大人の恋2
スライ×ルンルン


何度も肉棒を喉の奥に突き立てられ激しい吐き気がルンルンを襲うが、彼女はそれに必死に耐えていた。
口からは飛沫が迸り、さらに口内の粘着した液体がスーッと糸を引いて、だらしなく下唇から垂れ下がっている。
ときたま、亀頭先端から苦い液体が放出されるのを感じた。精子が少し漏れてきているのであろうか、だとすれば限界は近い、
遠のく意識の中で、やっとそれだけ考える事が出来た。

ごぷっ!ごぷっ!

容赦ない攻勢が続く。時間で言うとそんなに経過していないはずなのだが、ルンルンには非常に長く感じられた。

「よし、もう・・・いくぞ!」

小さな痙攣を始めたスライの肉棒はついに爆発の瞬間を迎えようとしていた。
ルンルンの側頭部をしっかり両手で掴み、喉の奥へ一気に突き立てる。

「っく!」

そして頂点に達すると肉棒全体が大きく脈打ち、それに続いて先端から濃い白液がルンルンの咽喉へと注ぎ込まれた。

「むぐっ!ごぼっ!ごぼぼっ!かはっ」

白液によって気道を塞がれたルンルンは、無理矢理口からペニスを抜き出すとボタボタッと床に精液をこぼしながら噎せ返った。

「けほっけほっ、はあはあ・・・」

咳き込みながら残りの精液を吐き出す。それでもなお、彼女の口内には苦味で満ち溢れていた。

「はあはあ・・・ひ、酷いじゃない・・・奥で出すなんて・・・」
「膣内の奥で出されるよりマシだろ」

膝をペタリと床に付けて座り込み、肩で息を続けるルンルンに対して、煙草に火をつけ一息吸ってから平然と返すスライ。

「あんたって、ホントに獣ね」
「誰が獣だよ」

スライは今つけたばかりの煙草をルンルンの顔に近づけ、煙をふうっと吹いてかけた。

「ごほっごほっ!や、やめてよね!」

未だ息を整えれないでいたルンルンは、更なる攻撃にまたも苦しむ事になった。
とその時、スライが持っていた煙草の先端から、燃え尽きた灰の塊が落ちた。
灰と言ってもまだ高熱を保っており、とてもではないが、触れたものではない。
しかしそれは、無常にも真下のルンルンの太ももの上へと向かい、そして・・・

ジュッ

「あんっ!」

灰の着地と共に、その状況からは似つかわしくない愛声が辺りに響いた。
その声主、ルンルンはバッと手で口を押さえるが時すでに遅しであった。目の前の人物の耳にはバッチリ入っていた。

「・・・お前、極Mか?」

バコーン!

スライの顔面に、恥ずかしそうな表情のルンルンのパンチがクリーンヒットした。

「ってー・・・いきなり何しやがる!」
「あんたが変な事言うからでしょ!」
「変じゃねえだろ!MにMって言って何が悪・・・」

スパーン!

スライに学習能力はなく、再びルンルンの鉄拳が宙を駆け抜けた。

「ったー!」
「ふんだ、自業自得よ」

鼻の頭を抑えて耐え苦しんでいるスライを、横目でジトーっと睨みながらルンルンが言葉を吐き捨てる。
しかし、この後すぐに自分が起こした行動を後悔する事になる。

「おまえなあ〜!もう頭にきた!」
「きゃっ!や、やだ、何す・・・やぁ!」

突如いきり立ったスライは、ルンルンを無理矢理うつ伏せにして地面に押し付けると、ワンピースの裾を腰までたくし上げて
下着を引っぺがした。そしてズボンにしまっていた自分の肉銃を再び取り出すと、ルンルンの柔らかいお尻の上にぴとっと乗せた。

