電話(非エロ)
ポピィ×どろしー


ある日の夜、
ポピィの携帯が電話を受けて鳴りだした。覚えのない数字が並ぶ。

「…もしもし。」
「ポピィ君。どろしーよ。」

電話を通して初めて聞いた彼女の声に驚きと嬉しさで頭が混乱する。心のどこかで非現実的な期待をするのを、悲しく冷静に否定しながら、驚いているのを悟られないように冷静さを必死で装って返事をする。

「ニャンコハウスに、なるとくんがビデオを忘れているみたいなの。また、取りに来てね。」
「あ、はい。」
「それだけ。またね。」

返事をすると、電話は切れた。いとも簡単に。普通に。

何で急に直接電話がかかってきたんだろう。大体、チャチャかしいねちゃんが教えたんだろうが、どうして、番号を教えたんだろう。
チャチャかしいねちゃんから伝えたっていいじゃないか。何故…
ポピィは携帯をおでこに当て、小一時間悩んだ。



「(どうして兄貴は何か悩みながらあんなにも嬉しそうなんだろう??)」

理由もなく頭を撫でられたなるとは、考えたがわからなかった。






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