タテジワネズミ(非エロ)
番外編


それは魔王ギリが封印されてから数ヵ月後の話だった。
ニケ達を始めとするアラハビカの住人達はつかの間の平穏な生活を取り戻していた。
ある日アラハビカの中心街のバザールではとあるトカゲの一郎と称される商人は
なかなか客が来ないからと退屈しながらため息をついていた。が、その時彼に声が掛けられた。

「御免」
「ん、いらっしゃい。なんか用か?」

彼に声を掛けたのは3人のタテジワネズミだった。客として訪れたのだろうか。

「御意。我らは『えっちなほん』というものを探索している」
「はぁ?お前もそうゆう趣味だったのか?」

商人は彼らの問答に唖然する

「否。カヤ様からの使いにて調達して参った」
「購入するが我ら、カヤ様からの任務なり」

無表情で直情的な問答を放つ3人に商人は少々たどたどしい口調で対応する。
兵士の任務とはいえこいつら何も感じないのだろうか?と思いつつもカウンターの席を外れた

「あ、ああ分かった。じゃあちょっとこっちについてきてくれ」

商人はタテジワネズミ達を別の部屋へ連れ込み、扉の表に関係者以外立ち入り禁止と書かれた
プレートを掛け、誰もいないのを確認しつつ自らも部屋に入り扉を閉めた。






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