片桐の気持ち(非エロ)
番外編


「お疲れ〜仕事してるか?有象無象。」

「お疲れ様です、BOSSならいませんよ?」

かっこつけて入ってきた野立に殆どリアクションも取らずに告げる片桐。
この好対照の2人が並んで歩いている処を婦警が「かっこいい」などと思っている事は
野立は気付いていても、片桐は全く気付いていない。

「BOSSなら先程木元さんと一緒に出掛けました
岩井さんと山村さんは今日はお休みです」

「マミリンとかぁ、で残された2人で何下ネタなんか話してたんだ?」

「あっ、バレちゃいました?」

可愛く言っているのは花形。
まだまだ幼さが残るイケメンボーイ。

「いや、実はここだけの話、女性とのエッチについてなんですけどぉ・・・
野立さんはどう思います?彼女がいない時のエッチというか、その女性関係について」

「おっ、いい話題じゃん、やっぱりそこは重要だよな」

鬼の居ぬ間になんとやら、やたらやる気になる野立。

「俺的格言は「本命と出会うまでは遊んでおけ」だな」

「えー!?遊んでおくんですか?」

「本命と出会うまではだぞ?」

「野立さんはどうなんですか?最近の野立会、男ばっかりですけど本命と出会ったんですか?」

「ん〜?それは突っ込むな、男だらけもいいかなって思っただけだよ」

「自分、不器用なんで遊ぶのは・・・・」

「バカ、片桐。本命と出会った時に喜ばせられなかったらどうする?
男として悲しいだろうが」

「あーなるほどぉ!でも、遊んでるのも悲しくないですか?」

「花形もまだまだ甘いな、いいかどうせ童貞を捧げられないんだったら使い込んで使い込んでテクを習得しておくわけ、
そんで本命の女を喜ばす、これこそ男の勲章なんだよ、わかるか?」

「あんまりわからないです」

「たく、これだから・・・・・」

「でも、自分の彼女、喜んでくれてると思うんですけどねぇ・・・・」

「まぁ、確かに花形はな、普通に恋愛してそうだしな」

「・・・・・すみません、不器用なんで・・・・・・・・・」

「いいか、片桐。これだけは言っておく、
淑女が夜になると情婦になる、これは最高だぞ?」

「・・・情婦?」

「そう、昼間は鬼軍曹みたいな女が、夜になると乱れる
いいぞぉ〜「もっと・・・もっとちょうだい?」って縋ってくるんだよ、ホントたまんないから」

「はぁ・・・・・」

「色々経験してきた大人の女がもっとエッチになっていく
「エロくなったな」なんていうと「あんたのせいでしょ」なんて・・・・あー俺、もうやっばいっ」

ダメだ、今日は絶対エッチしよ、なんていいながら対策室の短い階段を上がり、
くるっと振り返る。

「あっ、絵里子が帰ってきたら俺の部屋に来るように言っといて。」

「え?あっ、はい、わかりました」

妙にうきうきと出ていく野立を見送る2人


「・・・・・野立さん、本命できたんですかねー・・・・・」

「ん?まぁ、ずっと前から本命はいたみたいだけどな」

「そうなんですか?」

「あぁ、やっと付き合いだしたみたいだな」

「見るからに浮かれてますもんね・・・・」

「・・・浮かれてるにも程があるだろ、もう付き合いだしてから結構立つはずだぞ?」

「そうなんですか?」

「あぁ、多分」

「片桐さんって不器用な割によく気付きますよね」

「そりゃ気付くだろ・・・・・」

「えー?本当ですか???」

「・・・・・なんで気付かないのか不思議な位だな」

「あー確かに野立会が男だけになってからは結構たちますもんね」

「・・・・いや、そうじゃなくて」

「え?」

「相手とかさ・・・・」

「か、片桐さん知ってるんですか!?」

「あっ、いや・・・・・・・・・・・・・・」

「教えてください!教えてくださいよ〜〜!!!」


ガチャッ


「ただい・・・あれ、あんたら何してんの?そんな関係だった??」

戻ってきた絵里子の目の前では花形が片桐にヒシっとへばりついている処だった。

「あっ、BOSS!野立さんの本命の彼女って誰ですかね、知ってますか!?」

「の、野立の!?な、何よ急に、どうしたのよ!?」

「さっき、野立さんが来て「本命の彼女ができるまえにとことん遊んでおけ、
その成果で彼女を喜ばしてやれ、鬼軍曹が夜に情婦になるのはイイぞ」って」

「・・・・・・・・・・(あのバカ・・・・・)」

「で、片桐さんはその彼女さんの事も知ってるみたいなんですけど、教えてくれなくて〜・・・
BOSSなら知ってますよね?その本命の彼女!!」

「か、片桐が知ってるの!?」

「あっ・・・・いや・・・・・・・・・」

「絶対に知ってると思います!!」

「あっ、そ、そうだ、BOSS、野立さんが部屋に来るようにと」

「は、はい!?!?」

「・・・・さ、参事官室の方だと思いますが・・・・・」

「あ・・・あぁ、参事官室ね、そう、そうよね〜!!」

「・・・?BOSSどうしたんですか?顔真っ赤ですよ?」

「な、何言ってるのよ、別に何でもないわよ、
じゃぁ言ってくる、あっ、木元が資料持ってくると思うから読んでおいてね」

対策室をなんだか変な足取りで出ていく絵里子。
それを見送る2人の視線はバラバラだ

「どうしたんですかねーBOSS
あぁ、そっか野立さんに本命ができてちょっと焦ってるのかもしれませんね」

「・・・・・(どうしてうちの連中はこんなに鈍いんだ・・・・)」






SS一覧に戻る
メインページに戻る

各作品の著作権は執筆者に属します。
エロパロ&文章創作板まとめモバイル
花よりエロパロ