野立信次郎×大澤絵里子
![]() いつもの様に、ちょっかいでも出そうかと野立は絵里子の肩に手をまわす。 すると、首から、甘く、酸っぱい香りがした。 思わず絵里子を後ろからぎゅっと抱きしめて、野立はその香りを堪能する。 「ちょっとー、野立?」 「もうちょっと。」 「もうちょっと、じゃなくて何してんのよ。」 肩にキスを落として、すべすべの肌を撫でる。こいつの肌はいつも透き通るように白い。野立はふと思った。 野立がそうしたのも、もっと匂いが感じられる気がしたから。 いや、野立の本能がくすぐられて、絵里子の全てを堪能したいと思ったのから、なのか。 「…まさか、ムラムラした?」 「悪いか?」 「ちょっと、」 野立は自分をからかう絵里子を、強引にベッドに引きずり込んでやる。 チャラ男だの変態だの反論されようが、俺に火をつけたのはお前、そう割り切ろうとしていた。 ベットで動く絵里子の唇を勢いよく塞いだ。 軽いキスを交わしたあと、ゆっくりと舌を入れようとする。柔らかい唇を捕らえて、舌をねじ込んだ。 ふっと、漏れる絵里子の声が、顔がとても艶かしくて、そそられた。 「ふ、ぁ…っ、の…のだ、てっ!」 初めは拒んでいた絵里子も次第に、互いに求め合い、口の端から唾液が漏れるほど、激しく、そして熱くなった。 舌を絡めたまま、絵里子の胸へと手を伸ばしてふくらみを揉んで。 激しく揉む度に、絵里子の深い息遣いが野立の耳に響く。絵里子も興奮してきたのだろうか、それに野立も自身を興奮させていた。 ブラジャーの上からじゃ足りなくて、すっと絵里子背中に手を回してぷちんとホックをはずした。 「素早すぎ…じゃない、の?」 「何言ってんだよ。お前だって、身体が疼いてんだろ?」 「ばか…」 真っ赤になった絵里子に、俺が気持ちよくしてやるから、と野立は耳元で囁いて煽る。 上半身を裸にして、胸に吸い付いて赤いしるしをつける。 「あぁっ…んっ…」 しるしをつける度に、絵里子が反応する声が漏れていく。 野立はそれが嬉しくて、今度はやわやわと揉みながら口でも胸を愛す。 頂を丹念に舌で味わいながら、もう片方の頂も指でぐりぐりと押しつぶして。 やさしく、激しく、強弱をつけて。 下にいる絵里子の足が動いているのを感じて、野立は顔をニヤつかせた。 「絵里子。お前はこの後どうしたいんだ?」 「どうしたいって…」 「ちゃんと言えよ。お前は俺に、どうしてほしいんだ?」 こうやって煽るのは、その方が断然絵里子のの感度がいいからに決まってる。 野立がこう絵里子に問い掛けてる間にも、きっともう新たな刺激を欲しがってるはずだ。 野立はそう計算した上でもう1回聞く。 「どうしてほしいんだ?」 「あっ…っ、はや、くっ…」 「言わなきゃやらないからな。」 「っ!…もう、限界っ!お願いだから、下もどうにかしてっ…」 そう言って、怒った顔もかわいく見えてくる。 上等じゃないか。野立は口には出さずに心の中で呟いた。 野立は望みどおりに絵里子の足を開かせて、すっと指でなぞった。 その指には湿った感触が伝わってくる。 「もう、濡れてるけど。」 「全部あんたの、せい…じゃない。」 「そりゃそうだろ。じゃなきゃ困る、俺が。」 指をひと舐めして、絵里子の一番感じるところをゆっくり弄る。 それだけで絵里子はびくびくと身体を揺らした…。 「あっ、…あぁ、だめっ。」 「じゃあやめるか?」 「…や、めないっ、…で」 野立はあえて手を止めて絵里子を煽る。 絵里子がもっと、と野立を求めてきたところで、野立はぐいっと中に指を埋めた。 相変わらず絵里子の中は狭い。 野立はゆっくりとほぐして、絵里子の感じるところを探っては擦ってやる。 喘ぐばかりの絵里子に、野立の指もどんどん早く、激しく動く。 顔を近づけて、舌でも絵里子を翻弄する。 絵里子の声がどんどん大きくなっていった。 ついに。 「ああっ・・・!」 どうやら絵里子がイったようだった。 中では野立の指を咥えたままぎゅうぎゅうと蠢く。 顔を紅潮させ、目をぎゅっとつぶり、シーツがぐっと引っ張られる。 「あぁっ…動かさないで…」 絵里子は気持ちよさそうに力なくうなだれている。 とろんとした目と、だらしなく開いた口が、艶かしく見えた。 本当にこいつは俺を煽るのは得意なんだ。 その証拠に、俺の下半身には主張して熱を持ったものが。 俺も、もうそろそろ開放されたっていいだろ。 野立は絵里子が息を整えている間に、自身にゴムをつけて絵里子の腰を持ち上げた。 「今度は一緒にな、」 「はぁっ、早く、きて…?」 絵里子の入り口あたりでゆるゆると擦っただけで、びくびく反応する絵里子がかわいい。 そんな絵里子を見て野立は我慢出来ず、一気に中へと押し込んだ。 「ああっ、おっき…っ」 「反応しすぎだろ。」 すぐさま野立をとらえて離そうとしない。 まだ入れただけなのに、力強く。 「動くぞ?」 「あぁっ待っ…て!」 絵里子の制止も聞かず、野立はガンガンついてやった。 さすがの野立にも、心の底から好きな相手にはもう余裕なんてなかった。 一気に二人で上り詰めるかのように、互いを揺さぶった。 絵里子の足を肩にかけて、どこまでも深く、どこまでも激しく突く。 「の、だてっ!」 「絵里子、絶対離さない、からな?」 「あぁっ、んっ!は、離れ、られないっ、んじゃ…ないのっ?」 互いに途切れ途切れに言葉を交わして、ついにその時は訪れた。 「あぁっ、んあぁ…あぁん!!」 「っ…!」 すさまじい勢いで野立は絵里子に巻き込まれる。 うすい膜の中にすべてが搾り出されていった。 「はぁ…」 野立は自身を抜いて、絵里子が伸ばした手を取り身体を強く抱きしめた。 その途端、また野立の鼻を掠めていく香水の香り。 「やっぱりいい匂いだな、これ」 絵里子首筋に顔を寄せて、ちゅっと吸い付く。 すると絵里子は野立の胸をに顔を埋めながら、 「やっぱあんた、香水に煽られたの?」 絵里子は少し笑いながら聞いてきた。 しかしその笑いというのははちょっと不満そうで、よく見ると唇を尖らせていた。 野立は思わずふっ、と笑ってしまった。 「お前、まさか香水に嫉妬か?」 「違うわよ。」 そう言う顔もやっぱり不満気。 こいつは表情に出てると分かっているのか? 野立はそんな絵里子に耳元で囁いた。 「香水よりも、お前の全てに煽られたんだよ。」 変態じゃないの?、と頬どころか耳までまで真っ赤になった絵里子。 それを見た野立がもう一度絵里子を抱く事になったのは言うまでもない。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |