小ネタ 名古屋ネタ(非エロ)
番外編


○赴任当日

金子「よし! 今日からお前はネクタイな」
くるくる「・・・おい。ちょっと待てよ。なんで、お前に命名権あるんだ?」
金子「ここの現場を仕切ってるのが俺だからさ」

○数ヶ月後
とっくり「大前春子です。事務とトラックの運転ができますが何か?」
金子「あんた、俺の代わりに福岡行ってくれたんだってな
  そいつはありがとうよ。だがな、あんまり出しゃばられると困るんだ」
とっくり「私は業務の一環でやってることですが何か?」
金子「そうかい・・・まあ、何か仕事上でトラブルがあったら言ってきな
  ここの現場を仕切ってんのは俺だから」


525 :名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 02:09:13 ID:KLlnhJ4O


とっくり「状況把握のために聴きます。あのボス猿なんなんですか?」
くるくる「ボス猿とか言うなよ・・・土屋さんだよ」
とっくり「金子さんかと思いました」
くるくる「そういうこと言うなよ! たしかに似てるけどよ」
とっくり「でも工事現場ならともかく輸送業務で現場を取り仕切るっていうのは
     普通、東海林所長のような立場を言うんじゃないですか?」
とっくり「そうだけどよ。土屋さんの言ってるのも嘘じゃない
     なんというか、仲間の運転手たちに影響力があるってのかな」


527 :名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 03:32:49 ID:fc/zvSlx
○ 事務所

くるくる「おい。何してんだ?」
とっくり「書類に目を通してますが何か?」
くるくる「何かじゃねえ。他のみんなは?」
とっくり「出払ってますが」
くるくる「そうか・・・行ってくれたか」
とっくり「当たり前じゃないですか。一件いくらの契約で
     そうそうサボタージュもできないでしょう」
くるくる「そんなに簡単な問題じゃねえんだ。現に・・・」
とっくり「お帰りなさい」
ボスざる「よう。いま、東京から戻ったぜ」
とっくり「これ、本日の日当です。お疲れさまでした」
ボスざる「ツレないじゃねえか。茶あぐらい頼むよ」
とっくり「・・・・・・」渋々お茶を淹れにいく。
ボスざる「あいつを雇った甲斐があったじゃねえか」
くるくる「はあ?」
ボスざる「女に仕事を取られるわけにはいかねえからな
     イヤでも張り切らにゃならんてこと。もちろん、おれもな」
くるくる「・・・そういうことですか・・・」
ボスざる「けどなあ、決して女向きの職場じゃないと思うがな、ここは」
くるくる「そんな・・・女の事務員なんてどこにもいるじゃないですか」
ボスざる「事務員ならな。だけど、あいつは出しゃばるだろう、なにかと?
     トラックの運転はできても、俺らの仲間というわけでもないし」
くるくる「・・・・・・」
ボスざる「何かないうちにやめてもらったほうがいいと思うがな
     もちろん、これは参考意見というやつで、実際に決めるのはあんただ」


528 :名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 02:56:24 ID:rGq4uMdg
○ 事務所

ボスざる「御馳走さん。茶あ、おいしかったぜ」と言って去る。
とっくり「私のいない間、なにを話してたんです?」
くるくる「あんたをやめさせた方がいいんじゃないかってさ
     でも、あの言い方じゃ忠告だか警告だかわからんな」
とっくり「おめでたい人ですね。それは多分、脅迫よ」
くるくる「いくらなんでも、そりゃあねえだろ」
とっくり「それより、土屋さん、あのお茶よく飲めましたね」
くるくる「やっぱり、ただのお茶じゃなかったんか?」
とっくり「やっぱりってことは薄々気がついてたんですね」
くるくる「あたりめえじゃねえか。イヤそうにしてたからな」
とっくり「私の淹れたお茶は評判が悪くて、そのまま保健所に
     持ち込まれたこともあるんですよ。毒とかは出ませんけどね」
くるくる「なにを入れたんだ、いったいなにを?」
とっくり「なにをって、お茶本来の苦味を増幅する技法を開発しただけですよ」
くるくる「開発するんじゃねえよ、そんな技法をよ」
とっくり「薬効成分はむしろ増してますから、分析されてもかまいません」
くるくる「でも、飲めないほど、まずいんだろ? 漢方薬じゃないんだからさ」
とっくり「あれを顔色ひとつ変えずに飲み干すとは、敵ながらあっぱれです。
     土屋さんはただものじゃないですね」
くるくる「だから、なんでそんな展開になるんだよ!
     追い出されるどころか、お前のほうが追い出しにかかってんじゃねえか!」






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