飲み会
野立信次郎×大澤絵里子


今日ははじめて私の部屋で対策室のメンバーと飲み会をした。
しこたま飲んで飲んで飲み明かす。意外に木元がいける口でびっくり。
片桐と花形はグロッキー状態リビングでのびている。
山村さんと木元を見送り、さてこの二人をどうしたものかと考えあぐ
ねているとピンポーンとインターフォンが鳴る。

「わすれものかな?」

木元が戻ってきたのかと思いドアを開けると

「おいおい。ずいぶん楽しそうなことしてくれちゃってるねー絵里子。」
「野立? どうしたの?」
「どうしたのじゃねーよ。なんでおれを誘わない?」
「あんた今日野立会だって浮かれてたじゃない。」
「仕事で流れたんだよ。帰ろうとしたら玲子ちゃんに聞いたんだ。
絵里子の家でみんなで飲んでるって。」
「あっそー。でももうお開きだから。」
「あのねー俺は参加したかったわけじゃないの。あがるぞ。」
「ちょっと。」
「やっぱりな。お前のことだからこんなこったろーと思ったよ。」

リビングでのびている片桐と花形をみてため息をつく野立。

「おまえさー。こいつらどうするつもり。」
「どうするってこのまま寝かしとくかなーって。」
「だめだ。早く起こして帰らせろ。」
「無理よ。」
「じゃー俺もここに泊まる。」
「えー。なんで。」
「おまえが心配だからだよ。」
「大丈夫よ。片桐と花形よ。何するっていうのよ。」
「たくっ。わかってねーなー。男はみんなオオカミなんだぞ。」
「あんたが言わないでよ。」
「なんだ襲ってほしいのか? うん?」
「ばかなこと言ってんじゃないわよ。」
「そうかそうか。絵里子がそこまで言うんならしょうがないなー。」
「ちょっと野立。待って。うっうんん?」

絵里子をソファーに押し倒し唇を奪う野立。

「もう本当に怒るわよ。」

(涙目で怒ってもいじめたくなるだけなんだけどなー。)

どSの野立はさらに絵里子の服を脱がそうとする。

「やめてってば。片桐と花形がいるのよ。」
「大丈夫だって絵里子が声がまんすれば起きないよ。」
「でも・・・。ここじゃやだ。」
「じゃーベッド行こうぜ。」
「もうなんでこうなっちゃうんだろう。」
「いいからいいから。深く考えるなって。あいつら起きちゃうぞ。」


「えーりこ。こういうシチュエイションもたまにはいいよなー。」
「何おもしろがってんのよ。」
「だって壁一枚へだてたところに人がいる状況でしたことないだろう。」
「もう知らないったら。」
「かわいくねーなー。いじめちゃうぞ。」

野立は絵里子の両手首を彼女の頭上にもっていき片手でしめ上げる。

「痛い野立。」
「手首細いな。片手でもてちゃうよ。」

野立は唇で絵里子の胸元をきつく吸いながら自由な方の手で下を
まさぐる。

「すごい濡れてる。こんなにしちゃって絵里子はエッチだなー。」
「もうだめだってば。あん。もー。」

長い指でなかを弄ばれてたまらず声がでる。

「絵里子そんなに締め付けたらだめだよ。」
「感じすぎだぞ。」
「だって・・・。」
「そんなに気になるのか?」
「だって。もし起きたらどうするのよ。」
「俺に抱かれてるのに他の男のことを考えてるなんて許さんぞ。」
「またどうしてあんたはそうやって思考が飛躍しちゃうのよ。」
「おっそうだ。」

野立は何か思いついたのかそう呟くと部屋のドアを開けた。

「ちょっと何?」
「この方がおもしろいだろ。」
「もうやだ早く閉めてよ。」
「知らなかったなー。絵里子が見られて興奮する女だったとはなー。」
「もう野立。ふざけないでってば。」
「そんな大きい声だしていいのか?あいつら起きちゃうぞ?うん?」

そう言うと野立は絵里子の口をふさぎいつもより荒っぽく行為に
およんだ。むしろ野立の方が興奮しているようだった。
いつもはやさしく抱いてくるのにこんなに荒々しい野立ははじめてで
絵里子もどうしていいのかわからずただ、その行為に答えるのに
せいいっぱいだった。

野立の方は野立の方で自分に余裕がないことも承知しているが
いつもより上気して艶めかしい絵里子の白い肌とこの状況に
ただただ飲み込まれてゆくだけだった。

「野立もうやっ・・・あっ・・・」
「声がまんして・・・あっつっ・・・おれももう限界・・・」
「「うっうんん・・・」」

お互いの声がもれないように深く唇を重ねて同時に果てた。
どくんどくんと繋がっている部分すべてが脈うち、相手の体がまるで
自分の一部のように感じられしばらくはなれられずにいたが
リビングの方からのガタンという物音に絵里子は我にかえる。
覆いかぶさったまま動かない野立の下から抜け出しあわてて服を着る。
リビングの様子を見に行くと二人はまだ寝ているようでホッと胸をなでおろす。
シャワーを浴びに浴室にむかい服を脱ぐと先ほどまでの行為の余韻が体のあちこちに
痕跡として残っていた。

「もう。あとつけないでって言ってるのに」

そうつぶやきながら絵里子は急に
恥ずかしくなり湯船に顔を沈めた。

寝室にもどりベッドの上で無邪気に眠る野立に文句の一つでも言ってやろうかと
思ったが子供のような寝顔にほだされて乱れた前髪をやさしくなでてしまった。

「あーあ。甘いなわたし。」

そのまま野立の隣でごろんと眠りにつく。

次の日の朝の騒動はみなさんのご想像におまかせします。






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