新しい旅へ-5
ニケ×ククリ


…何だか、勇者様にうまく言いくるめられているような。
さっきからククリが恥ずかしいばっかり。
勇者様にも、恥ずかしい気持ちになって貰いたいなぁ…
なんて思ったりして。

色々考えてるうちに、勇者様はびしゃびしゃに濡れてる服をほとんど脱いで
あとはトランクスだけになっていた。

…ん、あれ?
そういえば勇者様、どうしてそんなにびしょ濡れだったのかなぁ…

ククリは仰向けになりながら俺を見てぼーっとしている。
相当気持ち良かったのか、目がうつろだ。

「―勇者様ぁ…」
「ん、ど、どした?」

ぼんやりした目で俺を見つめるククリ。
…ククリって、こんなに可愛かったっけ。
さっきまでの会いたかった気持ちも便乗してるのかもしれないけど、
本当にククリが可愛くて仕方が無い。

でも…いじめたくなるんだよなぁ。

「あのね、そのぉ…勇者様、のをね…」

そこまで言いかけて、ふいと横を向いてもじもじしている。

「もう入れて欲しいのか?焦んなよ〜、逃げないってば」
「ち、違うのぉ…入れるんじゃなくて…」

そういってククリがむくっと起き上がった。

「…勇者様、ククリのしてくれたから…勇者様のも…」
「―えっ、ククリ…―あ」

そういって、俺のモノをトランクス越しになでるククリ。
ククリが、こんなことするなんて…
俺の顔をじっと見つめながら、そこをさすっている。

…やばい、そんなことされたら…。

ククリはすぐさま俺のトランクスをおろした。

「!!」

俺のモノが、自分でも恥ずかしくなるくらい勢いよく飛び出してしまった。
ククリのちょうど目の前に…

「――きゃっ…」

…どうやら、びっくりしてるらしい。
目を見開いて、俺のモノに目が釘付け状態になっている。
しかも、何だか困ったような顔。

もしかして…

「―ク、ククリ…あのー…」
「勇者様ぁ…」
「もしかして、思ってたより小さかった、とか?」
そうだったのなら、ショックは大きい…

「えっ!…違うよぉ、そ…その、こんな…」
「こんな…?」

「――…こんな、太くて…大きいモノなんだなぁって…。
そのぉ…もし、ククリの中に入らなかったら…ゴメンね、勇者様」
「ク、ククリ…」

えもいわれぬ感情がこみ上げてくる。
ククリ、そんなことを考えてくれてるなんて…

しかも、俺のを大きいって。
あっ、やべぇ、今ニヤニヤしたらばかみたいだ。

「ゆ、勇者様の…、ビクビク、って動いてる…」
「―早く、ククリに触って欲しくて…仕方ないからだよ」

でも…今触られたら、すぐに出てしまいそうな気も。

「う…ん、勇者様ぁ…―ん…ちゅ」

ククリはそういって、俺のモノの根元をもった…
…―と思ったら、おもむろにモノの先っぽの方を舐め始めた。

「ク、ククリ!は、はうっ…」

思いがけないククリの行動に驚くと同時に、想像以上の快感にもだえてしまった。
ククリは俺の顔を確かめるように、上を向きながら舌を這わせている。

「ゆ、ゆーひゃ様ぁ、んふぅ…き、気持ちひぃ?」
「やっ、やべーよククリ、あ…」

ククリが這わせる舌の、ピチャピチャという音が更に快感に繋がっていく。
ひざをついてでも、座っていられない程の…

「ぁ…むぅ」

更にククリが、追い討ちをかけるように俺のモノを口に含んだ。

「――あ!あっ、ち、ちょっ……はぁっ!」
思わずククリの頭を抑えてしまう。
「ん、んぅ、ん〜〜」

ククリの口が俺のモノでいっぱいになっているらしく、ククリは少し苦しそうだ。
ただ、それでもククリはやめようとはしない。

「――!!あっ、マ、マジで、ちょいタンマっ…」

いきなり波が襲ってきて、あわててククリの頭を離した。

「んぅ、ぷはぁ…―ん…勇者様ぁ、気持ちよく…なかった?」
「ば、ばかっ…そんなこと…。すげぇ気持ち良かったんだ。
…だから、もう出そうでさ」

ククリはきょとんとした顔をしてる。
そして何気に物憂げな様子。

「出しても、良かったのにぃ…」
「いや、駄目なんだ。最初はこん中に入れてから出さなくちゃ…」
「―あっ!」

そういって、ククリの中を再びかき回す。
さっきより、もっともっと濡れてるようだ。

「―ククリ、俺の舐めててこんなになったの?」
「あっ、ん…だってぇ…あっ、や、やぁっ」

くちゅくちゅと更にかき回していく。
さっきより、中が少し広がったような…―

「…入れちゃおっか、ククリ」
「あっ…ぅ…うん、入れて、欲しい…」

ククリは再び仰向けになって、恥ずかしそうに足を広げた。
…少し、モノ欲しそうな顔をしてる。
俺はククリの上に覆いかぶさるようにして、ククリを見下ろす。

今から…遂に…

「遂に、入れるのか…」

思わず声に出してしまった。