「お前の中にぶちこんでやるから、覚悟しろ」

言いながら、スライは自分のマグナムをスススっとルンルンの膣口へと降ろしていく。

「や、やだ!ねえ、お願い、待って、今日はマズイ・・・ああっ!」

必死に説得を試みた彼女だが、それも叶わず、体内に熱い肉棒が入り込んでいった。

ズブズブッ

「あああっ〜〜〜ーー・・・!」

いやらしい音と共に下のお口はスライのそれを飲み込んでいく。ルンルンは全身を震わせて、挿入の痛みに耐えていた。☆ここまで完成

「くっ・・・キツキツだな。ご無沙汰だったのか?お前」

スライの問いかけに答える余裕は彼女には無かった。両手に拳を作り、息も止めた状態である。
しかし、その痛みも間もなく快感へと変化していった。あながち、スライの言った「M」というのも嘘ではないのかもしれない。
それまでゆっくりだった挿入速度だが、膣口からおおよそ半分程度まで入った所でピタリと止まった。
ルンルンはここで息を吐く。が、そのタイミングは思いっきり悪かった。

「一気に行くぞ!」

ズン!

「!!・・・!」

気と力を抜いた瞬間、突如押し込まれたスライのムスコが膣奥に突き刺さった。
そのあまりに大きな衝撃に、声なき声で悲鳴を上げるルンルン。ピクピクと全身の筋肉が張り、完全にその動きを止められた。
スライの肉棒は穴にギチギチと入っており、ルンルンの膣壁は限界まで広がっている。

「お・・・奥・・・奥・・・まで・・・」
「さて、動くぞ」

ぬぷっ!ぷしゃっ!

「はっ・・・はっ・・・ああっ!はっ!くっ!」

先程の痛みも和らがないうちに、更なる刺激がルンルンに襲い掛かる。しかし、やはり時間もそうそう経たない内に、
快楽がやってきた。体が自然と攻められる事を求めているのだ。

「気持ちいいのか?」
「う・・・はっ!・・・ち、ちがっ・・・ふうぅうん!・・・ああん!」
「素直じゃねえな。なら、これでどうだ!」

ズン!

「はああぁぁぁぅぅん!!」

膣内奥まで突き刺さる一撃を皮切りに、スライのピストン運動はその速度を徐々に増していく。

「はっ!はっ!・・・は、早い・・・っく!」

自分の子宮をも一緒に持っていかれそうな勢いにルンルンは、体全体で悦んでいた。意識がまたも
遠のいていき、視界も徐々に狭まっていくのがわかった。

「あふっ!・・・気持ち・・・あっん・・・いい・・・」

と、無意識に言葉が口から漏れる。

「なんだ、やっぱ、いいんじゃねえか」

スライの意地悪さを含んだ一言で一瞬我に返るが、挿入される度に全身を駆け巡る刺激の気持ちよさに酔いしれ、考える事を止めた。

「うふぅん!いい・・・のぉ!」
「そんなにいいなら、お前のスケベな顔も見せてもらおうかな」

スライは腰の動きを止めると、肉柱を入れたままルンルンの体を横に180°回転させた。
回転中にルンルンの膣壁とスライのモノが擦れ、それに対してもルンルンはピクンと反応した。
天井に向けられたルンルンの顔には、地面の土が僅かに付いている。また、彼女の頬はピンクに染まり、唇は湿り気で溢れていた。
とろんとした瞼は微妙に潤んでおり、まさに女性の顔でスライを見つめている。

「なかなかいい顔してんじゃねえか」
「・・・馬鹿」

それだけ言うと、ルンルンは視線を横にずらした。

「へっ、下のお口と違って、上のお口は素直じゃないな」

先程のスライの言葉を聞いた時、ルンルンの膣口はキュッと締まっていたのだ。
ルンルンは視線を逸らしたまま口を尖らせた。恥ずかしさと、怒りと、その他言い知れぬ想いで脈は未だかつて無い程の
早さで鼓動する。

「さてと、また体で素直になってもらおうかな」

言うとスライは、再び腰を前後に動かし始めた。

ぷしゅっ!じゅぷ!

