・・・・
夢中になってくちづけをしたせいか、お互い酸欠になるほど息が上がっていた
唇を離したとき、お互いの唾液がつながって下に落ちる
そしてまた抱き合う つくしが大胆になっていくのがわかった

唇にキスをしていた口はつくしの首元に下がっていき、舌で線を描くように愛撫する
あいた手であえて胸のふくらみには触れず、わき腹や背中髪の毛、耳そして足に手を滑らせていく
敏感になっていくつくしは腰をくねらせ背中を反らせ、次の愛撫を待っている

「つくし・・・ すっげー体が反応してる どうかしたか・・・?」そう耳元でささやく
「いゃ・・・ あもんのエッチ・・・」ため息交じりに答える

またキスをしながら、シャツのボタンを1つ1つ外していく・・・・
そうされても全く抵抗はしない、というか、早く先へ進んで欲しそうなカンジさえある
改めて媚薬の効果のすごさに驚いている

「つくし俺の服も脱がして・・・・」そう頼んでみる
「うん・・・・・」そう返事をすると、恥ずかしそうにつくしも俺の服を脱がせ始めた。

まだ慣れない手つきだけど、それがまた俺を興奮させる
俺もつくしのシャツを脱ぎとり、ベッド下へとほおり投げた
つくしは俺のベルトに手をかけ、カチャカチャもどかしそうに取ろうとしてる
その手つきに「ふっ」と笑い、手伝う
今度はつくしのスカートに手をかけ、お互い下着姿になった

男に触れられていないだろうその体は、白くきめ細かく汗のせいもあり光って見えた
でも1つ昔と違う所がある 胸だ・・・・・ 心なしか大きくなってる気がする・・・ 

もしかしてつくし・・・・ 司に抱かれたのか・・・・?
 
そりぁ〜付き合っていればいずれそうなる そう分かっているが、心の中で嫉妬している自分がいた
その頃つくしは亜門にじっと見られても何の抵抗もなく、亜門の顔をうっとりと見つめている
亜門はキスしたあと首筋に舌を滑らせながら聞いた

「もう司に抱かれた?」あくまで冷静に聞く
つくしは恥ずかしそうに「うん」とうなずく

その言葉で嫉妬の心が爆発して、つくしのブラを無理やりとってふくらみをももみしだき、すでに硬くなってる先を舌で転がし愛撫を始めた
その行動につくしは一瞬驚くが、受け入れため息交じりのあえぎ声を出していた

そして胸への愛撫を終わらせると、今度はショーツの上から割れ目をなぞる

「ぁぁ・・・」
「もうこんなに濡れてるよ・・・・ つくしって濡れやすいんだ・・・・・
司の時もこんなに濡れたの?」俺は司と比べるような事をあえて聞いた

「ん・・ あぁ・・・ どう・・・みゅお・・・う・・・じ・・?」気持ちいいのか愛液があふれてくる

「そう・・・司・・・」割れ目をなぞるスピードに強弱をつけながらさらに続ける

つくしは横に首を振るのに精一杯なカンジで、声が出せないほど感じていた
声が出せないかわりに息づかいがだんだん激しくなっていく

もっと愛撫したいが、自分のソレがもう持たない為に一気に自分の下着とつくしの下着を脱ぎ取り、つくしの中にゆっくりと入れていく
十分に濡れているせいか、すんなり入り締め付けの強さに動けずにいた
つくしは「あぁぁぁ・・・・・」と背中をのけぞり、されるがままになっている

ヤバイ・・・・ すぐイキそうだ・・・・
そんな焦りを悟られないように、入れたまま動かず口で胸の先端を愛撫して、親指の腹で秘部の硬くなった部分を刺激した
そんな行為をされたことがないつくしは、初めての快感に夢中で亜門の頭にしがみついていた

「んあぁ・・ はぁ・・ ぁあ・・・・ あもん・・・ なにこれ おかしくなる・・・ おかしくなっちゃうよ・・・」
「いいよ・・・ おかしくなれ・・ 俺をお前でいっぱいにしてくれ・・・・・」

そういって、親指での刺激を早めた

「ぁあぁぁぁぁ・・・・・」そう言いながら、つくしは背中を今まで以上にのけぞり、つくしの中は亜門のソレを締めつけた

その様子に確信をもって聞いた

「イッたか・・・?」
「えっ? わかんない・・・ とにかく頭の中が真っ白になって・・・・ 何にも考えられなかった・・・」

亜門の頭を抱きしめながら力なく答える

「それが「イク」って事じゃないか? じゃぁ 今度は俺がイカせてもらう‥もう我慢できねぇんだ・・・」

その言葉を最後に、亜門は力強く腰を動かした
今まで関係を持った女たちとは違い、つくしの中はとてもあたたかく安心させる
つくしはもう放心様態になっていた
亜門も初めての感覚に、夢中で腰を動かし「あぁ・・・ イ・・・ク・・・・・・」そういい、つくしのお腹の上ではてた


それから何度も体を合わせた・・・・
亜門は幸せな気分でその世界に落ちていった
つくしも「ダメだ」と頭ではわかっていても止められずにいた・・・

つくしの携帯に何度も着信があったことも気づかずに・・・・・・






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