「う、うん…?勇者様…?」
「いや、ククリの中に入るんだなぁと思ったらさ…」

何だか変な気分だ。
ついさっきまではこんなことになるとも思っていなかったのだから。
あんなに絶望していたのがまるで嘘だったかのように思える。

「…勇者様ぁ…ク、ククリも…何か、緊張する」
「そ、そうだよな。初めてだもんな…」
「…ぅん、でも…」
「…でも?」

ククリは顔を赤くしながらも、微笑を浮かべてる。
ん…何かおかしいこと言ったかな。

「ど、どうした?何か、おかしかった?」
「う、うぅんっ…そのぉ…初めてが、勇者様で…嬉しくって」

そういってククリは更に顔を赤らめた。
やばい、そんなこと言われたら…

「…お、俺だって、嬉しいよ。ククリ…」
「―あっ…!」

ククリのそこに俺のモノをあてがった。
もう、早く入りたくて仕方が無い。
ククリの腰に手を添えて入れる準備をすると、
ククリもその手を握り返してきた。

「ククリ…入れるぞ」
「あ…っ…うん、勇者、様ぁ…」

俺の手を握るククリの手がぎゅっと、強くなる。
…ここで、あってるよな…?

「ふ、ふぁっ…あ…!」

少し強く、押し付けてみた。
既に必要以上に濡れているククリのそこは、
当てているだけでも俺のモノをくすぐってくる。
しかもなかなか滑ってうまく入らないおかげで、
更に侵入を試みようとする度にこすれて、気持ちいい…―

「ク、ククリ、何か俺…もう、気持ちいい…」
「あぁん…勇者様ぁっ、中まで…お願い…」

まだ先の方も入ってない。

…もっと、もっと押し付けなきゃいけないのか…

俺は更に強く、一気にククリのそこに押し付けた。
―途端、ククリが一変して表情を険しくした。

「―――っ!!あぁっ!勇者様っ痛い、痛いっ!!」
「…えっ、ククリ、でも、ま…まだ入ってないけど…」
「だ、駄目っ!お願い、やめてぇ!!」

ククリがあまりにも顔をしかめるものだから、慌ててやめる。
ククリは泣きそうな顔をしてあそこをおさえた。
急に叫ばれて、ちょっとビックリした…

「ご、ごめんククリ…そんな、痛かった?」
「ゆ…勇者様ぁ、ごめんなさい…こんな、痛いなんて…っ」

相当痛かったのだろう。
目がなみだ目になっている。
そんなに、痛いもんなのか…ちょっとナメてたかなぁ。

「…ククリ、そんな痛いんだったら…やめよっか…?」
「だ、駄目っ!!」

即座に言い返された。

「で、でも、ククリ…本当耐えられないような顔してたぞ?」
「だけどっ…待って、もう一度して…欲しいの。お願い勇者様…」

ククリもそんなに痛いとは思ってなかったんだろうな。
もう一度して欲しいとは言いながら、少し体が抵抗してるように思える。

「…そ、そか?じゃあとりあえず、もう一回…―」

もう一度、強くククリの中へ侵入を試みた。

「―あああっ!!ゆ、ゆうっ…」

必死に俺の手を掴んでもがいてる。
やっぱ、めちゃくちゃ痛いんじゃ…

「ク、ククリ、まだ、入ってないからさ…もう少し強く、入れるぞ?」
「うっ…うぅ、……う、うん…っ」

一応返事はしてるけど、俺の手に向かってはめちゃくちゃ抵抗してる気が。
何か、可哀想になってきたぞ…

とりあえず、ククリが頷くうちはしてみよう。
ククリの反応を見ながら、更に強く押し付けていく。

「〜〜〜痛ぁっ、痛い、痛いっ!!勇者様ぁ!駄目ぇ、痛いよぉ!!」
「ク、ククリっ…」

ククリは涙を流しながら、ばんばんと俺の体を叩く。
だっ、駄目だこりゃあ…―

まだ先の方が少し入ったか入ってないか、くらいだけど…
とにかく、今は押し付けりゃ入るってもんでもないらしい。
すぐさま、俺のモノをククリの体から離す。

「―はぁ、はぁっ……はぁ…。―う…うぅ、勇者様ぁ…」
ククリは涙をぽろぽろ流している。
すごい申し訳ない気持ちになってきた。

「ククリ…ん、ごめんな、やっぱ痛いよな…」
「違うのっ、勇者様ぁ…ごめんなさい、ククリ…大丈夫だって思ってたけど、
やっぱり…駄目だったの…。だから…悲しくってっ…」

俺に気を遣ってんのかな。
ククリは謝る必要なんて…ないのに。

「なぁ…そんな、気にすんなよ。俺、気にしてないよ」
「ん、でも…さっきはするって言ってたのに…
それに、勇者様とひとつに…なりたかったのにぃ…」
「ククリ…」

そんなことで泣いて。
本当…可愛いヤツだなぁ…
そりゃ俺だって、残念だけどさ。
でも…

「ククリ、これから…少しずつ慣らして行こう?」
「…えっ?」

勇者様…少しずつ?
って、ことは…勇者様ぁ…

「…ククリ?もう、したくない?」
「―やっ、ち、違うのぉっ…そうじゃなくて…」

そうじゃなくって…これから、これから先…
勇者様と、ラブラブ…?