「ああっ!・・・はっ!・・・はっ!・・・」

ルンルンは両手両足をスライの背中に回し、しっかりと抱きかかえている。

「お、やっぱこれがいいのか?」
「はっ!はぁん!・・・う・・・ん、いい・・・んふっ!・・・のお」

大きな乳房を激しく上下に揺らしながらスライの言葉に応えた。いつもの強い気勢はすでになく、快感に溺れる女性がそこにはいた。
スライはピストン運動を繰り返しながら、指でルンルンの乳首を摘まんだ。

「はぁぁっっ!!んんぅん!!」

ルンルンはビクンと大きく体を反らし、さらに全身を強張らせる。

「っく、急に締め付けが・・・」

当然腹部にも多大なる圧力が加わり、膣内で威勢を張る肉棒を締め上げた。

「も、もう・・・出るぞっ!」

スライのそれは臨界点を超え、小さく震えている。僅かにではあるが、ルンルンの体内に温かいものが出始めていた。

「だ、ダメ!中はダメ!赤ちゃんできちゃう!」
「じゃあ、全身にかけてやるぜ!」

スライがムスコをルンルンの下口から抜き出すと同時に、亀頭の割れ目から白いゼリーが放出された。
自慢の黒髪は白く染まり、服から肌、体の全てが精液まみれになった。

「はあ・・・はあっ・・・」

天井を仰いだまま呆然としているルンルンは、指で胸辺りの白液を塗りのばしながら、その匂いと感触に浸っていた。

「まあ、これが、ある意味正しいやり方だ。分かったか?お嬢ちゃん」

突如、身の回りを整え終わったスライが何故かキッチン入口に向かって言葉を投げかける。それに対して、聞き覚えのある少女の
声が返ってきた。

「うん、分かった。これが正しい『せっくす』なのね」

ルンルンが驚愕の念にかられ振り向くと、蝋燭の淡い光に照らされたジュジュの姿がそこにはあった。

「ジュ!ジュジュちゃん!!?どうしてここに・・・!?」

ワンピースの胸ボタンを留めるのも忘れ、胸元を肌蹴させたまま問いかける。

「本だけじゃ、間違った知識を入れてしまうからな。実際に見たほうが早いだろ」

プカプカ煙で輪を作り、事の説明をするスライ。それを聞くやルンルンの表情が一気に変わっていく。もちろん、怒りのものへと。

「・・・あ〜ん〜た〜ね〜ぇ〜!!!」
「おお・・・?」

史上かつてないオーラがルンルンに集まりつつあった。戸棚の皿たちもその恐怖さにカタカタと音を鳴らし始める。

「ま、まて、落ち着け」
「問答無用よ!」

バチーーン!!

次の瞬間、スライの左頬に巨大な「もみじ」が出現したのであった。

さてと、帰るわよジュジュちゃん」
服を整えたルンルンは、ジュジュと手を繋ぎ、洞穴出口へと体を向けた。
と、思い出したようにルンルンがスライに向き直った。

「あ、明日のお城の舞踏会、ちゃんと来なさいよ」
「あ?ああ、そういえばそんなものもあったな。ちっ、めんどくせえ」

頬を濡れたタオルで冷やしながらのスライは、不機嫌一杯に答えた。

「たまには顔出しなさいよ。せっかく舞踏会に招待されたんだから」
「気が向いたら行くさ」
「絶対、来なさいよ。来なかったら・・・」

ボキボキと指を鳴らし始めるルンルンに、スライは再び身の危険を感じずにはいられなかった。

「わ、分かった分かった。行く行く、行くよ」
「最初からそう言えばいいのよ。さあ、今度こそ帰るわよ」

そういってルンルンはジュジュの手を引き、総裁の待つ家へと戻った。

しかしその夜、ジュジュは突然コーヒーカップの中に吸い込まれ、旅立ってしまった。ジュジュの言葉から推測するに、
おそらくニケとククリの元にいったのだろう。
と、その直後に、家の玄関をノックする者が現れた。闇魔法結社の本部から使いの者がやってきたのだ。
用件は、ギリに関する古文書の解読のメドが立ったから、すぐに来てくれとの事。
世界の状況から事態は急を要するので、その夜のうちに出発する事になった。幸い手荷物は特に無く、
あっという間に支度を整える事が出来た。

外に出ると、大きな三日月が空に浮かんでいた。光は柔らかく草木を照らしている。ふと、ルンルンは森の方へと視線を向けた。
ほうほうと鳴く梟の声が聞こえるが、真っ暗でそれ以上は何も認識できなかった。
物悲しげな瞳で何か期待をするルンルンだが、その望みが叶う確率は極めて低いものであった。

「さあ、行くぞ」

総裁の無常な呼びかけが彼女に投げかけられるが、森を見つめたままそれに応える事が出来ないでいた。
あいつの顔が、あいつの匂いが、あいつの声が、足を地面にくっつけて離さないのだ。

「ルンルン」

すでに先へ歩き始めていた総裁の更なる催促に、ようやく想いへの見切りをつけ、重い足枷を無理矢理外した。
そして己の足先を闇魔法結社へと向けて一歩、大地を踏みしめた。
・・・と、

「おいおい、別れの言葉も無しで行くのか」

突然頭上から投げ放たれた言葉に、ルンルンはバッと後ろに振り返り上を見上げる。三日月をバックに、太い木の枝から
何者かが地面へと降り立って、そのままこちらへと向かってきた。ルンルンには、それが誰であるか、ハッキリと分かっていた。

「おかしら・・・」
「ったく、明日の為にわざわざ持ってきたって言うのに、無駄になる所だったじゃねえか」
「・・・え?」

ルンルンのすぐ前までやってきてスライは、薄汚れたズボンのポケットからキラキラと輝くネックレスを取り出した。

「これ・・・」
「明日城に行くなら、これくらいのものをつけないとな。それに、前の、俺のアヒルの呪いを解いてくれた礼だ」

少しばかり、スライの表情には照れがあった。ネックレスを差し出す手とは反対の手で、しきりに頭をポリポリとかいている。
「まさか盗んだものじゃないでしょうね?」

ジトーっとルンルンは疑いの眼差しを向けた。

「馬鹿言え!ちゃんと買った物だ」

「ホントに?」
「ああ」

スライの答えが返ってくると、ルンルンはそのまま視線をネックレスへと向け、じっと見つめた。

「・・・これを、私に?」
「くどいな。他に誰がいるんだ。犬にでもやれってか」

総裁をチラリと見ながらスライは、ややイライラ口調で話す。

「ごめん・・・まあ、うちの総裁には似合わないわね」

そう言って、ルンルンはふふふと微笑を交えた。

「盗賊の頭たる俺が、変装までして店で買ってきたもんだ。大事に持ってろよ」

ポンとルンルンの手に渡されたネックレス。スライのポケットに長い間入っていたせいか、柔らかな温かみがそこにはあった。
ネックレスを再び見つめていたルンルンは、静かに俯いて目を前髪で隠した。

「・・・うん、大事にする」

そう発した声には、若干湿り気が含まれていた。

「用が済んだらまた来い。俺は、いつでもあそこにいる。まあ、捕まらなければだがな」
「・・・・・・うん」

ルンルンは、自分の目頭がじわじわと熱くなってきている事に気が付いてはいたが、押さえる事が出来なかった。

「気をつけて行け」
「・・・ひっく・・・うん・・・」

スライと並んで歩いたり、話したり、時に言い合ったり、短かったけれど、今までの記憶が一気にあふれ出して胸を締め付けた。
もしかしたら、これが永久の別れになるかもしれない。だからあと少し・・・少しだけ・・・スライの傍にいたい。
足に見えない足枷をつけて、再び地面に降ろしたかった。ずっと・・・、この地で暮らしていたかった・・・。
でも、ここにいるわけにはいかない、古文書を解読し、すぐにニケとククリに知らせなければならないのだ。世界がギリの手に落ちる前に。
ルンルンは、無理矢理息を整えて滝のように流れていた涙を一気に拭い去ると、赤くなった目も気にかけずに
強引に笑顔を作った。そして視線を上げるとスライに対して言葉を送る。

「あんたこそ、捕まらないように気をつけなさいよ!」
「ああ、気をつけるよ」
「よしっ!」

精一杯の元気な声を絞り出すと、一つウインクを送ってルンルンはスライに背を向けた。そしてそのまま振り返ることなく
総裁と本部の使いの待つ元へと足を踏み出した。

この世界が平和になった時、またコパールに来よう。その時には、またスライと会って話そう。盗賊になる覚悟だってある。
だから、伝えよう、今の想い。そう胸の奥で決意し、ルンルンは闇魔法結社へと向かったのであった。






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