自分で考えてて、顔が火照ってきてしまった。

「ククリぃ、何考えてんだ?いやらしいこと考えてたんだろ〜」
「!!ち、違うもん…」
「嘘ばっかり。…はは」
「も、もう!そんな笑わないでぇ…」

そういういやらしいことじゃ、ないんだからっ。
でも、勇者様がすぐに真顔に戻る。

「いや、今笑ったのはさ、その…」
「え…?」
「その、楽しみがまだ残ってんだなーって」
「…?」

…うん?
どういうこと?勇者様…

「楽しみ…?」
「そう!ククリの中に初めて入るっていう未体験の楽しみがね。
だから今日俺達できなくったって、未来が楽しみじゃん」
「ゆ、勇者、様…」

真剣なのか、いやらしいのか、よくわかんないけど…―
でも、勇者様がそう思ってくれるなら、ククリ…

「だからさ、ククリ。これからもよろしく…」
「んっ…」

―勇者様が、ちゅ、って。

軽く、唇を合わせるだけのキスだけど。
すごく安心出来るキスだった。
勇者様なら、何だって幸せになっちゃう。
不思議だなぁ…。

これから先も、勇者様…

「…―よろしくね、勇者様」

この騒がしい都を抜けることにした。

ここにきて、俺はゴロゴロしてばかり。
ククリはお気に入りの雑貨を買ってばかり。
ようやく、このままではいけないことに気づいた俺達。
それに気づくまで…実に1週間。


「―ククリ、準備出来たか?」

騒がしい都は俺達が来る前と何も変わっていない。

「あっ…もうちょっと待って、勇者様っ」

だけど、確実に変わったものがある。

「おーい、あんまり時間無いぜ〜」

こんな平凡なやり取りが、今までは平凡なままで終わっていたのに。

「はぁい、すぐ行きまぁーす!」

ククリと喋ること。
ククリがそこにいるってこと。

「やれやれ、聞いてんだかなぁ…」

…それだけで、幸せなんだ。


やっと用意が終わったククリと共に、歩き出していく。
俺達の新しい旅のスタートだ。

勇者様を待たせてる!

でも、これも、これも片付けなきゃ…
昨日のうちに片付けておこうと思ったのにぃ。
雑貨、買いすぎちゃったなぁ。

「おーい、あんまり時間無いぜ〜」

大好きな勇者様の声が聞こえる。

「はぁい、すぐ行きまぁーす!」

張り切って返事をした。
楽しい。
楽しい…

昔はすっごく不安だったのに…
今は、何も怖くないよ。
絶対、勇者様が守ってくれるんだから…―

勇者様がいるトコまで急いでパタパタと走った。
とても、新鮮な気持ち。

これからも勇者様はククリと一緒に旅してくれる。
ククリのこと、守ってくれるの。
これからはこんなこと、自信満々で言えちゃうんだから!

「――あ」

何故かふっと、いつだったか、少し前に見た夢を思い出す。

レイドと勇者様が出てきて、二人が戦っていた。
その時何故か勇者様が負けそうで。
でもククリは捕らわれてて、グルグルを使えなくって。
レイドが勇者様に倒されそうになった時、

『―レイド!やめて、お願い!』

って、ククリが叫んでいたこと。
その声に反応したレイドを、勇者様がキラキラでやっつけてたんだよね。

―なんで、急にこんなこと思い出したんだろう?

「ククリ?どうした?」

勇者様がククリの顔を覗き込んだ。

「えっ、あ、ううん。何でもなぁい!」

考え事してたら、いつの間にか下向いちゃってたんだ。

「―えへへっ」
「ん?…ククリ?」

思わずニコニコしてしまう。
だって…

「勇者様は強いもん。誰にも負けないんだから!」
「え!?あ、ああ、当たり前だ、俺は勇者だからなっ!」
「うん、勇者様、その調子っ!」

…だって、あの時ククリがレイドの名前を呼んでいなくても…
勇者様はきっと、レイドに勝っていた。
…きっと。

きっと、勇者様はククリのために勝ったよ。

「…ね、勇者様っ?」
「何だよ〜、ニコニコしちゃってさ」

―これからも、勇者様と幸せな旅が出来ますように…―

そう願いながら、新しい旅への一歩を踏み出した。






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